「電源喪失」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 電源喪失とは

2020-05-18

anond:20200518163107

電源喪失対策必要ない」ってカンペを読み上げた記録は残ってるからヨシ!

anond:20200518160828

電源喪失の件は反対派の落ち度でもあるんだぞ。

何でも反対!廃止

から電源喪失のような実質的問題の譲歩を勝ち取れなかった。

そういう反省をしないから君たちには有為人材が育たないんだよ。

 

国民主権をないがしろにして検察安倍暗殺してもらおうとか考えなきゃいけなくなるんだよ。

まっとうに正々堂々安倍選挙で敗れよ。

anond:20200518155657

3.11は「金を惜しんで必要災害対策をサボった挙句に自滅した人災」に決まってんじゃん

電源喪失対策の金と時間ケチったせいでえらい目に遭ったよな

anond:20200518145958

あぁ、「電源喪失なんか想定する必要ない」って公の場でホザいた人ね。

知ってる知ってる。

2020-03-10

もし3.11の時、安倍総理だったらしそうなこと

夜は私邸

福島第一は全電源喪失していないと閣議決定

電源喪失定義を変更

他には?

2020-02-25

安倍総理大臣2011年3月11日


 あのとき安倍首相だったら、原発放棄って決断ができず、ベントも注水すらもせずに、未曾有(みぞうゆう)の大惨事を招いたんじゃないかな。

 管とか小沢とか鳩山とかがゴミだったのは当然だけど、安倍首相じゃなかったというだけでマシだと思えてきた

2020-01-26

マクドナルド電源喪失

どこでパソコン勉強すればええんや

あれか、高いバッテリー性能持つ高いパソコン買わなきゃいかんのか。

いや、巨大バッテリーもほうを買おう

2018-12-25

アベノミクスも結局3.11以前の原発施策と同じだった

株価の振れ幅の影響が大きくなる施策を打ってきたけど、偶々いままで問題が起こりにくかっただけで

結局「津波電源喪失なんかそうそう起こんねーよwww」って国会で大法螺吹いた原発施策と同じだな。

拡声器が同じだけで声吹き込んでるやつは別なはずなんだけど、似通った方針なのは意思決定組織が同じだから

脇の甘いところも同じなんですかね。

2018-09-11

今回の北海道停電の件、覚え書き

北国と太陽光発電

雪国からダメってのは、思い込み国内最大級の苫東安平安平ソーラーパーク(出力 約100MW)とかある。

太陽光パネルを雪が滑り落ちる角度にした上で、積雪より高い位置に設置し、冬場でも発電する。

発電所と外部電源

勘違いしがちだが、ほとんどの発電所は外部電源が無いと機能しない。水力も火力も発電できるまでの制御や計測、保護などの装置は外部電源で動く。発電がはじまっても外部電源要。

太陽光は発電できるけど、PVは外部電源なので直流から交流に変換出来ない。自立運転出来る奴もあるけど、蓄電池必須で自立運転中は送電出来ない。家庭用はわざわざ手動で切り替える。(蓄電池からの売電ロンダリングが出来ないような仕組み)

発電機が止まったら制御も計測も出来ないじゃ話にならんからね。無論、外部電源が止まったら話にならん。

単独運転

分散型電源(電力会社以外の発電機)は、電力系統電圧が無いと送電できない。つまり電力会社送電してないと送電できない。 (専門用語単独運転禁止という。ちなみに、分散型電源がいくつあっても、電力会社がないと単独運転な)

分散型電源からは、系統の状況(人が作業しているか?、短絡や地絡がないか?、負荷量は?)が不明なため、電力会社送電している状況でしか送電できない。

物がそういう作りになっている。安全設計。でないと電気工事おっちゃんが死ぬ

新電力会社は別枠かも。シラネーけど。

泊原発の外部電源喪失について

泊原発からみた外部の電源ってのは、苫東厚真火力なんかの外の発電所を指す。

(いやほとんどの人はわかってるんだけどね……)

