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2019-01-06

自宅でのビールづくりのtips

最初

ビール自作を5年ぐらい行っている。その結果俺は最強にうまいビールを自宅で錬成し、かつそれをシステムとして円滑に回すことができるようになった。

ここでのシステムとしての錬成というのは、以下のことを指す。すなわち①あまり労力をかけずに②大した製造設備を持たず③狭い部屋でもスペースを犠牲にせずに作れるようになった、ということだ。

そのため結構ノウハウが溜まったのだが、これはあまりおおっぴらに公表するものでもない。ただ、類似問題を抱えている人もいるかと思うので、ここで公表する。

なお、統合的なビールの造りかたについては、良いサイトがいっぱいあるのでそっちを見てください。ここで留意してるのは、それを踏まえた上での作り方のコツや、書いてないことを網羅することです。

また、コスパピルスナー飲みたいなら市販でいいと思う)の観点から、以下のノウハウアメリカIPAIPLのそれに絞ったものです。みんなも中瓶100円のコストホップの効いたビールを錬成しよう。

(なお、筆者は製造にあたってはアルコール度数が1%以下になるように調整しています。みなさんも製造の際は酒造法を遵守してください。)

ビールは雑菌に強い臆するな

世の中のビールの作り方を見ていると、雑菌をやけに気にする記述が多い。だが、ビールそもそもめっちゃ腐りにくい飲料である。1年以上の長期保存はともかく、雑に作ってもそうそう味は変にならないので、神経質になるくらいなら雑に作ってよい。

多少気を使うのは、ウォート冷却→発酵容器移行へのプロセスだけである。あとは熱消毒か、アルコール消毒を経るのだから、早々腐らないのである

アメリカ人の挙げているビールづくり動画を見よ。大体禿げたWASPオッサンガレージビール飲みながら作っているのである。それに比べればまだアパートで作るほうが清潔である

仕込み水は水道水問題ない

名水が云々とかはよっぽどライトビール以外はきにしなくていいです。カルキ?なんのためにウォートを熱するんだという話。

同じ理由で水質調整剤もあまり有り難みを感じたことはない。

マッシングの温度も大体でよい。

65度―70度の範疇であれば問題ない。どうせ市販温度計では正確に鍋全体の温度を測ることは困難である

レシピネットに転がっている

IPA recipeでググればいくらでも出てくる。このホップは持っていない?別のホップを同数足せばよい。

レシピを見てれば、自分で作るコツもだんだん分かってくる。

麦芽ピルスナーorペール麦芽とカラピルス・ミュンヘン・ヴィエナ麦芽で当面は問題ない

麦芽もいろいろあるが、結局ベースとなる麦芽一種と、上記に上げたモルティさを出す麦芽数種で基本は問題ないと思う。

いや、凝りだすとカラレッドとかクリスタル麦芽を4種使い分けるとかやるけど、味にあん関係ないんだよな。

ライ麦芽で香りを出す?フレークドオーツでギネス再現?それは上級者向けということで…たしかに美味しいのできるけどね。

ホップはCitra、MosaicGalaxy、Simcoeが香り最強。あとはビタリンホップ問題ない。

ホップもいろいろ買った(それこそアメリカ実験種も含め)が、結局はこの4つで世の中のアメリカビールIPAPAに関する香りはほぼ網羅できる。こいつらのうちCitraとSimcoeはビタリンホップにもいいので、最悪この4種でもいい。

(俺はドイツイギリスビール価格が安いので買ったほうがコスパが良いと感じる。アメリカクラフトビールはどうも品質管理が悪く、小ロットなので自分で作ったほうがいいと思う。)

なお、香りの感じは以下の感じ

Citra→レモンオレンジトロピカルバランスが良い。どこでも使える神が生み出したホップ

Mosaic→Glassyなレイヤーの裏に熟したフルーツ香りドライホップ最強。

Galaxyマンゴーパッションフルーツ、桃、パイナップルドライホップ最強その2.

