2022-06-26

ギャラリーストーカー距離無しおじさんの心理を読み解く

世の中には、人との距離感おかしい人がいる。「馴れ馴れしい性格」と言えばそれで終了だが、状況によっては被害者にとって脅威となる。

ママ友関係同人誌界隈など幅広く奴らは存在するが、今回の話はアート界隈だ。いわゆるギャラリーストーカーである。私はアートイベント被害に遭ったため、ギャラリーとは少し違うのだが。

大きな被害にまでは至らず無事解決したので、今回は被害の内容とギャラリーストーカーのような「距離無しおじさん」の心理について考察したいと思う。(ちなみに女性距離無しもいるが、今回の該当者は男性のため、“おじさん”の表記でいく)



【知り合うきっかけと被害内容その1】

まず、知り合ったきっかけと被害内容をここで簡単説明しておく。

知り合った経緯は、関西バンドをやっている知人Aから「僕のお客さんで君のことを気にいってる人がいて、アートイベントに行きたいと言っていた」と連絡がきたところから他人を使って回りくどく伝えずに、直接SNSなどでコメントすれば良いのにとは思ったが、そのときはまぁそんな人もいるだろう、と私も特に気にしていなかった。

そしてアートイベント当日、奴は現れたのだ。まずその人が60代の男性だったことが衝撃的だった。おじさんどころか若干おじいさんである被害内容(というほどでもないかもしれないが)は下記の通り。


ブース内で2時間以上の長話。作品には一切触れず、自分語りばかり。基本的な会話のキャッチボールができない。

ブースに他の人が来たら譲る素振りは見せるものの、私がその人の対応をしている間、ずっとブース前で終わるのを待っている。(普通は、他の人が来たら話を切り上げて他のブースを見に行く)

作品やグッズはひとつも買わない。(価格は数百円~)

・知人Aを含めての食事に誘われる。(まぁ複数人での食事ならいずれは・・・と当初は私も思っていた。)

SNSでは私のことを一切フォローせずに私の投稿を見ているらしい。


念の為言っておくが、この日が完全に初対面であるSNSなどでの事前のやり取りも全く無い。ただ、この時点では少し違和感はありつつも、言葉は丁寧だし下品なことは言わないし、私のSNSだけでなくブログYouTubeまでチェックしてくれているとのことで、熱心なファン出会えたなぁとのんきに思っていた。

その後、facebook友達申請が来たので承認したが、メッセージ挨拶と御礼だけであっさり終わる。特にしつこいとは思わなかった。



被害内容その2】

そして、2回目に会ったのは前回から半年後に開催された同じアートイベント相手仕事の都合で閉場1時間半前に現れた。被害内容は下記の通り。


・前回と変わらず長々と自分語り食事の誘いばかり話す。

・今回は作品について少し触れてきたが、ズレている。私の作品スマホで撮っていく人を見て「この作品の何が良いのかわからない」「キャプション文字が見にくい」など。

・「原画だけでなく画集も売ったら?」「原画は売れると寂しいか複写作ったら?」などと余計なアドバイス

・そして今回も何も買わない。

・「住んでいる場所は、〇〇市の何区?」と絞り込んだ質問をしてくる。

・頼んでもいないのに搬出作業を手伝ってくる。

・また食事の誘いをしてきて、「Aさんにも連絡しておきますね」と返すと、「いや、Aはいなくて良い」と言い出す。「(私)さんの友達を誘ってよ」「無理なら二人で」と言ってくる。


2回目の時点で距離を詰めまくってきているのがわかるだろうか。食事の件はあまりに突然すぎて、私はYESもNOも言わずスルーするのが精一杯だった。

このイベント前日辺りからおっさんからの長文メッセージ連投が始まる。下記の画像を見てほしい。(後ほど要約するので、文章は無理して読まなくても良い。)

https://tadaup.jp/loda/0626191420822787.jpg

https://tadaup.jp/loda/0626191936127788.jpg


・頼んでもいないのに自分仕事内容を報告(写真付き)

・「次に東京に来たときは、ドライブに付き合ってくれ」と誘ってくる

イベント出展費用について書いた私のブログを読んで、「じつは気になってる作品があるんです」「僕が作品を買ったら最終的に(私)さんのところに作品が戻るよう手配します」と匂わせ。でも最終的には「あと半年ほど熟考します」「このことは誰にも言わないで!」

