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はてなキーワード: 新しい歴史教科書をつくる会とは

2023-10-11

リベラルはなぜ味方を背後から撃つような真似をするのか

埼玉県の子留守番禁止条例保守派によるものではない

anond:20231010220353

同じ内容を指摘しようとしたら、既にしてくれている増田がいた。

これ、本当にひどい状況だよ。

田村議員がこれまで、どれだけ埼玉県リベラル政策の浸透に尽力してきたか分かっているんだろうか。

田村議員はずっと一貫しているんだよ。

欧米の、G7の、人権分野の進んだ制度日本が遅れている分野の制度必要性を訴えてきた。

LGBTQ理解増進法」が議論となる中、神社本庁の関連団体統一地方選候補者に“公約書” 受け取った議員は…【news23

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/452353?page=2

Q.一番同意できない部分を教えてください

自民党 田村琢実 埼玉県議会議員

「こういったことを、神道を司る神職団体が送ってくること自体が、もう神道をないがしろにしてるんじゃないかな、という思いが一番強いです。特にですね、選択夫婦別姓や、LGBTQの問題に関して、理解がすごく足りないな、というふうに感じてます選択夫婦別姓を求めてる方も、LGBTQの方も、日本国民なので、この人たちはを何でないがしろにできるのか、非常に私はわからない」

神道などの宗教団体が介入してくる動きを、リベラルとして食い止めようとしてきたんだよ。

アメリカでも、宗教保守が家父長的価値観マイノリティ攻撃してくるから民主党系のリーダーが徹底的に戦う姿勢を見せる。

共和党でも良識的な議員は、共に戦う。

まさに同じ。

アメリカでの田村さんのスタンスは、オカシオコルテ議員カマラハリス議員に近い。

間違ってもブッシュトランプ派などではないよ。

アメリカ エマニュエル駐日大使

「きょうこの瞬間から日本新しい時代を迎えましょう。LGBTQ当事者たちが安心して暮らせる時代です」

G7主要7か国LGBTQに関する法律がないのは日本だけ。

上の記事でも言われているけど、LGBTQに関する法律がないのはG7日本だけ。

他の人権に関わる分野では、児童を守る法律夫婦別姓などもG7日本けが遅れている。

国内世論G7も支持しているのに…ごく一部の強硬反対派のためにLGBT法案が通らない自民党深い闇

https://president.jp/articles/-/69491?page=5

こうした動きは、地方議員にも起こっていた。埼玉県議で自民党県議団の幹事長田村琢実議員だ。

田村議員は、かつて日本会議に所属しており、当時は保守政治を進めるためには、選択夫婦別姓LGBT権利保護を推進する必要性はないと感じていたという。しかし、当事者の声を聞いたことをきっかけに、法律制度上困っている人たちがいることを知り、勉強会を立ち上げたという。そして2022年埼玉県議会で制定された「埼玉県性の多様性尊重した社会づくり条例」に関わった。性的マイノリティーの人の差別禁止する、差別禁止条例だ。

条例案制定の直前ぐらいから、条例制定の中心的人物だった田村議員に関する批判的な記事が、保守雑誌日本会議の機関紙掲載されるようになったという。地元右翼団体街宣活動をされたほか、批判する記事コピー選挙区の全戸に配られたという。「『LGBTQと夫婦別姓に賛成する田村は立憲に行け』『自民党から出ていけ』といった内容でした」

誰が、どんな団体が中心となってやっているかは分からなかったという。「僕の想像ですが、(条例の主旨や夫婦別姓に)反対する団体が、お金を出していたのではないかと思います

田村議員は、性的マイノリティ差別問題解決することは、これから日本の成長にとって大切なことだという。

戦後経済成長からこれまで、日本多様性なおざりにし、経済優先でやってきました。それが『失われた30年』、そして日本の衰退につながっています多様性や、一人ひとりの能力を生かすことに目を向けてこなかったために、今の日本では新しい発想が生まれず、人も生かし切れていない。そこに目を向けないと、日本の発展はないと思います

ずっと自民党保守派と戦ってきたんだよ。

夫婦別姓LGBT法などの欧米制度を採り入れようと尽力してきたんだよ。

それで、今回はG7アメリカスタイルで、田村議員夫婦別姓LGBT法の流れで、欧米主要先進国の進んだ取り組みとして児童人権を最優先で守る法律埼玉県根付かせようとしたわけ。

