はてなキーワード: リトバスとは
…つらいよな、寝れないって。
俺も別の病気で慢性的に眠りが浅いから、よく寝れない辛さはちょっと分かる。
あんまり知られてそうで知られてないナルコレプシーの感覚について話す。
長いです。
要は自分の意思と関係なしに急に眠気が襲ってきて居眠りしてしまう病気だ。
毎日夢見が悪かったり、寝起きの気分最悪だったり、現実と夢の区別がつかなかったり(妄想とは別でね)
金縛りもどきにあうので体の自由が効かなかったりしばらくしびれたり、
夜中にちょっとしたことで起きたり顔がむくんだり寝てるのにずっと眠かったり…
とにかく 良 い こ と は な い 。 断 言 で き る 。
良く太ってる人がなる、って言われる無呼吸症候群とも関連してるけど
普通の体系の人でもなる。扁桃腺はれやすい人とか、遺伝で骨格的に喉が小さい人とか。
自分の体系はS~Mの服着れる程度の普通サイズだけど、扁桃腺の類が怪しいらしい。
普通の人と見分けるには目を閉じて1~2分で寝てしまう症状がある、ということらしい。
(普通の人は8分程度)
特に強いストレスを感じると自分の意思では本当にどうにもならない。
「寝ちゃだめだ、寝ちゃだめだ、寝ちゃだめだ…!!」
って思ってる時ほど気づいたら落ちる。
緊張すると体が逆に反応するようで、脳内のセルフ強制麻酔がかかるらしい。
そんなわけで、例えものすごい強い眠気覚まし用ガムを噛んでても
コーヒーを飲んでても、鉛筆やボールペン、針なんかで跡が残るくらい手をぶっ指しても
あらゆるものを試してみたりして対策したりしたけど、
その時は良くてもふと油断するともう落ちる。
というか、結局は体力の前借なので後日に反動が来るだけであんまり意味はない。
これで数学の先生に目の前で机ごと腹蹴られて数学がトラウマになったこともある。
今でも数学は苦手だ。計算式目の前にあると泣きそうになったりとかね。
ぶっちゃけ大人にもなって居眠りとか恥ずかしいし、
同僚には白い眼で見られるからその分頑張らないと評価されない。
仕事中に寝るのはさぼってるとか甘えとか言われるけど、
自分の意思でどうにか出来るならとっくにしてる。
ただし、自分の場合、体を動かしてる作業をしてたり忙しかったりすると平気。
自転車は平気だが、座って物事をしてると危ないので、
免許は持ってるけど症状が回復するまで運転は絶対にしないと決めてる。
感覚をエヴァで例えるなら、初号機の電池が切れて動けなくなったシンジ状態。
弐号機とアスカでもいい。
「なっ…こんな時に電池切れ?!動け、動けよ!動いてよ!!このっこのっ…!!」
ってガチャガチャやってるシーンあるけど、正にあんな感じ。
ところで零号機ってあんまり電池が切れたことがないような気がするけどきのせい?
