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2013-07-30

フジロック1日目

朝は快晴。暑さで起床。日差しが辛い。


・ROUTE 17 Rock 'n' Roll Orchestra

池畑潤二率いるバンドに、ゲストとしてトータス松本甲本ヒロト大江慎也ルースターズボーカル)がゲストとして登場。

グリーンステージ一発目としてお祭りの始まりを飾るに相応しい、愉快なロックンロールバンド

甲本ヒロトがYMCAを歌っていた時に物販列に並んでいたのが非常に悔やまれる。

トータス松本金髪似合ってないからやめたほうがいいと思う。

あと、いつの間にかクリス・ペプラーベース弾いててワロタ


SOIL & "PIMP" SESSIONS

社長はいつも通りガウン羽織ってらっしゃって非常に暑そうだ。

バンド内で社長役割は「アジテーター」となっているが、実際はサックスエフェクターをいじってダブ風にしたりパーカッションをしたりとちゃんと他の仕事もしていた。

クラブジャズバンドであるため、どうしても後に見たJazzanova比較してしまうのだが、Jazzanovaの方に軍配が上がるかな。人数で負けてるし。

からといってカッコ悪いというわけでなく、むしろこの二つはクラブジャズ頂上決戦くらいな感じなので、最高に踊れた。

トランペットの人がソロの後に酸素吸入器使ってて、管楽器って大変だと思ったよ。


怒髪天

普通ロックンロール。ただでさえ暑いのにめちゃくちゃ暑苦しかった。

別に嫌いとかそういうわけじゃなくて、「ゴミ別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」列に並んでた時に聞いたので、暑いのが辛かったってだけ。

ちなみに、「ゴミ別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」に関しては、タオル目的に参加するとフジロックごみ問題について考えざるを得なくなるという良企画だった。

みんな、リサイクル食器は食べかすが残らないよう綺麗に食べよう。


KEMURI

往年のスカコアバンド

モッシュピットでは若者ではなく、いわゆるエアジャム世代のオッサンたちが大騒ぎ。

今でしょ!と思い人生ダイブに挑戦するも、うまく支えてもらえずしょっぱい感じで前から退場。


THE SEA AND CAKE

今回二番目に楽しみにしてたバンド

ついにJacking the Ballを生で聞ける時が来たか!灼熱のオレンジコート涼しい風が吹き抜ける!と期待が高まるが…

CD音源の方がよかった。てかライブなのに露骨に既成音源使いすぎなんだよ…これ以上何も言うまい

折角二列目で聞いてたけど途中で後ろに下がってしまった。

Twitter見てたら「オッサン感動して泣いてしまったよ」みたいな人が複数いたが、これで感動はさすがにハードル低すぎorノスタルジー効果しかない。


MY BLOODY VALENTINE

2月来日公演を見逃したマイブラ、ついにお目にかかれました。

Twitter小野島大さんが指摘していたが、最初は音が小さく迫力不足だった。なんだマイブラこんなものかと。

音量は徐々に上がっていき、最後の曲くらいになるときちんと轟音と呼べるレベルになったので、ノイズの波に包まれる感覚はちゃんと味わえた。

しかし音量は上がったとはいえ、全体的は音の解像度が低く、音のレイヤーが緻密に重ねられているCD音源に比べるとかなりお粗末なサウンド。

ケヴィン・シールズの後ろには10台ほどのアンプが並び、ギター一曲一曲取り替えていたが、努力虚しくといったところか。

Only Shallowのイントロとかライブだとどうなるのか楽しみだったのにな。

最後の曲で「うおーノイズの雨だ!」とか思ってたら本当に雨が降り始めて、「これはマイブラの演出か!?ハンパねぇ!!」とか感動していたのだが、その後雨は笑えないレベルに。