保守宗教保守なんてとんでもない。

完全に逆。

宗教保守と徹底的に戦うリベラル立場議員が、LGBT法と同様に、G7で唯一遅れていて児童を一日中ほったらかしにしている日本の状況を改善しようとしたわけだ。

子どもだけで留守番禁止埼玉条例案取り下げ 「私たち言葉足らず」提出の自民県議

https://www.tokyo-np.co.jp/article/282770

田村団長は内容について「瑕疵はなかった」と正当化した上で、登下校に防犯ブザーを持たせるなど各家庭で安全配慮していれば放置にならず「心配の声のほとんどは虐待に当たらない」と従来と異なる見解を示した。既に条例規定する「安全配慮義務」が果たされていれば虐待に当たらないとした。これまで説明しなかったのは「安全配慮義務は大前提で当たり前すぎた」と釈明した。改正案を再提出するかどうかは「ゼロベースで全く何も考えていない」と答えた。

そりゃそうだよ。

田村団長の考え方はG7では何ら不思議ではないんだから、その内容自体に疑問は持たないはずだよ。

はてなの皆さんも、G7で導入されている夫婦別姓LGBT法に疑問を持つ人がいたらおかしいと思うでしょ?

欧米主要国では導入されている仕組みなのに、日本で反対の声が高まったらどう感じる?

内容は正しいけど、正しさが日本有権者にうまく伝わっていないと考えるよね。

ところで、田村議員敵対する保守グループが、今回の条例案取り下げで狂喜乱舞する姿もXで見られるよ。

田村議員の「欧米由来のリベラル政治」を止められたから喜んでいる右派がたくさんいる。

はてなリベラルは本当に危機感を持った方がいい。

それをなんだ、なんだこの仕打ちはよ。

埼玉県民が怒った!「留守番禁止条例案、異例の取り下げへ 何が問題だったのか:東京新聞 TOKYO Web

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.tokyo-np.co.jp/article/282874

いくら統一教会現実的な影響力なんかない」って強弁しようがそれが全くのウソであることがこうやって証明されるわけでな

保守なら保守らしくもっと現実的施策やってほしいけどな。

田村琢実はモラロジー親学新しい歴史教科書をつくる会と強いつながりがある日本教育再生機構の委員モラロジー親学つくる会の重鎮髙橋史朗は統一教会と強いつながりがある。

親学日本会議・統一教会トリプルコンボカルト国家ニッポン2023。

誰にどういう評価をしているのか、分かっているのかな。

埼玉県G7の進んだ動きを取り入れる議員保守派レッテルを貼り、背後から撃とうとする。

田村議員の歩みを止めたら、どこのグループがほくそ笑む結果になるのか理解して言っているんだろうか。

自身が日頃から憎しみを抱く本当の敵に、塩を送ってしまっている方もいる。

今、田村団長を突き放すと、「○○をやっていないのはG7の中で日本だけ」という強力なエビデンス武器も失うかもしれないんだよ。

2022-02-24

新しい歴史教科書をつくる会とかって

なんで山川出版買収するとか既存ルートをうまく使って洗脳しようと思わないのかな?

2022-02-07

みんな「オークのおちんぽ」に期待し過ぎだと思うんだよな(ここではかなり狭義で「女騎士モノ」やそれに準ずるもの)。

ちゃんとした性教育すれば云々みたいなの。んなわけねえじゃんっていう。人間は駒じゃないんだぞ。

関係なくはないだろうけど、あまりに期待し過ぎだよ。

例によって頭の弱いはてなー王都魔法学校入学試験を絶賛してたけど、そうやって育ったのが山田太郎だろ。

幼少時から剣術教育とか魔法教育に期待しすぎる勢もな。

発想が「新しい歴史教科書をつくる会」と変わんねえんだよな。

右も左も学校教育重要視しすぎと思ってたけど、別に右と左だけじゃなくみんな重要視しすぎ。自分たちの望む教育を吹き込めば自分たちに都合のいい人間が育つと思いすぎ。

みんな「教育」に期待し過ぎだと思うんだよな(ここではかなり狭義で「学校教育」やそれに準ずるもの)。

ちゃんとした性教育すれば云々みたいなの。んなわけねえじゃんっていう。人間は駒じゃないんだぞ。

関係なくはないだろうけど、あまりに期待し過ぎだよ。

例によって頭の弱いはてなー麻布中学入学試験を絶賛してたけど、そうやって育ったのが山田太郎だろ。

幼少時からコンピュータープログラム教育とか英語教育に期待しすぎる勢もな。

発想が「新しい歴史教科書をつくる会」と変わんねえんだよな。

右も左も学校教育重要視しすぎと思ってたけど、別に右と左だけじゃなくみんな重要視しすぎ。自分たちの望む教育を吹き込めば自分たちに都合のいい人間が育つと思いすぎ。

2021-11-20

anond:20211119131741

そんなん当たり前ちゃうの。

社会学研究で「強力効果論」というのがあって、悪い内容の本は読者を悪い行動に走らせるわけ。

そうなる前に誰かが止めないと。

https://twitter.com/dankanemitsu/status/1455696455004405761

2019年カナダオンタリオ州南部にある教育委員会学校図書から原住民マイノリティに対して差別的表現」等が問題とされた図書4700冊を処分。30冊ほどを「浄化儀式」として焚書。その灰を植えた樹木肥料とした。

https://ici.radio-canada.ca/nouvelle/1817537/livres-autochtones-bibliotheques-ecoles-tintin-asterix-ontario-canada