まぁそういった調子で気づいたら体は機能停止して完全に沈黙してるから、はたから見たら居眠りしてるように見える。
自分の目には今さっきまでやっていた動作と同じ画面が見えてるし、周りの音もちゃんと聞こえてる。
つまり現実世界の夢を見ている状態で、自分では仕事してるつもりだから余計にタチが悪い。
で、ハタと何かの拍子に「何で目の前が真っ暗なんだろう…ああ、これ夢だ」と思って目を開けると
目の前にはものすごいタイプミスとか、ミミズの走りまくった文字のメモとか。
時計では10分~以上進んでたりするのでショートトリップもいいとこである。
ただ、電話が鳴るとパッと起きてそのまま電話にハキハキと問題なく受け答えしたりとか、
話しかけられると普通に起きて答えたりとか(寝ぼけてるとか寝言言ってるわけではなく普通に)
よくある。
目を開けたくても開かないときとかもざらにある。
その時は動きたいのに腕や指なんかも動かなくて、まさに初号機の中のシンジ状態。
カタレプキシーというらしいけど、要は金縛りと同じ原理らしい。
やっとの思いで目が開いて、手をぐーぱーすると死後硬直のように
「ギギギ…」って音が聞こえそうな程ぎこちない。
筋肉痛の痛みがなくて腕全体がしばらくしびれてるバージョンだと思えばいい。
脳みその奥から何かがびりびり…じわじわ…という感じで広がってくる感じ。
言い方がアレだけど脳内を沢山の虫が奥底から這ってくるといった感覚。
トイレなんかにいって10分くらい寝たり、
しぬほど甘ったるいコーヒー飲んだりとかするとだいぶマシ。
どうせわかってくれないだろうからと思って、
ここで事情知らない人に目付けられると色々といわれる。
ずいぶんとやる気ない人扱いやほかの部署からチクられまくったりして肩身の狭い思いした。
前々から病名と該当症状を調べてはいて怪しいとは思ってたんだけど
「ナルコレプシーですね」
と診断されたので恐る恐る会社に伝えたら
あっさりと「病気なんだからそうビクビクする必要はない」と分かってくれた。
拍子抜けした。もっと早く言えば良かった。
真面目に頑張っていたので、幸いその辺評価されていたのだと思うけれど。
心療内科じゃ確証が持てないことと精密検査が出来ないとのことで睡眠外来へ。
とりあえず心電図と血液検査と鼻の通りの検査を済ませて、予約がいっぱいなので検査入院待ち。
検査入院は1日半かけて、夕方体中にセンサーを付けて寝る→翌日の日中に2~3時間おきに
分かって貰えなかったりするとつらい。
もし身近にいつも居眠りしてる人がいたら
ちょっと話聞いてあげてほしいと思う。
本人が悩んでてもなかなか気づけなかったり悩んでたりということもあると思うので。
怠け者のレッテルを貼られて悩むくらいなら。
その後どうなるかは周りと自分次第だけど、
あぁ早く気持ちよくぐっすり寝られるようになりたいなぁ。
■追記
予想以上に反応&心配の声や早く良くなるといいね、と言ったコメントが多くてびっくりした。
もっと「甘え乙」的な叩かれ方をするかと思っていたので。
>どんな場面でも眠くなる?
どんな場面でも、というのは人によると思う。身近で同じ病気の人と話をしたことがないのでこればっかりは分からん。
自分の場合は周りが静かになる場面や部屋が暗くなる時、座って何も作業をせずじっとしていると耐えられないことが多い。
例えばそれこそ発言しない会議中や、事務作業で書類やモニタを眺めているだけの時、静かな映画や劇を見ている時、本を読んでいるときなど。
あとは物凄い勢いで怒られている時や忙しくなった後に一息ついた瞬間、なども。
逆にPCで絵を描いたりスマホをいじっていたり、何か夢中になる作業をしていたり楽しいことをしていたり、自分から何かをしているという時はそうでもない。あとはテンション高めな音楽を聞いてる時とか。
受動的な動作やストレスを感じる場面だと少しでも休めと脳がスリープモードに入るんだと思う。
病院で聞いた話だと、もっと酷い人やカタレプシーが強い人は待合室で名前を呼ばれてたった瞬間に崩れ落ちて立てなくなったり、何をしてても落ちると聞いた。
>普通の人は8分程度で入眠