Chara

豪雨によりレッドマーキーには人が殺到

後ろの方で見るハメになったが、後ろの人達目的Charaではなくテント屋根

静かな曲の時も、隣の外国人が大声で会話をしており勘弁してくれという感じだった。

しかし「やさしい気持ち」は一応聞けたのでよかった。

Charaの声は生で聴く尋常じゃなくハスキーであり、s/n比が大変なことになっていた。

もはやノイズボーカルといっていいレベルであり、非常階段のシャウト担当の人を思い出す。

「やさしい気持ち」サビでは絞りだすような歌い方がさらノイズ成分を増していて、音程かい世界をもはや超越していた。。。

これは是非ライブ聴くべき。前で聞けなかったのが悔やまれる。

参考動画https://www.youtube.com/watch?v=EoUSERsC8VI


フライングロータス

音楽もさることながら、注目を集めたのはその舞台演出だろう。

日見初音ミクオペラTHE ENDと同じ舞台構造で、背景のスクリーンと前面にある半透明スクリーンの間にDJブースがあるという構造

このVJがすごすぎて、ちゃんとみんな音楽聞いてなかったんじゃないの?と思うレベル

というか私自身が音楽に集中できず、あまり覚えていない。

印象的だったのは、インテリジェントなサウンドと裏腹に、フライングロータス本人がかなり頭悪そう(いい意味で)でハイテンションアジテーターだったことw

無駄に「オキナワー!キョウトー!インザマザファカ!」とか叫んでた。


Char

迷うことなく1日目のベストアクト。

ライブはなんとノープランCharが友人ギタリスト及びフジロック出会ったギタリストを順番に招いてひたすらジャムセッションしていくというもの(なんと二時間半も!!)。

ギターを少しでもかじったことがある人なら感動せざるを得ないライブだった。

Charはそれぞれのゲストギターで会話。必要言葉は「キーはDで!」というセリフのみ。

ギターでの会話にはきちんとシンタックスがあり、方言もあった。

奥田民生ソロの後にCharが「おっ、ギター広島弁だねぇ」と言ったのが印象的。

フジロック当日に初めて会ったEddie Roberts(The New Masteroundsのギタリスト)はファンクギタリストであり、Charブルースギタリスト

ジャンルの違いは方言の違いのようなものであり、お互い歩み寄り会話を成立させていく様には全てのギター小僧が感動したことだろう。

Char本人に関して言えば、立ち居振る舞い、声、ギター、何をとっても最高にかっこいい不良中年だった。

ライブ中にタバコは吸うわ、ビール缶を蹴って客席に飛ばすわ、そんでもって58歳にもなってビールを口から友人に噴きかけるやつなんてCharくらいのものだ。

そして、Charゲストたちだけではなく観客との掛け合いも忘れない。

「そろそろ声出しとく?」とライブ中何回もコールアンドレスポンスはさみ、雨でずぶぬれになった観客たちの体を温めてくれた。

最後Warの「Cisco Kid」の替え歌で、全てのギタリスト総出で「Fuji Rock Kid」を演奏

我々観客はサビで「Fuji Rock Kid was a friend mine」と大合唱

裏でやってた(どちらかと言えばCharが裏だが)ナイン・インチ・ネイルズも少し気になったが、Charを選んで本当によかったと思えるライブだった。

佐藤タイジ奥田民生ハードロック鈴木賢司エレキシタール、Eddie Robertsはファンク、CHABOとCharブルースという、もう本当に異種格闘技戦だったわけで。

