なんか、変に話が大きくなってますが、元SIerとしては単なるあるある系のクソ仕事話の一つって感じの、Excelスクショエビデンスについて話をしておこうと思います。
最初に結論を言っておくと、
「意味があるのは分かっているが、そもそも責任回避のための資料作りなんて出来るだけやりたくないし、そんなのが大量に必要であること自体が気に入らねえ!」
ってことです。
参考:
Excelスクショ問題について周りの方へのお願いと、今職人となっている方への励ましの言葉(元職人より) | 羽根帽子の太公望
まあ、意味があるのは分かる。やってた事もある。
とは言え、何の意味かというと発注元の企業とゴタゴタが起こった時の責任回避の資料作りという意味で。
後になって問題が起きた時に原因究明の資料になるとかいう話もありましたが、それはかなり怪しい。
適切な粒度で切られたテストケースと更新がある度に正確にメンテされ続けるドキュメント管理力が必要ですが、そんな信用度の高い文書あんまり見たことない。
結局、動いてるシステムとソースコード見るしかない。その時の参考資料になるドキュメントは必要だと思いますが、それがExcelスクリーンショットかというと……。
どうしても再現環境を用意できず、机上で推論するしかない場合は役に立つかもしれませんが、そもそもそんな重要なシステムで何でそんなところケチってるのか意味が分かりません。
後、ソースコード読めない上流のSEがバグ原因を推定してお客様に説明する、という不毛な作業をする時にも役に立ちますね。
やはり、責任回避のための言い訳資料を作る、という名目が強いように思えます。
大半の人にとって、そもそもこういう資料作成自体が不毛でやりたくないと思います。
テスト工程とか余計なこと言わずに、訴えられて損害賠償請求されたくねーからやってんだ!と新人に説明すべきだと思う。
(こういう事ネットには色々書いてあるんだけど、会社は教えてくれないんよね、何故か)
大体、なんでこんな事やってるかっていうと発注元の受け入れ作業をベンダーが肩代わりしてるからです。
自分が注文したものがちゃんと動いてるのかの確認までベンダーに投げるので、「やった」「やらない」を過剰に説明する資料が必要になる。
専門知識を持った人材を抱えておくことをコストだと考えてるから、もっと無駄な事が世の中に発生してしまう。
そして、これのせいで付随して更なる問題が発生する。
顧客提出する資料に専門用語を含めた説明文を書くと、言葉が理解できない、という理由でリテイクをくらう場合があります。
説明資料じゃなくて、開発者や運用担当者が参照するための技術資料なのに、技術的に正しい、とかはどうでも良くて顧客が理解できる言葉で書け、ってことですね。
向こうのレベル感を探り探りしつつ文言を選んで説明分を付与する不毛な仕事が求められるのです。
これが顧客に対する誠意だと言うんですからお笑い種なんですが、まあ向こうがそれに金払う、って言ってんだから作るんでしょう。
既に十分不毛なんですが、これに輪をかけるのが体裁というやつです。
スクリーンショットの位置や文頭が微妙にズレてたりすると怒られるやつです。
それが、そんなに重要なのかどうかについては、最後まで分かりませんでした。
項目幅を調整して印刷可能なページに適切に収めるのに消費される時間が辛い。
後、カーソルをA1に戻しとけ、とかも全く意味が分からないし、納品前に数時間かけて印刷して判子を押して回るのも意味が分からない。
こんな単純作業を人間が手動でやっててミスらん訳が無いだろうに。
気を付ける、とか真剣にやる、とかで解消できると思ってるなら、お花畑過ぎるだろと言わざるを得ない。
しかも、自動化するために諸々やってると、最悪サボってると見做されるし、ひどい場合は、作業用PCに使えるソフトが限定されてて、スクショ取るツールさえ入れられない事があるらしい。
そこまで行かなくても、社内プロキシの穴を付いて開発環境を落としてきたりして、最悪セキュリティ担当の人に怒られる場合がありますね。
なんでこんな面倒なことしなきゃならんのだとソウルジェムがガンガン濁っていきます。
(メモ帳でもありゃいいだろ、という話もあるかもしれませんが、俺のような凡人はそれはそれでソウルジェムが濁ります)
まあ、それを回避して何とか自動化して省力化できるようになったら、他の人の作業時間と同じぐらいの見積り出して、本当にサボるんですけどね。
ダラダラと色々書きましたが、まとめるとこういう事です。
企業活動として意味があるのは分かるが、その根本的な目的は誰かが手抜きしたコストを肩代わりしてるだけに思える。
ただ資料を作るだけじゃなくてすげー細かい注意が必要になるのだが、そこに合理的な意味があるのか分からない。
作業自体がめっちゃ面倒くさいのだがその面倒くささを解消する方法に何故か制限がかけられている。
そして、世の中のプログラマーがどうであるかは知らんけど、俺はそんな作業が大嫌いだ。
むしろ、Excelにスクリーンショットを取って張るなんてのはどうにでもなるんだけど、それに付随している業務慣習の大半が意味分からなくてクソ喰らえである。
というわけで、意味があるとかそういう主張はどうでも良くて、そんな仕事やりたくない。
まあ、それしか金を得る方法が無いんだったら、嫌々でもやりますが……。
しかし、そもそもの話、実際冒頭で挙げた参考エントリの人も心病んでるし、他にも病院送りにされてる例が多数あるわけで、
仮にこれが本当に必要だと認めるにしても、人間の心をすり潰してまでやらなきゃならないような工程が、
当然のものだと受け入れられてる業界は最悪じゃねえのかと思う。
従業員の精神を壊してまでやらなきゃいけないような事なのか、これは。
必要とか必要でないとか以前に、こういう事やると人間の心が病むんだよ。そんなものが仕事なんだったら、そりゃ人間働かなくなるだろうよ。
そんなすぐに世の中変えようもないしどうしても作らなきゃいけないんだ、という場合は、せめて自動化に対する障壁を外して欲しい。
見た目の凝り具合とかは本当に必要な最小限度の体裁にして欲しい。
それがマジならノウハウを商材にして売ってくれ
君みたいに相手を否定する事で悦に入るような連中がよってたかって日本を没落させたの自覚してるかな?
