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2019-07-08

anond:20190708145212

原発必要悪なのは分かるけど、なんで2019年にこの話題を出してるんだ?

内容には同意できるけど、意図が分からないよ。

選挙の争点にもなってるのかな。

反原発論者の人って何考えているか調べたことないけど、います原発をやめろ、ってことを主張してるんだよね?

恐らく地震だったり、あるいはミサイルの標的にされたりして危ない、ってことがその根拠だと思う。

そうなると増田手紙はそういう主張には答えていないことになるよ。

それに安定的な電力供給にしたって、たとえば福島警戒区域に大規模な太陽光発電風力発電を作ったり、大規模な蓄電施設を作ったりすれば実現可能なんじゃない?

だって夜間には捨てている電力だってあるし、そういうのはなんで活用できないんだろ?

実現性や採算性がないからだと思うけど、ちゃん検証してみたのだろうか?)

それに新しい電力源として、太陽"熱"発電や、重油産生藻類による有機燃料生産ってのもある。

(熱核融合とかレーザー核融合とか、安全な方の核を使う方法もあると思うけど、これはまだまだ先だろうしな)

原発を期限を設けずになーなーで使っていたら、普及しそうなものも普及しなくなっちゃうんじゃない?

こういう手段をもってしてもやっぱり原発じゃないとダメなんだ、ということをもっと明快に語ってくれないと、反原発論者は聞き入れないと思うよ。

面倒くさいと思うけど、考えられる可能性をすべて先回りして列挙しつつ論破しないと、誠実な主張とは言えないと思う。

2012-07-26

レーザー核融合が500TWを出力、という記事とNIFの話

レーザー核融合反応の実験成功クリーンエネルギー実現か=米国」という表題の記事がひどい。という話。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0720&f=it_0720_001.shtml

大元の記事だと思われるアメリカのローレンスリバモ国立研究所プレスリリースが下記。題は「National Ignition Facility makes history with record 500 terawatt shot」

https://www.llnl.gov/news/newsreleases/2012/Jul/NR-12-07-01.html

この元記事の題名を見るだけでも大まかにわかるとおり、LLNLの発表した内容は核融合反応に関するものではなく、レーザーに関わるもの。おおざっぱに言うと「安全保障(要は水爆関連)や基礎研究核融合発電などの研究に用いる大強度レーザー装置の増強、整備によってついに500TWのピークパワーを持ったレーザー発振に成功した」という内容。ちなみに「地下核実験不要にする唯一の施設」なんて書かれてたりして、実は核融合エネルギーについては大して書かれていない。

そんなわけでサーチナの記事とその元になったチャイナネットの記事はなぜかこれを「核融合成功して500TWを出力」という記事に書き換えていているという意味で間違っている。が、間違いはそれだけではない。レーザー核融合は「レーザーを燃料球に当てて爆縮し、核融合反応を起こす」ものであるにもかかわらず「「衝撃点火」方式による人類史もっとも威力のあるレーザー光線の放射」と表現していて、あたか核融合反応によってレーザー放出されたかのように書かれているので因果真逆になっている。ちなみに「衝撃点火」という言葉は元のプレスリリースには含まれておらず、チャイナネット記者勝手に付け加えたもの。衝撃点火は阪大レーザー研が概念として提案している核融合反応の点火手法の一つで、未だ実験は行われていないしLLNLは中心点火なのでこれまたおかしい。

あとついでにNIFの話

LLNLのNIFは核融合研究のための世界最大のレーザー発振施設な訳だけど、実際は水爆シミュレーション施設としての機能が強い(というか予算安全保障メイン)。NIFの実験は間接照射の中心点火といって、「金の円筒内部にレーザーを照射、発生したX線で燃料球を加熱、爆縮して核融合を起こすシステム」だが、これは水爆の「原爆の起爆によって発生したX線などによって燃料球を爆縮、起爆する」に近いプロセスで、こういう実験によって水爆関連の研究を行っていることがNIFを「地下核実験不要とする施設」だと評価する理由であり、NIFが高速点火(阪大などがより核融合発電向きであるとして提唱する点火手法)を採用しない要因になっていると考えられている。(高速点火には主加熱源よりも短パルスな加熱が必要だが、核弾頭にそんなものは組み込めない)

一方で日本阪大や光産業創成大学なんかがやっている高速点火は「発電炉」に特化した研究が行われている。たとえば「大出力・高繰り返しの半導体レーザードライバーの開発」「発電炉に必要な1秒に10回程度の核融合反応」「1秒に10個使われる燃料球をリアルタイム生産するシステムの開発」などである

阪大も光産業創成大もレーザー出力はNIFに数段、もしくは数桁劣るものの、「核融合発電」研究最先端日本であると言って過言ではない。

ちなみに、もう一つの核融合電コンセプトであるところの磁場閉じ込め核融合現在フランス国際協力下でITERと呼ばれる実験炉(発電可能レベルプラズマの数分の保持やより長時間の保持、商用発電炉で用いるコンポーネントの実証が目的)を建設中であり、未だ実験炉の設計すら始まっていないレーザー核融合に比べると数歩は先を行っているのが現状である

 
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