有名人はもちろん、一般人もネットやSNSで名前や職業や役職を載せてるのが珍しくない時代だが
「あそこの店長(あの会社の○○課のAさん)、チビだけど奥さん元モデルで超美人で料理上手」みたいな具体的な話は一切聞かないしな。
「チビは欠点にならないから気にすることないんやで」という気持ち悪い慰め、
そうしたら「相手先ホストの都合により送信できませんでした」とのこと。何回送っても送れない。
確かに、最近疎遠になっていた。すれ違っても挨拶してるのやらしてないやらの仲。
しかし、無言で着信拒否するほどのアレかよ。信じられない。
このエラーが出た時は、ネットで調べたら色々理由があるらしくて、時間をおけばまたメールが届くことも有るとのこと。
それを信じて10分毎にメールを送ること3時間、全てデーモン悪魔に遮られ、一切通らず。この時点で通信障害の可能性はかなり低くなった。
そこで他の原因を見ると、料金滞納。今日は16日だし、滞納で止まっていたとしても不自然ではない。
自分の電話からかけたかったが、着信拒否されている可能性がある以上、それはできなかった。駅まで行って公衆電話からかけた。
つながった。
すぐ切った。料金滞納などではなかった。着信拒否なのか。そんなことあるのかよ。明日からも顔合わすんだけど。
おそらく違うんだ。docomoからのアドレスを全拒否するとか そういうおちゃめなフィルタリングをしているに違いない。そうに違いない。
今日やらなきゃいけない仕事もある。だけどこれが気になって気になって手がつかない。もう確かめるしかない。
めちゃくちゃなメールアドレス、タイトルはHello!本文はLong time no see!
大丈夫。このメールだって届かなければ、こんなふざけたメールが彼のもとに届くこともない。ただ確かめる。それだけなんだ。
原因の枝葉を切り落としながら、震える親指でメールを送った。
エラーを吐かない。
携帯を投げた。なぜ俺が着信拒否に。おかしいだろ。一緒に旅行もいったじゃん。あの笑顔の裏にはいつ着信拒否するか決めていたのか。
人の悪意とはこうも深遠なものか。怒りの鉄鎖に溺れた俺の体躯は絶望の腐海へ沈んでいった。
だがここで、新たな原因の可能性が浮かび上がった。俺が彼に最初送ったメール本文にはURLアドレスが入っていた。
もしかして、強力フィルタリングでURL付きメールは弾かれている?ありえるといえばありえる。
直ぐに外国人アドレスから本アドレスに戻し、URLアドレスを削除して彼にメールを送った。
エラーは出なかった。
ああ、なんということか。俺は着信拒否などされていなかったのだ。URLを含んだメールがダメだったんだ。
30分後、彼からフレンドリーなメールが来た。嗚呼変な外国人からのメールが届いてるはずなのになんと気丈なことか。俺は涙を拭った。
俺の一人相撲は約半日をかけて終了した。彼の携帯には公衆電話からの謎着信と謎外国人メールが届いているだろうが、俺と彼の友好関係には関係のないことだ。
はてぶの記事を上から読んでいくのにもすぐに飽きた。
コンビニ飯ももういいや。
モルモットみたいに部屋をうろうろして使ってない2Kの倉庫部屋を開け放したら、
それだけで空気が淀んだ。
部屋の片隅にはここ二年間まともに開いてもない蔵書の山。
拭ったらそれだけで咳が出た。結城浩さんのデザインパターンの本にマーチン•ファウラー氏のリファクタリング。
ここ最近、参画するプロジェクト業務はテスターばかりで、そんな概念があることすら忘れていた。
PMになってもおかしくない歳で、テスターばかりやっている自分が今更読んで何になるんだよと思いつつ、ぱらぱら捲ってみる。
「このコンストラクタにpublicがないのは同じパッケージ以外からの参照を防ぐため」←ここ使えるっ!
