はてなキーワード: 前田有一とは
自分もネタバレ否定派だけど、気になる作品は前田有一の批評記事を読んでから映画館に行くようにしている。
最近は更新が滞りがちだけど、作品を楽しむために最低限必要な心構えや前提知識をネタバレの心配なく仕入れられるのでお勧め。
評価点も大きく外れないので適度な期待値で鑑賞に臨めると思う。
今作で言うと↓を事前に読んでいなかったらストーリーの粗さが気になって楽しめなかったかも。
https://movie.maeda-y.com/movie/02229.htm
この映画は、ゲームをやりこんでいることが鑑賞の前提となっているような荒っぽい編集がなされており、様々な省略箇所を自分のゲーム体験で埋めなくてはならない。
前田有一氏の超映画批評は、10年以上前から続く個人映画批評サイトなので知っている人も多いと思う。
2004年あたりの「デビルマン」酷評レビューなどでネットで人気になっていたが、映画レビュー内に前田有一氏のかなりアンチ韓国・中国、右寄りな思想がにじみ出る感がリベラルが多いはてな村では嫌悪されてきた記憶がある。最近は昨年の「シン・ゴジラ」のレビューが話題になったくらいで、あまり読んでない人も多いと思う。
なんか最近ふと思い出してここ最近の映画レビューも読んでたんだが、いい意味で前田有一氏かわったなーと思えて面白かった。
昔はそれこそ「ネットで真実に目覚めた!」系のお方で、それこそいまでもチャンネル桜でレギュラーもっているようなネトウヨめんどくさいおっさんだったと思う。それがどうもいつの時期からか彼の視野が開けてきており、ネトウヨおっさんというより小林よしのりのような「話の通じる保守」的な言動が増えてきている。
最近のレビューで特に印象に残っているのは「ハクソー・リッジ」と「わたしは、ダニエル・ブレイク」だ。「ハクソー・リッジ」については少なくても10年ほど前の反日ハリウッド映画を叩くことしかしなかった彼には書けなかった素晴らしい内容になってる。「わたしは、ダニエル・ブレイク」ではまさか前田氏から緊縮財政批判が聞けるとは思わなかった。レビュー最後に英国のメイ首相、日本の新自由主義的政治家(名指しはしてないものの明らかに安倍晋三)に痛烈な批判を残してしめられている。あの前田有一氏がここまで弱者に寄り添って権力者に怒りをぶつけるレビューが書けるのか!とうれしい驚きであった。
超映画批評のことを「右寄り思想がウザイレビューサイト」と思い込んでいるはてサの皆さんにこそ、時間があったらチェックしてもらいたい。この変化の度合いはなかなか新鮮である。
はてなブックマーク - 今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
yingze 映画評論界隈は分からんけど、ネットで有名になった前田有一や春日太一以外の評論家は、新劇の巨人をどういう評価したのだろう。興味ある。
俺も気になったから調べてみた。
知らない人のために言っておくと『映画秘宝』は、『進撃の巨人』の脚本を担当した町山智浩氏が立ち上げた映画雑誌です。つまり、「身内」の雑誌。今も原稿書いてます。そのため、『映画雑誌』のライターや寄稿者はみな『進撃の巨人』に対して、難しい政治的判断を求められたわけです。
で、その結果をまとめてみた。ちなみに編集も巻末でその年のベストを発表してるけど、ワーストは出さない慣例。
参考資料:『映画秘宝 2016年3月号』「2015年度HIHOはくさいアワード」(知らない人のためにざっくりいうと、映画秘宝が主催するゴールデンラズベリー賞みたいなもの)
1. 『進撃の巨人 前編』
3. 『ギャラクシー街道』
4. 『進撃の巨人 後編』
以下、『進撃の巨人』に投票した人間とコメントの主旨(not 抜粋)。
會川昇(アニメ脚本家・小説家)「『大人向け怪獣映画』を作ろうと考えることが子供じみていて、それを乗り越えて『本物』を作ることができるのはほんの一握り」
大場しょう太(宣伝プロデューサー・映画祭ディレクター)「今更自分が呈すべき苦言は何もない」
