はてなキーワード: ブランキー・ジェット・シティとは
一見なんの問題もなく社会的生活を営んでいそうで、初対面であれ?この人何かおかしい・・・と感じさせるタイプの人がいる。例えば東京都北区赤羽という漫画はそういう日常に潜む変人に対しての嗅覚が異様に鋭い作者が今まで出会った変人を特集した漫画である。とくにこれ。
そういう女は初対面の段階でいくつかのシグナルをもとにそういう男を見抜いてハマってしまうのだ。まずはそういうタイプは大抵喫煙者。やめようとしてもやめられないタバコ依存です。中学生くらいにかっこいいと思って吸い始めてるけど今は依存。全然辞めれない。
そしていわゆるサブカルチャーが好きである。ジョジョ、椎名林檎、ブランキー・ジェット・シティ、といったメインカルチャーちょい外れくらいのところを通って今はがっつりサブカルです。最近の映画だと、アクトオブキリングとか見てる。基本的にエログロを含むキツい風刺のきいた作品を好みます。園子温はだいたいカバー。
本人もキツイいジョークを好むので、見知らぬ人をクソババァとかクソジジィとか呼んでみたり、職場にいる完全イジられ属性を持ってるけどアンタッチャブルな人に対するみんな思ってるけど言わないようなことをだんだん言い出します。毎日顔を合わせるレベルの人をメンヘラ・下品・素人童貞・ちょっと臭いとか言っちゃう。でもあくまでその人をけなしているわけではなくてその人の特徴について話しているつもりなので、翌日も普通に一緒に仕事します。本人は悪口のつもりではないし逆に同じようなことを言われていてもなんとも思いません。
そういう毒の効いた発言を何度か繰り出してこの人は大丈夫だな、と思い始めたら年上だろうが上司だろうがタメ口です。でもそういう相手を嗅ぎ分けるのは下手じゃないのでタメ口聞かれる相手はなんとも思いません。ただし、それを周りで見ている事なかれ主義人間や体育会系古人間が影で注意したりします。それに対してイラッとします。
まあまあここまでのタイプは 20 人に一人くらいいるかもしれません。もうちょっと希少価値高めになると高校中退してます。そういうタイプはだいたい早熟かつ要領は良くて中学までは勉強できるので比較的進学校な学校に通い、その環境に三年間も耐えられず中退します。家に金があるとそのまま社会からドロップアウト。一般家庭の場合は大検とっていい大学いってます。
自分で料理とかしないのでカップラーメン率高し。そして何もなければ一日中寝ているのに何故かガリガリです。身長はそんなに高くないことが多いですが、とにかくガリガリ。外でないし運動嫌いだし運動神経も良くないので色白です。喉仏と鎖骨がでているのでそういうところもそういう男が好きな女子の心を刺激しているんですね。でも 30 代近くなってくると代謝が落ちて太ってくるので気をつけて欲しいところです。
酒は好きですがたくさん飲めるかどうかは体質なのでひとそれぞれ。ただし共通点としては酒を飲むと高すぎる自意識の壁が突然とっぱらわれてキャラが変わるタイミングが訪れます。酔った時だけ素直になりますが、日頃気を遣って抑えている言いたいことが爆発して一度心を許した相手に対していわゆるドSになります。同様の理由でセックスの時もどSです。
インターネットリテラシーは高いです。Yahoo ジオシティーズ。南条あや。そしてはてな民。
というわけで上記に該当するはてな民の皆様は、そういう男がしか愛せない、高学歴だけど顔は日本人の平均くらい、自己意識が強すぎていわゆるイケメンには絶対にいけない、休日は一人で映画ばっか見てるような女を探して幸せにしてあげてください。
昨日は大変な目にあったわ、と思ってみて、そもそも昨日がどんな日だったのか忘れていることに気がつきました。どうもこの頃もの忘れが激しいようで、夕方になると今日の朝のことまで忘れている始末で、例えば洗濯機に入れていた洗濯物のことを忘れて生乾きの服を夜に家の中に吊り下げて乾かさなくてはならなくなったり、昼にカレーライスを社員食堂で食べてくるから、とお父さんが言っていたのを忘れてハヤシライスを作ってしまったり、同じ週刊誌を発売日に買って、違う日に「あ、これ買ったかしら。面白そう」ともう一度買ってしまったり。そういうことがよくあるのです。お前はボケてきたんじゃないか、とお父さんは言い出すのですが、反論できないのが悲しいです。自分自身、やっぱりとぼけた人間なんだなあと、今日買ってしまった三冊目の月刊誌の最新号を見ながら、つらつらと思ってしまうのです。
ところで、初春を迎えたからかどうか、ともかく暦通りに世界ではなべてこともなく時間が過ぎているようで、二月になったこのあたりでは既に河川敷や土手にたんぽぽや菜の花が咲いているのが目立つようになってきました。時折雪が舞い散ることがあるのですが、雪に半ば埋もれて凍ってしまったたんぽぽというのもなかなか趣深いものがあります。そう言えば昔、推理小説で夏なのに島に雪が降るという出来事の起きる作品を読んだことがありました。あれは何だったかしら……向日葵畑に降る雪のことを想像すると、なんだかとても素敵な風景に思われてきて、わたしは思わず自分の膝の上に乗せた美代子に万歳をさせて、雪が降ったらお前はやっぱり炬燵の中で丸くなるのかにゃ? と話しかけてみました。美代子は軽く欠伸をして、わたしの体から離れようとするので首根っこをがっちり掴んでやりました。ネコの分際で人間に逆らうとはふてえ奴。