『使える』かよ。ひどく気に障るメモだった。
メロスピ「王のため、大地のため、山のため、ドラゴンが舞う緑の野のため、そして栄光のため、北方領土を取り戻そう ピロピロピロピロ」
東日本大震災の時、世界の子供を救いたいわけではなく東日本大震災の被害にあった子供だけを救いたいという需要に応えて東日本大震災の募金を特別会計にした様に、フィリピン台風募金も特別会計にするべき。
意味、としちゃ、単に調べるのが簡単で(はっぴょーされたものを流すだけ)
その割に大きく話題を膨らませられるし人々を煽れるし、ってだけでしょ。
ボーナスこそ、そのときその時にどんだけちゃんとやったか、の指標としても見られるから(それが正しいかどうかはおいておいて)
余計に知られたらまずいわけで。
普段は大河ドラマや連続テレビ小説しか見ていないような部長の口からt.A.T.u.の発音が飛び出した。
「スニッカーズ発表会でさ、内田裕也が『北方領土返還ヨロシク!』っていったんだよ。
そしたら、t.A.T.u.のおねいさんの一人はさ、『絶対返しません』
僕の信条である「ロック」を部長のどうでもいい世間話に使われてしまった。
そのとき、部長から「ロック」を返してもらいたいがために過剰に反応してしまった。
「そんなこというもんじゃないですよ」
「ロックでいいんじゃね」
「そもそも北方領土は、4島だけでなく、樺太や千島列島まで日本の領土だったのです。宣戦布告もせずにソビエトが終戦のどさくさに攻めてきた。国際法上いんちきですよ。今でも根室の登記役場に行くと国後や択捉での土地の所有者の登記を見ることができます。さらに墓地が島に残っている人もいる。バラエティ番組の笑い話じゃすまない話ではないですか」
「ロックでいいんじゃね」
僕の専売特許の「ロック」は部長に侵略され、占有されてしまった。
部長はそれからしばらくの間、「ロックだねぇ」が口癖になったが、しばらくして飽きてしまったのか「ロック」を口にしなくなった。
それと入れ替えに僕の「ロック」は返還された。
年収、ボーナス、手取り、それらを理解してないニートや学生の話なんだからあんま責めてあげるなよ。
ま、実際社会人になって理解してない連中すらはてなーには多いから30代位のおっさんがそういう意味不明なこと言ってるかもしれんがな。
大体いつも5時には目が覚める。
隣の部屋から聞こえてくる打撃音が目覚まし代わりだ。
何を叩いているのかはよく分からない。
時々うめき声も聞こえる。
最初の頃は壁を殴って抗議の意を示していたが、もう慣れた。
目が覚めると、何よりも先にまずはiphoneを手に取る。
ただしどれもただ読むだけだ。他人のつぶやき、記事、コメントを読んで楽しむ、それだけ。
とりあえず半分ほど観て、残りは晩酌用にとっておく。
この時点で大体8~9時になっている。
10時を過ぎるとお店が開くので、外出する。
と言っても、近所のTSUTAYAと本屋しか行くところはない。
ブラブラと商品を見て回るのが好きなので、漫然と1時間ほど過ごす。
時々持ち帰って家で食べたりもする。
TSUTAYAで借りたDVDを観たり、買ってきた漫画を読んだり、
オナニーをしたり、まあ大体そんな風にだらだらと過ごすことが多い。
17時を過ぎると夕食を買いに出かける。
つまみを3~4品と酒を購入。
そうやってダラダラと飲んでるうちに眠たくなるので、そのまま寝る。
日曜も大体似たような感じだ。
今日は試しにこうやって文章を書いてみた。
いつもと少しだけ違う休日。
ホワイト企業に勤めて30年程。
今日は休みなのでさっき起きて昨日の夜作った野菜炒めと納豆を食べた。
年々食は細くなっていく。
なんでこの歳になってこんなしょーもない嘘をつかなければいけないのかと心底みじめになった。
このまま何も無ければ定年まで働けると思うし、退職金も出る。
給料は当然余るし貯金もそこそこあるから、まあ死ぬまでは生きられるだろう。
生きててむなしいよ。
独身を楽しめるのは30代まで。