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2023-08-07

最果タヒの詩についての否定的感想

 最果タヒさんの詩集『死んでしまう系のぼくらに』『夜景座生まれ』と、あとは図書館で数冊をパラ読みした。著作映画化されているらしいが、見てない。本しか触れてない。

 否定的感想なのでブログには投稿するか悩んで、結局、こちらに持ってきた。ただの感想

まとめ

  • 合わない、好みではない
  • 言葉が軽い
  • 説得力がない
  • でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね


合わない

 最果タヒさんの詩はあまりに散文的で、これは本当に詩なのか、日記じゃないのか、小説と変わらないんじゃないのかとすら思う。実際、同作者の小説『十代に共感する奴はみんな嘘つき』も少し読んだけど、境が曖昧だと感じた。これなら全部小説でも良いじゃんと思うけど、当事者からすると違うのかもしれない。

 詩そのものについては、単純に口調とテンポが私に合わない。あんまり真摯な感じがしない……と感じる。でも私が思う真摯な感じとこの人の真摯さが違うだけかもしれないし、この方に真摯なつもりなんてないだけかもしれない。

言葉の軽さ

 使われている言葉は、それっぽい言葉を並べてるだけに見える。色んな言葉が出てくるけど、そのひとつひとつ定義って、なんなんだろう? どういう意味で使ってるんだろう? そういうのが見えてこない。だから真摯には感じない。急に言葉連想ゲームみたいに飛ぶのも、え? 寝ぼけてんの? って感じ。

 あと、わざと間違った/厳密に間違いではないけどまず使わない言葉使いや組み合わせ、漢字の開き(ひらがな)が多用されてると、絞れ!になる。そういうのはアクセントに使うのがいいのであって、多用されると醒めるし、詩全体がぼやけてしまう。

 これがぼやけたことを狙っている詩や短い詩ならまだ良いけど、長くて散文的だから、ただぼやける。何を言ってるのか分からない。批評を色々読んだけど、「わからなさ」を評価されている面もあり、それでいいのか、じゃあ私に合わないだけか、となる。

 ちなみにこの「わからなさ」とは「共感できなさ」のことではない、と言い添えておく。

 また、死にたい、殺されたい、の表明が素直球すぎて上滑りしてる。死にたさについて、現実世界の死について、空想上の死について、犯罪について殺人についてを描いている部分があるが、それはただの比喩なのかもしれない。(以下、長いので略してます、ごめんなさい。詩を引用する時に略すのってどうなんだろ……。よくないかも。)

 ❝(前略)今日も、撃ち殺されなかったと泣きながら眠る夜はただ一人で、(後略)❞

 ❝あいされたい

 それはべつに深刻ではなく。ころされたい、でもいい。❞

 ❝せめて他殺で。惨殺で。❞

           『死んでしまう系のぼくらに』p.16「ぼくの装置」より 

 確かに、「死にたい」「あの人に殺されたい」「今日死ねなかった」と思う人はたくさんいるだろうし、私にもそういう欲求はあるが、なんでだかこの直球ぐあいは合わなかった。反対に、この表現がいい!と思う人もいるでしょう。軽くなんてない、という人もいれば、軽くて何が悪い、という人もいるでしょう。

説得力のなさ

 例えば『死んでしまう系のぼくらに』p.23「線香の詩」から1行目❝大切なものが死んだあとの大地はすこし甘い匂いがする❞のっっっってなんでなんですか!?

 次に蝉が出てくるので夏だろう、じゃあスイカかき氷を食べた庭かな? 大切なもの……有機物か?無機物か?ペット火?人か? 人じゃなければ何かを土に埋めて、それがなんらかの作用で甘い匂いをさせてるのかな?

