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はてなキーワード: 突風とは

2016-07-08

かい美人

わたくしが、座る席の向こうに経理女性が一人座っておりまして、それがなんとも言えぬ感じの美人であります。向かいと言いましても目隠しの、衝立のようなものが一枚ありますから顔上げれば見通せるわけではないのですが、その衝立には1cmばかりの隙間がありまして、そこからちょうど、瞳半分くらいがのぞいて見えたりします。手前どもの会社にはユニフォームというものがありませんで女性はいつもフォーマル私服を選んで身につけてくるわけですが、わたくしはこのフォーマル私服というものに対して、ちょっとばかり執着に近いような感情を持ち合わせていまして、まぁ要するに、その女性の出で立ちを目に焼き付けるのが日課のようなものなのです。とくにその女性女性的な肉体を持て余すような肉欲に直結する魅力を持っているわけではありませんので、どことなく憂いを持っていながらも少女的で、満面の、笑みを見せながらも優しく抱きしめて守っていないと突風でもあれば、さらさらと吹き消されてしまいそうな危うさがあります。その割に身の丈が男性の、平均的なものより鼻から上が飛び出る程度に高いものですから、おそらくは多感な頃にそのことに思い悩んだのか、猫背で人を見下ろすようななんだかちぐはぐな姿がまた愛らしくもあります。小生はその平均よりも悲しいかな、おでこひとつ分くらい劣っているために、その女性と話をするときなんて言うのは、相手が座っていても対して目線に違いがない程度だったりもしますが、それでも普段なら雲の上にある、小動物のような愛らしい表情がぐんと身近にあるものですから理由を作っては書類を持っていくのが日頃の楽しみでした。

一般で言えばここで女性の顔が気になるところかと思いますが、わたくしにしてみればそんな部分よりも女性長身ながら猫背で、それでいて屈託なく笑うのに憂いを帯びている部分の、つまりは良さというのを感じてもらいたいがため、あまり掘り下げる気分でもありませんが、ひとことで言うとえくぼが似合う人懐っこそうな飾り気のない少女的魅力を持っている女性だとでもしておきましょうか。年のほどは成人してから、十分な年数を過ぎているほどだとは思いますが、メイクが薄いことも手伝ってまるで女学生とも、見えなくもない、(格好がどうしてもそれをゆるしませんが)本当に素直そうな娘ではあります。もとより痩せていたためかバストは手のひらに収まる程度の膨らみを称えるに限り、本人がそれをどう思うかは別として、わたくしにしてみれば存在を、過剰に主張するようなバストよりも、慎ましやかにシルエット称える奥ゆかしいくらいが、ある意味では物怖じしてしまうこともなく対等に向き合えるくらいかと、安心していられます

それで話が戻るのですが、ちょうど座っている位置から、衝立の隙間を通じた部分に、その女性の首から胸にかけてを見て取ることができます。幅は、瞳半分程度ながら高さがそれなりに開いているわけなのですが、その位置微妙相手視線を避けてくれるおかげで、じっくりと洋服の仕立てやその向こう側のオウトツを、観察することができるわけです。はじめに申し上げたとおり、フォーマル私服に一方ならぬ自分なりの執着がありまして、とくにブラウスといわれるもの存在が常々わたくしの平常心をかき乱します。あの薄く風に揺れる素材の向こう側が、見えるようで見えぬ、それでいて日にすかされて眩しくきらめく姿が、かと言って背中から無骨に下着の肩紐なんかを透けさせるような矛盾した作りが、どうしても視線をそむけさせてくれないのです。日によって丸首や襟付き、ボタン付き、白であったりブラウンであったり、胸元にインナーTシャツが除いていたかと思えば、うっかりレース素材の花弁の一部が顔を覗かせてみたりと、別段毎日記録をつけているわけではありませんが、なかなかのバリエィションを楽しませてくれるのが、見た目奥ゆかしい女性の割にファッションへの並ならぬこだわりを持っているのではないかと疑わしいことさえ面白くも、女性の魅力を一層に引き立ててくれるのです。

