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2024-01-11

anond:20240111003147

千葉市新都心年表読みながら書いたけど、明るい未来を描いたスタートからその間に気を落とすレベル出来事が世の中多かったなあ……そりゃここから先の開発にも疑問符つくよなあ…

この辺か。

https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/miraitoshi/makuhari/makuharishintoshingaiyo.html

1967(昭和42年

海浜ニュータウン計画を発表

都心部から30km圏、広大な埋め立ての可能稲毛検見川幕張計画人口24万人の海浜ニュータウン建設計画された。経済発展と急速な首都近郊のスプロール化に対して都市計画的に誘導し、良好な住宅地として整備することをめざした。

この当初の大前提からして、今から見れば哀愁しかないよなあ。こんな時代錯誤な前提に基づいた計画をまだ進めてるというのはどう考えても正当化できないだろうと思う。2010年代記述を見てもそのままのノリで来ているように見える。

高度成長期の夢の残滓みたいな計画で進めてるくせに鉄道網が京葉線しかなくて総武線乗り入れすらしてないのは矛盾してると思わないのかなあ。思ってても発言する気力のある人間がいないのか。

2023-10-04

蕨と川口クルド人問題に関して その1

埼玉県川口市クルド人犯罪が激増して問題になり、その対策川口市政の中心的課題になっている!というエントリが度々ホッテントリ入りしている。またyoutubeゆっくり動画等でも「クルド人」「川口」のテロップが入ったサムネ動画投稿されている。

結論から言うとそんな事にはなっておらん。

川口市は『広報かわぐち』という広報誌を配布しているが、この10月号で犯罪認知件数過去最低を記録しているとの広報を打っている。

https://www.city.kawaguchi.lg.jp/material/files/group/3/202310-04.pdf

この一年で白昼の強盗事件、沿道商店に突っ込む大事故や死亡ひき逃げクルド人による病院での喧嘩騒乱などの事件報道されて体感治安が低下している故だ。でも実際には治安過去最高となっている。

この問題喧伝しているのはagora出身石井孝明というライターで、産経新聞夕刊フジがそれを元に記事を書くという構造になっている。

石井のやり方は、川口、蕨を中心として、肌の浅黒い中央アジア東南アジア系の人間事故事件不法業務、反マナー行動をしたものクルド人を匂わす文言を付けて宣伝するという方法だ。それ故クルド人毎日事件不法行為をしているように見える。そんなにクルド人は増えているのか?日本クルド人は何万人いるのだろうか?

だが実際のクルド人の数は2000人程度である人口60万人の川口市人口の0.3%だ。「あれもこれもクルド人」の安物ネガティブキャンペーン成功しているのである

 

それで今回はちょっとこの問題の背景を説明するよ。「クルド人とは何か、どういう民族か」などは産経以外の大マスコミ大学人が記事を書いてるからそういうのを参考してくれ。

 

地理

埼玉県川口市」でgooglemaps検索すると川口市県境が表示される。

https://www.google.com/maps/place/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E5%B7%9D%E5%8F%A3%E5%B8%82

この一番左側の蕨駅付近問題舞台だ。

まず、駅の東側にやたら細かい碁盤目で緑の線が入った地域があるのが判るだろうか?ここは芝2丁目と芝4丁目という地域になる。

ここは一見整備された住宅地に見えるが、実は都市計画に乗っ取ったインフラ整備が間に合わなかったスプロール地域なのである

この碁盤目は元々は大正時代田んぼを整地したものだった。緑の線は用水路跡で、今でも暗渠化された水路敷きになっている。この付近江戸時代に作られた見沼代用水が通り、その分水も充実していた。そこで碁盤目に畔と用水路を整備して土地権利も整理したものだ。

ちょっと脱線するが、こういう整備された元田んぼ住宅地の近くにはL字の道と変形交差点を組み合わせたような地区がある事が多い。またそこには寺や神社がある事が多い。その場合、そこら辺は嘗ての村の集落があった場所である。行ってみるとせせこましい建売の中に突然田舎農家のような大きな庭付きの家、時に藁ぶきだったりゴルビジェのサボア邸のようなやたらハイセンスの家が建っていて驚かされる事があるのでおススメだ。そこは付近の建売の元地主マンション大家である