あ、あらわたしったら。すみません。
ともあれ、美代子とわたしはそうして縁側に座って外の光景を眺めています。そうすると空から何かが降ってきたので、また雪が降ってきたのかなあ、お前はなんでそんなに寒いのが嫌なんだいねえ、と美代子に話しかけていると、それが雪ではないことに気がついたのです。それは家の裏山に生えているダイオウスギの花粉でした。ダイオウスギといってもわたしの家の裏山にしか生えていない突然変異種のスギですから皆さんは御存知ないかとは思います。ダイオウスギの花粉というのは普通の花粉よりもずっと大きいのです。
なにしろダイオウスギ自体が普通のスギよりもずっと大きいのです。空に突き刺さるかと思うほど太くて鋭くて大きくて、わたしが五人いてやっと樹の幹を囲えるかどうかというくらいの樹です。近所の人からはダイオウスギが他のスギや木々の栄養を奪い取っているんじゃないかと何度も伐採されそうになりましたが、わたしが必死に思いを敢えて何も言わないという形で伝えるべく無言電話を町長の家に500回ほどかけたところ、やっとおとなしくなってくれました。そのことをそもそもダイオウスギを植えた死んだ祖先のことを考えると、誇らしくなります。美代子の体に生えている毛を毟り取りながらそんなことを思います。美代子はすっかりぐったりしてしまったようですが、毛を毟られるとびくん、と痙攣しギャン、と大きな声をあげます。可愛い子です。
スギから放たれる花粉が少しずつ積ってきます。そう言えば花粉症に悩まされる人がこの時期は多いとか。国民の一割の人が花粉症に悩まされていると聴くのですが、ダイオウスギの花粉はそれこそ手で摘めるほど大きい粒なのでそれが鼻の穴に入ることはあまりありません。あったとしてもマスクをして歩けばそれだけで十分防御できます。わたしは花粉症のニュースを見るにつけて、我が家の先祖が植えた突然変異体のダイオウスギを世界中に植えれば花粉症は壊滅するのではないかと思います。もっとも花粉そのものを全身に被ってしまったことでアレルギー症状を起こして毎年死者が出ることもあるし、宙を舞う花粉が眼に入ってよく学校帰りの子供たちが自転車で転んで川に落ちたりしています。帯に短したすきに長し、というものなのでしょう。
こう思っていると何故か、とても裏山に行きたくなりました。子供の頃のようにダイオウスギの根元に行って、空から降ってくる花粉を浴びたいと思いました。わたしは別にダイオウスギの花粉でアレルギーを起こすことはありません。もみ殻と同じで、ちょっと体が痒くなるくらいです。わたしは美代子の首根っこを掴んだまま、サンダルを履いて外に出ました。
外に出ると広場で何か火の手が上がっています。騒ぎになっています。火事? でも広場だから燃えるようなものなんかないと思うのですけど、一体なんなんでしょう。わたしは行ってみました。すると、広場で中学生たちが花粉が降りしきる中、暴れていました。中央に燃えるものがあって、それが子供たちに囲まれているという状態です。何かしら?
それはリムジンでした。中学生たちはリムジンを真ん中において、シートかどこかから火をつけて、そのリムジンの燃える中を囲んで踊っているのです。ブランキー・ジェット・シティの歌そのままの光景です。あらあら、足元にいくつか瓶がありますわ。火炎瓶もあるのでしょうけれど、男の子たちが飲んだテキーラの瓶も幾つか見られます。テキーラの瓶の中にはトカゲが入っています。あの子たちったら、酒屋に強盗に入って上物の酒を奪い取った後、リムジンを盗んで広場で火をつけて遊んでいるのですね。若いというのは羨ましいものです。すっかりおばさんになってしまったわたしにはそのやんちゃさがとても好ましいもののように思います。
あの子たちったら若いわ。素敵。好き、大好き!
わたしはさっそくその広場に行って、おばさんも混ぜて頂戴、と彼らのひとりが持っているテキーラを手に取ろうとしました。すると男の子のひとりが、クソババアは縁側で玄米茶でも飲んでろ、と言ってテキーラをわたしから遠ざけました。なんて素敵な罵りの言葉なんでしょう。こうした言葉が吐けるのも若さならでは。だったらわたしは大人としてこの子たちを調教、いや矯正してあげなくてはなりません。
大人を舐めるんじゃねえぞこのションベンタレが! とわたしは絶叫して、広場の隅っこにあった金属バットを(その広場は子供たちがよく野球場として使っていたので、そうしたバットがたまたま置いてあったのです)降り回し彼らの脳天をジャストミートさせました。ひとりだけ逃げようとするヘタレな野郎がいたからそいつには特別に手足の四本の骨が折れる音がするまで痛めつけてやったぜ、けっ、大人を舐めるなこの糞ガキが。
あ、わたしったらやだ。すみません。
いったい何の話をしていたのでしょう。すっかり忘れてしまいました。私は手に持っていた美代子を火の中に放り投げると、悲鳴を背後に夕食のピザトーストを作るべくまた家に戻りました。振り向くと花粉は倒れた中学生たちの身を包み、そして覆い隠してしまいました。日に触れた花粉が燃えて火の粉となって舞い散る光景が素敵です。お父さんのトーストに睡眠薬を仕込んでくたばったあとにまた来てゆっくり眺めようと思って、私は家路につくのです。明日はどんな日になるのでしょうか。そうです忘れてしまった昨日ではなく明日のことを考えましょう。私のおじいちゃんの口癖でもありました。明日が楽しみである。