それで先日、いつものようにブラウスの材質と、その下に隠れる肌着に目を細めていると、何やらちょっとした違和感がありました。ただ、衝立の隙間が細いせいか視線はどうしても片方しか届かず、距離感というものがつかめません。やきもきしていても仕方がない、別段、いま聞く必要のない疑問と、それに関係する書類を手にすると、わたくしはその女性の元へと向かいました。衝立の上から覗き込むように、こちらの顔が見えるか見えないかタイミングくらいから声をかけます。年頃の女性に、わたくしみたいのが突然声をかければ驚かれることも少なくないのが悲しき実体験。そんな杞憂とは別に衝立の向こうからいつものように素直そうな笑顔が顔をのぞかせるはずでした。ところがたしかにいつもの笑顔ではあるのですが、なんとも言えぬ嫌悪感がよぎりました。瞳を縁取る線の濃さ、足を湯に浸しているかのように紅潮してみえる頬、そして、脂身にでも齧りついたかのようにてかりを見せつけるリップ。その衝撃で適当に見繕った疑問は一瞬で吹き飛び、二の句も継げずにあうあうと口を動かすのに精一杯になってしまいました。そんなわたくしの態度に何かを感じ取ったのか、女性は表情を曇らせ軽くうつむいてしまう始末。ところがその視線の先に先ほどの違和感の正体が隠れていたもので、女性に慰めもごまかしもできぬまま、文字通りそこに立ち尽くしてしまいました。その正体というのも、わたくしが相対しても物怖じすることのなかった胸が、あきらかに今まで見せたことのない陰をたたえるほどに膨張していたのです。むしろ冷水を頭からかぶった気分でしたから、そこではっと我に返り、質問を忘れてしまったことを笑ってごまかしながら邪魔した非礼を詫て席を、あとにしたわけではありますが、これは結構ショッキングなできごとでありました。

昨晩に何があったのか、それとも今晩に何かあるのかわかりませんが、一体何の前触れもなく、その女性は女になってしまったわけです。はたまたなろうとしているのかもしれませんが。澄み切った小川のような清々しさと透明感でありながら踏み込めば足を取られかねない危うさとを持ち合わせた、畏怖をも感じさせる魅力をもった女性が、突然俗物に成り下がった瞬間でした。これでは、ちょっとしたつまみ食いであっても食あたりが不可避な状態です。もとよりわたくしなんかに食する機会があるわけもなかったのですが、ただそこにあるだけなのに、神のみが作り得る奇跡の美というものは、こうも簡単汚染されてしまものだと知りました。

その日からというもの、衝立の隙間はファイル立てやバインダーによって塞がれてしまいました。たまたまなのかもしれませんが、もしかすると、彼女もわたくしからの視線を楽しんでいたのかもしれません。だとしたらどうして俗物に成り下がる選択をしてしまったというのでしょう。わたくしが喜ぶことを望んでくれていたのでしょうか。しかしながら彼女は、その日から俗物の姿をやめることはありませんでした。わたしはただ、この世界からまた一つ、純粋なる美が消えてしまった悲しみに打ちひしがれています。悲しいかな、それが流転であり、幾度なく噛み潰してきた苦虫が教えてくれた無常なのだだと言い聞かせることしかできないのです。いまでは、彼女と相対するとき、わたくしは田んぼカラスのような焦燥感にさいなまれています

