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2012-06-14

自己啓発のおもひで

エントリ読んで、何となく思いだした。

駿台だったか他のどこかだったか、大手塾が開催してる夏期セミナーみたいなのが昔あった。

東大京大他有名大狙えるレベルの子にだけ声掛けて、難易度の高い問題を夏休み利用して泊り込んで集中的に解くという合宿形式のやつ。確か会場は箱根だったかな。

難しい問題だけど一流講師解釈するのでよく解るし志の高い友達もできるという触れ込みだった。

で、そのチラシが、ちょいと高校で(成績面で)ブイブイ言わしてた自分のとこにも舞い込んだ。ウチの高校の在籍者だと特別に割引が利くんだそうだ。

当時哲学にかぶれていたガチぼっちオタの自分は「どんな人が集まるんだろう。誰とも話の合わない自分でも友達出来るんだろうか」と血迷ってしまい親に頼んでカネ出してもらって参加した。

当然のごとくリア充のすくつで到着早々グループになじめなくて孤立したわけだが、そのときの出来ごとがなんか怖かった。

受験合宿なわけだし普通に問題集をひたすら解きまくるだけと思っていたのだが、当然「志の高い友達」を作るための交流タイムとして、東大京大合格者(塾のOB)のおにいさんおねえさんが明るく仕切りつつ何人かのグループになって自己紹介してお互い仲良くなるという時間があった。

これがそもそも「おかあさんといっしょ」の体操コーナー的な雰囲気があって、あのコーナーで空気読まずに一人泣き叫ぶタイプ自分にはしんどかったんだけども、そのあとがやばかった。

塾のカリスマ講師で他人のモチベーションを高めるのが上手いリーダー的な先生がいて、その人が「大学に入るとはどういうことか、社会でやっていくとはどういうことか、受験とはそこにおいてどういうものか」みたいなことを講話のような感じで話してくれた。

細部は覚えてないんだけれども、キミたちが抱いている夢とは素晴らしいもので、それを大学に入ってから極めるっていうのは正直しんどいかもしれないけども踊りだしたくなるような楽しいことで、しかもキミたちにはそれが出来る能力があってもう万々歳で将来ワッホイ♪なんだよみたいな話。

から今、家庭の事情とか、勉強に対する態度の周囲とのギャップとか、いろいろ辛いことあるかもしんないけど、受験自体が受かるかどうかでどうしても不安になってしまものからしんどいかもしれないけど、そういうのは必ず乗り越えられるし乗り越えた先の将来は素晴らしいんだよ、キミたちには必ずそれが出来るよというような話だった。

そしたらそれを聴いてる生徒たちが、いきなりすすり泣きはじめた。

ついさっきまで、交流タイム時点では自信満々でジョークとか飛ばしたりしていて、問題解説の講義ときは鋭い質問飛び交わしていた、イケメン美人個性的キュートも何でもござれとばかり取り揃えたような、本当に「リアルが充実しています!」みたいな粒よりの高校生たちが、話の前半ではキラキラ輝かせていた目から突然涙をぼろぼろこぼしてしゃくり上げていた。

そのあとはまた何人かのグループになって、大暴露大会というか不安吐きだし大会みたいな感じになって、「みんなでがんばろうねえええ!!!1!」という話になって締めが入って終わった。

正直言って度肝を抜かれた。何だこれは、と思った。

「成績優秀者だけご招待!」という触れ込みの合宿だっただけに、自分ぶっちゃけ参加の声がかかったことが得意だった。

で、着いて早々ギブった。メンバー講義レベルが高すぎる。追いつけないほど高いわけじゃないけど少なくとも今ここで模試やったら自分はビリトップ取れると思った。

でも自分の志望は東大でも京大でもないのでいいや~みたいなユルい逃げを(内心は)打っていたし、社会に出て何になろうとか何をやろうみたいな具体的な目的がなかった。

から先生講話に対しても「へ~上手いこと言うなこの先生。言い方が上手いんだな。受験とか社会とかそういう風に言われるとちょっとグッとくるわ。イイハナシダナー」とか感動もの映画でも観てるような態度で聴いていた。その上でなんとな~く「周囲も自分とさして変わらないだろう」みたいな認識があった。