これは平均して、だそう。病気とは限らないけれど寝付けない人は不眠症とか別のものなのでは。
>良く死ななかったなぁ
本当にそう思う。免許をとった時は必死だったので何事も無く無事だったけれど、多分運転に慣れたりしたら危ないんだろうなと。
>意識もダウンするのかと思っていた
前述した通り、機能停止した初号機の中に入っているシンジ状態なので脳みそは起きてる。
寝てると呼ばれても起きない、と言った状態がない。声をかけられたりしたら起きるので。
不眠症は目を瞑ってゴロゴロしてても寝れない、といったものや寝不足だとただ単に眠くなって意識がなくなったら起こされても起きないこともあるので、別物だと思う。
不眠症にもかかったことがあるけど、大きな違いは「自分で寝ようとして寝ても寝れない」のではなく「自分の意志とは関係なしに寝てしまうのに寝た気がしない。」なのではと。
>リトバス
ありがとう、見てみる。
眠りの質が悪くて寝れないのは辛いよなー。
みなさんも症状が良くなりますように。
そりゃ方針が違うからでしょ
ヤマカン更迭から新体制で取り組んだのがらきすたで、らきすたが大ヒット飛ばしたから味を占めた感じだね。
同様に日常系ながら躍動感を与えたがってたヤマカンのチームは後かんなぎやフラクタルを作った。
あんまり詳しくは言えないけど、リトバスが京アニじゃないのって何もKey側が見限ったとかじゃなくて京アニの方向性が違ってたからじゃないかな
しかも京アニは脚本家不足と言われてて、自主制作アニメであるムントが大コケして以来京アニ大賞といった脚本力や作品力を試すような部門を創設してる。
あくまで自主制作に拘りたいのがみえみえ。京アニにしてみれば、Key作品のように原作付きで多くの信者を抱えてる作品よりもけいおん!や日常といった信者数や原作力がそんなでも
こういう事をのたまうオタクは結構いる。
一見、矛盾している言動に見えるが、何のことはない。
いわゆる恋愛シミュレーション要素を含むギャルゲ(ときメモ、ラブプラスなど)と、
いわゆるヴィジュアルノベル要素を含むギャルゲ(クラナド・リトバス・シュタゲなど)もの。
彼らは、後者を好む者たちであり、故に、後者の要素を含む“エロゲ”は余裕なのである。
(そして、ただエロイだけの本当の“エロゲ”は敬遠することが多い)
ここで興味深いのは、前者のみをさして“ギャルゲ”と評し、後者をその範疇に含めない傾向にあるということだ。
いやはや、オタク界隈もなかなか深遠なものなのだなぁ。
彼氏が泣きながら薦めて来るのでクラナドをプレイした。mixiに書こうと思ったが自重してこっちへ。
なんつうか無理。頑張って2人EDを見たけどテキストがとてもじゃないが読むに耐えない。
文章が下手だからという意味じゃなく攻略可能ヒロインが皆致命的にあたまわるすぎて会話にイライラさせられっぱなしで感動どころじゃなかったからだ。
ヒロインだけじゃなくて親友の春原も酷い。あれはアホはアホでも直接人に不快感を振りまく有害なアホ。どう見ても立派なDQN。
ギャルゲ主人公の親友は熱血漢の3枚目でお人よしで主人公に行動のきっかけを与える役回りと相場が決まっているが、正直アレはいらない。中の人は好きだがそれでもうざくてずっと台詞をスキップし続けた程だった。
でも一番イラつくのはアホや知恵遅れレベルの取り巻きを自ら集めておいて「俺の周りの奴は何でアホばかりなのか(笑)」とか見下して悦に浸ってる主人公。
スクイズの誠は異次元の住人なので特に怒りも感じないが、こいつは心底うぜえ。
お前、自分が優しいとか頭良いとか勘違いしてるの見え見えだけど、それ周りがあまりにも酷すぎて相対的にマシに見えるだけで実際大した事ないから。
オタクのプレイヤーがいかにも感情移入しやすいような属性をゴテゴテ付加した主人公だけど私的には「すごぉい、お客さんって頭良いんだー☆マユミ(仮)馬鹿だからわかんなくてぇ↑↑」みたいな
ベタ過ぎるキャバクラの接待を延々受け続ける苦痛がある訳ですよ。馬鹿にしてんのかお前と。当の男性オタクプレイヤーもそう感じている人は多いんじゃないかと思うんだけどどうですか?