2016-07-04

幹線道路歩道餃子屋のご隠居と話しているとむこうから自転車が猛スピードで迫ってきた。

近所の中学校女の子時間がおしているらしくすごいいきおいだった。

夏の陽ざしのなか風をうけたスカートは完全にめくれあがりきれいなももパンティーもすがすがしいほどにまる見えだった。

呆然としながらも衝突を回避するご隠居と私にむかって女の子はこうさけびながら接近しそして去っていった。

「いやあああああああああ すけべーーーーーーーー」

突風というか青方偏移赤方偏移というか、すべては一瞬のうちに過ぎ去ったのだがふと思った。

あのときわれわれはいったいどうすればよかったのだろう。

パンティーの色さえおぼえていないというのに。

2016-06-11

[]11:増田の志望

 増田家(八)軍師増田匿兵衛(かくべえ)は、増田大学に言った。

「旧増田領は敵にとって、間引きしそこねた柿の実のごとき場所

 いずれは熟さず落ちるのに栄養を送り続けるしかない。

 ここに敵の戦力をできるかぎり引きつけてください」

 増田大学はうなづき、大言壮語する。

「だが別に、勝ってしまっても構わんのだろう?」

 意気揚々と出陣した増田軍二万は、山頂に布陣した部将増田左混ひきいる増田(五)軍五千に不用意に近づいたところ、逆落としの攻撃をうけて敗北した。

 数日後、増田匿兵衛は当主に報告する。

増田大学からの書が来ました。「敵の足止めに成功した」とのこと」

「そうか……チェンジ!」

 次に送り込まれ増田出羽守は敵を大きく包囲しようとした。そして、手薄になった中央攻撃を受けて負けた。

 三人目の増田金吾は水場のない丘に登った敵を火計で攻めたが、突如おこった突風によって自分たちが炎に巻かれ、駆け降りてきた敵に追い散らされた。

 その後も増田北方派遣軍は敗北を重ねた。

それでも、指揮官よりも後方支援部隊の尽力によって、敵の兵力山間地に留めおくことには成功した。

 また、みんなが敗北の達人になっていたことで(より根本的には兵力差によって)致命傷を避けて負けることができた。

しかしながら、彼我の兵力比的に意味のある作戦行動だったかは疑問とされる。


前回

http://anond.hatelabo.jp/20160610121623

次回

http://anond.hatelabo.jp/20160612122719

2015-08-18

http://anond.hatelabo.jp/20150818142001

ナウシカ……再入手が困難な状況は考えづらい。

犬狼伝説……おそらく再入手は難しい。が、おりに触れて再販はあるかも。

堂本ルール……名作だが知名度が致命的。再入手は困難か。

・海皇記……有名作品で再入手は容易、文庫化もされるかも。

・RED……アッパーズ看板作で名作だったが、知名度が低いため再入手は困難か。

サバイビー……つの丸作品では短命でも掲載誌的に再入手は可能かも。

・ごっちゃんです……つの丸作品では短命でも掲載誌的に再入手は可能かも。

香取先輩……月刊チャンピオンという掲載誌がネック。再入手は困難か。

プラネテス……文庫化電子書籍化が考えられる。比較的容易。

・ヴィンランドサガ……プラネテスと同様、比較的容易。

ヒストリエ……知名度、人気的に十数年は書店での購入が可能か。

喧嘩商売……大ヒット作品であるので、比較的容易に再入手可能か。

LEVEL E……再入手は容易か。

ハンターハンター……発行部数が膨大な為、再入手は容易か。

修羅の刻……文庫化している。再入手は可能か。

シティーハンター……古い作品だが、圧倒的な知名度。発行部数も多い。文庫化している。再入手は可能か。

蒼天航路……文庫化している。

幽遊白書……発行部数が多い。容易。

武装錬金……半端な人気で、発行部数心配される。再入手は困難か。

バナナフィッシュ……古典的名作であり、再入手は比較的容易。

夜叉……文庫化しているか

皇国の守護者……発行部数が多い。容易。

よつばと……発行部数が多い。容易。

リリエンタール……知名度はあるが、短命作。困難か。

封神演義……発行部数が多い。文庫化もしている。容易。

ニッケルデオン……おそらく再入手は困難。電子書籍化されなければ数年後に読むのは困難。

銃夢……古いため困難。

バッドボーイズ……容易。

花男……有名作家作。比較的容易か。

ZERO ……有名作家作ではあるが、作品自体は知名度が低い。再入手は困難か。

餓狼伝……比較的容易。

刃牙……容易。

TWO突風……電子書籍化されている。