 って、そんなことは考えても考えなくても良くて、まあ私は考えるほうが好きだが、まあとにかくこういうのがなくてもいいけどとにかく「説得力」が足りない。

 読んでて、否応なしに「そうなのか」となる、もしくは「そんなわけないだろ」と言えるのがさ、好きなんだよな。「そんなわけないだろ」すら言えずに、「意味わかんねーよ」じゃ、ちょっと良いとは言えない。

 例えば宮沢賢治の「やまなし」は詩じゃなくて小説童話)だけど、❝『クラムボンはかぷかぷわらったよ』❞って説得力えぐいでしょ。「クラムボンは、かぷかぷ、笑う」んだよ。まあこれも好みの問題かもだ。

まとめ 

 私は作品批評で、「分からない」からいい、分からないのがいいんだ、みたいなのは嫌だ

 感想においては「気づかせてくれる」とか「感性が素晴らしい」とかって、何も考えないで生きてるのかよ!と叫びたくなる。もちろん、詩歌(詩、短歌俳句)って「新しい視点」が評価されるし、私もそういう作品は好きなんだけど、どうしてか嫌だ。単純に感性が素晴らしいって褒め言葉が嫌いなだけかもしれない。私がそう言われると、「感性は、普通ですよ。思ったことを表現するために、頑張ったんですよ」と思うからかもしれない。私の話じゃん。私の話だよ。

 この記事は、最果タヒの詩について、否定的感想をあまり見つけられなかったので、公開しました。「最果タヒ 批評感想」とかで調べるとね、いくつかは出てきますリンク貼らないけどめちゃくちゃ良い記事もありました。でも、ほとんど見つけられなかった。なので公開しました。私のこの記事はただの感想で、うまい批評なんかじゃないし分析もできてないけど。

 でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね、は本音で、昨今は詩歌の中では短歌ブームらしくて色んな本が出たり特集が組まれてるけど、現代詩もそういうふうに盛り上がると嬉しいなとは思います

 読んでくれた方、ありがとうございました。

 この記事に対する反論も良いですが、おすすめ現代詩あったら教えてください。読むので。

 現代より前の詩……工藤直子金子みすゞ谷川俊太郎とか、中原中也島崎藤村室生犀星萩原朔太郎とかは既読なので、それ以外の「現代詩」のおすすめが、知りたいです。よろしくお願いします。

2023-05-24

anond:20230524093851

室生犀星だかが言ってたやん。

特別感のある場所は、遠きにありて想うもの って。

行きたいな、行きたいなって思っているうちが花だって

2023-02-19

anond:20230218161323

界隈ってそもそも場所的な事を指す使い方だったのが、ネット属性集団を指すようになったじゃん

ネット変異する前にそういう使い方されてる例ってあった?

1つでも良いと言われたから挙げてやったぞ。事例がこれだけじゃ納得できないとか言うなよ

https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000182685

> 下記の新聞記事について、正確な日にち・掲載面をご教示ください。

>

> 室生犀星/「情痴界隈」

> 徳島毎日新聞

> おそらく1937年1月2日~5日の間に掲載されている。

2020-08-24

anond:20200823123255

カニエ・ウェスト氏の名前の由来は、彼が生まれる3週間ほど前に、彼の父親レイウェスト氏が、映画あにいもうと」(室生犀星原作今井正監督1976年公開)に出演していた俳優蟹江敬三氏の演技を見て感銘を受けたこから

 

というのは、オレが今思いついたウソw

2020-05-14

じゃあ「gyao!」の無料中で好きなやつとか拾っておくわ。

2020年5月17日(日) 23:59まで https://gyao.yahoo.co.jp/p/00641/v10138/

大杉漣さん=室生犀星×二階堂ふみ金魚と聞いてビビときた人は見て。

2020年5月24日(日) 23:59まで https://gyao.yahoo.co.jp/p/00998/v01012/

原作信者として先生言葉引用しておくよ。

前半と後半で画面の温度さえ違うように感じる、お話の展開を知っていてもなお「そういう方向に連れて行かれるのか!」という迫力のある映画です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