Char×Eddie Robertsなんてもう二度と見られないだろう。


勝井祐二 and The Magic Caravan

日付も変わってなんと25時からライブ

ピラミッドガーデンという辺境の地でしかも深夜ということもあり、夕方のCharaとは対照的にセレクトされた客層。

どれくらい辺境かというと、メインステージがある方向と反対方面にテントサイトから徒歩20分というレベルなのだが、この場所は勝井さんたっての希望らしい。

まずは勝井祐二×U-zhaan即興演奏。先ほどのCharとはシンタックスこそ異なれど、これまた達人同士による会話が繰り広げられる。

多分彼らは無限に会話を続けられるだろう。こうした即興演奏を見ると、もはや曲という概念がよくわからなくなってくる。

そしてギターボーカルとしてSORA、青葉市子が順番に登場。

青葉市子はポンチョサングラス、箒を振り回しながら登場し、その場にいた全員を困惑させる不思議ちゃんぶり。

青葉市子は弾き語り音源ライブを聞いたことがあったが(翌日にも見た)、そこにエレキバイオリンタブラが加わるとさらに素晴らしい曲に仕上がっていた。

どうせなら三人でやった音源CD化してほしい。

最後はその日が命日であったrei harakamiU-zhaanが共作した「川越ランデブー」を勝井祐二U-zhaan、青葉市子の三人で演奏

大げさな言い方だが、即興演奏の達人たちはもはや死者とも会話していた。

といってもシリアスな感じではなく、曲はむしろU-zhaan特有なシニカルユーモアあふれるものだった。

からYouTube原曲を聞いたが、歌の部分は青葉市子が歌う方が可愛げがあっていいと思う。

しかし、斎藤牛蒡店は自らのやばさに気づいてないあたり、U-zhaanよりもさらやばい

参考動画https://www.youtube.com/watch?v=NICEXdZ2s3o

勝井さんの演奏を見るのはこれで4回目だが、毎度毎度違った印象だ。

一緒に演奏する相手によって音が変わるさまは、まるで多言語話者のようである

この日は以上。お風呂に入っておやすみなさい。

2013-05-17

enchantMOONデモ動画を見た

実際に触ってない野次馬の戯言です。

なんで指を使うの?

ボタンとかはペンで押せば認識するようにしたほうがよくね?

あ、「ペンで押しても反応しますがデモでは指を使ってます」ならいいんだけど。

ペングシャグシャ→消えるってどうなの?

個人的にはペンの反対側が消しゴムのほうがいい感じ。

そっちのが「消してる」感あるし、消しゴムの接地面積(?)的にガシガシ消せるし。

「間違ったらペングシャグシャ」と「間違えたらペンをクルッと回して消しゴムでゴシゴシ」だったら、後者のが直感的じゃね?みたいな。

まあこれはマウスボタンの個数論争みたいなもんだろうけど。

これがもっと大判で、楽譜表示できるといいなあ

当方アマチュアだけどオーケストラ演奏する人間として思った。

PDF楽譜iPadで表示するのはもはや当たり前なので、それの延長かも知れない。

楽譜製本めんどいし、練習のときに色々走り書きしたり消したりが綺麗に素早く出来ると助かる。

ペンで書ける・消せるだけじゃなく、指でなぞって譜めくりとか、練習番号を指定したらそこに飛ぶとか、書き込みの全ページ消しと1ページ消しをボタン一発で実行する機能も欲しい。

