「アタッシェケース」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アタッシェケースとは

2023-02-09

anond:20230209105956

 すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープナイトビジョンを仕込んだ筒状の人工義眼が埋め込まれている。頭部だけではない。いまや彼の体の87%が電力によって稼働している。生身の肉体を残しているのは、脳と心臓を除けば寿司を握る指先と肛門括約筋だけだ。

 と、その時ドアベルが鳴って暖簾をくぐってくる影があった。

「やっとるか」

「へい、らっしゃ……あ、ああ」

「よう大将、繁盛しとるようやね」

 咆哮のような野太い嗄れ声を発しながら口元だけで不敵に笑うその偉丈夫の姿に、彼は言葉を失った。見覚えがあるなどというものではない。夢の中にまで追ってきたこの男に何度魘されたかからなかった。身の丈は2メートルを超え、髪も 髭も原始人のように伸び放題。眉の上から縦に入った大きな傷によって左目は潰れている。

刑事さん。……お久しぶりです」

 気丈にそう返してみせるにも、実を言えば相当の勇気必要だった。常連客の目がなければ悲鳴を上げて逃げ出したかった。

刑事ちゃうで。今は公安や」

 男はそう言うと、その大きな掌をぽんぽんと打って店内を見回した。

今日はもう閉店ガラガラや。ごめんやけどはよお支度してもらえまっか」

「ちょ、ちょっと、何を勝手に」

タカイ。もうしまいや」

 大男はのんびりとした、しかし隙のない動作スツールに腰を下ろすと、もう一度店内に目をやった。

「どうか。お代はこっちで持ちますよって」

 取り付くしまのない様子に、常連客たちは店主に気遣わしい視線だけを残してそそくさと店を後にしていった。

「いいんですか。高く付きますよ」

 出されたアガリを熱そうにすすりながら、しかし男はしばらく黙っていた。再び口を開いたのはたっぷり時間を掛けて湯呑を空にしてからだった。

「えらい探したわ。まさか地下コロニーに潜っとるとはな」

「……」

「『火星銀座』ってか。クズ鉄の寄せ集めに大層な名前をつけよって。まあええわ。本題に入ろか」

 男が一枚の書類カウンターに叩きつけた。ARではない。本物のペーパーだ。

「ええか、ここにお前の名前があるな。ほんでここ、執行官がわしや。連邦政府から執行許可がでとる。シャットダウンか、真空処理か選べるようになっとる。これ飲ませるのに結構骨折ったんやで。……結局奴らにはわし等のような肉体を残した人間気持ちわからんからな」

「……く……ああ……うう」

 彼は崩れ落ちるように膝をついた。張り詰めていたものがぷつりと切れたようだった。一度堰が切れてしまうと、とめどなく嗚咽と涙が溢れ出てくる。今や目の前の男に感謝すらしていた。こんな姿を常連客に見せたくはなかった。

「お前が舐めたのはただの醤油ボトルやなかった。まあ……悪気はなかったんやろな。せやけどあれが電子聖遺物やったのは事実や。それをペロペロしたことが量子的場バーチャルサブセットに恐慌をもたらすいわば宗教的トリガーになってしもた。どこの政府も黙っとるわけには行かんかったんやな。面子ゆうもんがあるわけや。スシロー自衛する必要があった。皮肉なもんや。立ち食い寿司から成り上がったC級チェーン店が今では本物の星間作戦軍艦を作っとるんやからな。そしてタカイ。世界をこんなふうにしたんはお前や。わかるな」

はい

 そう答えたつもりだった。しかし声にはならなかった。

「見届けたるわ。最後最後まで」

 震えていた。

 視界が、声が、わずかに残った肛門括約筋が。

 あのとき。あのとき、俺がペロペロしなければ……。

 何度そう後悔したわからない。しかしどんなに後悔しても、地表の40%と仮想空間の99.6%ががダブルバイテッドメルトダウンにより焦土と化してしまったのは変えることの出来ない事実だった。

