はてなキーワード: 暗数とは
真っ向から対立する2つの増田が急浮上した。この2つの主張についてソースを調べてみた。
https://anond.hatelabo.jp/20230628095342
https://anond.hatelabo.jp/20240117123723
出典1 http://www.jcps.or.jp/publication/1903.html
出典2 https://www.moj.go.jp/hisho/saihanboushi4/r04/html/nt112000.html
出典3 http://www.jcps.or.jp/publication/2701.html
犯罪白書は毎年発行されて統計を載せているが、H19の副題は「再犯者の実態と対策」、H27の副題は「性犯罪者の実態と再犯防止」でテーマが若干異なる。まず、以下に主要な用語をまとめる。
出典4 https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_2_6_2.html#h6-2-6-03
増田Aの出典は2つあるが、出典1では刑法犯(強姦・強制わいせつ)のみを対象としており、出典2は性犯罪の定義を「強制性交・強姦・強制わいせつ」としており、迷惑防止条例違反(痴漢、盗撮等)が含まれていない。
従って、増田Aが結論づけている「性犯罪の「再犯率」は高くありません。」については性犯罪の定義が一般の認識よりも狭いといえる。
最新でも同様と言っているが、同種再犯率は再犯ではなく再入で計算されており、実刑判決を受けず有罪判決のみのものが含まれていない。分母も出所者なのでH19データとの比較するのは不適切。加えて出典不明確で覚せい剤取締法違反の出所が不明である(ただしH25-H30は当方で発見しており値としては近いものであることは確認できている)。
1.で「跳ね上がる」と表現しているがそもそも比較可能なものでない。同種再犯率も再入率も分母に再犯しなかった者の数が含まれているが、再入者の前刑罪名別構成比は再犯者のみが分母なので前2つよりも相対的に大きく評価される。跳ね上がった原因として「同種再犯率が1犯目が窃盗であるケースをカウントしないことによる過小評価がある」ことを挙げるなら、分母の差異による影響を何らかの形で除去しておく必要がある。
強姦の再犯期間は2年以上が70%を占めるので2年以内再入率を使用することが謎という指摘をしているが、自身が引用した刑政研H27レポートにおいて20年間の推移についても考察され、初入の者の割合が顕著に高いと言及されている。
5.について他の犯罪と比較した場合に性犯罪特有の事情としてカウントされない泣き寝入りがあることを指摘している。人口あたりの発生件数のような評価指標で他の犯罪と比較する場合においては過小評価を考慮すべきものである。ただし、分母に罪名別有罪確定者や出所者をとっている増田Aの指標において泣き寝入り暗数の影響は分母・分子で相殺されるとも言え、暗数が再犯率を過小評価させているという明白な根拠がない。
再発防止推進白書は性犯罪(痴漢や盗撮は含まれていない)の再犯率について、高いとまでは言えないが再犯率の高低にかかわらず根絶は喫緊に取り組むべき課題と述べている。
性犯罪の2年以内再入率は2020年(令和2年)出所者で5.0%となっており、出所者全体(15.1%)と比べると低く、再犯率が高いとまでは言えない(特1-2-1参照)。しかし、その一方で、性犯罪は、「魂の殺人」と言われるように、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすことから、再犯率の高低にかかわらず、その根絶は、喫緊に取り組むべき課題といえ、性犯罪の再犯防止に積極的に取り組んでいく必要がある。
「性犯罪・性暴力被害者支援の現状と課題」という資料によれば、暗数の国際比較のために作られた「国際犯罪被害実態調査(ICVS)」において、性的事件の調査結果は「日本は特に変わったところもない中位の国」(小西らの報告, 2016)だそうだ。
しかしながら、性的事件以外の犯罪については国際的に極めて暗数が低いグループに属しており、性的事件とそれ以外の犯罪の様相が異なる点が指摘されている。
と読み取った。
なんか間違ってたら指摘してくれ。
安全側での評価:良くないこと(避けたいこと)が起こらないように評価する
例えば、おおよその見積もりが30000円のものを買いに行くときに、足りなくならないように40000円を想定して持っていくのが安全側。
この調査では、暗数で再犯率が変わるリスクがあるが、再犯率を低く見積もってしまって対策をしなくなるのが危険。
再犯率を大きく見積もっている(暗数がもし全部把握できたら再犯率が小さく再計算される)ということは安全側ということ。
狙ってやっていなくても加味したら安全側に動くのか、危険側に動くのかを把握していることは、漠然と「暗数入れていないからダメ」「暗数なんて言ってるのがダメ」というよりも正しい判断に近づくというのがわかると思う。
いじめっ子に対する風当たりはどんなに厳しくても「近年のイジリ自体を悪として嫌悪する風潮は生きていて辛い。Sなだけでいじめっ子扱いされるようなもんだ。特に感情的に受け止められやすい犯罪だからこそデータ重要」「いじめ統計に表れない暗数があると言うのは陰謀論」とは絶対に言わないのに、
性犯罪に対しては「近年の性欲(≒男性)自体を悪として嫌悪する風潮は生きていて辛い。食欲があるだけで食い逃げ犯扱いされるようなもんだ。特に感情的に受け止められやすい犯罪だからこそデータ重要」「性犯罪統計に表れない暗数があると言うのは陰謀論」とお気持ち表明をしてしまう理由ってそれ以外にあるのだろうか
あとColabはタコ部屋と主張してやまなかったはてな民が女性に対する性犯罪者にだけ推定無罪と叫ぶのも何で?
