2022-10-23

ある自治体ICTに関する教育行政のはなし

この記事を書くにあたって、はてなアカウント新規作成しました。いちおう、自分所属している自治体SNS利用上のガイドラインかいうので、規定されているので書いておきますが「あくまでこれは個人意見である」ことを念頭においていただきたいです。

まぁこガイドライン自体もたいがいだなんだけれど。まぁ不祥事とかあってできたガイドラインなのでしょうがないだろう。

一応、話の都合上、自分身分について明かしておくことにします。

中学校技術教員です。「教員がこういうことを書く」ことについても賛否があると思うのですが、あまりにひどいので匿名ダイアリーで書かせてもらうことにしました。自分の中でまとまり切ってないので、整理の意味合いもあります

ちなみに、見る方については、こんなこところでこんなことを言っているのが本当に教員かどうかもわかりませんので、話半分に聞いてもらえればいいです。

また、特定商品特定団体が出てきますが、それは営業妨害になってはいけないので、伏せておきます。どの商品団体かはわかりませんよ。

さて本文です。

今、本当に失望しています

ここ何年か、特にコロナ禍が始まってから教育現場では様々なものが導入され、その対応に関して失望しつづけてきました。

もうこの自治体ICTに関する教育行政には期待するところがないどころか、理不尽がまかり通っています。というかデタラメです。

ICT以外も「ちょっとこれはどうなのよ」というところがあるけれど、それは目をつぶるとします。

程度の軽いものから

GIGAスクール端末の導入について

GIGAスクール端末の導入について、令和3年度末には全国の自治体でほぼ完了している旨のニュースが流れたのですが、その時点でうちの自治体一定数の導入はあるものの、一人一台端末にはなっていませんでした。一台の端末を複数人で使い回す状態

ところが、文科省が公開しているデータの中の、整備の遅れている自治体にうちの自治体がない。

おそらくであるが、こういう調査自己申告なので、どのレベルで整備されてるかについては報告者の判断に任されているのだろうと思います。ただ、GIGAスクール趣旨から言って、一人一人に行き渡っていない状態で整備完了になっているところに、不誠実さを感じました。遅れてるなら遅れてるで報告すればいいのに。令和4年度の1学期で整備は完了し、うちの学校は一人一台になりました。まぁこなのはまだ軽い。

・そのGIGAスクール端末の扱いについて

なんか、常時持ち帰りは想定していないんだと。基本は学校で充電、保管をするということで、持ち帰りは「緊急時を想定しての持ち帰りを年何回か行う」のだそうだ。

それそのものはいいとしよう。家に持ち帰ってもWi-Fiが整っていないお家も一部あるだろうし、そういう端末を教育的な方針で遠ざけている家庭もあるわけで、そこにいきなり端末が無理やり入ってくるのも賛否あるだろう。

正直言って、その辺はどうでもいいのだが、持ち帰りにあたっては、充電保管庫に保管されている端末を全部取り外して持ち帰る準備をしなければならないのです。電源タップから各端末のACアダプタを取り外し、端末とラベリングされた番号をあわせて貸し出します。当初、ACアダプタも貸し出さなくてもいいんじゃない?と思いもしましたが、ACアダプタを貸し出して家で充電して持ってきてもらわないと、持ち帰った次の登校日にはバッテリーが残っていない可能性があるので、肝心の授業で使えないことがあるのです。つまりACアダプタも貸し出さないとならない。で、持ち帰りが終了して学校にもどってきたらACアダプタを回収して、保管庫内に再配置必要があります。数百ある端末の一つ一つのACアダプタを。誰がやるの?学級担任か、情報教育担当がやる羽目になる。これが学期に何回かあると、普通に時間無駄に消えていく。これは教員仕事なのだろうか。まぁ授業に付随する仕事だと思えばギリギリそうかもしれないが、そもそも持ち帰りと家での充電を基本にすればいらない仕事では…。そういう自治体もあるらしいし。充電保管庫無駄になるけど。何も生み出さな作業に数時間…。働き方改革とはなんなのか。

ちなみに「ACアダプタを持ち帰り用と、学校保管用に用意したらどうだろうか?」と提案したが、予算の都合で却下されました。まぁわからんではないけど。ということで、戻ってきたACアダプタを再配置するお仕事はなくなりませんでした。

・GoogleWorkspace for Educationに付随するサービスについて

商品名は伏せると言っておきながらバリバリ出てるが、商品自体には問題ありません。話の内容的に伏せたままではよくわからないのでここは出させてもらうことにしました。

GoogleClassroomはよくできています機能的にもうちょっとほしいところはあるけれど、まぁこんなもんだろう。

問題はうちの自治体運用で、Gmail機能が切られています。ついでにいうと、チャット機能も。わからんではない。

無用トラブルは避けたいという意図があるのであろう。しかも、サービス提供者側(使わせる側)としての責任も出てくるからね。

ただ、古くはインターネット掲示板からまり、今ではTwitterInstagramLINEなんかのコミュニケーションツールも、トラブルがあれば学校対応しています別に学校管理下でなくても。それがその子達に必要であれば必要指導をするのです。

