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2024-02-26

anond:20240219222540

子連れの家庭向けの大型イベント」ってどの地方も言うけどさ、まず、子持ち世帯は全国で1千万世帯割れてる。ここ30年で2/3ぐらいの勢いだっけか。

イベントやるからにはオフシーズンの平日なんかにはやらず、大型連休だの夏休みだの良い日程を抑えるよね。

当然体は一つしかなく予算にも限りがあるから、この小さいパイを他の娯楽とか用事と奪い合うことになるわけよ。

子連れ家庭は結構忙しいから、家族みんなで出かけるのなんて年に数回、わざわざハイシーズンに宿泊を伴う遠出なんてそもそもやらない家も多い。そこわかってんのかな?

次、おでかけしようという子連れ家庭がいたとして、行き先の選定候補田舎の大型イベントが入るかどうかが問題だ。

子連れの家庭が求めているものってわりと画一的

とかなので、だいたいディズニーランドUSJ、あとはキッザニアとか各地の有名テーマパークライバルになる。むしろ近所のイオンモールのほうがニーズ満たしてる。

冷静に考えて、田舎の偉いおじさんと御用コンサルが急造したイベントが勝てるわけがないじゃん。ダンボール授乳室と仮設トイレなんてイヤじゃん。

結局、子連れが年1回どこかに家族旅行するぞってなったときに、地方の良く知らないイベント候補に登ることはないんだよ。

子供だってディズニーやめて徳島行くぞって言われたら「なんで?」ってなるわ。

子連れダメなら、スポーツを軸にっていったって、マスなスポーツファンはだいたい地元に贔屓のチームを持ってて、贔屓のチームが絡まないとアウェー田舎には行かない。

だいたい、毎年いろんな県で国体が開かれてるし、どこの県にもご立派なスタジアムなんてのはたくさんあるわけだけど、わざわざ地元以外に見に行くやついる?

どこでやってるかすら知らんことが多いだろ?

はっきりいって何もない田舎フットワーク軽くでかけて、イベントがあるとなれば毎年の恒例行事として早くから宿を取り、仲間と現地で待ち合わせしてその土地お金を落として・・・なんてのは何らかのオタクしかいねえのよ。普通の人ではないわけ。

萌えコンテンツツーリズムがイヤだとしたら鉄道鉄道がイヤなら祭り、城、あるいは変態グルメ、酒。そういうフックがあって少数のマニアが毎年来るってだけでかなり成功なんだよ。

スポーツでも、ある特定スポーツニッチファンを「聖地」として取り込むなら現実味はある。能代バスケみたいな感じで。

徳島なら、まだ阿波踊りブームを起こすぐらいのほうが現実味がある。

マス人気がほしい気持ちはわかるけど、田舎には無理。その現実を見た方がいいと思う。

現実問題として、会期中に地元の宿が満室になったんなら、それ以上の県外客を呼び込むキャパはどうあがいてもないんだから、単発のイベントとしてはそれで成功いいんじゃないのかと思う。

それでは結局地元は潤わないっていうなら、その規模で回数増やすとか、グッズ売るとか、街に来たらいつでも楽しめるような常設コンテンツ作り、さらには移住につなげるとかやりようはあると思うし。

追記

思い出したけど、子供オタク場合それに親が引きずられる形で旅行イベントに出かけるってけっこうある。

プリキュアオタクの子供+親とか、鉄道オタクの子供+親とかそういう組み合わせのオタクコンテンツってのはわりと勝ち味あるかもしれない。

四国アンパンマン列車に乗りに行った話は複数の親から聞いたわ。

2021-11-21

温泉むすめ騒動で考える「表現の自由」と「男女平等

結論から先に

温泉むすめ騒動

発端

2021年11月15日に、社会活動家仁藤夢乃氏がTwitter投稿した一文をきっかけにして「温泉むすめ」というキーワードが1週間近くTwitterトレンドに乗り続けるという騒動があった。仁藤氏たまたま温泉旅館で見かけた「温泉むすめ」キャラクター等身大パネル不快に感じ、公式ウェブサイトを開いて詳細を確認したところ、公式ウェブサイト記述性差別性搾取表現のあることを発見したそうである

https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1460060377379602434

出張先で「温泉むすめ」のパネルを見て、なんでこんなものを置いているの😩💢と思って調べたらひどい。スカートめくりキャラ夜這いを期待、肉感がありセクシーワインを飲む中学生、「癒し看護キャラセクシーな「大人女性」に憧れる中学生など。性差別性搾取https://onsen-musume.jp/character/