・「作品を買う前に気になっていたことを実行します」←後ほど判明するが、ネット販売している3000円程度のグッズを買う遠回しな匂わせ。でも結局買わない。

・「僕は何でも先に自分で値をつけます」という上から目線発言

・「(私)さんの作品インスパイアされる夢を見た気がします」といった迷言


創作や物販経験の長い方ならわかると思うが、買うことを匂わせる人はほぼ買わないという法則がある。本当に買う気がある人は何も言わずに買い、せいぜい購入報告をする程度。今回もその法則は裏切らなかった。

こういった距離無しおじさんは、お気に入り女性に構ってほしいだけなのだ。そして悪気なく失礼な発言をし、嫌われていく。

この匂わせをされた時点で、「気持ち悪い」という感情で私の心は埋め尽くされた。

そして、少し強めの返信をした。(上記画像の続き)

https://tadaup.jp/loda/0626192140712152.jpg


遠回しだと思う方もいるかもしれないが、私の精一杯の抵抗である。「買う側が値を付けるなど言語道断」「あなたがやっていることはハラスメント」「作家目当てで作品を買うものではない」ということを伝えたつもりだ。

しかし、上記画像でわかる通り彼には全く伝わっていなかった。「各種ハラスメントとは無縁と思ってくださいね」と自信満々のお返事。そして、「手元に置いて、たまに作家さんに対するお想いも込みでながめるもよし、購入はするが引き取らずに展覧会で会うことを楽しむもよし」と、作品を買う前から妄想をするおじさん。キツイ。せめて買ってから言え。


ここから私はリアクションすらせず、メッセージを完全に無視。彼からも追いメッセージはなく静かに過ごしていた。

すると、4日後にまた頼んでもいないお仕事報告(写真付き)が届いた。「メッセージハラスメントですかね、これは」と本人も何か感じ取っている様子。

もうはっきり言った方が早いと思った私は、下記画像のように返信した。

https://tadaup.jp/loda/0626192340139863.jpg


もう読むのも疲れてくるが、彼は言い訳までも自分語りなのだ。ここまで来るともうすごい。60代の所業とは思えない。

そしてまたもや失礼な発言

スーパーレジ打ちの女性や、バス運転する女性理学療法士調理をする方々といわゆるアーティストと呼ばれる方々を等しく見ている

もうね・・・ズレすぎてる。スーパー店員バス運転手であっても、初手から二人きりの食事に誘うのは失礼である信頼関係が築けていないうちに誘うのは、ただのナンパだ。そして、対象女性であることを強調している点も気持ち悪い。

さらに、

自分にとっての価値というものを考え、金銭に置き換えてみるという行為カット野菜からマンションに至るまで生きている以上止めない

彼は野菜著作物を同列に見ているようだ。オークションなら例外だが、著作物基本的制作側の言い値で買うのがルール。本やCDだって小売り店が勝手に安売りはできない。そんなことも知らないのだろうか?たとえ自分で値を付けるにしても、わざわざそれを作家に言うな。


勉強になりました」と言っている様子は一見謙虚に見えるが、彼の年齢からみても恐らくこれが初めてではないだろうし、反省もしていないように思う。



距離無しおじさんについて考察対策

前項のメッセージ最後に、今のところ彼からアクションはない。これで無事解決と見て良いだろう。今回は、私が早めに牽制できたのと、相手逆ギレするタイプではなかったのが幸いだった。私はおじさんに「何が不満なのか」ということを懇切丁寧に説明したが、返信を見る限り何も伝わっていないようなので、説教をしたところで無駄だということを皆さんには知っておいてほしい。


距離無しおじさんは人付き合いの段階を踏むことができず、自分が気に入った女性一方的友達判断する。「僕が相手を好きなのだから相手も僕のことが好きだろう」と考えている。


そして、相手の話を聞かず、自分の思いだけをひたすら話すことが相手不快にさせることを知らない。まるで5歳くらいの子ものようだ。子どもなら誰しもが自分の話をするのに夢中になるが、それは年齢とともに落ち着いてくる。60代にもなってこれでは只々悲惨である


