はてなキーワード: 行動ターゲティング広告とは
http://anond.hatelabo.jp/20160913103139
http://anond.hatelabo.jp/20160913104510
行動ターゲティング広告の餌食にされるくらいですかね。
客「素晴らしい。それ、買った!」
広告「あなたは、こちらの商品に魅力を感じませんか?便利ですよ?」
客「素晴らしい。それも、買った!」
適切なタイミングで広告を出されることを便利に感じる人は良いけれど、
結果として割高な買い物をさせられる頻度が増えることになります。
増田さんは「行動ターゲティング広告」ってご存知ですか?
クッキーやWeb閲覧履歴、検索履歴を解析してユーザーの嗜好を読み取り、その嗜好にマッチしたコンテンツを表示する広告です。
PVあたりで広告料が発生するシステムの場合、購買につながらないPVはお金の無駄にしかなりませんから、このターゲティングが優秀な広告業者が好まれますし、業者はこのターゲティングの精度を売りにします。
クリック報酬型であっても、購買(クリック)に繋がらない広告の表示は枠の無駄ですね。
ですから、購買に繋がらない相手に広告を表示することはなるべく避けたい!というのが広告を表示する人間からの願いなんです。
さてAdblockを導入している層というのはどういう層でしょう?
「乞食思想」「インターネットユーザーの中では比較的ITリテラシが高い」というのはAdblock反対派、賛成派の間で共有できていると思います。
乞食が物を買うでしょうか?無料じゃなきゃいらないって人ばかりでしょう?
やたら上メセリテラシ高いマンが怪しい広告をホイホイクリックするでしょうか?
企業も、乞食じゃない、価値があるものには惜しみなく金銭を払う、そんなユーザーに広告を見て欲しいのでは?
Adblockはもしかしたらターゲティングの一種と考えられるのかもしれません。
・・・とするとiPhoneユーザーって美味しい層で、とてもじゃないけど逃がしたくないのでは・・・?
Appleは広告ブロックを生業にしてるわけでなく、コンテンツ販売も重要な収益源・・・とすると独禁法が出てくるんじゃ・・・・???
「図書館の貸出履歴をカルチュア・コンビニエンス・クラブに提供し、TカードのIDとヒモ付て管理することは、プライバシー上問題がないか」
とうことですねよ。これに関して、セキュリティの専門家、高木浩光さんと、武雄市長が論争を繰り広げています。
ただ、法律の専門用語が多かったりして難しいので、偏差値3でもわかるように、要約・解説してみました。
お二人の議論を整理すると、
武雄市長「図書館の貸出履歴は、現行法の「個人情報」に該当しない。したがって、問題がない」
高木浩光氏「現行の「個人情報」の定義が遅れている。不備がある。現行の解釈では個人情報が守れない」
という議論をしています。もう少し詳細に見ていきましょう。
武雄市市長の主張は、以下のようなものです。(元リンク http://hiwa1118.exblog.jp/15848122/)
・現行の個人情報の定義は「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。」
・したがって、貸出履歴は個人情報に該当しない。なぜなら、容易に個人を特定できないから。
・よって、高木はファック。俺は国Ⅰ。
という論理です。文章は自意識がひりでて読みにくいのですが、役人的論理としては、しっかり筋を通しているあたりは流石ですね。要するに、法律論でのかっこつきの「個人情報」に害というしなので問題ねぇぜ!というお話です。
一方、高木さんの主張は以下のようになります。(元リンク http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20120508.html)
・現行の個人情報の定義に不備がある。たとえば、スマホアプリの端末IDに紐付いた行動履歴等は現行法では個人情報ではないが、個人のプライバシーに関わる重要な情報である。
・アメリカでも、スマホ端末IDに紐付いた行動履歴をプライバシーとして定義するようになっている。
・IDに紐付いた貸出履歴は、上の定義でいえば、個人情報に該当する。
・加えて、営利企業であるCCCに貸出履歴を提供することは、図書館の自由に関する宣言に反する。
という論争であって、要するに、論点は以下の3つになります。
・CCCの管理する「IDに紐付いた貸出履歴が個人情報に該当するか」問題
・図書館の自由を守るべきか否か問題
の3つになります。では、具体的に諸論点をみていきましょう。
武雄市長の主張は確かに筋が通っています。つまり、現状ではTカードに紐付いた貸出履歴・行動履歴は「個人情報」に該当しないと述べることができます。
この解釈の上では、みなさんが使っているスマホの端末IDに基づいた利用情報も「個人情報」ではありません。
でも、IDと複数の情報が結びつくことで、個人を特定できる場合がありますよね。だから、米国の消費者権利章典では、IDに紐付く利用履歴・行動履歴は、パーソナルデータとして定義されています。