もしくは「はじめてのおつかい」感覚。ヒロインが(シナリオライター的には)感動する純愛アプローチを仕掛けたように見せても、図式的に「一人で寂しかったけど泣かなかったね偉いね」ってレベルの
健気な幼児の行動にしか見えない。そしてそれを上から目線で見守る主人公にまたイラッとする訳だ。それで恋愛感情なんかよく抱けるな、お前真性ロリだろ主人公。
これでもサクラ大戦や葉っぱやアリスのギャルゲは好きだしアイマスも好きだし(りっちゃん派)、鍵のゲームは知らなかったけどニコニコの「だんご大家族」は聴いてて感動したしリトバスにも興味津々だったけど、
正直クラナドで激しくがっかりさせられた。恐らくこのブランドの最高傑作であろうクラナドがこの有様なら、他のタイトルなど一体どんな低脳集団が襲い掛かってくるというのだろうか。
そして「泣ける」というのはやはり知性ある人間同士の交流ではなく「はじめてのおつかい」でようし"ょの姿に涙涙、と言った感覚のものしかないのだろうか。
純粋と書いてバカと読む系は常識人とワンセットで一人置いとく位で丁度いいのに登場人物全員それにしてどうすんの?マニアック過ぎるだろJKと激しく突っ込みたい。
個人的に良かった点は渚のテーマと声優陣の豪華さだけでしたとさ。
とまぁここまで延々コキ下ろして来たけど完全に信者入ってる彼が、厄介な事に毎晩毎晩クラナドのプレイ進捗を電話で聞いてくるんだよ…
という感慨を覚えた。
―――だが、ロミオには敵わない。そう、ロミオこそ、この世界の全て。
瀬戸口信者「―――だが、そんなロミオ作品もCARNIVAL、swan songには劣る」
健速「おっと、健速先生を忘れてもらっちゃあ困るぜ」
ニトロ信者「沙耶は純愛!」るーす厨「とっつぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
「久弥は何度でも甦る」「丸戸の素晴らしさがわからないなんて…」
「結局奈須が一番」「めておの戦闘力は53万です」「健速乙」「永遠はあるよ…KEYにあるよ」
「エロゲという大海を彷徨う長い旅の果て、皆LEAFに帰ってくる」
※12.25追記:すいません、ネタばれなのでやってないけどこれからやるつもりの人は読まないでください。書くの忘れてた……そういえば正式発表されたんですかね?これでデマだったら涙目。
最初この情報を知った時の感想は「へー、そうなんだ」でした。んで葉鍵板やら各種ブログやらを見て回って、あまりのウブな反応っぷりに吹きました。「リトバスにエロはいらないだろう……」「友情の物語が崩れる」「ショックです」などなど。う、ウブすぎる……。その割に「エロエロなアフターもの、FDなら良かったのに」という意見は多い。なんという解離。というか、未だに智代アフターがトラウマなのでしょうか。兎にも角にも、実にウブな「リトバス大好き!俺のリトバスを汚さないで><」というご意見の数々に大変、心温まる今日この頃です。
感情的な「エロはやめて」的言説は置いておくとして、エロを入れると「リトバスの構造的に不味い」という説は考察してみたいところです。これはつまり「リトバスは虚構世界をループする中で理樹(と鈴)が成長していくお話だから、構造上、全ルートを理樹(と鈴)は体験しているという前提が成り立つ」ため、単なるマルチエンディングと違い、トゥルーエンドの理樹きゅんは「みんなと致した」末の理樹きゅんになってしまうということです。しかも、回避策として浮かぶ「バッドエンドえろえろ作戦(別名:ナギー夢現エンド方式)」ですら解決できないのが厳しいところ。だって理樹きゅんの繰り返しの中にはバッドエンドも含まれているわけだからね(いくつかのバッドエンドにおいて、次の世界を示唆する言葉は散見されます)。小毬発狂エンドや美鳥バッドエンドでのえろえろは容易に思いつくだけに惜しい。実に惜しい。しかし本当にそうだろうか。本当に「不味い」のか? 実は、全然不味くないんじゃないか? なぜキスはよくてエロはだめなのか。ラストでヒロインたちはキスの話をしているじゃないですか。そもそも「みんなと致した」末のトゥルーが不味いなら、各ルートそれぞれ、恋愛関係になっている時点で不味いし、その時点で「不潔です><」とか批判しないといけないわけです。事実、そういう批判もあるはずです。でも、その構造は受け入れておきながら、いざエロが絡むとなったとたん「不潔です><」は無いでしょう。