フランス語記事ですが参考になると思います

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/船橋市西図書館蔵書破棄事件

船橋市西図書館蔵書破棄事件(ふなばししにしとしょかんぞうしょはきじけん)は、船橋市西図書館の女性司書だったA(実名非公開)が、西部邁新しい歴史教科書をつくる会会員らの著書計107冊を、自らの政治思想によって独断で除籍・廃棄した事件[1]。

Aが執筆した童話絵本『ぬい針だんなとまち針おくさん』を、船橋市図書館が35冊も購入し所蔵していたことが明らかになっている[21]。これはベストセラーである世界の中心で愛を叫ぶ』(23冊)や『負け犬の遠吠え』(16冊)よりも多かった[注釈 2]。またAが翻訳した『メリーゴーランドがやってきた』も32冊が所蔵されていた[注釈 3][注釈 4]。

この事件調査中にも、服部公一著作の「作曲入門」という本が寄贈された当日に除籍されたり[注釈 5]、女性に人気がある『刺繍の入門実用書』が購入の1週間後に除籍されるなど、不審処置が次々と明るみにされた[22]。図書館長は『刺繍の入門実用書』については、掲載されている刺繍デザインの1つにヌードイメージしたものがあり担当者[注釈 6]が気にくわなかったのだろうと述べた[22]。

2021-04-05

日本軍はよく戦い、沖縄住民もよく協力しました

新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史教科書が検定合格とのこと

中学日本史がどうだったか覚えてないんだが高校日本史に関して言えば山川出版社日本史Bが支配的なので新しい歴史教科書とか作らないで山川お金の力とかで支配したほうが早くない?

2020-02-16

50代リベラルネトウヨ

アラフォーくらいの、2ちゃんねるの創設期と大学生活が重なった世代リアルタイムネトウヨ誕生を観察してきた世代だと、「自分たちの受けた平和教育人権教育は間違っていた、左翼偏向教育だった」と「気付いて」「自分勉強して(真実に目覚めて)」愛国者誕生した、というネトウヨ発生論が常識だと思うんだけど、(ちょうど2ちゃんねるが産まれた頃は、『ゴー宣』や新しい歴史教科書をつくる会の『教科書が教えない歴史』がベストセラーになっていた)、50代くらいで最近ネットを始めたような世代リベラルだと、「学校右翼教育を受けたor平和人権教育が行われなくなった」から子供右傾化ネット右翼誕生したという歴史観の人がいるんだとツイッター見てて気付いた。

そういう人は、左派教育をすれば左派人間が育つ、右派教育をすれば右派人間が出てくると単純に信じているし、学校教育を信頼しているんだよね。学校教育への反発から学校で習わない「真実」に目覚めた、という構造が思い付かないみたい。たぶんその人自身自分の受けた教育を疑っていなんだろうな。

あと、ついでに。

中学高校でひどい左翼偏向教育を受けた!と言っている「保守」は多いんだけど、大学左翼教育を受けた!だが自分勉強して「真実」に目覚めたって言っている人はほとんどいないよな。中学高校教師よりも大学教師の方が左翼リベラルは多いと思うし、大学の授業の方が中立性は低いのに。

きっと大学で「左翼教育」を受けても、学生は聞き流すだけで反発すら覚えないんだろうな。中学高校管理教育とセットで「平和人権教育」を受けると、あとですごい反発が起きる。

ネトウヨ左翼偏向教育を受けたと被害を訴えるその本質とは、実は教育内容そのものではなく、人権を抑圧する機関としての学校で過ごしたネガティブな思い出なんだろう。

ふだん生徒をガチガチに抑圧している教師が、「在日」やら「同和」の人権を説いたところで、反発が生まれるのは当然。

ま、90年代の話ですが。

2018-08-21

anond:20180821130506

いや、前者だって間内ではどんどんやろうぜという感じで

親学セミナーやったりパンフレット配ったり新しい教科書を作ったりしてるし

教科書って選択肢あるんだけど?

実際、新しい教科書選択した学区への過激反対運動もあったりするわけだし。

詳しくは新しい歴史教科書をつくる会を参照のこと。

杉田水脈なんかも自民党内では「君の言ってることは正しい」と言われたみたいな話してたな)

それに何の問題が?

杉田水脈が「正しい」とおもう議員がいて何が悪いの?

彼女論文は誰の行動も縛ってない。むしろそれを撤回させようという動きのほうが「表現規制」だよね

後者のような振る舞いだって今まさに増田批判しているように批判されてるわけだが。

「こっちのほうが批判が多い」とか「なぜか批判されてない」とかは観測範囲問題しかないだろ。

批判されて止まってるか?