また、日本でも提言レベルでは、同種の配慮をするべきだとの主張がされています。
流出したら嫌な個人情報というのは、生年月日・氏名だけではないですよね。
たとえば、僕が「淫乱娘Aチーム」というのをTSUTAYAで借りている。さらに、僕がある珍しい難病にかかっていて、その関連書を図書館であさり読んでいるとします。
これが流出したら、IDという形で匿名化されていても、僕を知っている人は、僕個人を容易に特定できます。さらに、下手に氏名が流出するより、社会的なダメージが大きいですよね。
IDに紐付いて様々な行動情報が収集されるようになりました。詳細な点と点を結びつければ、該当の個人へと繋がる線をつくるのは難しいことではない。
だから、「IDに紐付く行動履歴」も個人情報として考えようよ、というのが最近の潮流になっています。
ただ、武雄市長が述べているように、「現行法では問題ない」のも、また事実です。
このグレーな部分をどう解釈するか、という問題になるでしょう。
現行では問題がないと解釈することが出来るのは、先に触れたとおりです。
ただ、経済産業省の「総務省:行動ターゲティング広告の経済効果と利用者保護に関する調査研究 報告書」を見ると、
我が国では ID 化する等して個人識別情報(氏名等)を匿名化した場合であっても、その他の情報で個人が推知される場合は個人情報となりうる場合があると解釈されている
ということで、提言レベルでは「ID化しても他の情報との関連で個人がバレるのはマズイよ」という風に問題を認識しているわけですね。
今回の件は、「IDに紐付いて貸出履歴を管理」します。では、「IDに紐付いた貸出履歴」というので、個人を特定できるのか。
結論をいえば、特定できます。
たとえば、マイナーな病気にかかっていて、図書館で自分の関連書を借りているような人の貸出履歴が流出したら、その人が誰かを特定される恐れがありますよね。
上記の報告書でも「特に、書籍の購買履歴や疾病に関する検索履歴などを通じ、思想・信条や身体に関する機微情報が明らかになる懸念)」が指摘されています。
さらに、TSUTAYAの貸出情報とあわさるなんてことがあれば「お前、団地妻と三銃士〜隠された王女の首飾り〜借りとるやん!」なんてのがわかってしまう。
貸出履歴でも、個人を特定することは不可能ではありません。
ということで、「」つきではない、個人情報に貸出履歴が該当する可能性が高いと考えるのが妥当です。
セキュリティの議論から離れて、図書館が利用者の貸出履歴を行政に差し出すのは、図書館の自由に関する宣言に反するという問題もあります。
図書館というのは、戦前は思想善導機関として機能していた歴史があります。思想善導機関として、「あるべき思想」を押し込むために、国民の知る自由を妨げてきてしまった。
その反省の上に、「図書館の自由」が宣言されました。図書館は、思想統制の歴史を繰り返さないために、
1. 読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。ただし、憲法第35条にもとづく令状を確認した場合は例外とする。
のように宣言。他にも検閲への反対は有名ですね。
要するに「図書館というのは、民主主義の根本である『知る』を支える機関だから、それを守るために利用者の貸出履歴も守る。」ということですね。
「共産主義の本をかりている奴らがいました。奴らはアカです」なんて報告されたら、思想の統制なんて簡単ですから。
もちろん、宣言ですから法的な拘束力はないです。図書館法には貸出履歴の提出を禁じるという部分があるわけでもない。
でもな、違うんだよ!!!
これを認めちまったら、図書館の自殺と同じだよ。「何を読むか」が弾圧につながった時代を経験してきたからこそ生まれた「利用者の秘密を守る」とか検閲への反対がある。それこそが「知恵の保護者」たる今の図書館のアイデンティティなんだよ。
それだけは知恵の機関たる図書館が絶対に、絶対にゆずちゃいけないところだ。
で、もちろん、今回の件は、図書館の自由に反します。TSUTAYAも武雄市も外部ですから。
この点武雄市長は「単なる部族社会の宣言」と述べて、退けています。
おい、どれだけの歴史があって、苦心があって、図書館の自由に関する宣言が生み出されていると思ってんだ。てめぇの薄っぺらい頭髪の何兆倍の厚みがあると理解してんだ?Ah?
はい、ということで議論をまとめると、
・現行の解釈下での「個人情報」には、TSUTAYAに提供する貸出履歴は該当しないということができる。
・しかし、アメリカ、経産省の提言レベルでは「IDに紐付いた行動履歴」はプライバシー、個人情報と考えられるようになってきた
・なぜなら、難病患者などは、貸出履歴でも個人を特定できてしまうから。
・今回の貸出履歴の問題は、「IDに紐付いた行動履歴」なので、法律上問題ないにしても、流出すればプライバシーを大きく侵害するおそれがある
・さらに、利用履歴を提供するのは、図書館の自由に関する宣言に反する(これ、大事)
となります。
以上を踏まえた上で、みなさんはどう考えますか?