TwitterInstagramも、LINEも悪くない。そりゃあ、学習段階にある、日本語もろくに正しく扱えない、ツール使用未熟な者コミュニケーションツールを使ってトラブルが起こらないわけがない。子供の方にも仕方ない部分はある。我々はそれを分かった上で、指導をするし、そういったことを重ねていく中で、子供は、日本語を扱う能力や、ツール使用能力が高まっていくのである。「使わせない」ことが、成長を阻害することもある。

そして、悪いことばかりではなくって、GoogleWorkspace for Educationアカウントed.jpドメインなので、各社が用意しているエデュケーション版だの学生版だのアカデミックパックだのの利用に活用できるはずなんだけど、使わせないことによってこういう利用もできない。

本来なら各種オンラインサービス登録もできる。大抵のサービスメールアドレス登録して、認証させるので、世の中にごまんとある、そのプロセス学習させることもできる。

どうせ、ed.jpドメインでなくてもGmail自体無料作成できるのだし、類似サービスはいっぱいある。だったら、学校管理下Gmailアカウントサービスの利用に慣れさせておくのは十分教育的だと思う。

あと、中学校技術科的にはOnShapeとか、無料CADオンラインで使えるので、Gmail使えればそういう授業展開もできるのにな…。と思っています

セキュリティ意識の欠如(のちに対策

ちなみにそのGoogleWorkspace for Educationだが、当初、「アカウント名がほぼ連番」、「初期パスワードアカウント名+サフィックス」というダメダメ仕様でした。

これがどのくらいダメダメかというと、

例:

自分アカウント 00000@sample.ed.jp

自分パスワード 00000xxx

自分の次の出席番号の人のアカウント 00001@sample.ed.jp

自分の次の出席番号の人のパスワード …なんでしょう?

※当然ですが実運用のものとは違いますほとんど同じですが)

メールアドレスは公開前提だからよいとしましょう。(メールアドレスメールを受信するものから、広く公開されている。公開しなければメールは来ない)

問題パスワードで、自分アカウント名とパスワードから他人パスワードが推測できてしまうところがいけません。アカウントが送付されてきたときに目を疑いました。

そして、さすがにこれはまずいので、校長に進言し、文書まで作成して提出しました。その後も対応はされなかったので、多分、校長で止まっていたのだろうと思います。もしくはその上に届いたけど考慮されなかったか

一応、何回か、初期パスワードから変えさせるように、という通知は来ましたので、自分の進言か、同様の進言が他からもあったか、だろうと思いますが、そもそも、初期パスワードを配布する時点でランダムパスワードを生成して割り当てるのが正解だと思います

自分学校は、全学年技術科の授業でアカウントパスワードの話をしながら変えさせましたが、そもそも、正常に割り当てていればいらない指導だったし、それで週1時間しかない授業内容を持っていかれるのは痛かったのですが、しなければならない指導だったので、涙をのんで(大げさ)行いました。ただ、全ての中学校技術科の先生が同じような対応ができるとは限りませんし、小学校に至っては…。

そして、1年ほど経った頃、別自治体で同様の(こっちはパスワードが誰もが同じだったらしいので、もっとよくないけど)設定でいじめによる自殺があり(これはニュースになっているので引用して、伏せません)、

https://www.asahi.com/articles/ASP9K4D3QP9KUTIL017.html

https://piyolog.hatenadiary.jp/entry/2021/09/17/162639

痛ましい事件です。今回は不適切パスワードの設定が、不正ログインいじめをよび、結果自殺ということで、人が亡くなることとなりました。不適切パスワードの設定が、遠因で人がなくなったのです。もし、パスワードの設定が適切であったなら、こんなことは起こらなかったかもしれません。

この事件の後、もう一度教育委員会の中の人に連絡をして、「町田の件、まずいですよ。うちでも起きかねないですよ。」と言ったら「なにそれ?」だったので、説明をして「担当部署に言ってみる」ということになりました。その後、2ヶ月ぐらい経ってかな?小学校中学年までは強制的パスワードランダムパスワードにするという通知がきて、小学校高学年~中学生は絶対変えるようにという通知が来ました。町田の件が起こるまで事態重要性に気づいてなかったか、軽視していたことが伺えます。何なら起きてから対応が遅いです。ランダムパスワード強制的にできるなら最初からやっとけば…。ちなみに町田の件には一切触れず、今までの運用がどうだったのかについても触れられていません。本当に残念な自治体…。