そういうとこやぞ

2012-08-26

http://anond.hatelabo.jp/20120826203943

新しい歴史教科書をつくる会は、そういうちゃんとした組織を作っているからこそかえって怪しい集団と思われているわけで。

デフレには問題あり適度なインフレを目指すべきで、その権限と責任能力中央銀行にある、という経済学オーソドックスな考え方を紹介しているだけの人たちに、

そもそも「リフレ派」という名前でさえレッテルは本来は不要もの(実際、当初は反対派側から呼称だった。名前付けにはよくあること)。

それに、経済学の主流な考え方だからこそ、実に多くの人がリフレ派に属することになるのだから、変な政治的主張をする人が混じるのはどうしようもない。

東京都には変な政治的主張をする人がいっぱいいるか都民は信用出来ない、とか、そんなことを言う人がいたら、頭おかしいと思うか、少なくともまともに相手するだけの価値がない人だと思うでしょ。

ちなみに、「変な政治的主張をする人」におそらく入っているだろう高橋洋一氏のように自身はリフレ派だとは名乗っていないと宣言している人を、リフレ派扱いしてリフレ批判する人もいるくらいだから、「リフレ派」の名前がどうなろうと難癖つける人はまた別の難癖つけるだけだろう。そんな無駄なことに労力費やす必要はない。単なる「インタゲ政策を支持する」といっていた人たちが難癖つけられて「リフレ政策を支持する」と言い直すようになり、さらに反対派からリフレ派」と呼ばれるようになって、まあそれならと自称しはじめただけの代物。よく難癖や反対派に付き合ってる方だ。

http://anond.hatelabo.jp/20120826171108

から、ほんとうにそれだけかわかんないんだよね

ちゃんとした組織とかないし、変な政治的主張する人がいっぱいいるし

新しい歴史教科書をつくる会だって、まともな人はただの教科書団体なんて思わない

リフレ派もおなじなんだけど、そこがなんでわかんないか

すなふきん氏はやっとわかりはじめたみたいだけど

2012-05-30

両論併記と橋下市

橋下市長が指摘「偏狭なナショナリズムが高まっている」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

↑はじめは「お前が言うな」と思ったが、ひょっとしてこれは彼は彼なりに真面目にそう考えているのでは、と思いなおした。

 

ここで出てくる「子ども近現代史を学ばせる施設を造る構想」とは、大阪人権博物館リバティおおさか)と大阪国際平和センターピースおおさか)とを統合して、「新しい歴史教科書をつくる会」などに助言を受けて作る新しい歴史博物館のこと。

つくる会」呼んでおいて「偏狭ナショナリズムがどうこう」とか言うなよ、と思ったんだが、どうも本気で新施設で歴史観を養おうとしてる様子。

ひょっとしてこれ、橋下市長的にはつくる会意見を入れて「両論併記」すれば自然バランスのよい歴史観になると考えているのでは。

 

いや、もちろんただの推測なんだが、そうだとするとid:Apemanあたりが切れそうなので楽しみである

とりあえす録画画像公開待ち。http://www.pref.osaka.jp/daitoshiseido/togohonbu/index.html

2010-08-21

リフレ派」は何をやってるんだろうと思っていたが少し分かった気も

要するに「新しい歴史教科書をつくる会リフレ版をやれば突破口が開けると信じたわけだ。


しかしまあ、来年ぐらいには学者メンバーは何人か「リベラルすぎる」とか「日銀寄りすぎる」とか何とかの理由でパージされているはずなので、その運命を思えば涙がこぼれる。


そういや柄谷行人NAMってのもあったっけ。

2009-08-05

ウィキペディア日本語版の悲惨な日本語

一度読んだだけでは何を言っているのかわからない日本語

新しい歴史教科書をつくる会との関係を解消した扶桑社に代わって同会の中学校歴史教科書の発行元となり、文部科学省に検定申請し、不合格、再申請を経て2009年4月9日合格した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E7%A4%BE

この文、「主述のねじれ」なんてもんじゃない主語は書かれていないが「自由社は」であるから、この文は「自由社は~の発行元となり、合格した」という骨格になるが、これは「自由社は~の発行元となった。そして自由社は~を検定申請した。その結果不合格となったが再申請を経て、~は合格した」ということを言うための日本語としてはひどいものである。

ウィキペディアの日本語版は、こんな日本語ごろごろ転がっていて、とてもではないが、使う気にはなれない。じゃあお前が修正しろと言う人もいるかもしれないが、ウィキペディアで変なところを見つけるたびに修正していたら、時間などどれだけあっても足らない。

2008-01-26

教委主催講演会に行ったら、講師が「つくる会」だった件。

 