参考URL
・http://hiwa1118.exblog.jp/15848122/
http://anond.hatelabo.jp/20120314142416
そもそも、はてブのトラッキングの件だって通信の秘密の問題なのに、世間的には通信の秘密に対する認識がなさすぎる。
監視カメラなんていうのはなかなかするどいたとえで、通信の秘密というのは通信の中身だけではなく、どことやりとりをしたかということ自体も通信の秘密の対象だ。
どこでなにをしたかというだけではなく、そもそも、彼がどこに行ったかということ自体が、秘密にされるべき情報である。
はてブは、押そうが押すまいが、ボタン貼ってあるサイトを閲覧しただけでトラッキングされる。
これを拒否するにはCookie自体を食わなければよいのだが、いまどきはCookieが一般活用されすぎていて、ブラウザもデフォルトで受け入れることになっているし、受け入れ推奨にさえなっていたりする。昔だったら、「Cookieなんて便利な機能があるよ」なんてことで、サイト運営者が自サイトのためにCookieを食わせるのが一般的だったはずなのだが、いまはサードパーティーのCookieがやたらと多い。しかも、ほとんどのアクセスユーザーはCookieに無頓着である。
まあ、いま風に言ってみれば、Cookie情弱なんだろうな。残念ながら、サイト運営者側の良心に一面的に頼るしかないのかもしれないね、現状では。
ボタン貼られている以上は、はてなにサイトアクセス履歴のログとられるまでならばまだしも、それをどう使っていいかとか、売っていいかっていうのは全くの別問題だね。できることと、してよいことは、違うね。
はてながすべきひとつの結論はたぶん、自前で広告やることかもしれん。新はてブボタンをつくって、ボタンに広告も抱き合わせて、はてなで自前で行動ターゲティング広告を打てばまた話が変わるかもね。
そんときは、広告アクションがあったらはてなポイントの分け前くれよな!(笑)
きっとね、近頃のはてなは、経営的に必死で、上場とか言って是が非でも数字を出そうとしているんだろうね。
よそがやっていることを今更マネしても、二番煎じどころか出涸らしだよな。はてなブログとか、いまさら意味があるのかわからないんだけどね。SNSとかブログとか、よそがやっていることをやりたい症なんだろうな。
http://anond.hatelabo.jp/20081213151055
ドリコムは一回潰れそうになったんだが、楽天が助け舟を出した。
行動ターゲティング広告技術の事業化を目指して楽天がドリコムに 9億円出資、
ad4U も共同開発という位置付けになってる。
http://anond.hatelabo.jp/20081212160120
そもそも、これはad4U:ドリコムの次世代行動ターゲティング広告技術サービスを使ったサービスであり、
IT業界は狭くて関係しそうな人に付き合いのある方もちらほらいるので、ここに書いておく。
「なにアツくなってんねん」と思わんといてください。
前からなんだかキモチ悪いな、と思っているサービスがある。
ある会社が展開している行動ターゲティング広告だ。
ページを見ている人の行動履歴からその人に適した広告を表示するというサービスなのだが、行動履歴の取得方法が不気味。
おそらくほぼ全ての人が 【自分の行動履歴が取得されている】 とは知らずに広告が表示されているのである。
ブラウザの「バグ」を突いたようなやり方を使っており、ユーザの知らないところで「過去の訪問履歴」を取得しているのだ。
行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか
カンタンに言ってしまうと、ユーザの目に見えない所に大量のリンクを張ったコードを埋め込み、過去に訪問したかどうかを取得している。
つまりユーザの全ての履歴を取得できるのではなく、リンクを張ったサイトの訪問履歴しか取得することはできない。
これらの行動ターゲティング広告が、どこのサイトの履歴を取っているのか実に気になっていたのだが、昨日、高木浩光さんのブログでそのリンク先を知る方法が明らかになった。
楽天ad4Uの隠しリンクを露出させるユーザスタイルシート
ブログの記事では楽天の広告が紹介されているが、Livedoorでもほぼ同じ広告が使われている。
高木さんのCSSをちょっといじって「replace」の辺りを変更すれば、リンク先のhtmlをまとめて確認することが可能だ。
今回は、Livedoorに張り付いていたある広告を調べてみた。
リンクの数、なんと8474個!?
まずはリンクの総数だ。その数はなんと 8474 もある。
上述の通り、そのユーザの過去の訪問履歴を全て取得できるのではなく、リンクを張った中に訪問済みサイトがあるかどうかを調べる仕組みだから大量のリンクを送り込む必要がある。それにしても多い。
さらに驚いたのが、サイトへのリンクだけではなく Yahoo! や Google での検索クエリもたくさんあることだ。
検索クエリというのは、サーチエンジンで検索する際に発行されるURLだと思えば良い。つまり、訪問済みのサイトを調べるだけではなく、どのワードで検索しているのかまでも調べているようだ。
実に細かいワード単位でリンクが張ってあり、「ローン」や「保険」など広告需要が高そうな単語から、「○○学校」などかなり細かくセグメントされたキーワードまでもある。
「ダイエット」というワードもあるので、こうした言葉や訪問サイトを組み合わせれば性別や年齢層もある程度は絞り込まれてしまう。
今のところは、こうして得られた行動履歴データはローカル側で処理されていてサーバには情報が蓄積されていないようだが、今後どうなるかはわからない。
広告そのものを否定するつもりはなく、自分と全く関係ない広告が表示されるぐらいなら興味関心のありそうな広告が表示されるのはむしろ歓迎だ。
しかし、ユーザの知らないところでソフトウェアのバグをついたような仕組みを使って、過去の訪問サイトや検索キーワードまで調べているのは正直、良い印象は持てない…