蔵書の中で、1シリーズだけ残して他を捨てるとしたら、なんの本を残すだろうか。

一時期、数千冊の本を持っていたのだけど、ある時思い立ってほとんど捨てた。

今は多分200~300冊程度に収まっているんじゃないだろうか。

好きな作品もどんどん捨てて、それでも捨てきれなかった本が本棚に並んでいる。

もし、マンガを更に絞って一作品だけ残すとしたらどれを残そうか。

ナウシカ

犬狼伝説

堂本ルール

・海皇記

RED

サバイビー

・ごっちゃんです

香取先輩

プラネテス

・ヴィンランドサガ

ヒストリエ

喧嘩商売

LEVEL E

ハンターハンター

修羅の刻

シティーハンター

蒼天航路

幽遊白書

武装錬金

バナナフィッシュ

夜叉

皇国の守護者

よつばと

リリエンタール

封神演義

ニッケルデオン

銃夢

バッドボーイズ

花男

ZERO

餓狼伝

刃牙

TWO突風

ざっと思い出せるのはこの辺。逆に言えばここに上がらないのは処分していいな。

更にこの羅列からどれを残すべきかな~。

意見を聞かせてください。

2015-07-26

車に傷がついた程度で警察沙汰にしてる人たち

税金無駄

 

突風で小石が飛んできたら小石や風にマジギレするんでしょうか

野良猫カラスに傷をつけられたら野生動物を訴えるのかな

 

外で乗り回すものに傷がついたら困るっていうのあほくさすぎる

2015-06-15

群馬県伊勢崎市在住です。今日突風について

まず言っておきたいのが、「突風ではなく雨と雷と雹(ひょう)が物凄かった」という事です。

曇ってきて「これは天気雨が降りそうだな」と思っていたら雨が降ってきました。

強い雨だなと思った瞬間にゲリラ豪雨並みの勢いになった。

雷が現れ、ものすごい音。雹になる。

それからゲリラ豪雨突風+雹。

字通りの地獄と化しました。

自分はお店の中にいたのでよかったのですが、自動ドアが少し開いたら水が飛び込んでくるんです。

水が飛び込んでくるんです。

そう、「雨の暴力」です。

雨が降ってきて「痛い」と感じたことはこれが初めてです。

自動ドアにあるマットがあんなにもびしょびしょなのは見たことがありません。

13日の午前3時ごろにもこれに似た雷雨があったのを覚えています

やたら雷の音がすごくてよく覚えています

以上駄文でした。

2015-05-22

http://anond.hatelabo.jp/20150522114614

電線よけるくらいはできそうな気がするけど、動力問題な気がする。

重たいものを運べるのかとか、航続距離とか、突風が吹いてもバランスを崩さないくらいのパワーが出せるかとか。

2014-06-05

http://anond.hatelabo.jp/20140605181259

黄砂中国から飛んでくる砂だよ

PM2.5はとにかく細かい粒子のことだ

排ガスとか、排煙とか、そういうのにふくまれる非常に細かい粒子だ

当然、黄砂のほうが粒が大きい

なんだろう、乾燥した運動場で突風が吹いて砂埃が舞うことがあるだろう?

あれの大規模なやつが黄砂

もちろん、中国の砂なんで有害かもしれんし、害ないとは言わん

どちらにせよ、くしゃみはでるし視界は曇るし、気分は悪いよな

2013-08-22

文春よ、『風立ちぬ』に芥川賞を与えよ

映画風立ちぬ』を観た。

これは映像で語られる新しい文学の形だと思った。今後映像作品の制作に携わる人すべてが観なくてはならない。それだけの業を見せてくれる映画だ。

何をしたい映画なのか

この作品を読み解く上でもっと重要キーワードは『風立ちぬである。私は前情報として、この作品はゼロ戦設計者・堀越次郎の半生と堀辰雄小説風立ちぬ』を組み合わせたものであること、および本筋は堀越の側から採られていることまでは把握していた。そこで抱くのは「ならばなぜタイトルが『風立ちぬ』なのか」という問いであった。

商業立場に基づいたパッケージング広報が随所で誤解を誘発させている映画であるが、それでもタイトルとオープニングは主題に正直だった。はじめにフランス語交じりのエピグラフを見せられれば戸惑いつつもやはり「この映画で私は文学をやりますよ」という表明と受け止めるほかない。ヒロインとの出会いのシーンではなんと——技師の卵・堀越次郎としては不自然まりない——仏文学生のようなやり取りをみせられる。……オーケーだ。心を決めよう。わざわざ飛行機大地震という刺激的なシーンの合間に配置したのはかえって本気が感じられる。こちらもそのつもりで観ることにした。