Simcoe→Piny,Classy香りの上にオレンジ西海岸スタイルIPAが飲みたいときに使う。ビタリングにも良い。

なおホップを使うコツですが、少なくともドライホップなどの香り付けの場合はアホほど(3g/1L)入れたほうがいい。ホップの量は7難隠す。

ここに足すならAmarilloとColumbusとSaaz、あとGoldingsかなあ。最近の新種ホップスペックシート至上主義過ぎて、どうもいいのが出てない印象。

イースト一種類を使いまわせ

イーストも凝りだすとキリがないのですが、リキッドイースト使い出すと管理がほんまだるいので、最近ドライラガーエール酵母を使いまわして行くほうが楽なのではないかと思う。

使いまわし法は、発酵容器1に残った澱に水道水を4リットルほど打ち込んでシェイク、上澄みを1.5リットルペットボトル2つに入れ、放置、そののちまた上澄みを500ミリペットボトル4~5本に入れ、放置。これでイーストが分離できる。

だいたい2~3回の使い回しが可能

麦芽国内で購入し、それ以外は個人輸入が良い

コスパ観点麦芽は重くて安い。それ以外は軽くて高い。そして鮮度・種類とも海外の方が圧倒的に優れている。

特にホップ農場直送系が日本の市価の半値以下でいいのを送ってもらえる。

アイリッシュモス寒天代用できる

ゼラチンでは無理でしたが粉状寒天でなんの問題もありませんでした。逆に寒天入れないと透明度バイヤーになるし、発酵管理めんどいので入れるの推奨。ひとつまみでいいです。

モルトミルはあったほうがいい

最初フードプロセッサーで粉砕してたのですが、BIABでも収率が上がりにくい傾向にある。1万円で買えるようになったのでおとなしく買おう。

BIABで使う網は不織布と洗濯ネットで良い

BIABはストレーナーなどを使わず簡単ビールが作れる革新的製造法なのですが、鍋に入れる網(ウォートとモルトを分離する網)が日本で売っていないという問題がある。

いろいろ試したが、靴を収納する不織布を網目が細かい網として用い、その中でおおまかにモルトを分離する網として、洗濯ネットを用いるのが一番入手性も良く安くて良い。

使い方はマッシング後、洗濯網を引き出しウォートを絞って分離→不織布を絞って分離。その後モルトに70度程度のお湯をかけて洗濯網で絞った二番ウォートを混ぜてもよい。

洗濯ネットは使いまわしもきく。

寸胴鍋20リットル入るステンレスのものを買え

だいたいBIABかつ10リットルベースで作ることを考えると、倍量の鍋がほしい。逆にこれ以上大きいと一般的コンロに収まらないので、ここあたりがリミット

鍋は相当酷使し、こびりつきもひどいことを考えると、ステンレス推奨。

温度管理のために中華ワインセラーを買え

1万円で買えるので買ったほうが良い。これがないとビールの味が毎回変わる。

澱引きは必須

無いとクリアビールにもならないし、味も癖が強くなる。発酵容器1で発酵ラガーなら12度、エールなら15-18度)→発酵容器2で一週間ドライホップと澱引き(5度-。冷蔵庫で良い)→瓶詰めが最もルーチンとして適している。

ウォート冷却と瓶殺菌は風呂場を使う

ウォート冷却でチラーを使う必要は、10リットルクラスだとあまり感じない。鍋ごと冷水で満たした風呂の中に沈めるのが一番楽。

また瓶の殺菌も風呂場でやるのが一番楽。その場で洗えるので。

近所の酒屋からビール瓶とビールケースをもらってくる

正確には購入となりますが、大体のとこは格安で譲ってくれます。いぶかしがられますが。

ビールケースはスタックできるので、設置スペースの観点から有用

だいたいこれで、製造原料・設備が1.5畳ぐらいのスペースを占拠するだけで収まり、毎回10リットルビールを楽しく作ることが出来ています

良きビール醸造ライフを!

2017-09-09

キリン一番搾りと二番搾り

話題キリンビールですが、パワハラ職場のことではなくて、一番搾りだけを使う理由がよく分からないなって思ったという話です。


先日キリンビール工場見学に行ってきました。

そこでの体験は、とても良いものでした。ビール製法の流れを最初に学べ、実際の麦やホップを食べさせてもらい(!)、釜を見学し、酵素気持ちになるしかけもありました。

初めてビールについて勉強しましたがとても楽しめました。


そして、工場見学ツアーの中には、某ガイアの夜明け番組内で営業マンスーパーで行っていたように、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べがありました。

一番搾りと二番搾りの説明しますと、まず麦芽を粉末にし水と混ぜて沸騰させます。この液体を濾過したもの一番搾りになります。では二番搾りは何かといいますと、残りかすに水を加えてまた濾過したものになります