この田んぼ戦後高度経済成長期に売りに出され宅地化されたのがこの芝2、4丁目地区なのだ

元あぜ道は公道化されているのが多いが、そこから奥に入る道は幅が狭い砂利道のままだ。これは私道からであり「その道路権利は細切れになって付近の家の持ち主が持っている。故に権利関係がごちゃごちゃなので

金を出し合って舗装工事をするという事が出来ない。

更にこの路地は通り抜けが出来ない。真ん中に水路敷がある為だ。水路は元々の地主権利を持っている筈だ。通り抜けにはそこに橋を掛けなきゃならないが、誰もその費用負担したくないので碁盤目に見えて行き止まり路地ばかりという事になっている。

 

1990年代初頭に建築基準法改正されるとセットバック義務接道義務が定められた。接道義務とは、幅4m以上の道に2m以上接していない土地には建物建築不可という事である

これでこの路地の奥にある家というのは建替えが不可能になった。

また、水路敷は舗装されていて道路に見えても道路じゃないのでセットバック義務が無い。だからいつまで経っても道は広がらないから接道要件を満たす道にならない。散歩する時はこのせいで魅力的なのだ不動産的には不良である

この路地ストビューで見れば判るが、公道に面した家は新しい低層アパート路地は4m拡幅、その奥の一軒は新しい戸建て(公道隣家セットバックで接道要件クリア)、その奥は築30年以上の古い戸建てや古アパート、となっている。奥の方の家は建替え出来ないので古いままなのだ

奥の方の家やアパートを借している場合、家が古くて車も入れない砂利道なので客付けが困難である蕨駅から徒歩5~10分という好条件なのだがこういう状態なのだ

高度成長期中期の昭和30年代後半からこういうスプロール現象が問題になって規制が強化されたのだが、その前に家が建てこんだ地域なのだ私有地である用水路暗渠化は市が行ったが、これは下水道整備が間に合わず水路に垂れ流しとなった為の代替政策だ。

 

さて、外国人というのは部屋が借り難い。これは差別問題もあるが、家主としては万が一の時の連絡の問題家賃不払いや退出後の内装補償、突如国に帰ってしまリスク、それと土足の問題などがある。室内に靴を脱いで入るのは日本だけなのだ最近じゃ米国都市部日本式になって来てるが。だから土足で生活されて畳床等がダメになるリスクがある。

故に外国人が部屋を借りるのはとても大変だ。一方、建替不可で古くて前が砂利道で引っ越しトラックも入れない、なんていう借家アパート大家は客付けが全然できない。この両者の利害が一致して賃貸借契約、とあいなる。お互い「こんなボロ屋なのに高いが…」「外国人リスクが高いが…」という妥協産物だ。

 

このやたら細かい碁盤目地区はもう一か所ある。駅の反対側に線路で分断された川口市飛び地みたいな三角土地があるだろう。

ここは芝園町と芝富士という地区なのだが、そのうち芝園町は元鉄道車両工場UR団地電車から見える屏風みたいな建物)、芝富士は元田んぼの細かい碁盤目地区だ。この芝富士地区は先の芝2・4丁目地区と全く同様の特徴と来歴を持っている。

路地セットバックが進んで4m以上が確保されて建替え可能になっている所が多いなど、スプロール化の程度は2.4丁目よりも改善されているのだが、それでも水路敷による路地分断などはあり、また建替不可家屋が密集する地帯もある。更にここは飛び地状態なので見捨てられた感もあり市政が行き届きにくいという特徴もある。中学校幼稚園線路の反対側で遠いのだ。

ここも同様の理由で昔から外国人が多かった。

 

「蕨」なのに「川口市であるのはこういう事で、駅の左右に川口市の不良宅地地区がありそこのアジア系住民が住む事が増えたというのが原初としてあったのだ。

川口市は小規模の鋳鉄工場があり外国人工員を必要とした」という説明をしている記事もあるが間違いだ。鋳鉄工場地域西川口から南側であって、蕨周辺は田んぼから住宅地に転換している。その転換が早すぎてスプロール化してしまったのだ。

 

まりヘイトデモ

クルド人問題おかしな奴らの飯のタネになっている問題の根幹は在特会ヘイトデモに遡る。

2009年在特会オーバステイフィリピン人の子息が通う中学校付近で「叩き出せ」といシュプレヒコールを上げるデモを行うようになった。この中学校や居宅は蕨駅南側西川口駅寄りだ。