自分と変わらないもクソも、こんな合宿参加しているくらいだから東大京大本気で目指してるに決まってるんだが、あれだけ優秀な人ばっかなんだからこんな講話くらいで簡単に感情に揺さぶりがかかるわけがないと思い込んでいた。

それがコロンと覆されたもんだから本気でビビった。

ある子は超絶出来のいい兄貴比較されてつらいと言って泣いてた。

ある子はどんなに問題集をやってもそこでいくつマルがついても怖くて眠れなくなる夜が必ず来るのでつらいと言って泣いてた。

ある子は勉強勉強と打ち込んでいたら仲良かった友達と溝が出来てしまってすれ違いが重なっていてつらいと言って泣いてた。

OBもらい泣きして涙ぐんでみんなで抱き合ったりしてた。

もらい泣きはしそうになったが告白するような悩みはなかった自分はどうしていたんだったか宇宙人の生活空間に放り込まれたような不思議ちょっと怖い感じがしたのは覚えているんだが。

少なくともその翌日以降の日程においては交流時間になると頭が痛いと言って一人で部屋に引っ込んで寝かしてもらっていた。

以来、警戒心はものすごく強くなった、と思う。

詐欺セミナーの怖さ、というか人間孤独とか恐怖とか不安かいったものの怖さは間違いなく体感した。言葉でなく心で理解できた。貴重な体験でしたまる

副作用でやや人間不信気味というか、信頼が常に話半分みたいな感じになってしまってますけどね!

2012-03-02

ああ和民

まるで現代版『ああ野麦峠和民店長経験した修羅場

週刊朝日 2012年03月09日号配信掲載

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20120229-01/1.htm

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20120229-01/2.htm

「森さんが受けた苦しみは痛いほどよくわかる。精神的に追い詰められたんだと思います

「森さんの時間外労働は月140時間にも上っていたと報じられていましたが、私も同じようなもの。寝てる時間があったら仕事しろという会社ですから

休日も早朝から研修会やレポート提出があり、休む時間がありませんでした。仕事会議で、寝ないで丸2日続けて働くことも。夜勤明けで渡邉美樹会長講話へ行って、そのまま寝ないで出勤したこともある。それが肉体的にも精神的にもボディーブローのようにきいてくるんです。レジの下で倒れて寝てしまったこともありました」

「決められた人件費を超えると怒られるし、売り上げが少ない日もあるから、従業員は自分タイムカード改竄し、過少申告していました。タイムカードは、パソコン管理しているんですが、店長けが知るパスワードをみんなに教えてましたから、改竄は簡単にできました」

 元店長給与明細によると、残業に次ぐ残業で働いたにもかかわらず時間外労働は30時間、支給額は手取りで16万円。ボーナスもなく、寸志で1万円程度だったという。

渡邉美樹会長の新刊本の購入費が給与から天引きされていました。著書の読書感想文も提出しないと昇進できないから、買わざるを得なかった。給与明細の封筒には渡邉美樹会長の書いた文書が入っていて、その感想も毎月提出しないといけなかった。会社で着るブレザー代やグループボランティア団体への寄付天引きされていました」

毎日帰れず、家族との時間も作れない。夫婦生活もできませんでした。お店で寝泊まりするので、お風呂に入らないと不潔じゃないですか。帰れない者は、厨房にある、皿などを水につけておくための大きなシンクに入り、ホースを使って、シャワーのように体を洗っていました。普通にやってましたよ」

 

ワタミの皿は 白い皿

風呂場で洗った 白い皿

体を洗った その水で

きれいに洗った 白い皿

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