拙作『氷菓』は、2012年京都アニメーションさんからアニメ化されています。とても丁寧で、愛のあるアニメでした。映画はその偉大な先行作に対し、殊更に背を向けようとするのではなく、かといってむろんのことそれに寄りかかるのでもなく、蓄積は大切にしつつ別の表現をしてくださいました。

萌えはないけど、原作の「感傷」はきちんとあるので原作信者は見るよろし。逆に言うと、カプ萌えとしてのファン別にスルーしても大丈夫なやつです。

2020年5月28日(木) 23:59まで https://gyao.yahoo.co.jp/p/00274/v09757/

演劇原作ドタバタな小品。だら~っと見るぐらいで丁度良い。原作だとモロにタイムマシンドラえもんのアレらしいよ。

2020年5月18日(月) 23:59まで https://gyao.yahoo.co.jp/p/01070/v00456/

故・石岡瑛子さんの衣装を!見て!!!

自立してるタイプ白雪姫、元気になる~!というか、ターセム監督映像は全部最高なので他の映画も見てほしい。

2020年5月21日(木) 23:59まで https://gyao.yahoo.co.jp/p/00274/v09853/

韓国映画日本漫画原作というか原案。えっっっぐい。のが面白いスパイク・リー監督リメイク版は宗教ニュアンスでまたちょっと雰囲気違う感じ。

https://gyao.yahoo.co.jp/player/00569/v08711/v0828500000000528375/

2020年6月11日(木) 23:59まで

ロシア絵本アニメ12分なので見てよ~。これ、切り張りをおじいちゃん一人で動かしてるんだぜ…根気すごい。

2018-08-17

ポエム(笑)って言うな

(笑)をとれ

ポエム面白いんだぞ

詩の世界の広がりを愛せないくせに外国人俳句を絶賛してるみたいな話聞いて喜ぶのも止めろ

学校で詩を読む時に謎の正解を作るのもやだ

おれはかまきりとか

私と小鳥と鈴ととか

好きだったけどなんか意見を間違いっていわれるの謎だったし

まぁそのうち詩の授業そのものがなくなるわけなんですけど

あと深夜に書いたラブレター的な文脈で詩のこと馬鹿にするやつはすりこぎですりつぶしたい

まど・みちお読め

金子みすず読め

室生犀星読め

谷川俊太郎読め

あと好きだから高階紀一も読め

最近の人だと中家菜津子めっちゃいから読め

サイレンと犀の岡野大嗣は歌人だけど良いから読め

読んで本当に馬鹿にしていいものなのか確認してこいちくしょう

2011-08-07

オタクと付き合った話(オタ専?)

 だいたいのオタクの男は男尊女卑的な思考回路や古い価値観をもっているので、

メンヘラ女子みたいな、おとな子どもは絶対に大好きだし、相性いいと思います

少なくとも私の出会ったオタク男子はそうでした。

(だいたいのオタク男子は、女は男よりも劣るので世話をして守ってやらねばならない

的なことを当然だと思っているような気がする・・・・。)

 私もちょっとメンヘラぎみ(コミ障っぽい感じ)で、ここ10年でオタク二人と付き合いました。

一人目が非常にやっかいでしたのでそのことについて書きます

 彼はアニメフィギュアオタクでした。

5つほど年上だったこともあっていつも子ども扱いされていました。

でも、当時はそれが「大事にされている」感じがして心地よくて乗っかっていました。

「今から来て」、「~に連れて行って」等わがままをいったこともたくさんあります

(良くしてくれたことに関しては非常に感謝しています。)