岡本敦史(秘宝編集部所属ライター)「みんな『でも食人描写はいい』と擁護するけど、それすらどこがいいのかわからない」
尾崎一男(映画評論家)「前後編を一本とみなすとさほど悪くないけれど、前編を一本の映画として見た場合そうとう酷いでき。後編冒頭のダイジェストのほうがまだよく出来てる」
小野寺生哉(カナザワ映画祭ディレクター)「特撮は良かったけど、脚本とドラマ部分がヒドすぎる。本作を巡る場外乱闘も醜かった(おそらく春日太一の twitter のこと)」
キシオカタカシ「『マトリックス レボリューションズ』の再来」
佐々木浩久(映画監督・プロデューサー)「芝居を軽視しすぎ。こういうのを面白く撮れないと日本映画はダメになる」
ジャックハンター吉田(元プロレスラー・コラムニスト)「関係者には申し訳ないが、ピンとくるものがなかった。前後編スタイルは日本映画界の病巣」
中野貴雄(脚本家)「人喰い巨人の秘密なんて別に知りたくもない」
長野辰次(ライター)「マンガ実写化の功罪について考えさせられた」
丸五郎・あれは七年殺しだろう平山(平山夢明)「すべてに薄味。つくり手にキチガイが一人しかいなかったのが敗因」
藤原カクセイ(特殊メイクデザイナー)「お話も演技もなんら驚きがない」
プッチー・ミンミン(ライター)「前編は楽しめたのだが」
まぐれもの(マンガ編集者)「前編は尖っていたが、後編は『型にはめられたくない』という型にハマってしまっていた」
モリタタダシ(ライター)「期待を膨らませて見に行ったものの、時間と金を浪費した感覚だけをお持ち帰り」
山田誠二(プロデューサー・コミック脚本家)「キャラと結末の変更がファンにはちょっと受け入れがたかったよね」
番外編:
ダイノジ大谷(お笑い芸人)「感想を求められそうな状況がめんどくさくて観られなかった」
すぎむらしんいち(漫画家)「マッドマックス特赦によって今年のクソ映画はみんな無罪」(どうでもいいが、特赦になったからといって無罪にはならない)
髙橋ヨシキ(映画秘宝アートディレクター)「何かというとヴあああああと叫んでばかりの邦画全部。」(票にはなってないが、当然『進撃の巨人』も含まれる)
樋口毅宏(小説家)「『プレイボーイ』の映画評で毎月レビューしてると『日本映画は才能のない連中の巣窟か?』と思うことしばし」(『進撃の巨人』をレビューしたかどうかは不明)
前田有一の「超映画批評」で、進撃の巨人(後編)が俎上に上がっている。
やたらと監督批判が厳しくて、話題になっているが、私としては監督は悪くないと思う。
水原希子はミカサにはまったく合わないキャラという評判だ。また、演技も不評だ。
http://laughy.jp/1438845157277107155
石原さとみも、かわいいことはかわいいが、恋愛ドラマには向いているとしても、凄惨な作品には合わない。
俳優だけでなく、脚本家もひどい。脚本は、プロではなくて、ただの評論家である町山智浩なんていう人物が書いている。(もう一人との共同脚本だが。)こんなアマチュアに脚本を任せるということ自体が間違っている。
こういう観点から見ると、監督もまた人選ミスだとわかる。樋口真嗣は、特撮監督ではあるが、監督としての実績は乏しい。日本沈没では成功したが、隠し砦の三悪人では大失敗し、のぼうの城では成功した、というくらい。系統的に見て、特撮を生かす系統の監督であり、映画そのものの演出能力は低いと見るしかない。他の大監督に付き添う特撮監督ぐらいの位置が適しているように見える。
結局、俳優も脚本家も監督も、すべて人選ミスだと言える.その責任はすべてプロデューサーにある。人選するのはプロデューサーの仕事だからだ。
今回の樋口真嗣監督は、この人が悪いというより、もともと能力を超えた仕事を割り振ったことに問題がある。樋口真嗣監督ばかりを責めるのでは可哀想だ。この監督は、何か悪いというよりは、単に監督としての能力が低いだけだ。悪いのは、そういう人に監督を任せたプロデューサーだ。責めるなら、プロデューサーを責めるべきだ。
前作の 成功・不成功は、商業的に製作費を回収できたかどうかを基準に見ています。作品の出来映えではなくて。