玄関先から車に乗車するまでの間のアプローチの整備・手すりの設置
- 介護の手間を抑える改修。時間になったら自分から安全にデイサービスのお迎えなどに乗ってもらうとかするためには、家の前に手すりのない階段があるとか、庭が飛び石や砂利になってるとかそういうのを排除する。うちでは玄関前に飛び石がる庭があったが、飛び石撤去して舗装し、手すりを設けて安全に駐車スペースまでたどり着けるようにした。車椅子化することも考えた設計にしておいたので、現在もスロープを併用する程度でアプローチできてる。
被介護者の行動範囲における段差解消
- これはもうできる限りマスト。バリアフリーの家のつもりでも、平成前期ぐらいまでの建物では、細かい段差がある。これらをできる限り解消するように考える。「歩行器」が使えるかどうかの境目になる。自立→杖→車椅子　と言う流れの中で、杖と同時に住宅内では「歩行器」が入る。歩行器が住宅の中で使えると、住宅内に手すりを設置するよりも安全で便利でQOLが上がる。（歩行器はタイプによると荷物を載せられるのでより安全）まだ母が歩行器で移動がころの改修。
解消出来ない段差を安全に移動出来るようにする
- 住宅の構造的に解消が難しい段差画ある場合は、そこを安全に超えられる工夫をする改修。ワイの家は昭和の家だったのでこれがあった。手すりを付ける、新たに照明を設けて目立たせるなど、今ならLEDのテープライトとかもありかも。ワイはDIYでやった。まぁ介護度が上がった今では不要だが。
トイレ・風呂を全面改修
- 段差があってタイル張りと言う昭和のトイレ・風呂を全面改修して、トイレ隣の部屋の元客間と脱衣洗面所とお風呂（これも狭い）を併合して広い部屋にした上で、ユニットバス化、トイレ区画をパーティションで区切る設計にした。防汚処理フローリング、洋式水洗は当然として、洗濯機置き場やリネン棚、洗面台など汚れ物系の水回りは一部屋にまとめてある。特殊な汚物流しという便器みたいに流せる流しをつけてもらった。実はワイの部屋（こどおじです）より広い。
- 自分でトイレに行けると言うこと、プライバシーを守ったまま用を足せるということは人間の尊厳に無茶苦茶大事。認知症が進行してもそれは残る。汚物を扱う介助はできる限り減らしたいもの。さらに一日の介助でかなりの分量になるのでホント大事。
- この部屋が広いおかげで、車椅子はもちろん、スタンディングリストという移動・移乗補助装置が使えるのがかなり大きい。現在自宅で母親の介助できているのは、この設備があるからだ。これがなかったらどうなってたか。広くしてあったので、後にプチ改修をした程度でリフトを使うように対応出来てる。
- 風呂は結局ほとんど使っていない。両親ともにデイサービスでお風呂に入れてもらっているし、ワイひとりじゃほとんど湯船にお湯なんて貯めないので（温泉が近いので。いいだろー）ほぼシャワールームと室内乾燥部屋
- トイレや水回りの改修は、介護の改修枠内では足りなくなる可能性が高い。トイレの完全水洗化のほか、下水を合併処理浄化槽から下水つなぎ替えも同時にやったので370万ぐらいかかった。例えばドアを撤去して折戸にするとか手すりをつけるとか一部改修で済むなら優先度を高めに。
襖を撤去して吊り式の引き戸に変更
- 入口が襖で、開閉に力が必要だったこと、また襖だとどうしても下に溝があってガタガタするので、吊り下げ式の引き戸に付け替えた。父も、また当時は母もらくらく開け閉めができるし、下の溝は埋めてしまえるので歩行器やリフト、車椅子での移動が楽に。一般には存在してもバリアフリー扱いになる、1ミリとかの段差も、歩行器やリフト、自走車椅子などでは障害になる。
畳の部屋のクッションフロア化。
- 畳を撤去して、かさ上げした後ビニール製のクッションフロアを貼る工事。普通のフローリングだと予算が足りなかったが、資金があればフローリングにしておいた方がいいかも。祖母の部屋を親父の介護部屋にする改修。
階段に手すりを付ける
- 今時ならついてるかな？　ワイはDIYでやった。手すりは金具が多数出ていて、ホムセンで手に入るし、設計のセオリーも決まっている。柱が露出している木造の日本家屋ならDIYでも十分に設置はできるので、予算がなければ自分でやるのも手。まぁ介護度が上がった今では不要になっちゃったけど。