 ガチャリと重い音を立てて男がアタッシェケースを開いた。物理錠。そんなものすら懐かしく感じた。

「お前が墓標になるんや」

 地響きのような低い声が霞んで聞こえた。

「お前が墓標や。わしら地球人類の……あの……愚かしくも懐かしいわしらの……」

2022-07-15

国葬香典が取り扱われることってありえるのか?と素朴な疑問が湧きあがってきた

アメリカ大統領しわのついた古札1万ドル香典アタッシェケース袋に入れて受付に渡すのを想像して、そのおかし風景にクスッとした

2022-07-02

個人情報を運ぶためのアタッシェケース

(物理的な)閉域網間でのデータのやりとりの場合、割とアリな気はする。

2022-07-01

GPSアタッシェケース

市に出来るのはこれぐらいだろうな、という印象。

Twitterではひどく馬鹿にされてるようだけど悪くはない。

(いや悪いし、こんなので持ち歩かないに越したことはないんだが、そうはいかなくなった)

じゃあこのケースを持てば情報を守れるのか??と言われたら「守れないかも」としか言えない。

失くすのは人間からな。

2020-12-29

ぐりとぐらメガソーラー開発

中古不動産投資家のぐりと金ブローカーのぐらは、おおきなアタッシェケースをもって、もりのおくへでかけました

ぼくらのなまえは ぐりとぐら

このよでいちばんすきなのは 鞘抜きすること 稼ぐこと

ぐりぐら ぐりぐら

中古マンションを適当にリノベしたら、利益たっぷりのせて売ろうね」

仕入れ中古アパートの空き部屋をいっぱいにしたら、利回りに目が眩んだ素人投資家高値で掴ませようね」

と、2ひきがはなしながらいくと・・・

まあ!みちのまんなかに、とってもおおきな

原野が落ちていました

「やあ、なんて広大な敷地だろう 営業マンインセンティブ自分用のアパートが建てられるくらいの戸数のダイワハウスアパートが建てられるぞ」

と、ぐりがいいました

毎日豪遊しても使いきれないくらチャリチャリンとお金が入ってくる規模のコインパーキングができるぞ」

と、ぐらがいいました

「それよりも、メガソーラーがいいや 42円/kWhであさからゆうがたまでキャッシュが転がり込んでくるメガソーラーができるよ」

と、ぐりがいうと

そいつがいいや」

と、ぐらも さんせいしました

ところで、どうやってファイナンスをつけたらいいでしょう

「このメガソーラー事業規模があまりにおおきくて、まともにいったら銀行融資承認が得られないよ」

と、ぐりがいいました

決算書改竄して財務内容ピカピカな会社を用意しようか」

と、ぐらがいいました

「例え買取価格42円で財務内容抜群でも期間15年のコーポレートリスクを容認してくれる銀行はいないよ」

政府系にいこうか?」

「低圧ならともかく特別高圧だと公庫もそう簡単はいかないよ」

2ひきはうでぐみをして、しばらくかんがえていました

ぐりがぽんと てをたたきました

「それじゃ、GK-TKスキーム倒産隔離を図ったうえで、銀行からプロファイで調達して、一般投資家から匿名組合への出資を募ろう」

「うん、それはいいかんがえだ!」

ぐらもぽんとてをたたきました

ぐりとぐらは、いそいで事務所へかえって、よういをしました

会社決算書3期分、実印不動産謄本、発電量予測レポート会計事務所の手配、一般社団法人の設立、りゅっくさっく

ぐりとぐらは、まずスーツを着込みました

「さあ、銀行に話をきいてもらうぞ!」

ぐりは銀行支店訪問し、正面から話をきいてもらおうとしました

「おお、いたい! なんて銀行員の頭は固いんだろう」

ぐりはなみだをながして、とびあがりました

「かねで 頬をたたいてごらんよ」

と、ぐらがいいました

かねでたたくと、やっと審査をしてくれることになりました

ぐりはいそいで銀行担当者を高級クラブへ連れまわすと、現金といっしょにタクシーチケットを渡しました

そのあいだに、ぐらは太陽光発電投資パンフレットをつくり、投資家から資金をあつめました

さて、合同会社匿名組合設立し、公認会計士一般社団法人の社員を引き受けてもらうと銀行審査を急いでもらうよう圧力をかけました