前書き

ほぼ記事タイトル通りの出来事があったので思わず匿名ダイアリー

(厳密には、八木氏はかつてはつくる会会長だったが、今はつくる会とは無関係

 

書くの初めてなので、読み難ければ申し訳ない。

 

先に書いておきますと、私は公立校勤務です。

で、私が勤務する地域では、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を採択しています。

 

この教育講演会教職員一斉研修会)は、教委が主催したもので、基本的に地区内の全職員(学校事務職員も含む)が参加しました。

 

講師は八木秀次氏(日本教育再生機構理事長)。

 

恥ずかしながら、誰だか知らなかったんですが。

 

忍び寄る何か

開会前、もらったレジュメを読んでいると、最初に出てきたトピック

“「不当な支配」の主体の転換”

という内容。

 

教育基本法の、

教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである(旧第十条)」

という規定が、

教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない(改正第十六条)」

と改められたことによって、服してはならない「不当な支配」の主体が、

 

before:政府の圧力

after:日教組などの職員団体

 

と変化しており、政府首脳部からもそのような見解に立った発言が相次いでいる……という鋭い指摘。

 

私としては、

「なるほどそうか……。これは大変だな」

と思ったわけなのですが、その先を読んだら

「……なんか違う?」

 

なにしろ、いざ講演が始まったら、この

政府=正当な支配」

「職員組合=不当な支配」

という立場を全面的に賞賛する論調でして。

 

日教組に参加してる職員が1%切ってる本地区でそんなこと言われてもな……。

(うちの地元には、「教職協議会」という、日教組とは別の組織があり、これが97%の組織率を誇っています。

方針としては、行政との対話路線。

私もそっちに入っています。

まあ、日教組の勧誘姿勢もアレだし。

新採の時、勧誘パンフが送られてきて。

ガリ版刷りの楽しげなパンフレットだったんですが、封筒に

「教え子を戦場に送るな!」

って書いてある。

言いたいことはわかるがちょっと引いた。)

 

内容は、なんというか、ツッコミどころ満載だったんですが、まず特に違和感を感じた点。

 

滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい。 byゾーマ(DQ3)

講演の中で、エルトゥルル号の遭難とか、有名な“美談”がいくつも紹介されるわけですが、その中に真岡郵便電信局事件の話も出てきました。

 

第二次大戦末期、樺太ソ連軍が攻め寄せてきた時、最後まで電話交換所に残った女性達が、青酸カリを飲んで自決した事件です。

事件名とか知らなくても、

「みなさん、これが最後です。さようなら……さようなら……」

とかいう台詞は聞いたことある人は多いのでは。

 

で、八木氏は、自決した9人の女性電話交換手のことを、

日本人公共心の高さ、責任に殉じる態度が現れたもの」

とか褒め称えるわけです。

 

……ところで、これは教育講演会なんですが。

このエピソードを教育にどう生かせと?

 

彼女たちの行動こそ、日本人の鑑、責任に殉じる素晴らしい態度である。

お前達も、もし同じような状況に置かれたら……」

 

置かれたら?

 

自分の子どもになんと教えて欲しいかは、人によるかも知れませんが。

 

私としては、子どもたちには

「なんとしても生き残れ。命を大事にしろ」

……って、教えるべきなんじゃないかと思ったり。

 

ちなみに、八木氏は全然触れなかったことですけど、その時当直だった女性交換手は、全部で12人いたんです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E5%B2%A1%E9%83%B5%E4%BE%BF%E9%9B%BB%E4%BF%A1%E5%B1%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

で、死ななかった3人は、最初は押し入れとかに隠れててですね。

そのままソ連統治下で職員として再雇用され、日本にも無事に帰ってくるんですけど。

 

彼女ら3人は、「責任に殉じ」て死ななかった駄目な日本人なんでしょうかね?

 

少なくとも、八木氏の言う

ソ連軍は、刑務所から出てきたゴロツキみたいなのを最前線の兵士として送り込むわけですよ。だから、女性は陵辱されたり恐ろしい目に遭わされるわけです」

……というのは、この場合は事実に即してないと思います。

 

……まあ、ソ連軍がひどかったのはわりとかなり事実だと思うんですけど。

 

また、沖縄集団自決の件について、八木氏は、

沖縄というのは、長らく琉球王国という日本とは違う国で、その後は島津の統治下になり、近代化されたのが他の地域よりも遅れた土地なんです。

だからこそ、日本人的であろう、という責任感が逆に強くなって、それでああいう事件が起きたのではないかと思います」

 

という、目の覚めるような主張を展開します。

 

なんで目が覚めるかというと、すごいアクロバットだから。論理の。

危険なのでよい子はまねしないでください。

 

もし沖縄県民があの場にいたらかなり血圧が上がったんじゃないか、と思うんですが、あれはたぶん、戦わずして論敵を脳溢血で葬ろうという高度な戦術なんだと思います。

危険なのでよい子はまねしないでください。

 