温泉むすめとは

温泉むすめ」とは、ご当地アイドルテーマとしたキャラクターコンテンツ企画であるソーシャルゲーム運営は終了しているが、声優アイドルグループの方の温泉むすめは活動継続しており、キャラクターグッズも販売されている。声優アイドルライブ活動を核としたコンテンツツーリズムという斬新さと5年間の活動実績を評価され、2021年10月29日観光庁スポーツ庁文化庁共同開催スポーツ文化ツーリズムアワード2021で「新しい観光賞」を受賞している。https://onsen-musume.jp/

展開

藤氏投稿は140文字制限専門用語多用のせいで意図を掴みづらい。「温泉むすめ」運営会社は未成年配慮観点飲酒セクハラを推奨していると誤解される恐れのある箇所を修正したが、仁藤氏は納得いかず「性的消費・性差別性搾取性犯罪」という強い言葉で「温泉むすめ」を批判した。

https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1460064641686536195

昨日指摘した性差別性搾取表現中等部の設定などをこっそり削除しているようだが、見れば見るほど男の願望を形にしたキャラクターばかり。肌の露出やはだけた制服、頬の赤らみ、胸の膨らみ、スカートに陰部がわかる不自然な影。胸が大きくても小さくても容姿も体つきも性格趣味性的に消費する。

https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1460467598324211712

少女性的に消費することはもちろん、スペックを書いて女の子を並べ「選べる」存在として扱うこと自体少女をモノ化している日本社会性差別の深刻さ、少女支配して楽しむ人権意識の低さそのものを表している。そして現実性差別性搾取性犯罪と本当に地続きの切実な問題です。

この当時、2021年9月に全国フェミニスト議員連盟松戸警察署によるVTuber戸定梨香の起用は女性差別に当たるとして抗議したことに起因する一連の騒動により「フェミニスト社会理不尽要求ばかり突きつける迷惑集団」というイメージが高まっていた。当然のことながら前述の仁藤氏投稿にも批判殺到した。

藤氏への批判

感情的批判が多いので具体例は挙げないが、理性的な部分だけ要約すると以下の通りである

藤氏側主張の論点整理

藤氏投稿は140文字制限専門用語多用のせいで意図を掴みづらいが、ここからは筆者なりの解釈で仁藤氏の主張を論点整理する。

まり藤氏の主張は「女性の性被害を防ぐためには社会全体の人権意識を高める必要があり、そのために性差別助長するコンテンツである温泉むすめを規制する必要がある」ということになる。

性的消費と萌え絵

性的消費はおそらく「性的対象化(女性尊厳無視女性性的手段として扱うこと)」を指していると考えられる。いわゆる「いやらしい目で見る」という奴である。「温泉むすめ」は女をいやらしい目で見たいという男の願望を満たすことを目的としたコンテンツであり、「温泉むすめ」を介して女性尊厳無視する快楽に慣れたユーザーは、いずれより強い刺激を求め、現実女性に対して性差別性搾取性犯罪を行うようになる、という理屈である

もっといえば「萌え絵」と呼ばれる画風そのものが「男の願望を満たす要素のみで女性表現する画風」なのであり、「萌え絵」を介して女性尊厳無視する快楽に慣れた男は、いずれより強い刺激を求め、現実女性に対して性差別性搾取性犯罪を行うようになる、という理屈でもある。

大人現実虚構区別がつく

藤氏の間違いは「大人現実虚構区別がつく」という事実無視して論理を展開していることである犯罪映画が大ヒットしても犯罪者は増えないし、ポルノビデオ流通しても性犯罪は増えない。犯罪統計がそれを証明している。

藤氏論理破綻しているし「温泉むすめ」は性差別助長しない。

女性にも萌え絵歓迎派がいる

藤氏の失敗は「女性にも萌え絵歓迎派がいる」という事実を見逃していることである。仁藤氏フェミニスト諸氏にとっては「手遅れ」ということなのであろうが、女性にも萌え絵歓迎派がいる。萌え絵を好んで描く女性イラストレーター大勢いるし、男性向けキャラクターコンテンツを好む女性消費者大勢いる。個別性的表現不快感を抱く女性であっても萌え絵自体不快感を抱くとは限らないのである

藤氏感情的性差別を叫んでも女性全ての共感を集めることはできず、表現規制の機運が盛り上がることはない。

個別性的表現について

肌の露出や胸の強調などの個別性的表現について、ミニスカートノースリーブ現実女性普通に着用しているものであり、直ちに性的と言い切れない。どこまでが許容範囲でどこから性的表現かは個人主観に大きく依存するものである。仁藤氏の挙げた「スカートに陰部がわかる不自然な影」も筆者は「不自然」としか認識できず性を感じない。