このデモ左翼運動から転向者が合流すると一気に過激化し、「殺せ」「殺しに来た」というコールになり、警察に掴まらないような巧い仕方の暴力や、近所のヤジに対して「○○人の家だ」「お前日本から出ていけ」「殺せ」と連呼したり、お散歩と称してデモの後に落書きをしたり通行人因縁を付けたりという行動をするようになった(後に警察官が解散から駅まで随行するようになった)。転びアカが合流すると大抵こういう事になる。

これに呼応して掲げられる旗も日章旗から旭日旗ハーケンクロイツとなっていった。

そんな中で在特会芝園団地付近クルド人住民迷惑しているという情報を掴む。

そこでヘイトデモ開催地蕨駅西川口から蕨駅北方になる。そこで鍵十字の旗が沢山はためき、「悔しかったらクルド野郎出てこい殺してやる」などのデモがされるようになった。

但し、彼らは居住地区を知っていたから疑問なので警察がそこから外れるルート許可していても判らなかったかもしれない。

 

こういう経緯で中東系や中央アジア系の人間犯罪、不始末を「クルド」と称する動機が生まれてきた。事件が有る度に「これは在日朝鮮人」という差別デマがずっと流れていたが、それの中央アジア版だ。

 

もう一つの理由トルコ少数民族問題で、トルコ親日国で、そこで問題化している少数民族クルドは敵だ、という単純な世界観によるもの。元々国際問題親日反日しかえれな人間の頭の中なのでこれ以上はバッファオーバーフローであるそもそも少数民族問題国家の宿痾であって国際政治学では必ず履修する項目であるのにそれを焚きつけて利益にせんとするあたり、ガソリンスタンドタバコを吸うバカの如しである

 

故にそれよりこの方ずっと「クルド」はやべぇ奴らの間の符丁となり、民族問題理解するという動機にはならずに、彫りが濃い人間不祥事は「クルド」とする文脈が生まれたのである

 

続く https://anond.hatelabo.jp/20231004185255

2021-01-01

anond:20210101191141

いや、もっと集約しろよ。

都市設計とか考えられる人材地方にいないか

いまだにスプロール化してのは分かるんだけど。

2017-11-24

自動運転の覚書

自動車の登場によってそれまでの都市計画通用しなくなった(コルビュジエ)ように、自動運転の登場により都市様相は一変する。

メリット

現在自動車は96%が遊休時間、完全自動運転社会では20〜30%の台数で間に合う。

自家用車駐車場がいらなくなる。

スロット信号20効率化。

デメリット

ウィルスクラッキングによる大規模テロ等の危険性。

利用料金の価格が下がることで地下鉄等の公共交通が成り立たなくなる。

利用が促進された結果むしろ車の台数が増えてしま可能性。

郊外に住むことのデメリットが少なくなり再びスプロール化

交通違反金がなくなることでインフラ整備の原資が少なくなる。

日経サイエンス記事より。

MIT人間シンガポール等での実験を参考に書いた記事

短い記事基本的には都市での話。

2014-11-08

地方県庁所在都市クラスでも「コンパクトシティ」が支持されない理由

政府が推奨する「コンパクトシティ」に対してはネガティブ意見世論調査では多いが、都市別の結果はどうなってる?

 私見だが、首都圏が一番コンパクトシティ賛成派が多くて、郡部や被合併自治体に反対派が多いのは勿論、

 「本来コンパクトシティに選ばれる側」の県庁所在都市にも反対派が多いのでは?

 本来なら、コンパクトシティ政策は、県庁所在都市クラスに対する重点投資になるから県庁所在都市住民にはメリット大。

 しかし、コンパクトシティ政策を快く思う地方県庁所在都市住民は少ないのでは?