ていうか、「集団自決」と「責任感」がどうつながるのかそもそも良くわからんのですが。

なんか、とにかく死ね責任感がある、みたいな話で、日本文化の奥深さを感じました。

 

「命どぅ宝」のお婆さんは、やっぱり駄目な日本人なんじゃろうかね。

近代化が遅れた地域だからな。

 

あとまあ全般に言いたいことは山ほどあるんですが、重箱の隅つつきは後回しにします。

 

本当の戦いはこれからだ!(打ち切り

とにかく、こういう歴史観のリビジョン促すような講演会に、公務として参加させられるのが、本地区の実態なわけですね。

開会が14:00でしたから、どの学校も特別日課で対応したと思います。

本校でも、当日は授業を午前中で切り上げて参加したわけですよ。

 

もちろん、講演聞いてる間にも給料が出てます。勤務時間内ですから。

なんという教育予算の有効活用

 

内容に疑問を感じたのは何も私だけではなくて、翌日の職員室では批判大会

 

「○○中学校社会先生も、あれはひどいと言っていた」

「○○小の先生に聞いたら、あれは有名な右翼だと」

「終わった後、あの先生と偉い人達とで飲み会があったらしいから、八木先生は急いでいたわけじゃないらしい。なのに質疑応答の時間を設けなかったのは、意図的なものに違いない」

 

……ええーっとですね。

つまり、「つくる会」の教科書採用した地域の学校だからといって、教員が唯々諾々と「つくる会史観に染まるわけではない、ということですよ。

 

このことは、左右どちらの論者にも覚えておいて欲しい、と思います。

我々はロボットではない。

 

いや、染めることを目的にした講演会だったんでしょうけどね。

 

本地区では、教育長はじめ偉い人が「つくる会」の支持者です。

その一存で採択が決まったようなもので。

 

しかし、「つくる会教科書を採択した、というだけで、かなり外部からの批判にもさらされてるし、学校現場にも不満があるのが実態です。

なので、教育委員会の方針に疑問を持っている教員を「啓蒙」しよう、というのが、この講演会趣旨だったんだと思います。

 

しかし、今どき、中学生ならネットくらい使いますよ?

真岡郵便局には女性交換手が12人いた」

くらいのこと、10分もかけずにわかっちゃうわけですよ。

 

授業で、“公共心ある日本人”の美談を得々と語って聞かせたら、生徒から史実に基づいたツッコミが入る可能性くらい容易に予想されるじゃないですか?

そういう意味では、都合のいいことだけ書いた教科書というのは、発行する側は気分がいいかもしれないけど、現場人間にとっては迷惑そのものなわけですよ。

 

……ああ、そうか、授業で質問の時間を設けなきゃいいわけですね。

さすが日本教育再生機構理事長

率先垂範を地で行っておられる。

 

で、その他、「作る会」教科書を使ってると高校受験に対応できないとかいう現場の苦悩をよそに、首長とか教育長とか、講演会場の最前列に座っていてですね。

で、講演会が終わった時なんか、立ち上がって喝采してるわけです。

 

スタンディングオベーションかよ偉い人。

 

とりあえず絶望した。

現場がなんとかしないとならん。

 

重箱の隅つつき。

以下、こまごまとしたこと。

 

*紀元は2600年。

八木氏は、聴衆に「日本の建国はいつか?」と問うて、「それは西暦600から700年前後である」とします。

 

なぜなら、「日本」という国号が成立し、「公」の意識誕生したのがその時代だからだ、というのです。

ちなみに、ここで言う「公の意識」とは、天皇を中心とした中央集権体制の確立のことを指します。

天皇独裁者ではなく、「国家の公的統治を究極において体現すべき地位」だというのですね。

 

……飛鳥時代象徴天皇制だったのか。

 

八木氏は、「皇室ニッチ産業」だ、という、寛仁親王言葉引用します。

政府行政の足りないところを補う。それが、皇室の果たす役割なんです」

 

確かに、障害者スキーへの支援とか、結構なことですね。

 

「このような皇室の在り方は、古代からずっとそうだったわけです」

いや……そうなの?

 

革命史観

八木氏は、他の教科書にある

平安時代貴族は贅沢な生活をしていた一方、庶民は貧しく、奴婢は売買の対象だった」

……とかいう記述を「闘争的だ」と評します。

 

これらが、マルクス階級闘争史観子どもたちを導くものだ、というのです。

 

君の教科書もまっ赤っか! これはレッドベアーの陰謀だ! 愛國戦隊を呼べ!

 

……別に教科書記述は、富裕層の打倒とかを呼びかけるものじゃないし、そもそも平安朝だって、階級闘争によって打倒されたわけじゃないんですが。

なんでマルクス

明治維新を含めて、日本には「階級闘争」とか「市民革命」とかいうものはないんじゃないですかね。古い見解でしょうか?