はいえ、映像作品と文芸作品——殊に私小説とでは観る/読む姿勢質的な隔たりがある。作者はこれをどう翻案してくるのか? ここでもキーワードは『文学』と『風立ちぬである

多くの人が指摘しているように、劇中には『風立ちぬ』以外にも旧約聖書や『魔の山』といった西洋文学の中心作品から引用がちりばめられている。しかしおそらくそ意味や出典を理解することは求められていない。これは作者からシグナルとして受け取るべきだろう。——あっ、今なんか文学っぽいこと言った。そして風が吹いた。そう感じた瞬間、我々は観客から読者へと推移する。実際、そのために尽くされた工夫こそが本作をこれまでにない映画として成り立たせている。

日本文学伝統たる私小説とは一般には作者の個人的な体験を語ったもの定義されるが、その実は読み手が(多くは情緒面に欠陥を抱えた)〝私〟の情動を追いかけながらその文脈に自己を編み込んでゆくことで成り立つ極めて対話的な芸術形態である。ゆえにこれを映画で実行するためには観客からどうにかして主体性を引き出さねばならない。一体どうするつもりなのか。

語るな、見せるな、考えさせろ

一番にあるのは人物の造形と描写である。だいたい主人公からしておかしい。はっきりいってこんな身勝手な男には作者自身を除いて誰も共感などできまい。そのくせ彼の心情を伺えるのは原点である飛行機作りへの衝動のみであり、主題の一つに思える恋愛さえ観客からすればずいぶんな距離感をもって描かれている。この映画をいわゆる娯楽作品として楽しむのは大変な難行であろう。しかしそうした人物の〝得体の知れなさ〟と突き放した映像表現こそが観客を読者に変える上で重要機能果たしている。——いざ事件が起きた。けれども主人公がどんなリアクションをするのか、我々には予想もつかない。そこでその人物の行動と周囲の出来事だけが語られ、心理も感情も置き去りにされればどうなるか。我々は残る最後の手——自力でそれを補うことを選ぶほかない。振り返れば人物もまた文学を行う道具にさえ見えてくる。

しかしたくらみどおりに人を動かす要はやはり映像にある。シグナルである文学っぽい〟セリフに続くのは決まって突風と変事だ。さあっと吹く風に引きずられてカメラが空へ向かい、これまで観客が寄り添っていた主人公が突如フレームアウトする。視点人物の喪失自然不安をもたらし、そこでさらに思いもよらぬ出来事や主人公の行動を目にした観客は解決を求めて必死で事態を追うよう仕向けられる。こうして観客は気づかぬうちに主人公の心理を己の内に抱え込む。かくして映像言語による小説的描写が果たされる。みごとである

そうして状況が収まり不安が解消された次に訪れるのは〝平常〟である。正常にせよ異常にせよしばらくは事態の変化はなく、そうである限りは主人公の行動も我々の予想の範囲に収まる。主人公はどんな状況に置かれても自分の夢につながる道を一途に辿り、時には常識によって非難される。「だいじょうぶです。あなたの頭の中にある人物像はそれほど間違っていません。そのまま続けてください」そういう作者からの配慮を感じるひとときでもある。

繰り返される風景

このように、物語の進行は事件とそれに続く平常との繰り返しによって綴られている(それがふさわしい時代でもある)。

そして繰り返しの合間は主人公の夢を再確認する時間だ。飛行機への憧れを描くこのシーンは物語区分けすると同時に、現実との対比を描く場でもある。印象的なのは、夢の中では誰もが等しく飛行機に乗り、笑顔でいるということ。理想が、道徳が語るもの主人公は明確に認めている。にも関わらず現実の彼はためらいを見せることがない。風は——? 空を飛んでいるかぎり、止むことはない。

先の見えない時代戦前文学匂い。そして変事の前触れたる風。それこそが物語を支えるビートである。そのためにこの作品は『風立ちぬ』を必要とし、ゆえにこの映画タイトルに『風立ちぬ』以外の選択肢はありえなかった。

(続く)

2010-10-16

突風 竜巻か…軽乗用車50メートル飛ぶ 新潟・胎内

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101015-00000026-maip-soci

 

アメリカじゃあるまいし、いくら軽だからって車ってそんなに飛ぶもんかよ!

