はてなキーワード: ヤフオクドームとは
※B'zファン以外に向けて書いた文章であり、2曲だけネタバレありますので、注意してください。これまでのネタバレ被害の方、本当に申し訳ありません。
すごいものを見た。誰もがそう思っただろうと思う。
一曲目で所々声が出ない稲葉氏。素人が見てもあからさまに調子が悪い。
でも、認めようとしないかのようにいつものようにシャウト。しかし、すればするほどガラガラ声に。
例えるなら、俺が酒飲んだ後にB'z歌う時みたいな声になった。
B'zファンは稲葉氏のストイックさに誇りを持っていたので、まずそこまで事故レベルの調子の悪さに唖然。
稲葉氏の顔は青ざめる。しかし、歌うのをやめることは絶対にしなかった。お約束のCDよりかなり手数の多いシャウトもサボらなかった。声はガラガラだが。
会場は暗転して、どよめいた。
稲葉氏には稲葉氏が全て、というような女性ファンがたくさんいる。彼女らは既に40-50代であることも多く、体も強いとは言えない。
そもそも会場が非常に蒸して暑かった。そのため、心労と重なりバタバタ倒れ、何人もの女性が運ばれていた。
しかし、稲葉氏がステージ上に現れた。そして稲葉氏はこう告げる。
「声の調子が良くなくて、聞苦しい声になってしまい本当にごめんなさい。正直なところ、このまま聞き苦しい声とならない状態でライブを続けられるかどうかは自信がありません。だから、皆さん僕が歌えるかどうか厳しい目でジャッジしてくれませんか。こんなことは初めてで、本当にごめんなさい。もしまた聞き苦しい声になってしまったら、その時は必ず埋め合わせをします。今日の僕のありのままの姿をしっかりと厳しい目で見てください。」
おそらく、稲葉氏にとって35000人の前で聞くに耐えないガラガラ声になるというのは人生最大のピンチだっただろうと思う。
しかし、彼は35000人の聴衆の前で「この俺を見てくれ」と言った。かっこ悪い自分をしっかり見てくれと。
黙って引っ込むこともできたと思う。しかし、今日の自分の至らなさを正直に認め、引っ込まなかった。そして、調子が悪いなりの歌唱、しかし、これまでにない鬼気迫る歌唱を見せてくれた。
謝罪してからは常に水を側に置き、曲中も何度も口にして喉を潤しながら歌っていた。正直、何度も水を飲む姿はカッコ良くはないかもしれない。でも、死ぬ気でステージで這いつくばる稲葉氏はこれまでで一番カッコ良かった。
「自信がない。」と率直に語り、初めて見た稲葉氏の弱さ。しかし、それを曝け出す強さ。そこは今までそれとなく聞いてきた歌詞の主人公の男そのままだった。
正直、B'zなサウンドと歌唱が好きな俺はそこまで歌詞を読み取っていなかった。いや、読み取ってはいたけど、作られた小説を国語のテストのように読み取るだけだったと思う。
初めてB'zの作品に血液がドクンドクンと脈打って流れ始めた気がした。
B'zは安定した演奏を聴かせてくれるもの、と安心しきっていた自分はB'zのことを何も理解していなかった。
35000人の観衆の前で人生最大のピンチと真正面に向き合う稲葉氏の歌唱は胸に響きまくった。
謝罪後に歌った「裸足の女神」と「WONDERFUL OPPORTUNITY」には胸を熱くさせられた。曲を知らない人はぜひ歌詞を読んでいただきたい。
何度もMCを挟み「心配事や悩みをB'zのライブの時だけは忘れて楽しもうとしているのに、何で僕の心配をしなきゃいけないんだよ、と思いますよね。」ということを何度も言っていたのが印象的だった。そういう強い意識を持ってライブに挑んでいたことが手に取るように分かる言葉だった。
こういう時に何でも野球に例えるのはおっさんの悪癖だが、今日の稲葉氏は調子悪いなりに、要所要所を抑えるようなピッチングをしたと思う。
