ドラハラはスタンド・バイ・ミーあたりの話かと思った
この増田はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
駅前でレンタカーを借り、見慣れた風景の中を懐かしく思いながら車を流していた。
その風景の中に味気ないクリーム色をした小学校の校舎が見えてきた。
「あ、ここ俺が行ってた小学校なんですよね」
「ふうん、そうなんだ。あ、でも『俺の母校めぐり』はしなくていいからね」
里子はそう言っていたずらっぽく笑い、いつものクシャっとした笑顔を向けた。
俺も里子と、その背後に見えるクリーム色の建物を見ながら笑って応えた。
「校舎裏に原っぱがあってカマキリたくさん捕まえてさ」
こういった類の話は得てして、その時間、その土地にいた者以外にとっては
そういった性格的な了解が里子と俺の間にはあったため、冗談を言い合い
じゃれあうようにしながら目的地の温泉地へ向けアクセルを踏んだ。
仮にこの妻を良子としよう。
良子の提案で、彼女が大学院時代にすごした地方都市へ旅行に行くことになった。
「このカフェがとってもお気に入りで、ほとんど毎日来てたんだ」
「あ、ここが昔住んでたアパート。ぼろいけどまだ人住んでるね」
「この飲み屋はね、BGMが素敵なの。あ、今日はお休みみたいね」
軒先のビールケースと使用済みのおしぼりがただじっと回収を待っている。
良子は、里子が言うところの『俺の母校めぐり』をほぼ無自覚に、
いやここでは無邪気に、と言った方が正確に思えるが、行っていた。
良子を愛しているし、俺にはないその無邪気さが
より一層彼女を魅力的にしている数多くの要素のひとつだということも分かっている。
ただ、たまに、里子のことを懐かしく焦がれる瞬間がある。
漫画の単行本はアニメ放送前の2019年3月の14巻の時点で累計発行部数450万部を突破していたが、アニメ放送終了直後の同年9月29日の16巻の時点で1200万部を超え、アニメ放送期間中に750万部累計発行部数を伸ばした
あのさ、鬼滅の刃がアニメで出てブームになってるのはもうとっくに2019年の去年なの。
既に1年前だよね。
何を今更、鬼滅の刃がーとか言ってるの。
そういうのおじさん感心しない。
ジャンプリアタイ購読世代はね、鬼滅の刃のことはオギャーッと誕生した時から知ってるわけ。
そこで面白いかどうか見抜けた人がどれだけいたかは知らないけどね。
それでね。
イノベーター理論でイノベーターとかアーリーアダプターとかあるんだけど。
うん。いち早く流行に気付いてこれ良いよと勧めて拡散するマーケティング上のポジション層の考え方があるんだ。
今ギャーギャー言ってる人はね、ラガードと言って一番最後に流行に気付いて乗っかってる人なんだけど、ドベから16%あたりの層って言われてるぐらいに遅い、周回遅れでやっと参加してきた層みたいに遅いの。
いやこれは誇張でも胡蝶しのぶでもなく本当のことなんだけどとにかく本当に遅い層なの。
だからね、そういうラガード層がもうとっくにアニメで人気爆発して、アニメ一旦終わって、単行本が売り切れてなかなか買えないーとかそういう騒動を経て、やっと劇場版が公開されたぜーってタイミングで、鬼滅の刃の流行にどうこう言うのって本当みっともないから。
もうね、君たちはアレなのかい?
あんまりにも遅い流行への言及ってさ、増田の中でもさすがにおじさんダサいと思うんだ。
そういうのやめよう。増田は世の中の流行も分からない浦島太郎だって思われるから。
【追記】
https://anond.hatelabo.jp/20201019021425
鬼滅の刃も同じように日本中で大ヒットする素養があったのならば、アニメ化前から口コミが広がっていて超人気作品となっていても良かった気がするのだが、現実にはそこまでの人気は無かった。
https://anond.hatelabo.jp/20201019170812
鬼滅が傑作だと評されることへの個人的違和感を言語化すると「面白いのに凄い傑作と言われると首を捻ってしまう」であり、その理由は「巨悪と戦う漫画の割に世界観が壮大でない」からだと思う。
やっと出た劇場版が大ヒットして、好きな人が喜んで見ているこのタイミングで「鬼滅の刃の流行がどうなのか」に言及するのはダサいですよと。
したがって最後に言われていた「増田」というのは「鬼滅の刃が好きな人」をそもそも指していない。
叙述トリックに振り回されている読者が多い。
騙されて誤認してる読者の一例でいうと
なお恥の呼吸を使ってしまったと思ったなら、ブコメやトラバの人には削除する権利と自由がある。
今になって鬼滅が〜ってエントリが乱立するはてなを見て「はてなのおっさんたちヤバイな」って思ったから分かる。そんなんだから女子にモテないんだぞ。
違うよ。全然違うよ。今は『映画化されたことで起きているブーム』なの。原作連載中とかTVアニメとかとは全然違うレイヤーでのブームだよ。「鬼滅の刃の流行」じゃないの。「劇場版 鬼滅の刃」で起きてる流行なのよ
最後に言われている対象が「増田」なのはさすがに分かると思うのでもっと注意深く読みましょう。
PS.
“いやこれは誇張でも胡蝶しのぶでもなく本当のことなんだけど”これがいいたいだけでは?
合ってる。言いたかっただけ。
書かれてることがだいたい「良いこと」に感じるので何を悪いと思ってるのかわからん。
なんか「仕事は本質的に悪いことでそれを進んでやるのが社会人の義務なのだ」と思ってる感じがする。
仕事に命かけすぎでは。