 

明治維新は、公のために働くことを自己の使命と考えていた武士たちによって実現した改革だった」(「新しい歴史教科書」。レジュメの孫引き)

うわ新しい見解だ。色んな意味で。

 

そんなに昔から日本人の自覚とか公共の意識とかがあったなら、もう少し早く戦国時代が終わりそうなものですが。

武田信玄「こうして同じ日本人同士が争っていても仕方がないじゃないか!」

上杉謙信「そうだとも! 天皇陛下の元にはせ参じ、一つの国を作ろう!」

……みたいに。

 

八木氏によると、現在学校教育では、歴史教育で闘争的姿勢を学び、公民教育で具体的な闘争目標を与えられている、というのです。

 

その闘争目標とは、電通経団連の打倒……ではなく。

「公民教科書には、夫婦別姓など、まだ法的に定められてもいないトピックが取り上げられている」

とかいうのが「闘争目標の提示」だと。

 

……ずいぶんせこいマルクス主義ですね。

 

歴史に学べ。歴史は繰り返す。

仮に、八木氏の言うとおり、飛鳥時代平安時代がそんなに素晴らしい時代だったとしたら、逆に言って、日本社会は1400年の長きにわたって大して進歩していないことになるんですが、それでいいんでしょうか。

 

奴婢の話とかって、私は

「私たちの社会は、昔より良くなっているのです」

って趣旨の話だと理解していたんですが。

人類歴史進歩と改良の歴史なのです。私たちも、もっともっと素晴らしい世の中を作っていきましょう。明日が今日より良い日であるように」

的な。

 

八木氏に言わせるとこれも「闘争的」なのかも知れませんが。

 

私としては、貴族平民に大きな差があったとか、事実なんだから仕方ないんじゃないか、と思うんですがどうでしょう。

八木氏も、それが「事実ではない」とは言わなかったし)

 

都合の悪い歴史事実は教えない、という態度の方が、むしろ我が国を危機に追いやる気がします。

それこそ、遺伝学におけるソビエトルイセンコ学説みたいに、学問イデオロギーに従わせようとした挙げ句、研究開発で西側に後れを取るような。

 

まあ、「歴史科学ではない」が、「つくる会」の立場なんだそうですが。

 

でも、望ましい思想を注入するために、歴史事実の方を改変する、っていうのは、それこそ共産国十八番なんじゃ。

ソ連生まれのくせに白頭山で生まれたと称する誰かさんとか。

 

日本の伝統を尊重しよう。祖先精神を大切にしよう。

基本的に「公共の意識」だけで日本の歴史・文化を語ろう、というのは、無理だと思うんです。

「恥の意識」とか「武士道」とかと同様、一言で語りきれるほど、日本人精神というのは浅薄なものじゃないんじゃないでしょうか。

 

そもそも、「公共の意識」が飛鳥時代から日本にあった、という主張自体いかがなものか。

確かに「公」という漢字自体は大昔からありますが、古文に出てくる、「公家」とかいうときの「公」と、「public」の訳語としての「公」を同一視するのは誤りだと思うんですが。

八木氏は、「公共」の意識が近代になって成立した、というのは誤りで、日本人日本人としての自覚はずっと以前から存在した、と言うんですが、それは逆に言って、国民国家建設のために尽力した明治の人々を愚弄するものではないでしょうか。

 

ちなみに八木氏は、中教審が、縄文時代記述を重視するよう議論しているのに不満を表明しています。

縄文時代は公共の意識が発生していない」=「日本ではない」

から、というわけですが、これは循環論法ではないですかね。

 

日本あけぼの」って言えば、普通縄文時代を指しますし。

逆に、明治憲法現行憲法の発布、あるいは江戸幕府なり鎌倉幕府なりを「日本」の成立、と見なす立場だってあり得るわけで。

 

縄文人だって一生懸命に生きていたのだし、彼らが苦労して稲作技術を会得していったからこそ、現代の日本があるわけで。

縄文人は日本人じゃない」という言いぐさは、縄文人に失礼だと思いますが。

 

八木氏は、チェスタトンの「伝統とは選挙権時間的拡大」「死者には墓石投票してもらわねばならない」なんかを引用して、伝統の大切さ、先祖の意思を尊ぶべきことを訴えるわけですが、縄文人は先祖じゃないらしいです。

……天孫降臨

 

ちなみに、八木氏が引用した中には、相田みつをの「自分の番 いのちバトン」とかまで含まれるんですが、相田さんってそういう主義の人だったのか。

走者がバトン渡す前に死んだらリレーにならなくね?