謝罪後はシャウトの手数も減り、原曲より長音をいたずらに伸ばさなくなった。でもファンが「聞きたい」と思うポイントの長音やシャウトは全力でやってくれた。そのポイントで全力を発揮できるように温存しながら歌っていたのだ。
俺は個人的には普段も今日の歌い方でも十分なんじゃないかと思った。
普段、いかに稲葉氏が手を抜かずによりB'zらしくシャウトをし、長音を伸ばしてくれているかがよくわかった。
9回に全力を尽くす抑えの投手が先発で出てきて、1回~9回までミス無しで全力投球をして完封する。
そんなピッチングを絶対にしなければいけないのが稲葉投手なんだな、と思った。
しかし、野球選手は「調子悪いなりのピッチング」もする。俺はそれも立派なプロだと思う。
なぜならピンチでしっかり全力投球をして抑えるからだ。今日の稲葉氏はメロは控えめに、サビで全力投球するような歌唱だった。
全体を通していつもより声量不足気味ではあったが、やはり要所は圧巻だった。凄かった。
稲葉氏はライブの終盤で「30年やってきてこんな経験は初めてです。つまりはこれも30年やってきたからこそできた経験ということです。30年やってきてよかった!」と言い放ちました。これがプロなんだ。
結局、音楽鑑賞という気持ちは消え失せ、スポーツを見ているような気分でライブを見ました。
地方大会から一人で投げぬいてきたエースピッチャーが打ち込まれている。でも、ブルペンに他に投手はいない。
マウンドに上がるのは稲葉投手だけ。ここまでどれだけ練習しているか準備しているか、実力もみんな知っているから、誰も責められない。
一人戦うエースと、いつもどおりで淡々と仕事をこなすことでサポートするキャプテン松本。なんか甲子園みたいな気持ちだったな。
俺が普段カラオケでキツイ場所が、今日は稲葉氏もキツそうだった。
そんな姿を見て、当然だが「稲葉さんも紛れもなく、俺と同じ人間なんだ」ということを感じ取った。
今日の稲葉はこれまで見てきた稲葉で間違いなく最悪の稲葉だったが、これまで見てきた稲葉で間違いなく最高の稲葉だったとも言える。
稲葉氏は「ライブが始まっても自分の声が全然でなくて、真っ青になる夢をよく見る」と語っていた。
まさにその夢が現実になったのが、今日のヤフオクドームだったのだ。
言葉で言うのは簡単だけど、ピンチに真正面から向き合うとはこういうことなのか。
夏ぐらいに何かのきっかけで、1stアルバムを買って聞いたら曲がよかったので、
神戸には、春の遠足で行ってるし、時間的にも金銭的にもギリギリ行ける範囲だと思って、
テストの直前なのに思い切って行ってみた。
アウェー感がすごかった。
ミニライブは予習していた曲ばかりで満足だったけど、
既存のファンが掛け声をかけたり、盛り上がったりするのに一切ついていけなかった。
この時点でちょっとうわあっていう感じが自分の中に生まれていたのだろう。
1回目のライブの後に1回目の特典会があった。
お金を払ってCDを予約すると握手ができたり写真が撮れたりするよくあるやつ。
こんなのまだやってるんだって感じだったけど、お金は少々用意してきたし、
1回目はとりあえず様子を見て、行けそうなら2回目の特典会には参加しようかなと思っていた。
ところが、握手を永遠とやってるファンの人がいて(もちろん特典券を山ほど使っていたのだろう)
メンバーも他の観客もかなり引いていた。
10分〜15分の間、その1人が6人のメンバーと握手をし続けていた。
ステージ上で握手をしているため、その様子は他の客にずっと見られている。
あんなにお金を使って周囲どころか本人たちにも嫌われてしまうなんて、
呆れてしまうというよりは、その精神力の強さに驚きのほうが大きかった。
