はてなキーワード: 非喫煙者とは
総務部が装置をつけてドアが閉まっている時間を測ってるらしい。そしてその結果が月曜に流れてきた。確かに30分を超える利用はどうしたものかと思うし、個室が空いて無いのは困るけど、それにしたってこれは不快。
「トイレの個室が空かなくて困る」という問題があった時に、確かに中でスマホ弄ってる奴とか迷惑でしかないとはいえ、うちの会社の場合根本の問題は休憩場所がないことだと思う。
共用エリアは全てテーブルと椅子が置かれて、常に誰かが打ち合わせをしたりしている。
タバコを吸う人は喫煙エリアがあって、そこにいる間は「休憩中」と分かりやすく、周りも余程の急用でない限り呼び出しもしない。けど、非喫煙者にはそうやって落ち着いてスマホを弄る場所が無い。
祖父と私は、地元にあるがゆかりはないマンションの非常階段前にいて、祖父は煙草を吸っていた。祖父は10年前に胃がんを悪くして亡くなったのだった。10年ぶりに煙草を吸う祖父は、マイセンがメビウスになったことに驚いていた。
私は普段煙草を吸わないが、久しぶりに祖父に会えたのが嬉しくて、一本もらうことにした。しかしすぐに、おもむろに咳き込んでしまった。咳は全然止まらず、呼吸が苦しくなり、そこで目が覚めた。
目覚めてしばらくして、ようやく咳は収まった。
祖父が吸っていた煙草はハイライトだったことを思い出した。非喫煙者の私には大して執着もない煙草の銘柄が、わざわざ夢で差し変わったのはどういう理屈なのか。
ここのところ体調不良が続いている。
私の仕事はそこらのよくあるSIerなのだが、残念ながら、体調不良でおいそれと休めるホワイトな社風ではない。他者を虐げる力だけで出世した上司は、部下の自己管理の怠慢を責めこそするが、体調不良を労るようなことはない。
とはいえ、うかつに休んで、万が一例の感染症であることが発覚、そのまま拠点初の感染者になんて、それこそ死んでもなりたくない。自分がきっかけで拠点閉鎖、想像もしたくない。死ぬか、せめて他の感染者が出るまでは、耐えなければ。
経営トップ、そして経団連、ひいては国や政治家は、やはり労働者は使い捨てで、ギリギリまでまともな対策はせず、現場の裁量にまかせ、結果として自己責任な空気をあえて作っているのではないか。最悪のチキンレース、どんなに感染が広がっても出勤を続けさせ、感染すれば拠点閉鎖の責任が、個人に重くのしかかる。
くだらないことを考えていると、また咳が止まらなくなってきたのだった。今度は咳き込んでも何かから目が覚めることはなかった。早く眠ってしまいたいが、眠気も遠ざかってきた。明日も仕事だ。