はてなキーワード: 向山洋一とは
大学・大学院とのんびりと生きてきた。その後シンクタンクに就職したが出来ない仕事を振られ精神的に摩耗し精神病を発症。
最終的に復職できずそのまま解雇され、実家から離れた遠い東京砂漠の片隅で親の経済的支援と公的保障で何とか一人暮らししながら食いつないでいる(無職)。
結局自分は失敗作だったんだなと。誰の期待にも応えられていない。親に経済的負担ばかりかけている。
『月刊少年ガンガンJOKER』を近所の本屋で買うという禁忌を犯したし、もうだめです。
そういえば、オウムテロより前と思うけど、EMがTVでステマしてた時期があった。
EMで車の燃費が向上、なんてのも夕方のニュース枠で真面目にガソリンが切れるまで走らせて試してしまっていた(そりゃ元々カタログ値以上走るよ)
芸能人がEM入れたコップの上にタバコを置いて「味が変わる!」とかやっていた(なんかアレ愛川欽也だったような記憶……)
最近思い出して、あれってなんか水伝ぽいなあと思ってWikipedia読んだら、波動の測定器を導入してたから、やっぱつながりがあったのは分かった。
さてどこから誰を介してつながったのか?とちょっと気になった。
TOSS(教育技術法則化運動)という団体がある。教育の仕事に就いていない多くの人は知らないと思うが、我々小学校教師は割と知っている。EM菌や水伝を広めたのはこの団体である。
●TOSS
TOSSは、効果的な教育技術を研究して集積し、広める団体である。小学校の学級運営や教科指導に関する指導法が多い。
大きな書店の教育書コーナーにいけば、TOSSから出版された教育書が幅を利かせているのが分かるはずである。
無料で授業法を閲覧できるTOSSのサイトもある。実際のところ、多くの若手小学校教師はこれを参考にしている。
TOSSの指導法を採用している教師は、その授業や板書を見ればわかる。廊下に並べられている図工の作品を見てもわかることもあれば、授業でなくても教室の様子を見てもわかったりする。
TOSSにどっぷり浸かっている教師がたまにいて、授業法に関するセミナーのチラシをくれたりもする。
●発足者向山洋一
ところでTOSSは、四・五十年前に、向山洋一という小学校教師を中心として発足した小さな教育サークルが徐々に拡大したものである。
我々小学校教師であれば、向山洋一と聞けば少なくとも名前なら知っているというくらいに有名である。しかしメディアには出てこないので、やはりほとんどの人は知らないと思う。
学級崩壊やモンスターペアレントなどの言葉を考案した教師である。
TOSS信奉者にとっては伝説的な教師である。書店では、TOSSの書籍と並んで向山洋一の書籍も多い。
向山氏の何がどうすごいのかはとりあえずここでは省略する。
TOSSでは、向山氏が考案した授業の進め方を「向山式算数」や「向山式社会」のように呼んでいる。実際に向山式○○を授業で実践している教師は多い。
向山式に限らず、TOSSの中でもネームバリューのある教師のやり方は△△式と言われたりして、国内中に広まる。
(TOSSでなくても良い授業法は国内中の教師に広まっていくのはあたりまえなのだが)
みなさんが子どものときに受けてきた授業の中にも向山式があったかもしれない。
話の流れでなんとなくお察しかと思うが、いろいろな向山式授業法と共に広まっていったのがEMである。
しかも、数ある向山実践の中でも、重要な実践の一つであると位置づけられている。向山洋一著のEMに焦点を当てた書籍も出ている(自分は読んでないので中身は知らない)。
であるから爆発的に日本中の教師に拡散し、いたるところでEMを使った授業が行われてるようになったという現状に至る。
モンスターペアレントとは学校などに対して自己中心ともいえる理不尽な要求をする親を意味する。向山洋一の命名とされる。略してモンペともいう。
モンスターペアレント(モンペ)とは「教師は偉い」「教師に従うのが当然」「親は口を出すな」という日本社会の儒教精神が体現された概念だと思う。子供のことで親が口をだすのは当たり前で、わざわざ名前をつけるのがおかしいではないか。
英語版ウィキペディアでモンペに対応する記事は"ヘリコプターペアレント"という記事だが、「過保護な親」という意味であって「教師・学校に文句を言う親」というニュアンスは、ほぼ無い。しかも異常に充実した日本語版モンペの記事と違い英語版「ヘリコプターペアレント」の記事は簡素である。ウィキペディアが全てではないが、ヘリコプターペアレンツは英語圏でそれほど問題視されていないと言えるのではなかろうか。
中国語版ウィキペディアの「モンスターペアレント」の記事はほぼ日本語版を訳しただけ。他の言語版はまともな記事がない。
これらのことからモンペはほぼ日本独自の概念だと思う。逆に言うと日本以外では「教師・学校に物を言う親」が普通ということでもある。
モンスターペアレントという言葉を生み出す土壌である儒教精神は日本社会の悪い部分であると思うので、日本にモンスターペアレントという「普通の親」が増えてくれると嬉しい。