はてなキーワード: 権威とは
どの説が一番説得力があるかだろう。
いろいろな説を読んで、これが一番説得力がありそうと思う説を支持すればいいんじゃないか。
当然だが、実績がある人達が支持している説は、より説得力が高い。
でも過去に偉人と呼ばれた人も間違った予測をしたことがあるように、それが間違っていることもある。
その時は、なぜ間違いだと言えるのか、なぜ違う説のほうが良いのか、いろいろな意見を聞いたりデータを見たりして、
自分が一番納得した説を支持すればいい。
その結果とんでもを支持してしまうかもしれないが、それは自分の感性が腐っていたってことで、
布団かぶって泣いたあとで、今後につなげればいい。
時間がなくてそんなのいちいちやってられないというなら、
表面だけしか見ない観察者にとっては、「科学の真理は疑いの余地のないものである。科学上の論理は誤ることは無いし、学者がときおり思い違いをすることがあっても、それは論理の規則を見損なったためである。」
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世間の多くの人々、とくに物理学の初歩を学んでいる高等学校の生徒などは科学の確実性の起源について、このように考えているのである。
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少しでも反省したものは、仮説の占める領分がどんなに広いかということに気が付いた。数学者は仮説なしでは済まされないし、実証的科学についてはなおさらである。そこで、
はたしてこれらのすべての構築が極めて堅固なものであるかどうかが疑われ、わずかの微風にあっても打ち倒されてしまうと信ずるようになった。こういうふうに懐疑的になるのも、また表面的な考えである。
全てを信じるか、全てを疑うかは、どちらも都合のよい考え方である。どちらであっても我々は反省しないで済むからである。
だから簡単に判決を下したりしないで、仮説の役割を念入りに調べてみるべきである。
そうすれば仮説の役割が必要であるというばかりでなく、たいていの場合は仮説が正当であることを認めるであろう。
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仮説には多くの種類があって、ある種の仮説は実際に検証することができ、ひとたび実験によって確かめられたなら、多くの結果を生む真理となる。
またある種の仮説は、我々を誤りに陥れないで思考に拠り所を与える役に立つ。
定常宇宙論者として今なお健在な人はフレッド・ホイル卿である。(*フレッド・ホイルは2001年に死去。)
かれは1948年に定常宇宙論の論文を発表し、それから50年を経た現在においてもなお健筆をふるい続けている。
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…このように、定常宇宙論は観測結果を取り入れるのに精いっぱいで、とても預言的能力を持つとは言い難い。そのため、宇宙論の分野では影響力を失っている。
ホイルの論文も、偉大な業績を持つホイルであればこそ受理されているのであって、私が書けば受理されないだろう。
しかし、全く無意味ではない。宇宙背景放射の塵起源論は、物理学としては原理的に否定できないからである。そのような変わった塵が存在するならば、ホイルのいうようなことが起こるであろう。
問題はそのような塵が実際に存在するかどうかであり、ホイルの提案に刺激されて、塵生成に関する研究が大いに進んだことも確かである。
(追記分)
複数の権威から認められているかどうかでとりあえずいいんでないか?
まあ結局ある程度はなんとなくで判断するしかないよな。すべてどころか、その一部すら検証することだって量的に不可能なんだから。
権威の主張を客観的手法で検証できるかどうかを判断基準とします。その根拠は客観的な手法で検証できないのであれば、権威に対する信頼を根拠にその主張を信頼していると考えられるからです。
いちおう流れでいうと、もともと権威からスタートしていって、そこから矛盾が生じて行って、結果的に権威を否定する、という繰り返しから誕生してはいるんですよ、学問
だけど、仕組みがあるからといって必ず正常に機能するわけじゃない
というより、しょっちゅう不具合を起こしては修正し、を繰り返します
いちおう、仕組み的には
とある権威>権威に対する批判>批判に対する批判>批判に対する批判に対する批判>……
で、結果として、今、誰か学者が言ったことに対し批判しようと思うと、その
”とある権威>権威に対する批判>批判に対する批判>批判に対する批判に対する批判>……”を、ある程度理解してないと批判できない
そうすると時代が新しくなるほど、実質的に批判出来る人がすごく少なくなっていき、結果、批判が追い付かず、「言ったもん勝ち」がしばしば発生する
「新発見」にばっか注目してると、その手の「言ったもん勝ち」に振り回されます
Twitterで専門の肩書でしょっちゅう専門家発言してる人の全部の発言なんて、とてもチェックできるわけないです
そういう意味でいうと、Twitter上の専門家発言というのは「学問的方法論に裏付けされている」わけではなく、あくまで「権威に裏付けされている」だけです
昔はSNSで自由に発言しまくれたわけじゃないので、専門家の発言する場所や機会は限られてて、そこでの発言に目を光らせれば、まだ少しはマシだったんですけども
とはいってもネットのない30年前ですら、TVや雑誌の全部チェックなんて無理だしね
そのへんの感覚がないままに「科学には科学的な検証手段があるから違う」と一斉に囀るのは、ちょっとどうかとは思います
ただ、現実に追いつけないのは、そもそも「権威を批判する」という学問の態度そのものが元からそうだという面もあります
より大きな権威に寄って立てばほぼ間違いはない
掲示板で騒いでるQanonよりアメリカ政府機関の方が大きな権威だからそっちを信じればいいし
寄って立つ権威を間違えないために科学リテラシーが必要なんだろ
権威に頼ってて草
森鴎外はドイツに留学して医学を学び、軍医のトップまで昇進した
陸軍では脚気が流行していて、当時の医学では脚気の原因は分からなかったんだけど、経験的には白米ばっかり食べてると罹る病気で、麦飯が有効なことが知られていた
でも森鴎外はドイツで無駄に細菌の知識とか仕込んできたものだから「そんな民間療法は駄目。脚気は伝染病」と言い張った