個別ルートで純愛を語りながら、それらを渡り歩く美少女ゲームに必須のスキルを、とある偉い人は「解離」と呼びました。リトバスも最初からエロありだったら、この解離スキルを使いこなした歴戦のユーザーはエロ部分を含めて「面白かった」と言うでしょう。「Keyにエロはいらない」というお決まりの言葉は当然出るでしょうが、それはもうお約束みたいなものです。ところが、一度「エロなし」の物語を見てしまった僕らは、いざ「エロあり」になった瞬間、解離がうまく機能させられなくなってしまっています。何を今さら的なウブな反応は、ひょっとするとこの部分にあるのかも知れません。ToHeart2の場合と違って、明確に「共に様々な困難を乗り越えてラストに至った理樹きゅん」との記憶を持つだけに、この解離は困難を極めるというのが正直なところなのでしょう。
だが待ってほしい。逆に考えるんだ。だからこそリトバスのエロはかつてないほどに興味深く、Key史上でも類を見ない独特な魅力を放つ可能性を秘めています。そもそもエロとは禁忌であればあるほど魅力を増すもの。Keyのエロは予てより「予定調和的」で「不必要なもの」としての位置を占めてしまっていたがために「必要のないもの」として処理されてきました。当然です。エロゲーというフォーマットだからエロがあって当たり前。ここから「ずらす」ために麻枝准はAIRを作ったわけです。ナギーの「バッドエンドでのみエロ」はエロゲーのかつての機能からすれば奇形だったわけですし、観鈴ルート→AIRルートに至って完全にエロゲーとしての梯子の数々を外しまくったのも、Keyがエロゲー屋さんであるという前提があったからこそ機能しました。翻って、CLANNADで完全にエロなしとなったKeyは、リトバスもエロなしになって「もうKeyはそっちなんだね」という印象を刷り込むことに成功しました。そこでエロ。そりゃあみんなびっくりするよ。リトバスは元々エロでもいけるように作っているのですが、ユーザーとしては「エロなしで当たり前」なのがリトバスです。「エロなしで当たり前」のはずの物語でポルノグラフィーが展開するという禁忌。遣り様によっては、Keyの新しい世界が見えるかも知れません。そもそもリトバスは実験色の強い作品であり、今後の「ポスト麻枝時代」を築くための礎という位置付けがなされているのは容易に想像がつくというもの。どんどんやってほしい。なんでも試してほしい。それを受け入れるだけの余剰が、あのリトバスという途方もないゲームには含まれていると私は信じています。
原作のシナリオから自分が気になった所だけを抜粋したので、他の人が作ればまた別の物になると思います。2話以降で後付けで説明されたり、回想の形で挿入されたり、時間軸をずらして取り入れたり、というのも当然あると思います。京アニが、この長大な作品の、何を描いて何を描かないのかという取捨選択の趣向を見守っていきたいと思います。
また、あとから追記するかもしれません。→少し追記しました。
やたらと自然が多い町。
山を迂回しての登校。
すべての山を切り開けば、どれだけ楽に登校できるだろうか。
直線距離を取れば、20分ぐらいは短縮できそうだった。
代わりに「売地」が写される。
【女の子】「それでも、この場所が好きでいられますか」
………。
【女の子】「わたしは…」
【朋也】「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ」
【朋也】「あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」
【女の子】「………」