多種多様表現のどれが女性差別肯定に該当するかについて社会的合意はまだない。「温泉むすめ」が女性差別肯定に該当すると断じることはできない。

藤氏に期待したいこと

藤氏のすべきことはやはり「説明」だろう。なぜ「温泉むすめ」は性差別助長するのか、仁藤氏科学裏付けの元に論理的に説明すべきである論理説明のできないうちは、フェミニストの目指す理想社会は到来しないと考える。

温泉むすめ」運営に期待したいこと

温泉むすめ」運営にも着手して欲しいことがある。「女性不快感を与える描写の削除」である。上段で述べたが女性にも萌え絵歓迎派がいる。今は男性ファンしかいないとしても今後必ず女性ファンは増える。ラブライブ!アニメ化の際に大きく路線変更して女性ファンを大幅に増やした。「温泉むすめ」もいずれその日が来ると考える。

2021-11-19

anond:20211119163238

まったくおっしゃる通りでコンテンツツーリズム長期間にわたって維持するのが難しいです。くわえてその土地独特の風光にコンテンツが密接に結びついているか成功の鍵となります

たとえば外国の例ですが何もない荒地なのに観光バスが必ず止まる英国ハワース。言わずと知れた嵐が丘』の舞台なんですが、観光客小説で描かれたとおりの風景に満足して帰ります。何なら小説を読んでない観光客も「なるほど嵐が丘だ」と納得して帰りますwなので観光に結びつけるコンテンツとしては長い目で見れば『雪国』の方が訴求力も持続性もあるのではないかという米山氏の指摘はあながち的外れではない。

ただ温泉むすめや町おこし萌えキャラコンテンツの消費のされ方って、そういう従来のフィクション作品によるコンテンツツーリズム文脈とはちょっと違うようにも思える。ビジュアル可愛いくて目を引くキャラがいることが重要なので。目を引くための差異化で余計な設定を盛ってるうちに問題のある設定付け加えられちゃった感もあり。この方向が今後どう発展するかは未知数ですね。従来の古い温泉ファンとしては掃除して綺麗にしてる旅館の方が魅力的なのですが。

anond:20211119162048

温泉むすめでは高級旅館ゆっくりする系の需要喚起できないとか、リピーター確保効果が怪しいってのはおっしゃるとおりだし、問題があるというのはわかるけど、

それって「コンテンツツーリズム全般がそういう性質なんじゃなかったっけ。

そうなると文学作品というコンテンツアピールしたとしても、コンテンツツーリズムであることは違いがないんじゃないかな。舞台から行くって、聖地巡礼のものだし。

2014-01-15

人工知能学会表紙問題で萎縮する人の泣き言

私は公共セクター広報に関わる仕事をしています。数年前から、いわゆる萌えキャラクター活用した広報をやっています

萌えキャラクター活用した広報は、うちの仕事では今までにないぐらいの話題性が出ていて継続的にやりたいというところです。

また、今までの心積もりとしては、男性向けと女性向けを交互に展開する方向ですすめてきました。

確かに、スプツニ子さんの指摘のとおり、人工知能学会紀要の表紙は差別的であると非難されてしまう要素はありました。また海外活躍されているスプツニ子さんやメイロマさんのご指摘のとおり、海外からの指摘として、ああいった日本的なサブカルチャーに依拠したものは理解され難く、非難の対象になることも、おっしゃる通りです。

特にメイロマさんの指摘の通り、リスクマネジメント観点から言えば、公共性のある舞台では避けるべきというのはもっともな見解であると思います

さて、どうしてもオタクカルチャーの文脈は異性を性的に見る視線脱臭できません。それは、その出自からも明らかなことです。宮崎駿ですら、その少女を描く視線オタクあるいはロリコン、あるいはマザコンとしてのリビドーが見受けられるでしょう。

しかし、いや、だからこそというべきでしょうか。そのようなリビドーファインアートの反対としての技巧主義的な姿勢に裏打ちされ、同時に作家性(=ファインアート性)を抱き込みながら、大衆向けポップカルチャーとしての地位を築く原動力となりました。

もう第4四半期です。予算執行も迫っています。私はイラストレーターデザイナーを選定しなければなりません。

しかし、ここで下手を打てば。つまりスプツニ子さんやメイロマさんなどに批判的に取り上げられ、ネット賛否両論が話題になれば、この方向性は二度と日の目を見ないでしょう。