から、今回の外部電源喪失ってのは、ブラックアウトが原因。それによるリスクは別問題だけど。

さくら持ち上げられすぎ

北海道地震さくらインターネットデータセンターが非常用電源で乗り切った件。

あれでさくらが称賛されていることに大きな違和感があるのです。

あの程度、ネットインフラを支える事業者としては当然の職務を果たしただけなのです。

いや、一部で商用電源から非常電源への切り替えに失敗して障害になり、むしろ職責を果たせていないのです。

http://support.sakura.ad.jp/mainte/mainteentry.php?id=24775

もちろん、非常時にもかかわらず業務を続けたことをねぎらうことを忘れてはなりませんが、障害が起きてしまたことは事実であり、それとこれとは話が別なのです。

北海道にはさくら以外にもたくさんのデータセンター電話会社の局舎・基地局があり、さくら以外の事業者は、そして東北震災時の仙台の多くの事業者も、商用電源喪失下において大きな障害もなく稼動を続けていたのです。

さくらdisるつもりはないのです。

さくらを称えるのであれば、他の事業者のみなさんをそれ以上に称えてほしいのです。

職務を十全に果たせなかったさくらばかりが注目され、何事もなく機能提供し続けている他事業者のみなさんがまったく無視されている状況に納得がいかないのです。

2018-09-06

anond:20180906150754

外部電源喪失が起きるって根拠が薄弱じゃない?

結論ありきに見える

みずほ銀行メンテ強行するのか?

関西あんな感じで

北海道電源喪失

ただでさえ死人の心配あるのに

大丈夫なの?

たとえ原発が動いていても今回の道内全域停電が避けられない理由

まず、北海道電力泊原発は207万kWのPWRが1基。一番でかい火力の苫東厚真発電所が165万kW。今回は苫東厚真発電所が大ダメージを受けた。

んで、泊原発震度2が感知されている。もちろんこの程度で緊急停止はしないが

「外部電源喪失」をしているということは、つまり発電していても送電ができないので全く意味がない。

(泊の立地。端っこにあり一応大きな送電網は2系統繋がってはいる) https://web.archive.org/web/20180816083741/http://www.hepco.co.jp/corporate/company/img/map_zoom.gif

泊原発苫東厚真発電所よりもはるかに出力がでかいので、これが寸断されると電源周波数は当然一気にイカレる。

そもそも、でかい出力のプラントを少数組んで電力網を構築するモノリシック構成だと今回の災害の時にどうしてもSPoFになって被害がでかくなってしまう。

発電量が少量でも、プラント送電網を地理的分散すれば何の問題も起きなかった。

電力分散化と都合のいい技術がある。再エネや燃料電池だ。

風力や太陽光地震には弱そうだが、なにせコストが下がり続けているので、地理的分散が容易だ。

再エネで分散化するには出力の平滑化が課題なので、これから時代災害に強いエネルギー戦略としては再エネ(風力、太陽光地熱、潮力)+蓄電(フライホイールリチウムイオン電池)+揚水などが適するだろう。燃料電池としてはMCFC、SOFCが良い。過渡期のつなぎとしては、火力の助けを借りることになるだろう。

まだ技術成熟していないが、原発もんじゅにかけてきたコストこちらに投入しておけばなにか知見が得られていたかもしれない。廃炉にかけるコストも何の"生産性"もなく無意味技術だ。

というわけで、原発がたとえ稼働していたとしても、巨大だが少数しか作れないプラント災害に弱すぎる。今回の地震で、それが改めて浮き彫りになったといえる。

ブコメ

2018-08-11

anond:20180811150253

相手が核を打ったらこちらも核を打ち返すシステムを作って均衡状態を作ろう。

サマータイム導入でバグって発射させるか、電源喪失で間違ってメルトダウンさせよう。

2018-05-24

anond:20180524191623

12未明東京電力からベント作業実施の申し出に対して、官邸許可を出した。

12日3時06分頃から江田経産大臣らが東電との共同記者会見を行ない、1号機・2号機でベントを行なうことを発表した。

(中略)

しか官邸は、ベントがなかなか開始されないことに不満を募らせ、6時50分頃、海江田万里経産大臣原子炉規制法に基づきベント実施命令した。

さらに、現地の状況が十分に把握できないことから菅直人首相自身が、ベント実施に平行して事故現場福島第一原発を視察することを決定し、12日7時11分、菅がカメラマンらとともに事故現場に到着した。