県庁所在都市クラス住民も、本来自分利益になるコンパクトシティ政策を反対するのは、「明日は我が身」と感じているからに他ならない。

 仮に若桜町鳥取市コンパクトシティ化され、一時的鳥取市が「勝ち組」になっても、それは一時的

 鳥取市民は、本能的に

 「鳥取市勝ち組扱いは一時的であり、次は鳥取市負け組岡山市勝ち組」の第二波のコンパクトシティ化の波が押し寄せる、とわかっている。

 岡山市とて安泰じゃなく、第三波で広島市コンパクトシティ化され、第四波で大阪市コンパクトシティ化され、最後には首都圏だけ残る

★つまりコンパクトシティ化が県庁所在都市クラスで終わると考えているお人よし地方民は少なくて、

 「どうせ二回戦、三回戦、決勝戦ってあるんだろ?」と察している。

 決勝戦で1都3県が圧勝することがわかっているから、その他2府41県は手放しでコンパクトシティ政策評価できない

★逆に言えば、コンパクトシティ政策地方人口30~50万人都市クラス住民に「納得」してもらうためには、

 「このコンパクトシティ政策は、一回限りです。二回戦は予定してなくて、あなた方は永遠勝ち組です」と政府手形を切る必要がある。

 カラ手形になるかもしれないが。

★ちなみに、コンパクトシティというのは、元の意味は「スプロール化した都市構造の再配置」という趣旨だった。

 しかし、このワードは一種のバズワード化してしまい、発言する人によってニュアンスが違う。

 今ではむしろ、「人口多い都市への集中投資選択と集中」という趣旨で解している人の方が多い。

 この場合、仮に鳥取市を「歩いて暮らせるコンパクトシティ」に再編したとしても、「選択と集中」と(わざと誤解して)解釈している人が、

 「次は鳥取市を廃棄して、岡山市へ移る番だ」と責めることになる。

2014-10-25

車がなければ生活できない地域、に陥らせた元凶は自動車企業

http://anond.hatelabo.jp/20141024214713

車がなければ生活できない地域、に陥らせた犯人であり元凶は、他ならない自動車メーカーである

また、自動車は大量殺戮マシンであり、大勢加害者被害者を生み出す悪魔の道具ですが

自動車自己中心的な利用による渋滞救急車消防車警察車両など緊急車両の到着遅延を引き起こし

人命が失われる結果をも生んでいる。

地方では地方で、自動車により拠点点在化、郊外化、スプロール化蔓延し、これらをつなぐ道路の維持費負担地域財政破綻に陥らせようとしている。

自動車害 自動車モラル崩壊まとめ

http://goo.gl/Lu5FwP

歩道上でも圧倒的殺人王なのは自動車

http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111021/1319158025

全然割合の少ない自転車加害事故を大仰に取り上げ、抑圧につなげるマスコミ行政

http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111025/1319554054

事故を誘発した違法駐車運転に6千万円の賠償命令 消防車救急車の行く手を阻む違法駐車 緊急事態現場への到着、未だ遠く

http://www.city.minokamo.gifu.jp/home/kouhou/IHAN/1.html

路上駐車の運転手が女児死亡事故を誘発したとして車庫法違反で約3400万円

http://www.47news.jp/CN/200408/CN2004080601003709.html

自転車側が第一当事者割合はたった15.4%

http://goo.gl/HJMmlt

自動車依存で自滅する地方

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/archive?word=*%5B%BC%AB%CC%C7%A4%B9%A4%EB%C3%CF%CA%FD%5D

乗り物別占有面積。自動車の面積弊害が一目瞭然。

http://www.tkz.or.jp/con13.html

自動車乱用が蔓延し、自動車流入制限自動車抑制施策が不十分なために渋滞公害発生 渋滞で動けない救急車(警察車両消防車両も) 失われる人命。

http://www.youtube.com/watch?v=uC9IPDyFgs8

自動車依存が招く拡散化に歯止めをかけよう 自動車依存は街を持続不可能にする 国土交通省

http://www.mlit.go.jp/crd/index/pamphlet/01/

「その車、本当に必要ですか?」“金食い虫”の自家用車の維持コスト

http://diamond.jp/articles/-/24093

NHKの脱自動車コンパクトシティ特集『わがまちを身の丈に』

自治体職員「すべてのもの(インフラ)を残していこうとすると、財政破綻に行き着いてしまう。」 

自動車依存蔓延による郊外化で苦しむ地域特集 脱自動車地域を救う

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3418.html

車社会 高齢化も見据え交通

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=utf-8&oe=utf-8&q=%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E3%82%82%E8%A6%8B%E6%8D%AE%E3%81%88%E4%BA%A4%E9%80%9A%E7%B6%B2

自動車依存社会は間違いであったと、もはや役所自体が認めており、これは内閣府国土交通省も同様の考えである

通学路でさえ自動車が我が物顔で通行し、そして一瞬にして大勢児童らが自動車殺傷され道路のあちこちに血溜まりができる悪魔所業が全国で起きている。

にも関わらず、通学路を含めたすべての道路でいまだに速度超過及び危険な追い抜きの暴走自動車や、事故を誘発する違法駐車によって、通学路や生活道路安全破壊され、危険な状況にある。

