2016-06-10

[]10:増田の舌峰

 ついに増田家(士)と増田家(九)の野戦軍は増原の野で対陣した。

 まずは小手調べ。両軍の先鋒が刃を交える寸前、増田家(士)の武将が素っ頓狂な声をあげた。

「しばしまたれい!これは某が峠茶屋で町娘が隣で話しているのを聞いたのでござるが――」

(なぜ、峠茶屋に町娘が二人以上も!?

時代考証大丈夫なのか!!?

 釣りと分かっていても聞き入ってしまう。これぞ増田家得意の釣り増田!!

 耳を傾けていた増田軍(九)の先鋒は、いつのまにやら敵に包囲され、袋叩きの憂き目に遭った。

 劣勢の増田家にとって緒戦のつまづきは大きく、日に日に形勢は悪くなっていった。

釣り増田連鎖的波及力とは実に恐ろしいもので、時には歴史を変えてしまう事さえあるのだ。

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追記:増田家(九)を増田家(十)と間違えて書いていたので修正しました。

記事への反応 -
  •  増田家(八)軍師、増田匿兵衛(かくべえ)は、増田大学に言った。 「旧増田領は敵にとって、間引きしそこねた柿の実のごとき場所。  いずれは熟さず落ちるのに栄養を送り続ける...

    •  北の増田家(一)が謀略によってあっさり滅亡したことで増田家(四)は周囲から孤立した。  さいわい増田家(八)が増田家(五)との戦いに集中していることは、いろいろな情報...

      •  敵に本拠地を囲まれた増田家(九)当主は三人の息子たちを前に起死回生の秘策を語らんと欲した。 彼は包囲軍から滷獲した戦闘用に調教された熊(武熊)を三頭、庭に準備させた。 ...

        •  増田家(五)は元は異なる名字の家であった。 しかし、二代目のときに増田島平野部をむかし支配していた家にあやかって名字を増田に変えた。 そのことから後増田家とも言われる。...

          •  急いで増田家(八)との同盟を成立させた増田家(五)は、北の空白地帯の奪取に兵三千を送った。  浅ましい態度であるが、長い間平野部に逼塞を余儀なくされていた増田家にとっ...

            •  後増田氏と同盟を結んだ増田(八)軍は西から進撃してくる増田軍を迎撃するため、みやこの脇を流れる増江川に陣を張った。  敵味方あわせて十五万をこえる大戦のはじまりである...

              •  みやこの喪失により増田家(八)の勢力は大きく後退した。 地元が戦場となっただけに背走する軍隊からは大量の脱落者が生じる。 だが、その一方で増田家は致命的な一撃を敵にむけ...

                •  増田家(八)の領土は史上最大となり、そして史上最大の危機にあった。 増田家(士)との戦争で本貫地を荒らされ、一度は決戦に敗れ、極限までの動員を強いられた。 金食い虫であ...

                  • 「どういうことぢゃ!?」  増田典厩はひさしぶりに実家に帰ってきた娘を詰問した。彼女はまず平伏した。  首尾良く増田家(八)内部に入り込んだ娘は増河の合戦時点では正確な情...

                    •  最後まで主体性をたもって生き残った二つの増田家。 増田典厩の尽力により、その当主会談が旧増田領(六)で開催される運びとなった。  二人はそれぞれ供をひとりだけ連れて、竹...

  •  増田家(二)の人材は増田家(一)に降伏したため、仇敵の本拠地、増湊に人質を取られ働かされていた。旧増田領が占領されてからは特に肩身が狭い。  そんな増田一族の一人に「...

    • 「失礼します」  巫女装束の娘が増田家(四)新参家臣、増田典厩の部屋に入ってきた。  しずしずと洗濯物を運ぶ彼女は――突然、すっころんだ。 「あっ、も、もうしわけありませ...

      •  かつて十一を数えた増田家のうち、すでに四家が領土を喪失した。  明日は我が身に同じ苦難が降りかかることを恐れず、あるいはその恐怖から逃れるために 残る七家は自分以外の増...

      •  周囲に舐められまくっていた増田家(八)の大勝利は、増田島に激震を走らせた。  元々人口・文化が豊かだった上に、産業の優れた増田家(七)領を併合したことで、増田家の国力...

        •  このころ、みやこの河原には、こんな戯れ歌が流行した。 藁人形はカラスを追い払う。 カラスは雑魚ナメクジより強い。 ゆえに、藁人形は増田(八)兵よりなお強い。  これを...

          • 自分の名前だけ出てないところを見ると、作者はお馬鹿さんなマヌケちゃんか。 わら人形論法なんて言ってる馬鹿はおまえくらいしかいない。

          •  周辺諸国がそれぞれ領土を拡大する中、気がつけば増田家(三)は他家よりも増田らしく他人の足引っ張りに終止していた。  伸び悩む隣国を次の標的に定めたのは増田家(二)を併...

            •  時はいま 星がしたたる 中世ニャッポン時代。創作では無視されがちな天災は忘れた頃にやってくる。  誰が不規則発言をしたのか、増田家(士)の本拠にもある日、赤い星が大量に...

              •  増田家(二)は、領内に古くから根付く某氏族に小九年間ほど粘着していた(これを右九年の役と呼ぶ)。 その結果、力の分散を招き、見せ場もなく滅亡の瀬戸際に立たされた。  北...

                •  増田家(六)の崩壊は増田島中央部のパワーバランスを一変させた。  増田騎馬軍団を傘下に取り込み、はてな騎兵が一部使えます状態になった増田家(四)の存在に最も危機感を覚...

                  •  増田家(六)は増田騎馬軍団の存在で知られる。頻繁に乗馬をするということは、痔に悩まされる武将が多いことに繋がる。  彼らの苦難を察したOKDUKAIのできる紳士、増田家(四)は...

                    •  増田島。モンスーン気候に含まれ大陸の東岸に位置するその諸島では多くの家が覇を競い、謀略と決戦による離散と集合を繰り返したあげく、十一の家が生き残っていた。 一つ目は...

        • お前のやってることは小鳥アジコと変わらん。ネタに可愛げがなくていじりをするときにディスが入っちゃってる。 カレーネタはなんだかんだでみんないじりながらもカレーさんを大き...

        • ブコメで自分が書いたとあっさりネタばらし なら増田でやるな自分の庭と取り巻きでやれ増田を汚すな増田を

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