しかし、操作マニュアル電源喪失を想定しておらず、現場が混乱したことなどからベント操作首相の到着する段階になっても開始することが出来ず、菅が現場にて説明を求めた。

2016-04-22

ありがとうオスプレイ

ありがとうオスプレイ

「すごいぞ国産ステルス機」

「みんなで靖国神社に参拝だ」

現場責任自分でとれ。国に文句を言うな。俺に飯よこせ」

「大震災級ではない(官房)」

物資は発送。現場でよろしく(河野大臣)」

九州避難10万人以上(東日本大震災避難者約171000人/復興庁発表・3月10日現在

柏崎播磨原子力発電所電源喪失時の直流電源蓄電池事故発生(昨夜)

報道の自由度、180か国中、日本72位に急落。

そんな感じの1週間。

2016-03-09

東京地裁は甘利元大臣の「スラップ訴訟」を認めてテレ東に330万円を払わせたのか?

http://biz-journal.jp/2016/03/post_14149_2.html

 甘利を擁護する目的はないけど、この件については当初のテレ東報道にもちょっと問題あるし、Business Journalの上田眞実さんの記事はハッキリ言ってクソ記事だよ。はてブ上田さんへの懐疑がほとんどないのに、ドン引きしてる。

 スラップと呼ばれている訴訟東京地裁平成23年(ワ)29923号事件。「判例時報」2180号65頁。おっきな図書館なんかには置いてあるので読んでみてください。

日本スラップ訴訟に明確な定義はないけど、俺は

 ①原告社会的経済的に力のあるものであること

 ②訴訟上の請求の大部分に根拠がないこと

 ③被告手続コスト第三者への威嚇など、請求の認容以外の不当な目的があること

の全てを満たす訴訟のみを「スラップ訴訟」と呼ぶべきだと思う。②にあてはまらない=法的には賠償義務があるような事案で、訴訟をおこすこと自体文句をつけるのは、ただの居直りじゃん。

 上田記事のクソなところは、テレ東が当初どんな報道をしたのか、そこにはどんな誤りがあったのか/なかったのか、甘利氏は報道のどこがどうおかしいと文句をつけたのか、裁判所テレ東のどんな行為について「名誉棄損」と認定して330万円の支払いを命じたのか、という点についての説明がほんとうにほんとうに杜撰だということ。「取材拒否の空席を映したら名誉毀損」とか、いくらなんでもそんな主張を裁判官が認めるわけないし、そんな判決が出たとしたらテレ東控訴しないわけないでしょ。そこが杜撰から、上のスラップの条件②にあてはまるのかあてはまらないのかを読者がきちんと考えられない。

東京地裁認定は、これもいい加減なようやくだけど

テレ東報道を見た人は「平成18年には津波で電源を喪失する危険性を指摘する吉井質問主意書が出されていたのに、甘利は津波での電源喪失危険性を認識してなくて、そのうえ危険性の指摘があったことを示す資料を見せられたら取材を中断して逃げ出した」と感じる。

②でも、質問主意書には「津波で電源を失う危険性」の指摘はない。ここは事実に反する。

テレ東はそれを認識していながら,敢えて「津波」との語句を追加した。

ってものなんだよ。この判決に対して、その認定おかしいんじゃないか、とか、政治家報道機関なんだから訂正報道したなら十分なんじゃない、330万って損害額は高すぎるんじゃない、とかい批判はするべきだと思う。でも上田記事を読むと、まるで「テレ東が、甘利が取材拒否したことの象徴として空席になった自分椅子を映したから、東京地裁330万円の賠償を命じた」みたいな印象になっちゃう。

 それは全然違うでしょ。

2014-01-15

原発安全性

原子力規制委員会が認めた原発って、どのぐらい安全なの?

少なくとも、3.11と同程度の地震津波には確実に耐えられるんだよね?

外部電源喪失しても、自然に停止するんだよね?

