はてなキーワード: 日本海軍とは
togetterなんぞにリンクを送る気など毛頭ないのですが、あまりにおかしな言説なので叩いておく。
「艦これ」を契機に学ぶ、日本海軍とSEGAの類似性とは? - Togetter
艦これが流行って『なんで日本海軍負けたの?』って聞かれる事が増えたのだけど、『着眼点は非常に鋭く、良い戦術を多数生み出すも微妙に足りてない上層部と時代先取りしすぎておっつかない開発コストで先細った』に対する『あぁつまりSEGAってこと?』で壊れた腹筋を返せ。
大日本帝国海軍の上層部が生み出した「良い戦術」ってなんだろう?
急降下爆撃は帝国海軍発祥じゃないし、航空戦で強かったのもゼロ戦の機体性能とパイロットの腕、爆撃・雷撃を命中させるのもパイロットの腕と魚雷の性能だったし。
運用中の陸上攻撃機の航続距離が異様に長いのを利用してイギリスの東洋艦隊を航空兵力で壊滅させたり、フィリピンを爆撃して航空機根こそぎぶっ壊して戦争序盤を優位に進めた、くらいしか戦術的に良かった点なんてないと思うんだが。
「時代先取りしすぎておっつかない開発コスト」との指摘も、曖昧すぎて何を指しているのかわからない。
三式弾なんてコスト以前にパフォーマンスがダメダメだったし、彗星の水冷エンジンなんて稼働中から整備士に嫌われてたらしいじゃん。
艦上戦闘機の次世代機もなかなか性能面でゼロ戦上回れなかったし、レーダー類や通信技術もミッドウェイ海戦の時点でアメリカに遅れを取ってたわけで。
航空母艦の飛行甲板だって色々試してたわりには全然時代先取りしてなかったし。
時代を先取りしすぎってのは「変なものばっかり作って」という揶揄のつもりなのかな。気球爆弾とかは確かにあったけど、そういうの明確な敗因として挙げるのはキツい気がするが。
そもそも「微妙に足りてない上層部」と「開発コスト」が足りてれば勝てた、というのが大きな間違いで、あのまま勝つには、後釜のいない空母機動部隊を終戦まで無事に運用できる戦術・戦略と、ゼロ戦がジェットエンジン積んだ戦闘機と互角に格闘できる戦法を組織的に確立し、大和の対空砲手が爆撃機を「トンボとりでもするかのように」撃墜しまくり、彗星程度の機体性能の爆撃機がVT信管の炸裂すら避けつつ敵空母に急降下爆撃を命中させまくる、くらいの奇跡が重ならないと無理だったわけで。
その他海軍の敗因
・どう考えてもそのタイミングじゃねぇだろって所で無駄に巨費を投じる
・多方面に手を伸ばし過ぎて維持できなくなる
これもどこで無駄に巨費が投じられたのか具体的に書いてないからわからない。戦中の大和型3番艦信濃の改装か、戦前の大和型建造くらいしかないと思うが、他に無駄に巨費を投じたプロジェクトってあったか?
軍艦を運用する石油がないから南方作戦が必要なんだし、ニューギニア・珊瑚海方面も大量の資源の供給元であるオーストラリアとアメリカ本土の遮断が目的なんだから、どっちもやらないと戦争終わらないし。
南方もニューギニア~珊瑚海も手出しせずにアメリカ海軍とだけ正面で戦ってれば良かったなんてのは、艦隊決戦で勝ったほうが戦争勝利、みたいな取り決めでもあると思ってるんだろうか。
インド方面のことであれば、あれは陸軍の作戦だから、海軍はあまり関係ないしね。イギリスの東洋艦隊を追っ払う意味でインド洋までまで機動部隊が出撃したことはあるけど、それは一時のことだし「維持できなくなる」原因にはなってない。
陸軍と海軍の仲の悪さは確かに有名だけど、別にこれで重要な作戦に何度も失敗してるわけじゃないしなぁ。
確かに問題点の1つだったとは思うが、明確な敗因として挙げるのは無理があると思う。
「一回盛大にコケたら最後まで取り戻せない、つまり一度もコケられない薄氷を踏むような戦況」は敗因ではなく、敗因はその戦況の原因であるところ「兵器を生産する資源の少なさと工業力の低さ」「レーダー類や戦力の高い航空機を開発する技術力の低さ」なんじゃないの。
確かにメガドライブあたりの家庭用ゲーム機ハード戦争で緒戦は好調だったセガが、次世代機のセガサターンでは他社の兵站の前に屈してドリームキャスト投入を余儀なくされ、そこでも決定的な負けを喫して撤退、その後は平和憲法を守るように戦争には参加していないというのは「大日本帝国海軍はセガ的」なのかもしれないが、その理由が『着眼点は非常に鋭く、良い戦術を多数生み出すも微妙に足りてない上層部と時代先取りしすぎておっつかない開発コストで先細った』で共通する、というのは間違った認識なんじゃないの。
せめてエルトゥールル号の件と100年後の恩返しの件を日本人ももっと知ろうぜ
俺も知らんかったから偉そうなことは言えん。
http://shuchi.php.co.jp/article/1325