そう。
何も知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。
【朋也】「ほら、いこうぜ」
最後の地の文が抜けている。
何も知らなかったから言えた台詞、無垢だったから言えた台詞。
自分はこの町が嫌いだというのに、この場所を好きでいたいと考える女の子。
自分は変化を求めているというのに、変化を恐れている女の子。
ちょっとした反感から口を滑らせた、聞き覚えのいい正論。
ネタバレ(文字白色):いずれ「変わって欲しくないもの」を手に入れて、そして失ってしまったときに、この言葉は自分自身に跳ね返ってくることになる。
ちなみに、アニメでは地の文の「………。」の箇所で、朋也が視線を落とし、次のシーンで朋也の顔が隠れることで反発を表現している。
母を亡くしたショックでだろうか…残された父は堕落していった。
アルコールを絶やすことなく飲み続け、賭け事で暇を潰す生活。
少年時代の俺の暮らしは、そんな父との言い争いにより埋め尽くされた。
けど、ある事件をきっかけにその関係も変わってしまった。
俺に暴力を振るい、怪我を負わせたのだ。
その日以来、父親は感情を表に出さないようになった。
そして、俺の名を昔のように呼び捨てではなく、『朋也くん』とくん付けで呼び、言動に他人行儀を感じさせるようになった。
それはまさしく、他人同士になっていく過程だった。
まるで殻に閉じこもっていくように。
今と過去との接点を断ち切るように。
突き放すならまだ、よかったのに。
傷つけてくれるなら、まだ救われたのに。
怪我についての描写はアニメではまだ無かった。
うちの学校は特に部活動に力を入れているため、地方から入学してくる生徒も多い。
そんな生徒たちは親元を離れて、ここで三年間を過ごすことになるのだ。
関わり合いになることもなかったが、こんな場所にあいつ…春原は住んでいるのだ。
春原は元サッカー部で、この学校にも、スポーツ推薦で入学してきた人間だ。
しかし一年生の時に他校の生徒と大喧嘩をやらかし停学処分を受け、レギュラーから外された。
そして新人戦が終わる頃には、あいつの居場所は部にはなかった。
退部するしかなかったのだ。
【春原】「はい、ここ、僕たちの席ねーっ」
【春原】「とりあえず学食いったら、誰かいるだろうからさ、ジュースでもおごらせようぜ」
【朋也】「そんなのばっかだな、おまえは…」
【春原】「よし、じゃ、いこう」
やることもなかったから、ついていくことにする。
【春原】「ねぇねぇ、ジュースおごってよ」
春原が後輩を捕まえて、そうせびっていた。
【春原】「百円じゃなくて、二百円」
【春原】「ふたりぶんだから。あっちの人も」
【春原】「うん、君、いい奴だねぇ。なんかあったら、僕たちに言っておいでよね」
【春原】「僕たち、学校の外ではぶいぶい言わせてるからさっ」
他の男子も、何事かと窓際に集まり始めていた。
…鬱陶しいこと、この上ない。
あの中にいたら、むかついて誰か(主に春原)を殴っていただろう…。
暇つぶしには最適。
一日の授業を終え、放課後に。
春原の奴は最後までこなかった。
結局、今日俺が話をしたのは、朝に出会った女生徒だけだった。
【朋也】「好きにしてくれ」
見捨てて、ひとり坂を登り始める。
ただ…
そんな不良に見えなかったから、話しかけてしまっただけだ。
それだけだ。
【女の子】「あっ、待ってください」
どうしたものだろうか…。
遠慮なく、話を聞きすぎたような気がする。
気にならないといったら、嘘になるが…
気にしないよう、務めよう。
これからは、あいつ一人で頑張るしかないことだった。
三年で、ここに来ているのは俺たちふたりだけだった。(智代登場のシーンふたりは春原・朋也)
【朋也】「友達、作ればいいじゃないか、また新しく」
【女の子】「時期が時期ですから、みんなそういう雰囲気じゃないです」
【朋也】「三年生だったか…」
三年といったら、もうクラブも引退寸前なのに…
それをこれから頑張ろうなんて…他人の目にはどう映ってしまうんだろうか…。
