はてなキーワード: 今井正とは
地方(人口50万ちょいの県庁所在地)から出てきて京都に10年住んだが、諸事情により先月京都を離れた。
まるまる40代を過ごした京都について、良かったこと、不満だったこととかを書いてみる。
ちなみにお金はない。
良かったところ・好きだった場所:
●電車で近距離移動できて便利。ある程度の規模の都会なら当たり前だろうが、地下鉄もない地元と比較するとめちゃめちゃ良いと思った。
●京都文化博物館フィルムシアター。いつも観客の9割が老人。小さなシアターだが500円で名作が見られるのはありがたかった。特に、勝新の「顔役」、今井正「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」に出会えたのは大きい。地元にいたら見る機会なんてなかっただろうから。溝口健二「噂の女」も面白かったな。
●くまざわ書店四条烏丸店。規模は小さいが、いつもなにかしら面白そうな本があった。くまざわ書店で本を買ったあとは、同じビル内の神戸屋のイートインでパンを食べながら買った本を読んだ。ちなみに神戸屋が気に入っていたわけではなくて、単に近くて便利だっただけ。その神戸屋ももう閉店した。京都市の書店といえば大垣書店がメジャーだが、大垣書店にはあまり行きたいと思わない。どのお店もなんかつまらないと思ってしまうのだ。置いてある本は多分くまざわ書店とたいして変わらないんだろうけど。
●京都府立植物園。人が少ない。入園料が安い。どこに行ってもたいがい人だらけの京都で、のんびりできる貴重な場所だった。今いろいろ揉めているみたいだが。
●メキシコ食堂 オラレ!。ランチのタコライスがすごく好きで、行くたびに今日は違うものを食べよう、と思うのだが、結局タコライスを頼んでしまうのだった。
●市のサイトが古くて見づらい。あと、タイトルが「京都市情報館」となっていて紛らわしい。始めて見たとき、一瞬行政のサイトじゃないのかと思ってしまった。
●ごみ関連その1。越してきてしばらくはダンボールの回収が月1回だったような気がする(うちのマンションの独自ルールだったのかも)。今は月に2回回収があるのでまだマシだが、自分の地元では毎週回収がある。
●ごみ関連その2。粗大ごみの回収依頼が平日電話のみ。京都市規模の自治体で、いまどきこれはないだろう。
●恵文社一乗寺店。20代のころ雑誌で見て、いいなあ京都はこんな店があって、と憧れたものだったが、いざ行ってみると「あれっ」という感じだった。年を重ねて自分の趣味嗜好が変わったんだろう。20代のときに行きたかった。趣味嗜好といえば、同じく20代の頃は寺社仏閣に行くのが好きだったが、せっかく京都に10年も住んでいたのにほとんど訪れることはなかった。
ちなみに、ここでもよく言及されるいわゆる「京都人」について。自分はあまり交友関係が広くないのと、仕事でもいわゆる洛中出身の京都人と接触する機会もなかったので、それほど違和感を覚えたことはなかった。もちろん、いけずを言われて気づいてなかっただけという可能性もあるが、あえて深読みもしなかった。それで良いのではないかと思っている。いけずを言う京都人は、真意を理解できない地方民を見て「これだから田舎者は」と好きなだけ優越感に浸れば良いし、気づかないこちらは何も感じない、そもそも気づいていないのだから。