2022-06-18

エニーカラーにじさんじ時価総額はてブを見てのコメント

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.itmedia.co.jp/business/articles/2206/17/news051.html

こちらのコメントをいくつか見て認識見解いろいろあるんだなーと思い、自分の考えをまとめたくなったので書き起こした。以下のタイトルコメント)は意訳している。

時価総額フジTV越えは適正価格

現状株価 は  高  す  ぎ  る  !

これはエニーカラーに関わらず新規大型IPOでは稀によくあることで、期待が大きく、特に大口保有者にロックアップがかかっている場合に上振れすることは往々にして発生する。現在チャートは主に大口機関投資会社デイトレーダーあるいは言葉悪くイナゴタワーとも呼ばれる小口により作られている状況だが、今後は上がったり下がったりしながら適正価格を探り、おそらく中期的には下落していく展開となる。なお、株の適正価格は今後の成長性も含めての結果とはなるが、利益に対する時価総額によって決まるのが基本で、現状の利益ベースであれば桁一つ下がりの時価総額〇百億円程度でも違和感はない。繰り返すが、現利益度外視して成長性を見込むケースも多いので、これを信用して(あるいは逆張りして)株損失出しても責任は取らん。

ストップ安上場ゴール

株価適正云々については上記の通り。上場ゴールとは上場時に夢のあるビジョンを出しておいて高値をつけさせ、こっそり売り抜け糞決算(時に粉飾疑い・・)で下げるケースであって、今回は上場後の決算で超優良決算を出しているので、これには該当しないと思うぞ。まあロックアップ解除後に爆弾出してくる可能性もゼロではない・・・後述の会社売上にもつながるがそんなに無理のあるビジョンには今のところ見えない(株価上記の通り、会社意思とは別で勝手に無理しているが・・・)。

この売り上げが今後も伸びていく感じしない

この意見には賛成反対で半々。

決算書を見てもyoutubeによる配信収入はおそらく微増、横ばいとなるため、この会社の成長トリガーIPコンテンツ販売と他社製品プロモ領域であるが、売る対象はVの壁があってどこまで行っても若年層、オタク層に限られており、青天井とは言いにくい。

一方でサロメ嬢が出て話題になったが、この時の増加要因は普段Vを見ない人が受け入れたことが大きい。このような一般化がどんどん進めば販売対象が拡大していく可能性もありうる。売り方もデジタルコンテンツであれば利益率もよく、絵をガチャするだけと揶揄されたガンホーときと同じくいくらでもスケールするコンテンツだ。

あくま個人意見と前置きしますが、にじさんじ記事コメントを見ても、Vは「顔を出せない卑怯者」、というレッテルがずっと残っているように感じており、そのキャズムを越えられていないように思うので成長は限定的、ただ、直近数年はコロナ脱却を機会にリアルイベント増加で販売機会増であるため、倍々成長はありそう、といった感じです。あ、レッテルの是非については議論するつもりはないです。

日本の金が海外(youtube)に逃げていく

にじさんじENとして英語ネイティブとするライバーも登場しており、そこは成長領域の一つです。アメリカ等の視聴者からも金せしめてるよ。やったね。

あと、ニコ動使って有料イベント配信とかもやってるよ。いいね!

ライバー辞めるリスクは?UUUMみたくなるのでは?

これはライバー収入体系と今までの離脱状況を見るにさほど不安視はしなくてよいと思う。UUUMと一番異なるのは、動画配信による収入一本足打法ではないこと。

会社としてのエニーカラー収入は、1.youtube広告収入スーパーチャットメンバー登録月額料、2.ボイス等のデジタルコンテンツ販売、グッズ等のIP商品販売、3.ライブイベント、4.他社からプロモーション配信受入等があるが、すべてに対するライバーへの支払いがされていること、特に1,2は固定給ではなく売上ベースでライバーマージンを引いての支払い(おそらく折半)されていることが明言されている。特に、2の売り上げは馬鹿にできないようで、樋口楓の配信では「BOOTH(ボイス等の販売マーケット)の販売が一番といっても過言ではない」と発言されている。事実、エニーカラーの売上の一番は「コマース」である

以上より考察すると、人気が出て個人youtuberとして離脱独立することで、1の収入を独占することも可能ではあるが、一方で2の売り上げは失われ、個人で同じことをIPの力なしにやることはなかなかに難しいだろう。また、1がエニーカラー折半仮定した場合独立による収入増は残念ながら所得税の増額(収入増により傾斜がかかり、下手すると税率2割から3~4割くらい、つまりは税額2倍弱くらいに変わるのでは。)により単純に倍とはならない。当然ながら会社支給がなくなれば支出も増える。結果、たとえそのままファンを連れてくることに成功したとしても、手取りは実は減ると考えられる。また、いろいろな理由で一部配信が滞っているライバーもいるが、一方で公式よりボイス販売再販が行われており、最低限の収入保証されている状態かと思われる。ゆえに、配信ができない状態でも辞めないほうが得であるといえる。