新入部員だと言っても、三年生だと知れば、部員たちの反応は当惑に変わるだろう。
ひとりでも知り合いがいれば良かったのだろうけど…。
アニメでは代わりに、同級生が朋也と春原の事を噂している描写と、委員長が不良生徒に話しかける珍しい事態に周りの生徒が注目している描写が入る。
【女生徒】「見て、あの子」
【女生徒】「ほら、あそこ」
窓際にいた女生徒が窓の外を指さして、隣の連れに話しかけていた。
【女生徒】「ひとりで、パン食べてる。なんか、一生懸命で可愛い」
【女生徒】「どこのクラスの子だろ。あんまり見ない子だね」
【女の子】「頭の手は…なんですか?」
【朋也】「いや、別に」
【女の子】「そうですか…」
【朋也】「ああ」
しばらく彼女は呆然と、俺はその後ろで彼女の頭に手を置いて、ふたり立ち尽くしていた。
端から見れば、おかしなふたりだっただろう。
【朋也】「俺はD組の岡崎朋也」
【朋也】「あんたは?」
【朋也】「よろしく」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
遅すぎる自己紹介。
ふたりだけは、出会いの日の中にあった。
【古河】「………」
【古河】「それで…」
【朋也】「よろしく」
【古河】「………」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
【古河】「………」
【朋也】「よろしく」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
【朋也】「よろしく」
【朋也】「ひとりで帰れるか?」
【古河】「はい、もちろんです」
【朋也】「ハンバーグでも食って、元気つけろよ」
【古河】「え?」
この箇所は原作でも印象的なシーンであり、電撃G'sマガジンで連載中のCLANNADの第一話も、ここをクライマックスにしていたため、この描写が抜かれたことに違和感を感じる人は多いようだ。
ただ尺の問題上「お連れしましょうか」のシーンを第一話のクライマックスにする事に決めたとしたら、
といった理由で、かなり難しいのではないか、と思う。
こんなところに来て、俺はどうしようというのだろう…
どうしたくて、ここまで歩いてきたのだろう…
懐かしい感じがした。
ずっと昔、知った優しさ。
そんなもの…俺は知らないはずなのに。
それでも、懐かしいと感じていた。
今さっきまで、すぐそばでそれを見ていた。
それをもどかしいばかりに、感じていたんだ。
………。
「もし、よろしければ…」
代わりに、電灯のついた部屋を見上げる。
一面、白い世界…
………
雪…
そう、雪だ。
今なお、それは降り続け、僕の体を白く覆っていく。
ああ…
僕はこんなところで何をしているのだろう…。
いつからこんなところに、ひとりぼっちで居るのだろう…。
………。
雪に埋もれた…僕の手。
それが、何かを掴んでいた。
引き上げる。
真っ白な手。
女の子の手だった。
ああ、そうだった…。
僕はひとりきりじゃなかった。
彼女の顔を覆う雪を払う。
穏やかに眠る横顔が、現れた。
そう…
この子とふたりで…ずっと居たのだ。
この世界で。
この、誰もいない、もの悲しい世界で。
完全なネタバレ(麻枝准の他作品のネタバレも含む)なのでここから文字を白色に(匿名ダイアリーは続きを読む記法が使えないようだ。キーワードリンクも消せない。)
ゲームでは、開始時点は幻 想 世 界編であり、そこから始まる本編は長い回想のようなものだと解釈できる。
(もっとも幻 想 世 界では時間が意 味がなさないので『回想』という表現は相応しくないかもしれない。)
麻枝准が自ら企画した作品は最初のシーンに後から繋がる、戻ってくる、という話が多い。