そして、自分には無理だと思った。
あんな衆人環視の中で女の子と笑顔で握手をして平静を装うなんて
どうやったらできるだろうか。いやできない。
2回目も参加しないでおこうとこの時点で決めた。
引き続いてのツーショット写真撮影会の様子も見るだけは見ることにした。
券を2枚使うと、指名したメンバーとスマホで写真を撮ってもらえるらしい。
6人組でみんな同じくらい人気があるのかと思いきや、結構、列の長さに差ができていた。
それは別にいいのだが、司会進行の男が、
「○○○(メンバー名)の列はもう短くなってきています。列が途切れ次第終了といたします」
みたいなことをマイクで言うのだ。
無神経だと思った。
最初に列が終了してしまったメンバーが一番不人気であるかのような印象を与えてしまうではないか。
全員好きだけど1枚だけ写真を撮るならこのメンバーと、ということで苦渋の選択として
あるメンバーの列に並んでいるだけではないのか。
ももクロの早見もこういうところで精神を削られていたのではなかったか。
カッと頭に血が上り、財布の中の5万円を全部使ってCDを予約して、緑の列に並んでやろうかと一瞬思った。
が、実行に移すことはできなかった。
ここで同情心から金を使うことが、主催者側の思う壺になるんだとも思った。
いや違う。
俺には勇気がなかった。
それだけだ。
俺は好きなアイドルを普通に応援することすらできないんだという無能感で、涙が出そうになった。
自分には死ぬまでこういう人生しか待っていないんだと思うとイヤになってきた。
向こう側に行って馬鹿みたいに楽しんだほうが、楽しいんだろうなと心底思った。
少し待った後、2回目のミニライブを見た。
でも、特典会には参加しなかったし、CDの予約もしなかった。
歌もダンスもとてもよかった。
頑張ってほしいなと思って、会場を後にした。
せっかく神戸に来たのだからと少し夜景を見て、小籠包を食べて、帰路についた。
どげな辛い事があっても笑っとったら楽しくなるばい!
今年、嫌なことがあったんだけど、この歌詞のおかげで生きてこれました、ありがとう
思うようにはいかんなあ。
いや、自分が悪いんだけど。
CDを1枚だけ買って、それをiPodに入れて学校に行くときに聞くだけにしよう。
そして、もしヤフオクドームでのコンサートが実現できたら、そのときにはこっそり参加させてもらおう。
あれだけ大きな会場なら目立つこともないだろう。
ホント、頑張ってほしいなあ。
みんながみんな夢をかなえられるわけじゃないんだろうけど。
そろそろテストを作り始めないと。
モチベーションを出そうと思って寝ると就職活動の準備が進まない。
アドバイスを請おうと思って大学のカウンセリングに行ってもやんわりと根性論を唱えられ、結局解決策は得られないどころか自信をなくした。
もうこんなに辛いならいっそのこと死んだ方が楽なんじゃないかな。
綺麗な景色、雨の匂い、春の香り、深夜に物思いに耽りながら吸うたばこ、人と飲む酒、頼れる友達・元バイト先の人達、いつも優しい祖母。
上映が楽しみな映画、まだ見てない名作映画、全クリするチャレンジャーを待つフリースタイルダンジョン、ラップはブームで終わらず文化として根付いていくのか。
旅行しに行きたかった日本海、祖母と約束したヤフオクドームでのホークスの試合観戦。
楽しみにしてること、好きなことは山ほどあるけど、最近は全部無味乾燥に感じる。今までイライラしてたことも気にならなくなったし感情の起伏がほぼない。ただ就職活動の辛さが溜まっていくだけ。
寝たいのに寝ても眠りは浅いし、美味しいご飯を食べるのがささやかな幸せだったのに食欲がない。何をするのも億劫で下痢気味の毎日。