はてなキーワード: 脳外とは
根本的かつ圧倒的に仕事ができない、そのくせ悪びれることもない。というか、むしろちゃんとやってるのだが?という態度を取るし、何言われても気にしない。
そんなジェネリック『脳外科医武田くん』はホワイト大企業によくいる。
まずこの手のタイプは、勉強はできる。とにかく言われたことをひたすらやっていって学ぶ力はあるからだ。受験は自分なりのやり方はなんでもいい。
すると、竹田くんが医学部に入り、医師免許を取得したように、それなりの大学にしっかりと入る。
それなりの大学で、友達からは呆れられたりされつつもなんとなく真面目なとこだけ面接で見せて、いい大学でてるので、有名企業に入ってしまったりする。
仕事ができないので、もちろん怒られるし評価も下がる。しかしホワイト大企業なので辞めない。これが竹田くんをのさばらせる。
ホワイト大企業は余力があるし問題になりたくないので、無理やり辞めさせようとしない。きつい追い出し部屋みたいなのも無い。あるとすればメンタル病み上がりの人と、仕事ができない人が集まる、しかしちゃんと仕事はあるところに異動させられるくらい。
そしてホワイト大企業だから、どんだけ評価が悪くて周りよりも給料低くても、世の中ではいい方になる。年収800万とかもらっちゃう。下手したら900-1000万とかキープしちゃう。
会社で仕事できなくても、まぁ心を殺して仕事してりゃミスしまくっても800万もらえるから竹田くんはやめない。
これがホワイト大企業じゃなければ、嫌がらせなりなんなりで退職休職に追い込まれて、一掃されるのだが…。
ちなみに自社もいろんな取引先も接する俺が見た竹田くんたちを紹介しておく。
(単純に書いてるが一度や2度でなく、毎度だし他にも色々やらかしつづけてるやつら)
取引先への報告資料のエクセルを何回やってもミスするやつ。修正も「○時までにお願いします」と言うと、「はい!」と元気よく返事するが絶対無視する。間に合ってないとかじゃなくてやってない。YouTubeとか見てる。
取引先へのプレゼンに俺たちをつれていく営業担当。プロジェクターでプレゼンて話だったのに、取引先にプロジェクターがないこと現場で発覚。焦る俺らをよそに得意先と談笑してるが、よく聞くと頼まれてた別件やってなくて怒られてるやつ。(なのにヘラヘラ)
実際あれ古荒の方がマズいよな。
責任者は古荒だもん。
技量が未熟な医師をちゃんと前歴のチェックも実力のテストもせずに執刀させたのは古荒。
ミスを連発してるのに上からナタが振るわれるまでずーっとやらせ続けたのも古荒。
虚偽報告をオッケーしたのも古荒。
裏報告作ったのも古荒。
よくわかってなくて流されてた風に書いてあるけど
医師にとって勤め先の病院に大して執着はなくて、一つの病院を辞めればすぐにまた次の病院が見つかる。
医局から追い出される(作中では破門と表現されてる)は自分のキャリアパスが絶たれることになるので怖いが、すでに追放されて野良でやってく覚悟決めた医師にとっては個別の病院は数ある働き口の一つに過ぎない。
だから先輩や院長からの指示や注意や警告や処分なんて怖くないし、首ですら怖くない。
採用前の調査で前病院から悪評や警告を聞いてても、「担当一人で診療科まわしてて担当医は疲弊の限界でもうすぐ潰れてしまう、高報酬で求人かけても応募がない、猫の手でもほしい」て状況の地方病院なら「この経験年数があればなんとかなるだろう」と採用してしまう。
そこまでの破綻した医師を見たことがない、接したことがないお人好しなので、想像力の限界で「そこまでは酷くないだろう、その病院の風土と合わなかったんだろう」と正常性バイアスで楽観的に予想してしまう。せっかく応募してきた医師を逃したらもったいないという意識が先に来てしまう。
じゃあクソ医者はなんとかする方法はないのか、というと厚生労働省に医道審議会があって、そこで処分が下れば医業停止○月間とか、医師免許取消がされる。
しかしこの審議会の対象は「実刑くらった犯罪者(殺人とか性犯罪とか薬物中毒とか)を医師免許の面でも罰する」のが主な機能で、「医師として勤める中で腕が悪い、人格が悪い」を罰する組織ではないので、竹田くんは対象にならない。
それより軽く出やすい処分として厚生労働大臣による「保険医資格の取消(自由診療はできるが、診療報酬支給の対象にならない。国民皆保険の日本の病院では実質死刑宣告に近い)」があるが、診療報酬詐欺に下る処分で、作中の竹田くんは対象外。
さらによくある処分として病院の「各種学会による○○認定の取消(診療報酬加算の取消など、経営にダメージ)」があり、実際に舞台の病院はのちに学会から専門医訓練施設認定の取消をうけ医師募集にダメージを負ってるが、組織に対する罰なのでヤブ医者個人にはダメージにはならない。(ダメ医者の採用抑止には働くだろう)
じゃあ患者はどうすればいいの、といえば、病院(医者)にかかる前によく調べるしかない。