そして両国の友情を考える際、日本人が決して忘れてはならない事件が、昭和60年 (1985)に起きています。イラン・イラク戦争下のテヘランからの日本人救出です。 イラン・イラク戦争は昭和55年(1980)に始まりましたが、昭和60年3月、イラクによる イランの都市空爆を契機に両国の都市攻撃が激化。イランの首都テヘランにもイラク空軍機が 襲来するなど、情勢は一気に緊迫化します。さらにイラクのフセイン大統領は、3月17日に 「48時間以降、イラン上空の航空機を、民間機であろうと無差別攻撃する」と宣言しました。 各国は大慌てで、自国民救出のための救援機を送ります。しかし日本の救援機は来ません。 自衛隊の海外派遣不可の原則のために自衛隊機を送ることができず、日本航空は労組の反対も あって「航行安全の保証がない限り臨時便は出せない」という方針を打ち出したのです。現地 の日本人は八方手を尽くしますが、他国の航空会社はどこも自国民優先で、乗れる飛行機はほ とんどありません。 いよいよ刻限が迫り、現地邦人の誰もが絶望の淵に沈んだ時、手を差し伸べてくれたのがト ルコでした。トルコ航空機が危険をおして215名の日本人を救出してくれたのです。しかも、 当時、テヘランには600名を超えるトルコ人がいたにもかかわらず、日本人を優先して助けて くれました。 「なぜ、トルコが?」。日本人は皆、不思議に思いました。直接のきっかけは、1つは駐イ ラン・トルコ大使のイスメット・ビルセル氏が、駐イラン日本大使の野村豊氏の懇願を受け、 本国に救援機派遣を要請してくれたこと。もう1つは当時、イスタンブールに駐在していた伊 藤忠商事の森永堯氏が、知己であったトルコのオザル首相に直接、救援を依頼したことでした。 しかし、それらがあったとはいえ、自国民より日本人を優先して救出するほどの決断を、な ぜトルコは下してくれたのでしょうか。その背景には、この救出劇から95年も前に起きた、あ る事件で結ばれた強い絆がありました。トルコの人々は、それを忘れずに日本人を助けに来て くれたのです。その事件こそ、エルトゥールル号遭難事件です。 明治23年(1890)9月16日夜半、台風の荒れ狂う和歌山県串本沖で、オスマン帝国(オス マン・トルコ)の軍艦エルトゥールル号が遭難。600名余の乗組員のうち、司令官オスマン・ パシャはじめ500名以上が死亡または行方不明という大惨事になります。 彼らは、明治20年(1886)に日本の小松宮彰仁親王がトルコのイスタンブールを訪問した ことへの答礼使節でした。東京で明治天皇に拝謁し、オスマン帝国の最高勲章を奉呈した帰路 に悲劇に見舞われたのです。 これに対し、事故現場の串本・紀伊大島の人々は、遭難者の救助に全力であたり、危険を冒 しながら69名を救出しました。当初トルコ人を収容した樫野地区は60戸はどの小さな集落で、 しかも裕福な暮らしではありませんでしたから、トルコ人の介抱は決して容易なことではあり ませんでした。しかし、なけなしの食料や衣類を惜しげもなく提供し、普段は正月にしか食べ ない白米を炊き出して食べさせ、さらに時を知らせる鶏もつぶして振る舞ったのです。 明治天皇も知らせを受けるや、政府を挙げての救援を命じ、トルコ人の生存者たちは手厚い 看護を受けた後、日本海軍の軍艦で翌年1月2日にイスタンブールに帰還しました。また、こ の事件が報道されると、日本全国でトルコへの義捐金を募る動きが澎湃として沸き起こり、現 在の貨幣価値で1億円ともいわれる金額がトルコへ届けられたのです。 この日本人の真撃な気持ちはトルコに伝わり、トルコで親日感情が大きく高まりました。こ れが後の、イラン・イラク戦争への対応などの一連の動きにつながっていくことになったので す。
今ソーシャルゲームの艦隊これくしょんがとても流行っている。実際面白いし、女の子は可愛いし、声優陣は豪華だし、まあそれはいいんだが、正直な話このゲームはすぐに潰れると思っていた。テーマがテーマだからだ。
昨今だと「風立ちぬ」が零戦を扱った作品ということで、特定アジアの過激な人々に叩かれまくって散々な感じである。「進撃の巨人」に至ってはキャラクターデザインが戦時中の将校という理由で作者ブログが炎上したりしていた。それを踏まえると、いずれ艦これが叩かれまくって炎上するのは目に見えている。というか、なんでまだ炎上してないんだ?これ。特定アジアの過激な人々は、必ずしも自国と日本間の戦時中の歴史ネタのみならず、所謂『戦時ネタ』全般に非常に敏感なのはこの零戦の一件でも明らかだ。仮に艦これが「この娘たちは艦船の名を冠してるだけだから!全く関係ないから!」のギリギリ一点張りで付き通すならまだセウトにせよ、このゲームは日本海軍艦船の名を冠した少女たちがやれ『ミッドウェー会戦』がどうとかとか、実際の戦時ネタを口にするのだ。
それでもまあゲームとしてはよくできているし、女の子も可愛いし、こうした戦時ネタ同人は今に始まったことではないからそれ自体を非難したいわけでは全くないんだけど、それにつけてもこのゲームは、自分の眼には歩く火種に見える。
大体、仕掛け人がDMM.comと角川という超大御所という時点で心臓に悪い。あと更に、ゲーム内課金ではなくメディアミックス関係で収益を得ようとしているビジネススタイルが胃に痛い。そんなに安全に流行るジャンルではない気がするのだが。センシティブすぎる。先行大逃げで稼ぐだけ稼いで逃げ切るつもりなのだろうか。それにつけても声優は大御所ぞろいだし元は取れるんだろうか。法務がよっぽど強かったりするのだろうか。でもイメージダウンはある程度避けられないよね(それとも「そんなの関係ねえ!」なストロングポジションなの?)
そんなわけで、自分の眼には艦これは泥船に思える。課金ゲーには無理なく課金するのが自分の美学だが、艦これはいつ大事になるかわからないのでなんとなく手が遠のく。今はすごく流行っているけれど、もってあと一年なのではないかという杞憂がたえない。