 18歳から6年くらい付き合ったので、結婚話も出ましたが、

結婚したら家にいて、ご飯作って待っててね」/「女は働いてはいけない、そういう生き物じゃない」って言い出したのと、

彼が妄想する「女の子像」にしたがうことを強制されていたのが嫌になって別れました・・・

こんな感じ↓

1.女の子茶髪にしていなければならない

2.女の子はいつも違う服を着ておしゃれしなければならない

3.女の子手料理を作らなければならない

4.女の子バレンタイン手作りお菓子作成しなければならない

 そのほかに「キューティーハニー」の

「♪だってなんだか だってだってなんだもん」

っていう歌詞ものすごくよく女の子表現している!!とか言ってました…。

 今にして思えば、彼の女の子像って「蜜のあはれ」(by川端康成)みたいな感じだったんだと思います

小悪魔的な。

訂正:×川端康成→○室生犀星すみません…汗

2009-12-14

ふたば二次裏でまとめられていた、中高生のための100冊 その3

1.「限りなく透明に近いブルー」 村上龍

2.「パンツをはいたサル」 栗本慎一郎

3.「ガンダムUC」 福井晴敏

4.「さかしま」 J・K・ユイスマンス

5.「国のない男」 カート・ヴォネガット

6.「競売ナンバー49の叫び」 トマス・ピンチョン

7.「夢渓筆談」 沈活

8.「神は妄想である―宗教との決別」 リチャード・ドーキンス

9.「24人のビリー・ミリガン」 ダニエル・キイス

10.「人間失格」 太宰治

11.「冬の夜ひとりの旅人が」 イタロ・カルヴィーノ

12.「高い城の男」 フィリップ・K・ディック

13.「しあわせの理由」 グレッグ・イーガン

14.「新世界より」 貴志祐介

15.「葉隠入門」 三島由紀夫

16.「きつねものがたり」 ヨセフ・ラダ

17.「故郷」 チェーザレパヴェーゼ

18.「大空のサムライ」 坂井三郎

19.「ノヴァ」 サミュエル・R・ディレイニー

20.「フェルマータ」 ニコルソン・ベイカー

21.「四十七人目の男」 S・ハンター

22.「逆転世界」 クリストファー・プリースト

23.「ロッパの悲食記」 古川ロッパ

24.「謎の女」 福田恆存

25.「天体嗜好症」 稲垣足穂

26.「冷血」 カポーティ

27.「ダスト」 チャールズ・ペレグリー

28.「神秘の島~ミステリアスアイランド~」 J・ヴェルヌ

29.「連射王」 川上稔

30.「スレドニ・ヴァシュター」 サキ

31.「性に目覚める頃」 室生犀星

32.「トンデモ変態系」 ブレンダ・ラヴ

33.「侵略する少女と嘘の庭」 清水マリコ

34.「ほとんど無害」 ダグラス・アダムス

35.「黄落」 佐江 衆一

36.「地球の長い午後」 ブライアン・W・オールディス

37.「冷たい方程式」 トム・ゴドウィン

38.「リレイヤーⅢ」 鴻上 尚史

39.「糞尿大全」 柳内伸作

40.「十六の話」 司馬遼太郎

41.「シャングリ・ラ」 池上永一

42.「武士道シックスティーン」 誉田 哲也

43.「痴人の愛」 谷崎潤一郎

44.「白痴」 坂口安吾

45.「穴」 ルイス・サッカー

46.「宇宙の戦士」 ロバート・A・ハインライン

47.「ギャシュリークラムのちびっ子たち」 エドワード・ゴーリー

48.「23分間の奇跡」 ジェームズ・クラベル

49.「閉鎖のシステム」 秋田禎信

50.「伊平次とわらわ」 坂田靖子

51.「食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満」 溝口敦

52.「だれも知らない小さな国」 佐藤さとる

53.「へんないきもの」 早川いくを

54.「僕のボール君に届けば」 伊集院静

55.「楽園の知恵」 牧野修

56.「鳩どもの家」 中上健次

57.「古事記」 倉野憲司

58.「猫の地球儀・焔の章」 秋山瑞人

59.「東海道中膝栗毛」 土田よしこ

60.「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」 秋津透

61.「海と毒薬」 遠藤周作