 

ところで、八木氏は「死者の民主主義」(チェスタトン)がお気に入りのようですが、私はむしろ、「地球は子孫からの預かり物」(ケニアのことわざ)の方が好きです。

死んだ世代の意思よりも、次の世代の幸せの方が重要だ、と、私は信じます(これでも学校関係者のはしくれですから)。

 

……ケニアのことわざの割に「地球」とか、かなり超訳の気配ですが。

 

*美しい日本語を守ろう。

八木氏、「屋久島の灯台守り」という、これまた美談を紹介してくれたんですが。

 

「顔は土気色」を「どきいろ」ってあんた。

一瞬、弥生式か縄文式か悩んじゃったじゃないですか。

 

自分で持ち込んだ資料が正しく読めないって、早稲田大学法学部卒が泣くぞ。

 

日本の文化がどうとか言う前に、八木氏はまず日本語くらいちゃんと読めるようにすべきだと思います。

 

返信欄

なんかあれこれコメントをもらってるようなのでここへ部分的に返信。

 

教育委員会主催講演会とかに行って何かを得たことがあるの?

ありますよ。

まあ、教育関係者の講演、というのは、聞いてすぐに教室で使える内容が多い一方、似たような話も多い……というか、教育界の通念を上手にまとめただけの、刺激に乏しい講演も多い、とは思います。

……ちょっと今回は刺激的すぎましたが。

 

>その場でぶつけてくれたら面白かったのに。

まあ、チキンなので。

 

偉い人が「つくる会」支持者で、しかも同席してるわけですから。

そこでこれだけのことを言ってしまうと、後々どんな処遇を受けることか。

 

それはもう、陵辱されたり恐ろしい目に遭わされるわけです。(流言)

 

それに、ここに書いた内容は、これでも推敲した内容です。

これをとっさに思いつける程度には賢くありたいのですが。

 

っていうか、偉そうなことを書いておいて恥ずかしいのですが、「女性交換手が12人いた」ということもその時は知らず、家に帰って調べてわかった次第。

 

でも、何か質問はしてやろう、とは思っていて、講演の間中必死で考えていたのも事実

古代以来、皇室ニッチ産業としての役割を果たしてきた、とのお話でしたが、私、不勉強でそういったことを存じませんでした。

そこで、例えば平安時代朝廷が、そういった役割を果たしていた、という実例を2・3ご教示願えるとありがたいのですが……」

くらいのことを聞いてみよう、と思っていたのですが、本文で書いたとおり、質疑応答の時間がなかったので不発に終わりました。

 

>自分のはてなダイアリーで書いたら?

少しでも匿名性の高いところで、と思ったのです。

何か使い方として問題がありましたら申し訳ない。

(ていうか、そもそもこの内容自体トラックバックで返すべきなのかも知れませんが、匿名ダイアリーに慣れてないので、返信があちこちにばらけるのが落ち着かないのです。なんでコメント欄がないんだろう)

 

こんなにブックマークをもらうとは思ってなかったのでちょっと動揺しています。

偉い人にばれたらどうしよう。

 

>「教職協議会」つーのは要するに「全日http://www.ntfj.net/tanidantai/」系団体だよね。共産党系の。

右寄りではないかも知れませんが共産党系とも思ってなかったのですが。「美しい日本人」がどうとかこうとか。どうなんでしょうか。

会員でありながら組織背後関係とかは知らないのです、申し訳ないです。(でもたぶんみんなそう)

 

>教師という連中が本当に馬鹿ばっかりでイデオロギーの固まりだということが良くわかった。

ククク、その通り。だが、気付くのが遅すぎたようダな……(ロシア訛り)

今や日本教育は、我がレッドベアーの(不当な)支配下にあル!

あと10年もすれば、この国はコミンテルンの軍門に降るだろウ……!(遅すぎる)

 

馬鹿冗談はさておき。

大学になるまで歴史教えるのやめちゃえば?自分で判断して学ぶまで教師の馬鹿どもから余計なノイズを入れないで欲しい

難しいところですね。

 

おっしゃるとおり、批判精神の薄い子どもに、イデオロギー教育をするのは禁忌だと思います。

 

その一方で、基本的な歴史知識は、全国民が持っているべき教養だとも思うのです。

そして、大学専門教育の場であるべきで、そういうことに時間を費やすべきではないと考えます。

だから、結局は義務教育に基礎的な歴史教育を盛り込まざるを得ないのではないかと。

 

その内容としては、重要歴史事実を教えるにとどめ、それをどう解釈するか、という思想的側面は、個々人に任されるべきだと思います。

 

……もっとも、「歴史事実」というのは現実にはほとんど無限存在するわけで、その中から何を「重要」として採り上げるかに、思想的問題が絡んで来ざるを得ないのも事実ですが。

エルトゥールル号を採り上げて奴婢は省くのか、その逆をやるのか。

 

でも、できる限り中立であろうとする姿勢は必要だと思います。

 
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