はてなキーワード: 経済小説とは
https://note.com/masumi_asano/n/n5f3f3ad8ad5e
なんでこれ炎上してるのかと思ったら、例のCakesだったのか。
ならさもありなん、と言ってしまうとそこで終わっちゃうんだけど、その先入観なしで読んでたから、これ出版業界的にはごくごく普通の話じゃんと思った。
なぜか「フィクション」という言葉に憤っているひと多いけど、これもノンフィクション作家の間じゃごく普通の話。
エビデンスの拾いきれない業界の話(経済小説とか医療とか)だとよくあるので、どれくらいセンシティブな内容だったのかの方が大事だろう。
さすがに遺族の許可は得てるっぽいけど、事前に中身まで見せていたのかはわからない。
遺族の方がよりセンシティブなんだから、掲載後怒り出すことなんていくらでもあるし、フィクションとして予防線貼っとくのは当然有り得る話。
途中で編集長が出てきて説明しているが(この人が炎上記事やってたのは救いようがないが)、浅野の原稿内容が普通に炎上関係ないくらいやばいものなら、その説明もまあ理解できる。
だからCakeが炎上でヘタレたというなら、浅野は母親が姉がとか感情に訴えてばかりいないで、編集部にどんな描写を指摘されたかその部分を公開して読者にジャッジしてもらうべきではないか。
というか、浅野自体以前からちょっとアレな人だし、ブログもかなり取り繕っているようにも読めるし、そもそもここまで一方的な話ってありえるのか、と過去の浅野を知っていると感じてしまう。
たとえば7000円って書いててぎょっとしたけど、「原稿一本あたり」なんだよな。一本あたりの単価は、ウェブならそこまで安いという感じもしないし、実際は何本書いて、総額いくらってのも書いてない。
短い記事を20本書いてて14万円だったら、読んでいる方もかなり印象違う気がするんだが。
というか箕輪厚介がエイベックスの社長の本を作ろうとして没にした時は一切原稿料払ってなかったそうだから、役員が出てきてそれなりの金額提示してたならマトモじゃん。
だから浅野はごまかしてないで提示された金額書くべきじゃない?
とにかく、今回の浅野の文章にはこういうのが多すぎて、相手がCakeじゃなかったらここまで燃えたか疑わしい。
しかし作家や漫画家がネットで出版社を告発するっていうよくある話だよな。
ファンは漫画家に付くから年々出版社や編集者の信用が落ちてる感じがするけど、結局だれも得してない気がする。
まあとりあえず浅野は世の中に判断を委ねる記事を出すならちゃんと情報を開示しろよと思うけど、炎上させてる連中は燃やすことにしか興味ないからなあ・・・。
最近読んだ中では天馬株式会社のものが面白かった。事例自体は「海外子会社が現地税務職員に贈賄」ってくらいのものだが、報告書自体が面白いパターン。
著者は絶対経済小説の読みすぎ。賄賂の要求、受け渡しのシーン、何かもうどうしようもなくなっていく過程、すべてをドラマチックに描きすぎで好き。
上場企業で不正があった際は第三者委員会が設置され、最終的には調査報告書が公開される
この内容が非常に面白いものが多く、下手な経済小説よりリアルだったりするので、皆も是非読んで欲しい
創業一族の社長が会社を食い物にするという典型的なやつ 個人商店ならいざ知らず上場企業でやったらアウトだろうに…
コーポレートカードで私的な旅行を決済しまくり、関連会社からの貸付金を流用などルール無用の暴れっぷりが素晴らしい
海外子会社を担当していた役員による不正 飲食店と結託してカラ接待を繰り返し金銭を横領
横領した金で国内に自宅を買う一方で、フィリピンにも自宅を購入し愛人を囲う
■株式会社光・彩
会社に国税調査が入った初日、国税局の担当者から「御社の経理担当横領してますよ」と通告され発覚 自分が社長だったらその場で卒倒する事案である
国税が把握していた横領額は230百万円であったが、当事者が調査を拒否し資料を全て廃棄したため調査が難航 最終的な横領額は390百万円まで膨れ上がった
経理担当である当事者がネットバンキングの残高通知を偽造 監査法人がそれを看過してしまったため発覚までに時間がかかった
当事者は横領した金で親に賃貸アパートを買う、兄弟に車を買い与える、高級バイクを乗り回す、上司や同僚に食事を奢りまくるなどなかなかの胆力の持ち主
その後会社側は当事者の自宅を急襲し、高級時計・有価証券・自動車などにつぎつぎと質権を設定 きっちり210百万円回収に成功しているのは素晴らしいの一言である
元常務取締役による不正 友人に銀座の高級クラブに連れていかれそこでドハマリ
最初は月1回10万円程度だった支出が褒められ持ち上げられで月100万円になり、最終的には月500万円を使う良いカモに
調査報告書は全338頁の長編 文庫本くらいのボリュームで読み応えも抜群
ここまでに挙げた事例は私腹を肥やすために不正に手を染めているのだが、ノルマ達成のため・出世のために集団で不正に手を染めているのがなんとも銀行員らしい
苦労して銀行に入った人たちが、不動産ゴリラにいいように食い物にされていく様が滑稽
「エビデンスはいくらにしておけばいいですか?」と確認する時点でアウトなのだが、そこで更に桁を間違えた通帳コピーを送っちゃうあたりが不動産ゴリラのゴリラたる所以である
オタクの人ら、70年代から内でも外でもひたすら喧嘩してる連中のあつまりなんですが…。
宮崎駿や高畑勲が組合作って労働争議やったり、庵野秀明らがアマチュアから商業業界に無理くり入り込んだり
ポルノ分野で力をつけてメジャーに乗り込んだり(Keyとかニトロ)、タフな人はたくさんいるんですよね。
もちろん弱い人もいるでしょうが、それはどのような属性の人にもいるかと思われます。
社畜が会社を訴える物語は、経済小説という分野になるのでファンタジー路線のライトノベルには向いてないという話ですよね。
オタクが逃げている、というのは全くそぐわない。やろうと思えばできるけど、市場に対して有効かどうかという問題です。