「性犯罪者に再犯する可能性があると言うのは推定無罪に反する」とか主張してるけど、推定無罪の原則が個人の言論にも適用されるならはてな民こそ推定無罪に抵触しまくってるよね
要は推定無罪とかどうでも良くて叩きたい対象は推定有罪、守りたい対象は推定無罪なんだろうなとは思う
はてな民もジャニー喜多川は糾弾しまくってたのであくまで擁護するのは女性に対して性加害を行った男性だけっぽい
「男は痴漢冤罪の恐怖があるから!」って吠えられそうだが、痴漢冤罪の恐怖があるなら痴漢冤罪被害者に同情的になるはずで、ガチの痴漢(性犯罪者)はまさに痴漢冤罪を生む原因になってるので同情的にはならないのでは?
あと痴漢冤罪の暗数が多いという信頼の置ける調査はないので、痴漢冤罪多い論こそ陰謀論だと付け加えておく
(ちなみに性犯罪の暗数については法務省をはじめとしてまともな調査機関から複数報告が上がっている)
性犯罪の数とその暗数を考えるとはてなにも性犯罪歴のあるユーザーは一定数いるんだとは思う
それと以前から根強い女性蔑視の強いユーザーのコンボで性犯罪者に同情的なはてな民が多くなっているんだろう
因みに自分は「同級生に悪口の手紙を書いた」という冤罪をかけられことがある(いじめっ子が俺の名前でそういう手紙を書いたと思われる)が、
いじめ加害者には同情心はわかないしいじめに対する厳罰化を求めるしイジリができなくて辛い><とかほざくことはないと断言できる
アホだろ。暗数加味したら安全側で評価している(=再犯率を高めで見積もっている)ことがわかるだろ。
元増田が引用した「犯歴等から見た日本における再犯者の実態とその対策の在り方」の元データはH27の犯罪白書で、そこでは再犯率を下記のように定義している。
(再犯率)= (再犯を行った者の数)/(再犯調査対象者の数)
※再犯調査対象者について,その再犯率(再犯を行った者の比率をいう。以下この節において同じ。)
https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_4_4_1.html
https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_4_4_2.html
(再犯):罰金以上の刑で再び有罪の裁判を受けて裁判が確定した事件をいい,その事件の犯行日が調査対象事件の裁判確定日以前の事件,調査対象事件により実刑に処せられた者がその服役中に犯した事件並びに自動車運転過失致死傷等及び交通法令違反による事件を除く。
(全対象者):性犯罪を含む事件で懲役刑の有罪判決を受け,平成20年7月1日から21年6月30日までの間に,裁判が確定した者1,791人
(調査対象事件):全ての対象者(以下この章において「全対象者」という。)について,裁判が確定した事件(以下この章において「調査対象事件」という。)
(再犯調査対象者):調査対象事件の裁判確定から5年が経過した時点において服役中の者及び服役中に死亡した者を除いた1,484人
①暗数のうち被害者の泣き寝入り分は、性犯罪の再犯率について、分母・分子ともに同様に掛かってくるので相殺される(一般に暗数はハインリッヒの法則のような比例按分で求める)
ただし、下記の②③④の理由から、暗数を考慮した場合再犯率は低い方に動く(現状が過大評価)
なにも問題起きていない人はわざわざ、問題ないことを喧伝しないけれど
いやなことが有れば周りにアピールする
自分にとって都合のいい情報は記憶に残りやすく、都合の悪い情報はスルーしやすい
いやなことが起きると、人はネガティブな情報ばかり収集するようになる
自分の都合のいい情報ばかりチェリーピッキングしてエコーチェンバーに陥って
e.
知り合いもひどい目にあった
性犯罪の多くは顔見知り(特に親族)による犯行なわけだけど、どこの誰が、一度発覚して有罪判決まで受けた奴に再度性犯罪の機会を与えてしかも通報しないなんてことになんねん。
たとえば性犯罪がそもそも発生率が低い(暗数となってしまうことによるものも含む)ものなのであれば、性犯罪の同種再犯率は他の犯罪に比べて低くなるであろうけど、それは次なる性犯罪が一度性犯罪をやった者によって行われる確率が低いことは意味しない。再犯が起きやすい犯罪かどうかの議論でイメージするものは、ある犯罪をした者が以前同種の犯罪を行っていた者かどうかのオッズであろう(データベース化やGPS追跡といった厳罰化が効果を持つかなどでもそれが重要)。その場合、他と比べた同種再犯率の低さを見ることに大した意味は無いどころか、それを強調することはミスリーディングなこととなる。
暗数じゃねーじゃん