・某プログラミング学習サイト強制導入

今回この記事を書こうと思ったきっかけはこれです。

中学校技術科では「ネットワークを利用した 双方向性のあるコンテンツ」というのを教えることが学習指導要領で規定されています

この内容を教えることは絶対なのですが、例え技術科の教員といえどもプログラミングに長けている者ばかりではありません。また、教員不足のため、他教科が専門であっても臨時技術科の免許付与されている者もいます

で、今年度、某プログラミング学習サイトが導入されたのですが、これが控えめにいって酷い。

まぁHTMLCSSJavaScript学習なんですが、画面の指示に従って入力していくだけで、その仕組みについて何の説明もなく、「これを入力すると文字が大きくなるよ」「これを入力すると文字の色が変わるよ」と、何の思考も促すことなサイトが完成していくという…。

酷いのは内容もそうなのですが、その導入までの経緯や、導入後も酷くて、

まず、昨年度、教育委員会が一括導入前に無料で使える期間があって、教育委員会が事後アンケートを取りました。それはいい。

ただ、今年度から一定ライセンス料が一人ひとりにかかるということで、昨年度のアンケートの際に、「無料ならまだしも、少なくともうちはいらない。それだけのライセンス料を教育委員会が払えるのであれば、別の用途使用してほしい。その方が有効である。」と書きました。

そして、「好評だったので、導入することになりました」となり、「税金で買っているか使用強制です」となりました。

前項でも書きましたが、中学校技術科は週1時間で、やるべき内容がみっちり詰まっており、そんな教育効果疑問視されるようなものが入る余地はありません。税金で購入しているのは確かにそうなのですが、そもそも「いらない」って言ったよね?という感じです。

で、ずっと使用しないでいたら、「○○先生はいますか?」とその運営会社から電話が。そして、「いつ使いますか?」と使うこと前提で聞いてきて(まぁ会社的には一括導入してるんだからそうだろうけど)、「いや、当該内容の学習は別のもの使用して別のアプローチでやるので、うちの学校使用しません」と答えました。

まず、「○○先生がどの学校にいて技術担当している」という情報教育委員会から流れているのでしょうか。それは運営必要情報なのでしょうか。

そして、教師には教育専門家としての見地から、ある程度教材の選択の自由(どのような教材で教えるか)が認められていて、公権力によって特定の教材を強制されないようになっている(最低限の大綱的事項は強制されるが/これが指導要領)はずなのです。明らかにこれは最低限のラインを超えていると考えられます。もちろん、絶対的な教授自由は認められていませんが、一定程度は保証されると認められています

もうね、これは導入ありきで進んでいて、聞いた話によると(あくまで聞いた話で信憑性は怪しいのでそこは注意)「プログラミング教育はこれから重要からという偉い人(偉い人は伏せます)の意向で繋がりがあるらしいその運営会社のを導入することは既定路線だった」という話。しらんけど。

だってね、まともな技術科の教員だったらこれ好評になるわけないのですよ。少なくとも自分の周りの人たちからは不評。まぁ自分の周り以外が好評だったのかもしれませんが、それはちょっと考えづらいかなと。だから「好評だったので」が怪しくなってくる。

加えて、この会社、いわゆる「~部門 No.1!」広告公式サイトで打っているんです。「~部門 No.1!」広告っていうのは、調査会社に、自社の商品が1位となるような調査をさせて、あたかも自社製品に人気があるかのように見せる広告で、「ある特定の時期のある特定対象のある特定調査においてはNo.1ですよ」というものです。

優良誤認表示に近いので広告手法としてはちょっと…というものです。

仮にも情報教育の教材を扱う会社がこんな広告手法を使うこと自体どうかと思います。まぁある意味不適切広告の例として教材になるかもしれませんが。

No.1根拠となった調査自体も調べてみましたが、「先生が~」で始まる調査調査対象先生以外の対象を相当数含んでいたり(まぁこれは調査会社の方の問題なんだけど)とまぁ胡散臭い

んで、この前、ついに教育委員会側からそこをなんとか使ってくれんかねぇ」という電話がかかってきました。

担当の方は知り合いでもあって、恩もある方なのですが、「多分これ板挟みだな…」という感じなので、その方を立ててユーザー登録だけしようと思います

私自身は「なんで使わないんだ!税金なんだぞ!」と呼ばれても上記記事のように答えるつもりではいたのですが、その人が困るのは本意ではないので、ユーザー登録だけしようと思います

くやしいけど。

ということで、相当黙っていたのですが、そろそろ限界なので、匿名ダイアリーで吐き出します。

本当にうちの自治体ICTに対する教育行政ダメだと思います最初のうちは言えば変わるかな…と思ってたけどもはや期待していませんし、これからも期待しません。ひどい。

意思決定はどこでしているのだろう…。詳しい人がいないのではないかと勘ぐってしまうぐらいにはダメです。

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