最近は、コンテンツツーリズム萌えおこしといった文脈で同業他社さんからの問い合わせもあります

ここで、私がコケれば、公共セクターサブカルチャー活用した広報事業を行うことに、大きな影響ではないでしょうが問題が生じるでしょう。少なくとも、私の所属する組織では日の目を見ることは無くなります。育てたキャラクター倉庫の奥に仕舞われ、死に至るでしょう。そして、これは今まで、後ろ暗い趣味であったオタクを世に認めさせてきた諸先輩の顔に泥を塗ることにもなります

しかし、冒険を嫌い、安全な道を選び続けてきた公共セクターは、とてもつまらないものしか生み出せず、時代社会にそぐわない「誰も文句を言わないが、誰も得をしない」事業ばかりやるようになっています。いや、現実もっと悪くて、過去の経緯から利益誘導に堕しているものが多くあります

しかし、それが組織はもとより、個人のリスクマネジメント観点から妥当なのでしょう。私はそれが嫌で嫌でたまりませんが、しかし、ここで私が怒られ、出世の目がなくなるぐらいで済むならいざしらず、新しいことをやろうとする多くの仲間に水を差すことになるのは避けなければならないと考えてしまます

正直言えば、私はスプツニ子さんに恐怖を抱いています。この私の泣き言だって、要するに彼女の顔色を窺っている、あるいは畏れ多くも内心を忖度しているにすぎません。

私はどうすればいいんでしょう。今まであったような、ありがちで文句を言われない、でも誰の記憶にも残らないような広報をすべきなのでしょうか? それとも、リスクを甘受して、新しいものを目指せばいいんでしょうか?

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家に帰ってみたら、すごい勢いで言及されていてびっくり。とりあえず、はじめてtwitterアカウント作ってみました。

https://twitter.com/b_masuda

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いろいろと言及されたので主要な論点に対して見解を示します。

1 釣りじゃないの?

釣りではありません。

2 萌え絵が否定されているのではなくて、差別的モチーフが批判されているのでは?

確かに一義的には、ステロタイプ女性像が描かれたことによって、差別的であると判断された、ということが問題であるというのは認識しています

しかしながら、フェミニズム観点から検討すれば、それだけではない問題が明らかになると思います

そもそも、ある性別特定ジェンダーロールに縛られるという過程においては「まなざし視線)」と「客体化」ということが問題になります女性ジェンダーロールに縛られてきた過程においては、女性が客体、選ばれる性として扱われてきたということがあります女性主体化せずに配偶者に付き従う、といったようなステロタイプ見方は客体化という作業なしには存在しえません。また、その客体化はまなざし視線)によって形成されるものです。

翻って「萌え」というカルチャーを見れば、ササキバラゴウ引用するまでもなく、少女を消費することによって成立してきました。

仮にジェンダーロールに反旗を翻すキャラクターを想起しましょう。古典的リボンの騎士でも考えてみてください。さて、今、あなたpixivで「女騎士」というタグ検索すればどういう絵を見ることができるでしょうか?

まりまなざし」や「客体化」というプリミティブな作業を経由すれば、ジェンダーロールに従っているかどうかに関係なく、私たち少女性を食らい尽くすことができます。そして、萌え絵というのは、まさにそのようなカルチャーに根差しているということを指摘しなければならないでしょう。

3 公共セクター萌えキャラとか今更じゃないか?

やりようはいくらでもありますネタの絡ませ方や、出し方一つでおもしろ方法はいくらでも考えられます

少なくない作家が今の時代オリジナルはないというような事を言っていますが、逆に言えばエピゴーネンの組み合わせというのはまだまだ余地のある分野です。

4 コンサル入れたら? めいろまさんやスプツニ子!さんに頼んだら?

そんなにお金がありません(笑)

5 追記

仕事上はこんな突っ込んだ話なんかできないし、差別問題への深い理解を求めるというのも難しいのが現実です。そのために、公式見解的なものは、木で鼻を括ったようなものになりがちです。

から、この問題が公共セクター業界真剣に扱われ、前向きな解決策が出るなんて思わない方が良いでしょう。

奇しくもめいろまさんがこの件についてマニュアルコンサルティングによるリスクアセスメント価値を論じましたが、まさにそういった形で外部有識者という免罪符を買うか、あるいはマニュアル化された手法で乗り切るしか組織においてはできません。

非常に残念ですが、現実はそのようなところです。

 
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