だから、そういう宗教の信者が自分で信じるところに従うのは自由だけど
お前は単なるヘタレだよ。
その9年前の女にも、「ああ、こいつはただのヘタレだわ。付き合う!?ありえない!」
って思われただけ。
服装はスーツじゃなくてもいいけどシャツジーパンはNGだって、よくわからん。
なんだその基準。私から見たらシャツジーパンも他の服も同じようなもんだと思うんだけど…。
とにかく顔写真を録りに行こう。
あとは場所の確認だ。
非人道的な満員電車に毎日乗らされるリスクとリターンを考えた結果です。
都会は、実際は成功するのは一部で9割がたはカスなのに、全員が成功するかのような幻想を持たされてると思ふ。
あの超有名海外ブランドが日本に初上陸!開店前には何千人の人だかり!っていうやつの最前列に並ぶ仕事を10年ほど続けてきたのだけれど、
やめ時が来たので7月いっぱいで退職してきた。やめた感想としては、まぁこんな稼業よくなりたってたなぁというところ。
やめる理由が子供出来たからなんだけど、ほんといてよかった夫と思う。よく考えなくても何もスキルつかなかったんじゃないか?とも思う。
強いて挙げれば、世の中、こんな会社が本当にあるんだよ☆という確実に受けるネタを持たせてもらったのは財産なのかもしれない。
会社とのお付き合いが始まったのは大学2年生のころで、その時は当選報酬1万円、落選の場合5000円という裁判の傍聴権獲得バイトだった。
あえなく外れたのが逆に問題だったのだろう。個人の運不運がなぜ仕事に絡むのか問いただしたくなった私は、外れた人たちを集めて会社に直訴、
その結果、その組織力的なものが買われて?、サクラの手配を頼まれるようになったことから人生がおかしくなり始める。
就職活動に焦っていた大学3年生の12月、私は新宿にやってきた日本初上陸の穴がある食べ物屋の前にいた。
正直、なぜあれほど受けいられたかさっぱりなあの食べ物だけど(オールドファッションの方が好きだ)、あれが爆発的にヒットしたのが
並んでいた自分達に寄与するところが大きいんだろうなと(あの時は)おもったことで、就職先は決まった。そして、直訴、採用。
それからの日々で並んだことはあまりないような気がする。ネットの発達というのは恐ろしいもので、今ではサクラのメンバーの固定化はご法度中のご法度。
契約書にすら書かれている業界の(といってもうちの会社とぽっと出で潰れた1社以外知らない)常識とすらなっていることを破るわけにはいかない。
もっとも人は案外簡単に集まるもので、7年間はサクラの手配と割り振り、そして多少の経理に追われて過ごすこととなった。
やりがいは正直あったと思う。それこそ、数千人動くようなイベントであればメディアには十中八九とりあげられるのだし、サクラはその数千人の中のせいぜい50人でも
その50人が数千人の行動をかなりの程度コントロールしている様を思い浮かべながら仕事するというのは、この仕事を知的にすら思わせた。
それでもやめてよかったのは、なんだろ、この仕事が必ずしも人様に自信をもって紹介できるものでなかったというところなのかな(イベント業で通してきたけど)。
ないようである仕事で手にしたのは、謎のマネジメント力と、ニュースの変な見方だけだった気がする。まぁ、そのおかげで謎で変な夫をみつけられたからいいっか。
再就職どうしようかなぁ。
追記。ノウハウについては↓
予約しててもそれくらい待たされるよ。