自動車は自他ともに危険にし、地域を自滅させる凶器。それを知りつつも、自動車メーカー自動車利用の抑制という根本的な施策遂行邪魔をする諸悪の根源でもある。

自動車依存で自滅する地方

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/archive?word=*%5B%BC%AB%CC%C7%A4%B9%A4%EB%C3%CF%CA%FD%5D

自動車依存による拠点点在、郊外化がもたらす不効率問題点 国土交通省

http://www.mlit.go.jp/crd/index/pamphlet/01/

第3章 第3節 コンパクトシティ形成へ向けて - 内閣府

http://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr12/chr120303.html

迷走するコンパクトシティ 維持費と借金地方を苦しめる 地域活性化現実を見よ(3)木下斉×飯田泰之 (全4回) WEDGE Infinity(ウェッジ)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4262

NHKの脱自動車コンパクトシティ特集『わがまちを身の丈に』

自治体職員「すべてのもの(インフラ)を残していこうとすると、財政破綻に行き着いてしまう。」 

自動車依存蔓延による郊外化で苦しむ地域特集 自動車依存脱却が地域を救う

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3418.html

人口減が続く見通しのなかで、税収減は避けられない。そこで選択と集中命題となってくる。

自動車僻地を切ることによる拠点集約効率化で生き延びるか、点在化した拠点を結ぶインフラを残すための莫大な維持費で財政破綻。この2つの道がある。どちらを選ぶかは市民次第。

事故を誘発した違法駐車運転に6千万円の賠償命令 消防車救急車の行く手を阻む違法駐車 緊急事態現場への到着、未だ遠く

http://www.city.minokamo.gifu.jp/home/kouhou/IHAN/1.html

路上駐車の運転手が女児死亡事故を誘発したとして車庫法違反で約3400万円

http://www.47news.jp/CN/200408/CN2004080601003709.html

市民60人あたりの移動手段における占有面積。

http://livedoor.3.blogimg.jp/himasoku123/imgs/9/5/952362b2.jpg

http://www.tkz.or.jp/con13.html

『自滅する地方』 で検索してみると、そのクルマ依存生活がいかに地域を自滅に追い込んでいるかがよくわかる。

マイカー移動前提社会地域の持続可能性を大きく損ねる。

自分故郷破綻だのどうだのとどうなってもよいというのであれば、それはそれで市民の選択として現実のものとなる。

また、車前提の地域自動車の運転という高所作業並みのリスクと猛烈な維持費があるという点からしてもあまりに重たく苦しい。

それに自動車の要らない地域でも通販で家まで届けてくれるシステムがありますからね。

店で手続きすれば家までも送ってくれるサービスもいまどき整っているでしょう。

将来や万が一の場合、そして老後のことを考えれば考えるほど、自家用自動車前提地域は選ばれない現実がある。

「その車、本当に必要ですか?」“金食い虫”の自家用車の維持コスト

http://diamond.jp/articles/-/24093

クラス別!車の維持費比較

http://kuru-ma.com/page317.html

2012-07-12

不思議の町 山崎島本町

たまにアルファブロガーちきりん」女史のブログを覗くのだが、

最近ブログ

サントリー山崎で採水しているソーダが美味しい」

大阪京都の間でこの環境を維持するのは至難の業、環境維持のためにサントリー株式公開すべきじゃない」

と書いた上で、

「先日新幹線不通で足止めされたので、在来線大阪京都を走ったら、途中山崎を通ったので

 『こういう場所なのか』と感心した」とあった。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/20120424

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120623

自分は今でこそ東京在住だが、幼少時にこの付近に居住しているし、

妻の実家もこの近辺なので、結構このエリアには「土地勘」がある。

で、客観的に眺めても、このエリアって、結構面白いエリアで、

ちきりん女史の心配は有難いが、まあサントリーが遮二無二保護しなくても、

 多分大丈夫なんじゃないかなあ」という気がする。

なぜ大丈夫なのか?をうまく説明できないが、

その辺のニュアンスを、五月雨的に書いていく

サントリー工場が立地するのは「大阪府島本町

 しかし、CMでは「大阪郊外」とは絶対言わず、「京都郊外」と宣伝する。

島本町大阪府に属しているのに、市外局番は「075」、

 つまり京都市と同じ市外局番である

大阪府島本町京都府大山崎町は隣り合っている。

 「JR山崎駅」は駅舎は大山崎町に属しているが、ホーム3分の1は島本町に属している。

 事実上、「山崎エリア」は、島本町大山崎町に両属している。

 (大阪府側が「山崎地区」、京都府側が「大山崎地区」)

