Twitterアカウントを6つ持っていて界隈ごとに使い分けているのだが、あるアカウントでだけ、おすすめタブに流れてくるツイートの種類が他と違うのだった。
他のアカウントではおおむね自分がフォローしていたりリストに入れていたり過去にリツイートしたりした人のツイート、あるいはそれらと同様の趣旨のツイートがメインで流れてくるのだが、そのアカウントでだけはやたら斎藤元彦と立花孝志を応援するツイートや「既得権益」「マスゴミ」をディスるツイートばかり流れてくるのだった。
さてそのアカウントというのは職場との連絡用ということで仕方なく作った(作らされた)鍵垢で、職場の人間とDMのやりとりをするだけにしか使っておらず、相手からフォローされたら一応こちらからもフォローしかえすようにしていた。
おすすめタブを積極的に見る訳では無いが見えてしまうものは仕方ない。しかし目障りなのでどんどんブロックしていく。気になったのは、それらの #斎藤知事がんばれ 群の中にときおり反トランスジェンダー系のツイートが散見されたことだ。そういえば職場の某氏が大のトランスフォビアだったなと思い出す。その某氏とは相互フォローだが、氏自身のツイートやリツイートにそういうのは一切見受けられない。付き合いで行かされた飲み会で氏が一度だけポロッとこぼすのを聞いただけだ。(確かその月に死んだりゅうちぇるの話題だった。覚えているだろうか。りゅうちぇるが死んだのは経産省トランストイレ最高裁判決の翌日である。)
氏のフォロワーとフォロイーを見てみたが、私と同様に職場の人がメインで、あとはディズニー公式とかそういう「無難な」アカウントがいくつかあるだけだ。これといって活動家らしき人は見受けられない。つまり、氏のふぁぼか非公開リストかが他人のおすすめに影響を与えているのではないか。ふぁぼが他人から見えなくなってなお!
このような仮説を立てた私はこのようなことを試してみた。まず新しく非公開リストを作り、その中に「知的」と思われるアカウントを100くらい入れる。読書猿とか書物蔵とかスゴ本の中の人とか。フォローはしない。これだけで私のおすすめタブ世論はたちまち逆転した。そして更に彼らのツイート(の中から過激でないもの)を片っ端からふぁぼりまくった。リツイートはしない。するとおすすめタブは私のふぁぼったツイート群以上に先鋭化したものばかりになった。これら一連の流れで「マスコミはちゃんとしろ」「特にミヤネ屋」といった趣旨の内容は常に存在していたのが興味深かった。
さて私の仮説が正しければ某氏のおすすめタブにもこれらのツイートが少しは流入するはずだ。と、ここでようやく気づいた。もしそうなら私のおすすめタブにもまだ僅かに #斎藤知事頑張れ や反トランスが残っていなければならない。しかし実際は(私がブロックしているというのを考慮しても)微塵も残っていない。なーんだ、せっかく他人をこっそり逆洗脳できるかと思ったのに。まあしかし、もしかしたら私と同様おすすめタブを #さいとう再当選 に染められていた同僚が他にも居て、そいつのおすすめタブ内では今ごろ私のふぁぼデッキとバトっているかもしれない。今後も続けようと思う。こういうことの積み重ねが、あるいは積み重ねないことが、世論を大きく左右するというのが今回の選挙で特にはっきりしたことなのだから。みんなも真似していいよ。
未だにファボとか言ってんのは流石に古すぎ