俺のも軽で背が高いから、竜巻とか喰らったらヒトタマリもないんだろうな・・・

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

2009-12-20

我が家で起きた猫様事件について振り返ってみた

あれは確か三年前の今頃、我が家の猫が膀胱炎になってしまった。

実はこれが初めてでは無く、以前にも二回ほど経験済み。

とは言っても放っておくことはもちろん出来ない。トイレで悲しそうな顔でふんばる彼を見ていたら何ともかわいそうで私は急いでかかりつけの動物病院電話をした。

が、しかしその日は運悪く休日

コール音の後に聞こえてきたのは虚しくも留守番電話メッセージ

こんな時のタウンページじゃないか!と石原良純感謝しつつ探しまくり、ようやく車で20分ほどの場所に一軒の休日診療OKな医院を見つけた。

すぐに連絡を入れた所、快くOKが出たので、嫌がる猫に頭を下げつつキャリーにむぎゅっと詰め込んで病院へ急いだ。

病院は流石に空いていて、すぐに検診してくれると言う。ありがたやありがたや。さっそく診療台の上でキャリーオープン

中から出てきたのはカッチコッチに固まって瞳孔かっぴらきな猫。

ごめんよーと言いつつ手をさし伸ばした、瞬間。

突風のようにキャリーから勢い良く飛び出し、何も無い壁を忍者のように駆け上り、天井に設置してある謎の機械の上まで風のように移動してくれてしまった。

落ち着いたかと思いきや、そのまま壁を横移動して棚上のビーカーをなぎ倒し、角っこのテレビ上まで更に移動。テレビの上の芳香剤が華麗に倒れて診察室中に物凄いフローラルな香りが充満。

その間、わずか10秒ほど。

彼は完全に野生化していた。猫じゃらしにごきげんでじゃれていた彼はもういない。あぐらの上で安らかに眠る彼はもういないのだ。

いるのは、先程よりも更にかっぴらきおっぴらきな瞳孔でこちらを見て激しく威嚇してくる野生生物

やべぇ、これはやべぇ。先生もこまった表情。ここはもちろん飼い主である私が何とかすべきである。

そう思い、猫なで声で名前を呼びつつテレビの上からひっぺがそうと手を伸ばした、瞬間。

私の顔にシュパッと妙な感覚、直後目の上から暖かい液体が流れる感覚

あれ、なんだこれ。

不思議に思って瞼の辺りに触れてみる。あ、これ血だわ。血。RH+B型の血です、これ。

それでも負けたらアカンと己に喝を入れ再度チャレンジ。よっしゃ今度は捕まえたでぇ~もう逃がさへんでぇ~ぐへへへ。

と安心した瞬間、再び瞼の上に彼からの怒りの一撃。なんでこの子瞼の上ばっかり狙うんですか。完全にピンポイントじゃないですか。

二度目は至近距離からの攻撃だったので、先程よりも爪は深くぶっすり刺さってなかなか抜けない。

先生の協力の下なんとか爪を抜き取ったら顔中血だらけになってた。

アララ嫌だわ、私ったら☆なんてギャグっぽく振り返ったら先生超青ざめてた。

なんかすごいオロオロして脱脂綿差し出してくれた。なんかちょっと泣きそうだった。

もうこの猫はこのままじゃ診察出来ないと判断、強めの安定剤注射して待つこと数分。

猫、目開いたまま寝てた。

すげぇ。剥製みたいになっとる。

相変わらず止まらない瞼の血を頂いた脱脂綿で抑えつつ診察終了。先生に平謝り。

壊した物、全部弁償します、本当に申し訳ないです、と言うと、先生は「え?なんにも壊れてなんか無いですよ?」と笑顔

その背景には割れたビーカーやら倒れた芳香剤やら、それでびっしょびしょになった諸々やらがバッチリ存在アピール。

やばい、この人にならすべてを捧げられる…!!!イケメンすぎる…!!!