ステージ演奏オケピットと野外演奏では周囲の明るさが違うので、いずれにも対応するのは難しそうだけど。

2012-09-15

指揮者音楽家)って職業結構儲かる

ずいぶん昔に流行った「13歳のハローワーク」に書いてある内容で気になったから書いてみる

ハローワークによると日本指揮者だけを職業にして生活できる人は10人にも満たないそうです。

一般的な収入をいくらと定義するかわからないけど、そこそこ儲かるのでここに書き留めたい。

特定さけるけど年齢と現在収入を言うと

年齢は30代。出身大学は私立音楽大学。指揮科ではないです。

年収結構幅があるのだけど大体ここ数年だと650~900万円くらい。貯蓄は1800万円を越えたぐらい。

月額の収入手取り換算してると35万円~80万円くらいになる。

収入に幅が出てしまうのは、自営業不安定さだと思う。自分病気になったり倒れたりしたらそれで

しましだし。

主な仕事だと

録音、音楽教室、国が絡む事業、舞台関係、ピアノアマチュア公演、アマチュア指導プロ公演の仕事

成り立ってます

録音について

劇伴といわれる仕事だったり。まずは歌手とか芸能関係の人のCDのバックミュージックの録音。丸1日くら

スタジオで録音に携わります指揮者というより前に立ってアンサンブルをまとめる仕事必要かと言わ

れれば必要だけど、斜陽産業だと思う。某テーマパークの録音とか、需要自体はまだまだ10年くらいあると

思う。

ギャラは今のところ悪くないけど 月々10万円くらいは何かしら録音がらみの仕事がある。

あとスタジオに呼ばれるミュージシャン結構固定されてくる。1つの楽器ができる人よりも1人で3つ~4つ

できる人だと、かなりの率で遭遇する。

音楽教室

よく小学校とかにプロの人たちが1時間くらい体育館とかで演奏するやつ。

地方プロは定期公演だけでなくてこういう地方巡業みたいなのします。これは比較的ギャラ安いので自分

のような定期公演を振れない指揮者に回ってきます。ギャラは限りなく安いけど、うまく気に入られれば大

きめな公演に使ってもらえる。ちなみに若手の仕事なので少し昔より減ってきたかなという感じ

これも月10~15万円くらいの収入で大体移動とか含めて3日とか使うケースがある。いろいろな地方にいける

ので音楽家になってよかったと実感できる・・時もある

国が絡む事業

から支援金が出て海外に行く仕事発展途上国とか日本よりクラシック音楽が盛んじゃない地域に教えに

いったり。月々には換算できないけど50万円くらいが1年のどこかのタイミングで入る

舞台関連

短期の仕事舞台オーケストラピットに入って歌手に合わせて指揮をしたりミュージカルの指揮とか

名の知れたタレントが主演している舞台は期間も長くて比較収入が良い。1日の公演数にもよる。

昼夜公演のほうがギャラは高くて、大体2万円~5万円くらい。スポンサーも年々音楽に関わる予算が厳しい

ので1公演1万円というギャラもある。人気タレント地方巡業はギャラが厚め。

アマチュア公演

クラシック愛好家は細く長く続いているので、若手の指揮者自分のような中堅の主な長期仕事になる

常任指揮者が1つあれば少なくとも指導料で年間100万円くらいは確保できるのが良い。ただしアマチュア

平日の夜か土日しか練習できないので、仕事バランスを取らないと年中仕事することになる。

本番を1つ15万円くらいでやっているので定期公演が3回あれば1つの団体で45~50万円くらい。

アマチュア指導

素人さんのオーケストラ指導に行く。本番は振らなくても練習を組み立てる指導でのギャラ。これは短発

だけど気に入られれば年間で1020回は1団体あたり呼ばれる。これも平日夜から土日。1回のギャラは安

くて10000~25000円くらい(交通費込みの場合も)

プロ公演

これが定期的に入れば一番良いと思う。価格オケの規模によって違うけど数回のリハーサル含めて結構

費用効果が高い。50万円~85万円くらいと幅がある。プロのいいところはリハーサル回数が少ないこと。

だけどプレッシャーが痛いね個性的社会の縮図。あとチケットノルマも課されるのでこれも重圧

オケから自分への効果は「集客」だからね。指揮者だけで100人から200人の集客できるとそれなりに重宝

はされる(動員数よりもチケット販売数のほう)

ピアノ

これはど単発。録音で人が足らないときピアニストに頼むにもギャラが出せないくらいの時に借りださ

れる。大体半日~1日の拘束で8000円~10000円くらい。人脈つくりと割り切るとやっていける

以上です。

アマチュアの公演を年に3団体くらいと音楽教室プロの客演の仕事が年に1回から2回と録音があれば十分に

暮らしていける・・・・くらいです。

音大でて無職かいってる人がいるので逆に気になったのでここに書いてみた。年間1000人くらい音大卒が

量産されるのでプロの一線で活躍するのは無理だと思うけど。自分のように才能なくても誠実に努力すれば

これくらいはいけるという記録を残したかった。

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