そして、距離無しおじさんはとにかく孤独だ。孤独が故、一人の作家に強烈に執着する。

そして食事可能な限り二人きりを望む。なぜなら、複数人だと自分中心の話ができなくなるからだ。距離無しおじさんは、人の話など聞く気は一切ないのだ。


また、距離無しおじさんは作家に執着している自分を周囲に隠したがる。今回の事件の彼も、何かと他言しないように念を押してきた。私の投稿を熱心に見るわりに、フォローコメントはしてこなかった。なぜ隠したがるのかは正直最後までわからなかった。この点は検証必要そうである


また、私の経験則にはなるが、この“自他境界曖昧”な距離無しおじさんは、顔が整っていたり服装に気を使っている人が多い。漫画によくあるデブで脂ぎった不潔なおじさんではなく、昔はモテたのだろうと感じさせる人ばかりだった。(※あくまでも私の経験談です。)

まり自分若い頃は許されていた距離無し行動が、年を取るにつれて通用しなくなってきた結果なのだと思う。(あとターゲット女性の年齢層が若いままで止まっている点も問題。)


食事に誘うだけでストーカー?」「嫌なら断れば良い」と距離無しおじさんは言う。だが、考えてみてほしい。最初から作品に興味がないことがバレバレで、話していても楽しくない、上から目線アドバイスをしてくる鬱陶しい人が二人きりの食事に誘ってきたら「あ、この人は私に構ってもらいたいだけだ」と確信するのみ。それが作家にとっては極めて不快なのだ


どれだけ自分作品知名度が低くても、距離無しおじさんはろくな客ではないので、さっさと見切りをつけるべきだ。直接会って話すとなかなか断れないと思うので、メッセージではっきりと断るのが良いと思う。今回の記事が断り方の参考になれば嬉しい。



自分ギャラリーストーカーになっていないか不安な人へ】

2015年ギャラリーストーカーツイッター話題になったとき、たくさんの人が共感対策など思い思いにツイートしていたが、その中には「純粋アートを楽しんでいる人の足が遠のいてしまうのでは?」と懸念を投げかけている人もいた。なので、私もここでギャラリーストーカーかどうかの判断基準を書いておきたいと思う。

まず先に言っておくが、掲題のような不安を持っている人はギャラリーストーカーではないと思う。なぜなら、ギャラリーストーカー自覚がないからだ。無意識に行動し、相手に嫌われて表面上は謝りつつも、結局自分の考えを曲げず行動を直さない。そして同じことを繰り返す。

また、今回の事件食事ドライブに誘うところが不快だという点を強調したが、私の考えとしては食事に誘うのは別に構わない。だが、それはお互いが十分な信頼関係を築けていることが前提だ。特に自分と話していて楽しい相手に思ってもらうことが重要だ。具体的には、


相手からレスポンスはあるか?

・話しているとき相手の表情は固くないか

自分だけでなく、相手が話す内容も充実しているか


といった感じだ。ある程度信頼してくれていれば、相手もそれなりに中身のある話をしてくれる。まぁ普通の人なら感覚でわかると思うが・・・距離無しおじさんはそこが気付けないんだろうなぁ。


そもそも相手仕事をしているのであって、色恋を求めているわけではない。ギャラリーだけでなくコンビニバス車内であっても、店員対客の関係から二人でご飯に行くには、かなり難しいということを念頭に置いてほしい。(ほとんどの人が理解してるだろうけど。)




こんなリアルメッセージのやり取りを公開するのは勇気がいりましたが、言葉表現しがたい雰囲気を少しでも読者に伝えるため、メッセージスクショをあげさせていただきました。

ギャラリーストーカーは、なかなか公表できないのが現実です。下手したら作家自身イメージ低下にも繋がりますからね。ネットでもギャラリーストーカーエピソードを書いた記事はすごく少ないです。

しかし、皆さんに「距離無しおじさんの心理」を少しでも知っていただきたいという気持ちと、自分経験談を話すことで少しでも対策の参考になればと思い、はてな匿名ダイアリーで書かせていただきました。

見苦しい箇所もあったと思いますが、最後までお読みくださりありがとうございます

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