その辺、解説してる資料ってあるかな

2013-11-19

再稼働させる原発として狙われている愛媛県伊方原発


しかしそれでも原子力ムラは村の既得権益を守るために再稼働を急いでいる。

次に再稼働させる原発として狙われているのが愛媛県伊方原発

私も先日訪れたが、佐多岬半島の付け根の瀬戸内海側にある。


この原発事故を起こすと、佐多岬の先端近くに住む人は海上から逃げるか、

または陸路原発に向かって逃げることになる。

巨大台風送電線の鉄塔が倒れて電源喪失が起きた場合、どうやって逃げるのか。

避難計画の大半は机上のプランで、実際の訓練で確かめられている計画はほとんどない。




菅直人オフィシャルブログ今日一言

http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11703789141.html

2013-09-29

電力需給を賄うためには原発運用止む無し」という甘えを捨てろ

後始末できない玩具で遊ぶな

「散らかしたら後片付けしろ」ってのはまっとうな大人ならちゃんと言い含められて育ったと思うんですが

なぜだか、後片付けが出来ないガキをまた遊ばせようとしてるマヌケが沢山いるんですね。

「可能性が低いから問題ない」とかおっしゃる学者気取のアホもいますが、その低い可能性が

つい2年前に現実になったんですよね。

また起こったらどうします?

「運が悪かったねー、ゴメンネゴメンネー!」

で済ませますかね?

それとも、また役人が「これ以上の税金の投入は無駄だ!」って暴言吐くまで税金投入しますかね?

運用体制もボロが出まくりで、万が一災害が発生したら碌に後始末も出来ない。

そんなガキをどこのアホがまた遊ばせるつもりなのかな?理解できない。


これは自国民によって国土が失われた、れっきとした「領土問題」だ

馬鹿の一つ覚えみたいに作文読み上げるだけの拡声器に「対策は万全だから電源喪失シナリオ必要ない」とまで言わせた

馬鹿はいまいったいどこで何してるんでしょうね?もちろん責任取って現存する原発安全対策を

しっかり見直すお仕事してますよね?まさか引責辞任なんていう無責任な逃亡図ってないですよね?

専門家様の見積もりが甘かったせいで最果ての近隣諸国に脅かされてる島の何倍もの国土が失われているのに

なんでこうも無頓着なんでしょうね?日本人は。

他国に領土踏み荒らされるのは我慢ならんが、自国民が国土損壊するのは黙認なの?

これから先、どれだけの国土を失ったら気付くんですかね?原発がまだ手におえる代物じゃないって。


後始末が出来ないなら出来るようにしろ、もしくは後始末しやす玩具を考えろ

福島で起こってしまったものはもう取り返すの相当時間かかるの確定なので、せめてそれを無駄にしないために

福島できちんと後始末の仕方を学んでください。何か起こってもちゃんと後始末出来るんだと証明してください。

あと、万が一問題が発生しても被害が広がらない原発研究してください。

目先の銭勘定だけで原発再稼働を叫ぶようなバカな真似せずに、原子力技術の将来を考えた行動をしてください。


最悪のシナリオの受け皿を用意しないのは運用設計としては最低

可能性が低いからと対策そのもの放棄するのは単なる無責任です。その対策コストが莫大になるなら

それは運用すべきではないシステムなんです。こんな当たり前のことぐらい誰だってわかってるでしょ?

自分原発の近くに住んでなきゃそれでいいの?

2012-09-09

http://anond.hatelabo.jp/20120909145144

いや、原因は全電源喪失だろ。爆発しようがしまいが可能性はあったし、今もある

原発は止まってても動いてても同じように危険」というデマ

最近になってもこのデマを信じる人が後を絶たない。このデマを信じて、原発稼働に賛成する人も多いので、正しい知識を書いておく。

基本的事実

止まっている場合と動いている場合とでは、そもそも崩壊熱が桁違いである。全面停止中の浜岡原発では、全電源喪失から燃料ペレットを覆う被覆管が溶け出すまで25日かかる(中部電力の試算)。福島第一原発1号機では、全電源喪失からメルトダウンまで4時間かかった(東京電力の発表)。これだけ余裕に違いがある。

福島原発4号機が停止中だったにもかかわらず爆発した理由

4号機が停止中にも関わらず爆発したのは、タービン建屋経由で3号機から水素が流れ込んだからである東電の資料による)。というか、4号機には燃料が装てんされていなかったため、自力で爆発は起こしえない。「使用済み核燃料プールから水素が発生し、爆発したのではないか」と考える人いるかもしれないが、先ほどの中部電力の試算の数値からも考えにくい。そもそも、東電が否定している説であるため、再稼働を正当化する理論には使えない。