 (ちなみに、大山崎町の方にはサントリービール工場がある)

★というように、島本町は、「どこに属しているのか、アイデンティティ不明な町」である

 大阪都心勤務者が多いのは事実であるが、「大阪人」の意識希薄で、

 かと言って「京都人」でもない。

 強いて言えば「島本人」「山崎人」である

 人口で言えばせいぜい3万人しかいないのに、特殊なアイデンティティが醸成されている。

★上記のような事情で、結構愛郷心が強い住民が多い気がする。

★以前は結構工場も立地していたが、近年工場は相次いで移転し、

 工場用地はマンションに化けている。

 一方、田畑ちょっとスプロール化宅地化しているが、宅地化のスピードは遅く、

 まだまだ田畑が数多く残されている。

 つまり、「田畑が多く、一戸建てはそんなにないが、その一方でマンションが多い」という景観になっている。

東京カンテイという不動産情報会社が、3大都市圏の自治体別マンション化率を発表している。

 「全世帯数の中で、どれくらい分譲マンションが占めているか?」という数値で、

 トップ千代田区港区で、7割以上。

 しか世田谷区とかだと、2割程度しかなかったりする。

 総じて都心区ほど高く、郊外自治体ほど低いのであるが、

 島本町マンション化率は「4割」と異常に高く、郡部では全国最高値

 市と比較しても芦屋市並みの高率である

 (隣の高槻市よりも、はるかに高い)

 言い方を変えれば、

 「駅前や工場跡地をマンション化させて、そこに新住民を収容することで、

 田畑スプロール化を食い止めている」とも言え、一種の「コンパクトシティ」が実現している。

サントリー地下水が自慢の町で、かつては町営水道は100%地下水だった。

 (今は地下水9割、府営水道淀川水1割)

 また、駅から徒歩圏内でもホタルが飛んでいる。

 このような環境で、一方で大阪都心も京都都心も30分圏、新幹線にも乗車しやすい、ということで、

 「自然環境にこだわりを持つファミリー層」が意図的に移住してきている。

 町営水道は府内一高額だし、町内には繁華街めいたものは一切ないのだが、

 「そういう不便やデメリットは百も承知、自然環境が良いんだから、目を瞑る」という

 こだわり世帯が新住民として移入してきている。

 こういう街って、首都圏ではあまり思いつかない。

 例えば鎌倉国立場合

 「高級住宅地から移入したい」

 「海沿いで景色がいいから移入したい」

 「文教地区から移入したい」という理由がメーンであり、「自然豊富から移入したい」という感じではない。

 東京都から30~40キロはなれたエリア、例えばふじみ野市とか越谷市とか印西市とか、

 「郊外自然豊富から移入する」というケースは確かにある。

 しかし、島本町への移入する新住民は、印西市とかふじみ野市とかへの移入住民よりも、

 より強い「自然へのこだわり」があるような気がする。

 

★現時点では町内の工場サントリー程度で、後は企業研究所とかが多い

 (積水化学とか小野薬品とか)

 その意味では、公害的問題、あるいは「すさんだ工場街」という感じの風景が、

 町内にはあまり見受けられない。

 地下水源の汚染も、まあ心配はない訳だ。

サントリー工場の税収が多いのか、企業研究所の税収が多いのか、

 町の財政状況はそんなに悪くない。

 なので、隣接する高槻市との合併計画にも後向きだった。

★というより、「自然きのこだわり新住民たち」が、

 町のアイデンティティを壊すような高槻市との合併に後ろ向きだった、と言うべきか。

 (むしろ気質が似ている京都府大山崎町との越府合併を望む声も)

 新住民の気質が良くわかる出来事として、

 「かつて島本町議会は、全国で一番女性議員の比率が高かった自治体だった(4割)」

 というエピソードが如実に示している。

 また、現川口ひろし町長は、元テレディレクター

 「男性行政能吏とかじゃなく、業界人とか女性に町政を担わせる、その方がいいじゃん」

 というムードが、なんとなくこの町には流れている。  

 

 そういう「尖がった町」「異形の町」なので、サントリーの源水地を乱開発するようなことは、

 まあしないんじゃないかなあ?

 
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