涙目でもう一度謝罪とお礼を言って一万円払ってフローラルすぎる猫を抱えて帰ってきました。

家かえって鏡見たら顔中血まみれでした。

返り血浴びたの?!って誤解されるレベルでした。

傷口にこびり付いた脱脂綿のカスがなんとも悲しい年末でした。おしまい

2009-12-01

冬がはじまるよ

 きみの足音がすると、すぐに気付いてしまう。

 コートをはためかせて突風のように、背後からすれ違いざまに、恋する瞳で見る。あっという間にぼくの周りのものを吹き飛ばし、あぜんとするまにどこかへ行ってしまう。

 宙に舞った資料やら、メモやら、ボールペンやらをあわててかき集めて、やらなきゃと思い出す。

 なんでこんなに鬱屈していたのだろうだなんて。

 そんなことは忘れてしまう。

 声をかけられると、そういったものがどうでもよくなってしまう。

 きみは、そんなひと。

 その突風は、心が複雑骨折をしていて、ぼくが名医だとしても、この距離ではそれを治癒できない。

 じっとみて、ゆっくりと癒さなければならないはずなのに、一箇所に留まるのを嫌がる。

 だからぼくは途方にくれてしまい、しばらくいてくれれば治るのに、と悔しがる。

 それで、何ヶ月もかかって、処方箋を書いた。

 ちゃんと、全部読んでくれるだろうか。

 この魔法がすこしでも効くといいのだけど。

 これでも頑張って、長い手紙を書いたのだけど、まさかきみあてじゃないとは思っていないよね?

 寒い季節になると、誰かを包み込みたくなる。

 これは本能的な欲求で、自分は毛布かコートの生まれ変わりなんじゃないかなんて思う。

 冬生まれの人は、だれかをぎゅっと包み込んで、抱きしめてあげたい本能を持っているんじゃないか、なんて思うときがある。自分寒い季節の人だから、その寒さで震える人を見過ごすことができないのだと思う。

 心が冷える怖さを、何度も味わっているから。

 だから、そんなきみがそこにいると、抱きしめたくなる。

 師走になってしまった。

 もう、冬が始まった。

 いつのまにか季節が巡ってしまった。

 でも、冬はぼくらの季節だから、はやくはじめてしまおう。

 大好きなきみは、この冬をどう過ごしたいのかな?

 木枯らしのように吹くのが好きなのは分かる。

 でも、ぼくはきみを温めたい。

2009-07-27

あれ?

恋愛感情ってどうやって維持するんだっけ?

スキって気持ちがないわけじゃないんだよ?

突風みたいのが、ゴォォォォッとくるわけよ

おぉ、なんかすごいのキターーーッみたいな

で、スゲーとか言ってる間に過ぎちゃうのね

おーい、どこいったぁ? あれ? オワタ?

いつの間にか風もなく、あちぃとかダレてる

もうちょっとだけ、待っててくんないかなぁ

もうちょっと、ほんのちょっとでいいからさ

2008-04-19

強風

今朝はびっくりするくらいの雨風で。

強風の中、傘をさし、体は前のめり。

風はきつい、雨もひどい、ゆっくり一歩も、すすめない。

突風

傘は、吹っ飛び、片手にステッキ、もう一方にかばん。

スーツはびしょ濡れ、髪は逆立ち

もう、ドリフコントかと思いました。

、、とか逝ってみるテスト

2008-02-24

http://anond.hatelabo.jp/20080223111511

ハズレクジ引いた増田です。色々方法ありがとうございますー! 

重曹かあ、それは思いつかなかった!

この週末の突風に吹かれて、ぶよぶよになったBL本が

どこかへすっ飛ばされるかとハラハラしたけど

おかげさまで臭いは8割くらい減ってこれなら読めそう。

それにしても空き地に落ちてるエロ本のような風情になってしまった…(涙)

2007-07-13

たいふうじょおほおー

たまに突風で雨の角度が仰角40度くらいになってる。こんな台風久しぶりだ。

明日あたりやってくるであろう九州のみなさんお気をつけあそばせ。

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