仮に「原発は止まってても動いてても同じように危険」だったとして

仮に「原発は止まってても動いてても同じように危険」だったとして、それは原発を動かす理由として使えるのか?という問題もある。これを公式に電力会社が発言したら、「安全です」と言われていた地元のひとは怒るだろう。仮に言うとしても、

「ごめんなさい、本当は危険だったんです。これは説明していなかったリスクですから希望する方には移住費用負担します。住むこと希望される方には、補償金を出します。仮に事故が起こった場合、逃げ方はこれこれこうで、これこれこういう補償をすることをお約束します。」

というような話をするのが筋だ。

2012-07-06

国会事故調報告の疑問点 溢水勉強会に関して

 国会事故調の報告について気になったところを書いてみる。あくまでざっと目を通しただけだが、東電報告書と比較したときに、その書き方が素人目で見ていささか公平性を欠いているように思えたのだ。

 具体的に言えば国会事故調が指摘している「平成18(2006)年の段階で福島第一原発の敷地高さを超える津波が到来した場合に全交流電源喪失に至ること、土木学会手法による予測を上回る津波が到来した場合海水ポンプ機能喪失し炉心損傷に至る危険があるという認識は、保安院東電との間で共有されていた」(報告書本文"http://naiic.go.jp/pdf/naiic_honpen_honbunALL.pdf" p82)のところについて。

 この一文は「認識していながら対策を怠った津波リスク」という見出しの下に書かれており、国会事故調が「東電津波による炉心損傷の危険認識していたのに対応しなかった」と見ていることが窺える。だからこそ報告書で今回の事故を「人災」と書いたのだろう。さて、国会事故調のこの指摘は、どのくらい妥当なのだろうか。

 2006年にあったのは、国会事故調の報告によれば「溢水勉強会」(p85)だ。同年5月11日の勉強会で「福島第一原発5号機の想定外津波について東電検討状況を報告した。O.P.+10mの津波が到来した場合、非常用海水ポンプ機能喪失し炉心損傷に至る危険性があること、またO.P.+14mの津波が到来した場合、建屋への浸水で電源設備機能を失い、非常用ディーゼル発電機、外部交流電源、直流電源全てが使えなくなって全電源喪失に至る危険性があることが示された。それらの情報が、この時点で東電保安院で共有された」(p85)という。

 国会事故調はこの勉強会の結論について、事業者側が「そのリスクを軽視していた」(p87)と批判している。14メートルクラス津波が来た時の被害が想定できたのだから、それに備えるべきだったという理屈だろうか。

 ところが、東電の報告書"http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0303.pdf"を見ると、かなり様相が違ってくる。東電も溢水勉強会が設置されたことは記している(p37)のだが、そこで行われた評価については以下のように記しているのだ。

「なお、溢水勉強会では、原子力発電所への津波の影響評価として、主要建屋が設置されている敷地高さ+1mの津波無限時間継続すると仮定した場合の評価を実施している。当然のことながら、敷地高さ+1mの津波無限時間継続すれば、建屋開口部から限りなく建屋内に海水が侵入することから、電源設備や電動駆動設備の多くが機能喪失するという結果が得られている」

p37-38

 福島第1の敷地の高さは高いところで海抜13メートル東電報告書、p29)。それより1メートル高い津波が来たらどうなるかを評価してみたら予想通りに電源がなくなりました、というのが東電の説明なのだ国会事故調とは随分トーンが違う。これは一体どういうことなのだろうか。

 溢水勉強会の資料はこちら"http://www.nisa.meti.go.jp/oshirase/2012/05/240517-4-1.pdf"で公開されている。この資料の2枚目にある「1F―5想定外津波検討状況について」の左上を見ると「過去最大の津波はもとより発生の可能性が否定できないより大きな津波を想定していることから(中略)念のためという位置づけで、想定外津波に対するプラントの耐力について検討を行う。なお、対策の立案についてはリスクコストバランスを踏まえた検討が別途必要である」と記されており、さら検討状況として「1.津波水位を仮定」と記したうえで敷地高さ+1mのO.P.+14m、及びその仮定水位と設計水位の中間としてのO.P.+10mという数字を置いていることが分かる。