ぼくらのなまえはぐりとぐら

このよでいちばんすきなのは 鞘抜きすること 稼ぐこと

ぐりぐら ぐりぐら

うたいながら、稟議承認になるのをまっています

「美味しい案件を仕込んでいるんでしょう とっても胡散臭いにおいがするもの

ともりじゅうのどうぶつが、はなをうごかしながら、あつまってきました

そうとも、おおがねもうけのぐりとぐら

けちじゃないよ ぐりとぐら

メガソーラーの売電収入信託受益権として証券化して個人投資家へ売りさばくからまっていて

「さあ、できたころだぞ」

ぐらがメガソーラーの予定地へいくと

まあ、途方も無い数のソーラーパネルが並べられていました

「やあ、おいしそう!」

みんなはめをまるくして、かんしんしました

そのプロジェクトの美味しかたこと!

あとにのこったのは木々伐採され貯水能力を失った原野とそこに敷き詰められたソーラーパネル

ぐりとぐら一般投資家からかき集めたお金だけでした

さあ、このおかねでぐりとぐらはなにを買ったとおもいますか?

2017-12-22

anond:20171222174222

どっちかが間違いというわけではなく英語読みと別の言語の読みが混在してるだけ、みたいなのもあるしな。「アタッシェケース/アタッシュケース」とか。

2013-01-22

F-SQUAREはいったい何と戦ってるんだ

id:F-SQUARE 氏が何と戦ってるのかさっぱりわからなかったのでこの辺に書く。

はてなブックマーク - 【#モリトーク】第41話:暗号化ソフトのススメ - 窓の杜

id:F-SQUARE オープンソース, 意味不明

相変わらずオープンソース化の意義がわかってない人だなぁ/作者が希望して公開すればすべてその通りになるとかお花畑だろ

は、なぜそんなに喧嘩腰なのかさっぱりわからないけど、まあ「そういう意見もあるのか」で済ませられる範囲だった。

何人もフリーソフト作者さんが苦しんでるのを見てきたからその意見には同調できないが。

だが はてなブックマーク - 【#モリトーク】第42話:フリーソフトの使い方と楽しみ方 - 窓の杜

id:F-SQUARE 意味不明

フリーソフト」「オープンソース)」という用語を独自解釈で使うライターが「窓の杜」にいていいのかな

は真面目に意味がわからないので、どういう意図なのか教えてほしい。

元記事には

たとえば「アタッシェケース」の作者は、不具合要望の報告に対してオープンなほうだと思われる。逆に言えば、オープンであるが故に軽率な内容の報告が増えてしまったのかもしれない。だからこそ、不具合要望を報告することと、修正や改良を要求することは区別しなければならず、そのオープン性を活かすも潰すもユーザー次第だ。

という文(「オープン」という言葉が出現するのはこの文だけ)があるが、これを「オープンソース)」と読むのは無理があると思う。

少なくとも自分にはそう読めなかったし、この記事はオープンソースについて語ってるわけでもない。オープンは「ユーザー意見をよく聞く・応えてくれる」「オープン(な姿勢)」という意味だと受け取った。

フリーソフト」についても、俺はフリーソフトウェアオープンソースソフトウェアについて混同して語っているものだとは読めなかった。

ごく一般的な「無料で使えるソフトウェア」の話であり、そもそもこの記事はオープンソースソフトウェアではないINASOFTについても述べている。

そこからこのようなコメントがどうして生まれたのか、それこそ俺にとって「意味不明」だ。

俺は今、3つの仮説を立てている。

  1. 窓の杜はF-SQUARE氏のコメント後、記事を差し替え
  2. F-SQUARE氏はアカウントを乗っ取られている
  3. F-SQUARE氏は記事を書いた中井 浩晶に何らかの理由で粘着している

真相が気になるので、はてブなりTwitterなりで返答してもらえるとうれしい。

 
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