62.「死の家の記録」 ドストエフスキー

63.「四畳半神話大系」 森見登美彦

64.「夜明け前」 島崎藤村

65.「陰日向に咲く」 劇団ひとり

66.「モルグ街の殺人」 エドガー・アラン・ポー

67.「世界の中心で、愛をさけぶ」 片山恭一

68.「外国語水曜日」 黒田龍之助

69.「百頭女」 M・エルンスト

70.「味覚極楽」 子母沢寛

71.「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ

72.「開かれた社会とその敵」 カールライムント・ポパー

73.「近代労働観」 今村仁司

74.「不可能性の時代」 大澤真幸

75.「死霊」 埴谷雄高

76.「アナロジーの罠」 ジャック・ブーヴレス

77.「中央線呪い」 三善里沙

78.「特別料理」 スタンリイ・エリン

79.「他人をほめる人、けなす人」 フランチェスコ・アルベローニ

80.「星虫」 岩本隆雄

81.「一休さん」(新・講談社絵本) 宮尾しげを

82.「第四間氷期」 安部公房

83.「おとなもブルブルようかい話」 木暮正夫

84.「ヨーロッパ文学講義」 ウラジミール・ナボコフ

85.「サマー/タイム/トラベラー」 新城カズマ

86.「責任 ラバウル将軍今村均」 角田房子

87.「死の蔵書」 ジョン・ダニング

88.「死のロングウォーク」 リチャード・バックマン

89.「ケルベロス第五の首」 ジーン・ウルフ

90.「馬鹿の鏡」 藤田浩子

91.「フロイト先生のウソ」 ロルフ・ゲーデン

92.「ライ麦畑でつかまえて」 J・D・サリンジャー/野崎孝

93.「宇宙創生」 サイモン・シン

94.「針の上で天使は何人踊れるか」 ダレン・オルドリッジ

95.「歴史」(上・中・下) ヘロドトス

96.「ナツメグの味」 ジョン・コリア

97.「愛はさだめ、さだめは死」 ジェイムズ・ディプトリー・ジュニア

98.「幾千の夜を越えて」 神月摩由璃

99.「夏の庭―The Friends」 湯本香樹実

100.「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス

2007-12-10

anond:20071210022046

本質的には学問は面白いものなのに、テストだの受験だののせいで詰まらないものになっちゃってる感があるよね。

受験数学の本(というかチャート)なんて見るだけで嘔吐感を催すくらい嫌いだったのに、最近では数学ガール読み始めたりしてる。中学2年くらいまでは数学大好きだったのだけど、その時を思い出して気分が高揚してくる。

国語も、やっぱり大嫌いだったのだけど、最近では室生犀星とか読んでるし。科学系も嫌いだったのにドーキンス本買い漁ってるし。

よく考えれば、「勉強ツマンネ」って言ってゲームやってても、そのゲーム内で必要とされる計算なんかは喜んでやってるわけだ。ゲーム製作試みた人なら、期待値計算とか延々やってたり、独自言語製作のために格変化云々考えたり、魔法のためには物理学上の数値(重力係数とか)を変えて発生する現象を考えてみたり、化学式見て都合の良い変化を起こす方法考えたり、まあ色々やったことがあると思う。で結局設定段階で力尽きていたことと思う。

2007-11-18

私的書籍10選とか書き晒してみる

文庫が多いのは、財布のせい。順番は、適当

2007-11-06

森林太郎の場合。

愛情のようなものを一方的にふりまいていた」と娘・小堀杏奴はいう。ようするに「マリちゃんのパッパ」ごっこをやっていたわけ。

幻想世界に住む父親につきあいの良すぎた杏奴の姉、森茉莉がどれだけイカレたおばあさんになったかは周知のとおり。

室生犀星におだてられ(あるいはそうでなかったにしても本人は妙な自信を得て)老境にさしかかってから上梓した小説

現代的意味においてBL小説と呼べる代物であり、つまりは腐女子の先駆者である。

不幸か、といわれると判断に困る。ただ、この父娘は人生演技しており、妙なつくりもの感が漂うのは否定しがたい。

 
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