さて、試飲をしたのですが、二つの濃さが違うのは予想通りでしたが、そもそも麦汁というのは甘く、香り麦焼酎みたいだ、というのは初めて知ることでした。


まあ、味のことは何でもよいのですが、二つは濃さが違うだけなのか、他の成分も違うのかよく分かりませんでした。

ビール製法上、蒸発させたり水を加えたりする工程があるため、成分が同じでコストがペイするなら、二番を捨てるのはもったいないです。

そのため、二番を捨てる理由としては、

(1)一番と二番では成分が異なる

(2)二番は薄いため、これを加えることはエネルギー収支上悪くなる

(3)宣伝

が考えられます

(1)なら、もっとそれを全面に出しても良い気がします。

(2)なら、納得しますが、他のビールは二番搾りを入れていることとの整合性がない気がします。

(3)なら、はあそうですか、という感じです。

それが気になる今日この頃です

2014-12-21

俺的 Tune of year 2014 及び Beer of the year 2014

今年ももうすぐ終わりなので、仕事中にBGMとして聞きまくった、トランスハウスエレクトリックポップのピコピコミュージック Tune of the year と、仕事が終わってから飲みまくったビール達の Beer of the year を発表する。



エレクトロミュージック Tune of the year


Gareth Emery feat. Bo Bruce - U

https://m.youtube.com/watch?v=jF7qGaKKD4M


何処までも続く一本道を走るような爽快感

Bo Bruceの歌声も気持ちがいい。



Mark Knight - The Return Of Wolfy

https://m.youtube.com/watch?v=iOA7NUI9Xhw


むせるようなアルコールと男の匂いフロアの光。

ギラギラ感が素晴らしい。



TODD TERJE - Delorean Dynamite

https://m.youtube.com/watch?v=U9H5WTTOUfg


感情の高まりが止まらない北欧ディスコ

アルバムIt's Album Time」収録の前曲、Standberから続けて聴けば、洗い物中の台所であっても、そこはもうフロアだ。



RAC - Ready For It [feat. St. Lucia]

http://www.amazon.com/Ready-For-feat-St-Lucia/dp/B00J58FCCE


複雑な男女の関係空気感を閉じ込めたような不安定さ。

波のように襲ってくるサビにドキっとする。



Tune of the year 2014

Kyau & Albert - Down

https://m.youtube.com/watch?v=OrHcBRLJBgs


浮遊感ある綺麗なメロディーは雨上がりの午後の様。

光そのものを音にしたかのようだ。



エレクトロミュージックを聴きながら飲みたい Beer of the year


サンクトガーレン インペリアルチョコレートスタウト


ロースト麦芽の広がる香り名前の通りチョコレート連想させる。

混ぜ物なしでこの豊かさ。素晴らしい味わい。



伊勢ネーブルブラウン


強めの苦味としっかりボディにネーブルの皮の香りベストマッチ

重さと飲みやすさが高度に融合。



グランドキリン ホップフルーティー


マスカット香りが鼻に抜ける鮮烈な味わい。

海外ビールとも互角に戦える、それでいてオリジナリティ溢れた異色の一杯。

これを世に送り出したキリン勇気乾杯



ベアレン ラーラー


ビール×レモネードの旨くないわけがない鉄板の組み合わせ。

それでいて、バランスに油断なく、全てにおいて「丁度いい」。



Beer of the year 2014

梅錦ビール ブロンシュ


トロピカルフルーツの様な香り伊予柑の渋さ、酸味、スパイシーさが渾然一体となって口から喉に駆け巡る、至福のビール体験。

これこそ今年の一杯。



来年もいい音楽といい一杯に出逢いたいものだ。

2013-05-18

http://anond.hatelabo.jp/20130518202449

マジレスすると、ビールと共にエビオス錠飲め。

アルコールで血管開くし、ダブル麦芽効果で旅に出かけていた元気な息子が戻ってくるぞ。

代償としてビール腹がやばいくらいに膨れるが。

2007-07-10

http://anond.hatelabo.jp/20070709201329

最近たくさんあるからね??

ドイツから来た留学生に聞いた話だと「モルツは合格キリンとかアサヒダメ」って言ってた。

米とか混ざってるのが許せなかったみたい。

当時は麦芽ホップだけってのをウリにしてたのモルツくらいだったし。エビス学生には高かったし。

最近は副原料つかわないのがトレンドになりつつあるよね。

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