- ONEという物 語の構 造は主人 公が、幼い頃の悲しい出来 事が原 因で思い描いた「えいえんのせかい」から始まり、そこで各ヒ ロ インとの学園でのエピソードを回想することによって、元の世 界に戻る動機 付けを見い出して回 帰する話である。学園エピソードの前半ではそれが回想だと気付かない作りになっている。(より正確に書くと,メ タな位置にいるはずのプレイ ヤにとってはリアルタイムの出来事が、作品中の主人 公にとっては回想になっている、という捻れた構造になっている。)
- AIRのゲーム版では、OPムー ビーの最後から繋がるシーンで、ラス トシーンの少 年が呟く「さようなら」という言 葉を国崎行人が夢うつ つに聴いている。(この時点では何のことが分からない。)これはアニメ版では抜け落ちてしまったが、代わりにアニ メではEDの少 年に「昔の事を思い出していた」という台詞を言わせている。A I Rのプロローグ「我が子よ、良くお聞きなさい。これから話すことは大切な事、これから・・・」のシーンも、クライマ ックスで再び使われている(これはアニメ版でも一緒)。このシーンはプロローグで使われたときは国崎行人と,その母 親を想起させる( 注:「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束,というフレー ズに基づく)が、クライマッ クスで使われたときは「最初の翼 人」が自らの子 供に語りかけた台詞になっている。
- 智代アフターが回想なのは自明なので省略。
アニメ版ではプロローグを省いているため同じような仕掛けはやらないつもりなのかもしれない。
(仮に、アニメでも本編が回想である、という前提に立てば、アバンの『二人が出会った瞬間「光が揺らめ」いて彩度の上がる演出』は
朋也の思い入れ(「今思えばあの頃から俺は・・」的な)の反映とも解釈できる。)
しかし回想は積極的に使われていて、視聴者は、作中人物である朋也の主観的な時間軸を行ったり戻ったりする。
(書きかけ)
メモ: CLANNADがMAD的である理由 静止画MADムービー(静止画とテクストの断片と、音楽のシンクロ)、葉鍵系MAD全盛期(訴訟警告前)、動ポモのMADムービーに関する記述(トレンド:パロディ→原作の感動の再現) 音楽とキャラクターが、世界の連続性を担保しているー断片の羅列が世界を表現する 麻枝准の執筆方(音楽のイメージが無いとシナリオが書けずCDを延々と探している)、「ゲームの音楽は1/3」という麻枝の発言 「キャラ」が連続性を担保している(テヅカイズデッド) ADV形式ゲームの記号性(動ポモ) CLANNADのシナリオに対する二つのアプローチ:エクセルによる時間管理(監督:石原達也) 全エピソードのカード化と、パズルのような組み合わせ(脚本家:志茂文彦) ハルヒの成功がもたらしたもの: キャラクターのメタ物語性の確認:SFもミステリーもギャグもロマンスも同じキャラクターで可能である。(昔から。フルメタだってギャグとリアルだし、FFのようなRPGだって、(何故日本の作品にはシリアスな作品にもギャグがあるのか(ask john)),麻枝准は何故シリアスエピソードで笑いを入れるのか(ONEのバニ山バニ夫、Kanon舞エピソードのウサ耳、CLANNADアフターの風子参上、リトバス最終エピソードの丁寧に伏線まではってある筋肉大増殖) 時間軸を各自の脳内で再構築できる視聴者層が、商業的に成立する規模(DVDの売り上げがトップクラスになる程度には)はいた事の発見 「仕掛け」れば見つけてくれる視聴者と、その情報が直ぐに広まるネットワーク。 キャラ紹介の波線の演出は智代アフターだよね、白地の背景で「朋也の後を渚が・・」ってとこも智代アフターのOPかも? EDのウサギはONEのバニ山バニ夫。EDのだんご大家族の映像がNHKっぽいのは、当然だんご三兄弟のパロディだから シーンのトランジションがワイプなのはゲームのADVのパロディ? 猫。幽霊。 智代登場シーン。不良サングラスにギャラリーが映り、顔から汗がたらたら流れる→闘いたいわけじゃないけど、ギャラリーがいるから後に引けなくなってるのかな。不良が持ってる武器がフライパンってことは、ゆきねえの取り巻きかな、みたいな解釈話も含めて