参考1:樋口楓ー【雑談VTuberってどうやってお金稼いでるの?月収は?【新生活】 https://www.youtube.com/watch?v=IwK3Dq8PYAU

参考2:にじさんじ公式所属ライバー及び当社事業言及した動画について https://www.anycolor.co.jp/news/1116

過去離脱状況からみると、問題を起こして/起こされて、辞める/辞めざるを得なくなったケースは多少はあるが、概ね別活動のため、というのが大半で、にじさんじへの不満をあげての引退でなく、ファンも含めて前向きに送り出されているようにみえる。引退者と引き続きつながっているライバーも多い。芸能活動なんてふとした瞬間に燃え尽きが起こりそうだし、このケースで辞めるのはいしかたないと思う。まあこれはあくま主観ではあるが。

ネットキャバクラは儲かってるんだねえ

これもよくある言い分でその側面があるのは否定はしないが、上記収入状況みて考えてもらえれば幸いだ。必ずしもファンからの直接投げ銭個別トークを得るための見返り)だけで成り立っているわけではない。まあグッズ等含めて投げ銭だといえばそれまでかもしれないが、そこまで言っちゃうアイドル業もさして変わらないよね。

社員はいいけどライバーには還元ないの?

内情はわからないけどライバー向けストックオプションはないのでは。給与を支払うような社員契約ではなく、売り上げも相当量ライバーのものとして渡している(かなり個人裁量優遇している)のだから社員的な保証まで与えるのは過剰に思える。逆にストックオプション貰うなら社員同等の企業貢献してもらわないと割に合わないように思う(そう思うなら渡しているだろう)。

また、コメントで確かに、と思ったもので、自身の行動・発言如何で株価を上げ下げして儲けることができる構造になっているので、あえて株には触れさせない(禁止している)、というのはありそうだなーと。インサイダーでライバー逮捕とかシャレにならんし。

ライバーの体調が心配酷使されてるのでは!

ライバー配信以外の活動がかなり活発で、何らかの業務が非常に多いことは見て取れる。業態的に特にプロモイベント関連は打ち合わせが多いだろうし、企画によっては年単位で動くものもありそう。先の話と逆になってしまうが、これがつらくてやめる人はいるのかもしれない。ただ、やはりこういう企画指名されるのはトップにいる人が中心であり、その人たちのやりたいこと・自己実現合致してると思うのでつらいとは思ってなさそう。まああくま私見だが。

また、ライバーの長期休暇を許容している。単純な休暇のため、あるいは別活動資格取得のため、といろいろであり、酷使とは言えなさそう。むしろ配信者本人が長期で穴をあけることでの忘れられる、視聴者を失う恐怖感と戦っているように見える。

あと、逆にあまり矢面に立たない人に対しても公式番組公式切り抜きなどを作成している。IP向上のプロモの側面が強そうだが、個人配信収入が安定していないようなライバーに対して給与的に業務を与えてる可能性もありそう。まああくま可能性だが。

社員ストックオプション行使したら辞めるんじゃない?

それはそうだと思う。これは成長したベンチャー企業絶対とおる道で、社員の入れ替わりを起こしてでも成長を進めるための第一歩。むしろエニーカラーでの経験をもとに別のvに限らない企画会社設立する人も出てくるかもしれない。それは大いに歓迎すべきだろう。

一方で社員株式を渡すのは、会社の成長を社員自らの資産増に直結させることでのやる気上昇にもなるので、独立指向FIRE指向じゃない社員に対しては引き留めになりうる。

なにはとにかく、下積み頑張って一攫千金。夢があっていいじゃない。

youtubeプラットフォーム依存した業態じゃね?

前述の通り、売り上げ的にはyoutubeのみには頼っていない。また、配信としてはyoutubeニコニコ動画twitchツイキャス等いろいろ利用している。ただ、やはり日本ではyoutubeメジャーであり、ここでの再生数、登録者増加がそのIP価値の増強に直結している(ここで売れなきゃIPコンテンツそもそも売れない)ので、同プラットフォームにかなりの面で依存しているのは否定できず、エニーカラー課題意識は持っている。動画配信内外問わずでこの主体を壊すようなイノベーションがあればまた変わるかもしれないね自分たちが配信基盤を持ってしまってもこれくらいならスケールする可能性もあるのかもしれない。今こそ「にじさんじアプリの出番か?

そういえばもうひとつ大手VTuberプロダクションのホロライブゲーム内で展開されるホロライブオルタナティブみたいなこと考えてて、もしかたらこれもyoutubeからの脱却のひとつ検討なのかもね。

んでにじさんじって何?

以下が参考になると思います。Vを知らない一般の人が、どういうところに意外性を持つかの観点がまとめられていてとても参考になりました。

にじさんじVTuber を見続けて3ヶ月が過ぎた|柞刈湯葉 Yuba Isukari|note https://note.com/yubais/n/ncee5a855bd53

誰やねん

完全部外者です。すんません

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