 つまりこの+10m や+14mという数値は、その程度の津波が来る確率が高いと見たうえで出したものではなく、「マジこの高さになったらどうなるよ」ということを調べるために置いた数字にすぎないと見るべきだろう。だとすれば東電の報告書に書かれている内容に近い。原発に深刻な被害が出そうな想定を置いて検討してみたらやっぱり深刻な影響がでるという結果になりました、というのがこの勉強会の実情だと思われる。

 しか国会事故調の報告は、この「念のため」に行った検討によって示されたリスクを「事業者が軽視した」と決めつけている。正直これは厳しすぎる指摘ではないだろうか。+14mの津波が来る確率一定水準を超えていることを、この時点で事業者側が把握していたのなら、確かにリスク軽視との謗りは免れないだろう。でもこの勉強会における+14mという数字は「敷地高さ+1m」という計算式で導かれたもの。そういう前提で検討すれば、どんな原発だって、いやどんな発電所だって、同じように全電源喪失リスクがあるという評価結果になっていただろう。

 国会事故調が東電リスク軽視と対応の遅れを批判するのなら、せめてその時期は2006年ではなく08年にした方がよかったのではないか。02年に地震本部が指摘した福島沖での地震発生の可能性について(東電報告書 p20、国会事故調報告書 p85)、残念ながら波源モデルが提示されておらず、土木学会モデル構築に時間を要したため、東電モデル計算がまとまったのは08年5月ごろになったが、そこでは+15.7mの津波の可能性がはっきりと浮かび上がっている。この数字については東電国会事故調も一致している。

 貞観津波考慮すべきとの指摘が最初に来たのも08年。東電報告書によれば同年10月に「投稿準備中論文について提供を受けた」(p21)という(なぜか国会事故調報告では09年の話として書かれている、p86)。08年12月東電が試し計算実施すると、最大で+9.2mという数字が出てきたが、これについても具体的な対応は取られなかったようだ。

 何の論拠もない+14mとは違い、試しとはいモデルを使った計算でこの数字が出てきた後なら、東電規制当局の不作為を問うこともできるだろう。問題があるとしたら、08年から震災までの期間が3年弱しかない点か。津波危険を把握してからすぐ対策を始めても、震災までに対応が終わらなかった可能性がある(東電報告書によれば、防波堤を作るとして建設費は数百億円、工期も意思決定から完成まで約4年とされている、p23)。そうなると、国会事故調が報告書に書いたように、今回の事故を「人災」と断言するのは難しくなるかもしれない。

 だからと言って06年の溢水勉強会を論拠に06年から対策を考えるべきだったと主張するのは、やはり無理がある。東電規制当局の体質といった問題点はきちんと指摘できているのだから、無理はせずに08年を「対処すべきリスクを把握した年」と判定した方が、報告書の説得力は増していただろうに。

 なお、最初にも書いた通り私は専門家ではない素人だ。素人なりの疑問ってことで、間違っている部分もあるかもしれない。その場合はごめんね。

2012-06-16

http://anond.hatelabo.jp/20120616195038

なんかポインタ間違えてるとしか思えんのだがw

>「真相は明らかになってない」

そんな話してないw

大飯再稼働については、IAEA基準の安全性に到達していない施設を稼働させるなら、暫定的な安全基準による暫定的な稼働だという事を国民認識していろということだ。

>あの事故の対策を取ることは簡単で、各電力会社が自主的に実施しているし、だいたい

>大飯と福島第一は年代も型式も全然違うわけで「実は危険だったことが暴露された」なんて

>訳では全然ない。

津波が来た事による全電源喪失に、型式の違いを持ちだすとかアタマ大丈夫か?

飛行機事故で特定の形式の尾翼に障害がでたから、該当形式の飛行を禁止するとかじゃねーぞ、形式関係なく飛行機全体に起こりうる事態だ。

防潮堤の完成という対策なしに原理的に対応ができない事態だぞ。

そもそもフクシマを見て、大飯のような外部支援が受けられない場所で、津波が来た後に施設内で全て対応が出来る前提で考えるとかそんなファンタジーバカの戯言付き合うわけないだろ

>高いから再稼働するのであって、そういうわけのわからない原則論を持ち出してくること自体が

>単なるなし崩し戦術なのは自明の理でしょ。

力不足リスクと再稼働リスク比較考量については、橋下市長が原則論国民認知させつつ、再稼働という現実的政策を示した事が全てだ。

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