グーグルマップの口コミじゃないぞ。「先生の口が悪い」とか「部屋が汚い」とか「食事がまずい」なんて元患者の感想を調べてどうすんだ、それだと「患者への応接が丁寧で、借金して設備だけは綺麗で、食事に金かけてる」ヤブ医者経営の病院は避けられないぞ。(小児科医や産科医には、子供を守ろうとする熱心さのあまり、親に対して厳しく指導・叱責して反感くらう先生がわりといる)
沖縄で院長が診療報酬詐欺で逮捕された産科医院「あいレディースクリニック」は、事件発覚の十年以上前から隣の県立中部病院の産科医達から「簡単な手術中に大量出血させて手遅れになってから送ってくる、帝切した患部の術後管理すらまともにできず患部を腐らせ悪化させて手に負えなくなってから何度も何人も繰り返し転院させてくる」と猛烈に嫌われてて、産科部長は中部病院内の産科医・ナースに「あいレディースクリニックなんかに行ったら俺のチームから追い出すぞ」と半ば冗談、半ば本気でお触れを出してた。(面倒見のいい親分肌の人で、上司というより「産科のボス」的な立場だった)
そんな話を、他診療科の医師である俺の妻ですら聞いてよーく知ってた。そして他病院にいる俺も妻から聞いて知ってたし、俺の同僚や親類縁者や仲のいい友人も俺経由で知ってた。
でも、事件発覚前のグーグルマップでは、中部病院の産科より高評価だったんだよ。「病室がきれいだった」「入院中に楽しむ本や設備が充実してた」「食事がおいしかった」「職員が親切で丁寧だった」てね。
そら中部病院は築うん十年たってて建物は雨漏りするくらいボロいし、機能第一で内装にかける金はないし(儲からない診療科も維持してるから常に赤字)、食事は栄養・バランス第一で金もかけられないので味はそんなによくないし、ナースや職員は人減らされタスクこなすのに精いっぱいで一人一人にまごころ応対する余裕なんてないし、産科部長はやくざの兄貴分みたいないつも金ネックレス下げて口も乱暴な人だけど、手術の腕や後輩育成実績(産科全体の実績)は抜群だったよ(今でも)
でも患者にはそんなところは見えないのよね。
竹田くん作中でも出てたでしょ、患者を何度も苦しめるような悪質なヤブは、職場の同僚・他診療科の医師・ナース・コメディカルからも嫌われて、それが口から口へ病院外へ広がっていく。ナースが家族や友人に「うちの病院の○○科にはかからないほうがいいよ、○○って酷い医者がいるから」て言って、そのまた親類・友人にと、どんどん伝わっていく。
一般には公言できないんよ。公の犯罪情報ではないから。同僚や上司や商売仲間の悪口になっちゃうから。最悪、名誉棄損や営業妨害で訴えられるから。(俺が今こうやって悪評を書けるのも事件で院長が逮捕され医院が潰れたからで、あいレディースクリニックが健在だったら怖くて書けない)
でも親しい人にはみんな「忠告」すんの。それがどんどん広がっていくの。
噂話はネズミ算式に広がって3~4人伝わるうちにかなりの人数になるから、ちょっと調べればすぐぶつかる。
ネットや公的には「ヤブ情報」は乗らないから、口から口への評判しかないの。これほんと。
実際に、作中で竹田くんの悪評は事故3人目くらいから「市内の多くに広がってた」とあったでしょ。外来患者が激減したとあったでしょ。
それ以降の犠牲者は、それを知らなかった、知ろうとしなかった人たちなのよ。
それに責任があるとは言わない。そこまでのリピーター医師がいるなんて想像もできない人が多いだろう。でも少しの自助努力で防げた犠牲だと、残念に思う。
竹田くんに受診しにくる患者に対しても、良心ある医師やナースやコメディカルや事務職員は「なんでここに来るんだろう。悪評知らないんだろうか」と忸怩たる思いだったと思うよ。
なんならこっそり隠れて患者や家族に忠告したり、匿名で電話なりで告げ口した職員もいたかもしれない。
でも、患者は「あなたはこうすれば治る!(ババーン!)」と自信ありげに断言する医師のほうが「よい医者」に見えるんだよね、困ったことに…
医師だけでなく、コメディカルでもナースでも、なんなら病院事務職員でもいいから、そのナースや職員の親類でもいいから、知り合いは作っとくといいよ。
酷い医師の悪評はよーーく広がるから。口の軽い人でなければ自らは言わないだろうけど、「○○の症状で○○病院に行こうと思ってるんだけど、なにか知ってる?」と聞けば教えてくれるから。
リアリティ溢れるフィクションとして、はてブでもTwitterでも話題沸騰の脳外科医竹田くん(https://dr-takeda.hatenablog.com/)
闘争編に入って唐突にしんぶん赤旗(言わずと知れた共産党の機関紙)と民医連(共産党系の病院団体)が出てきたの本当に草なんだ(https://dr-takeda.hatenablog.com/entry/2023/05/13/%E3%80%90%E7%AC%AC%EF%BC%98%EF%BC%94%E8%A9%B1%E3%80%91%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E6%B4%BE%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E3%83%BB%E4%B8%8D%E7%A0%B4)
まぁこれはフィクションだけど、共産党系の活動家とか人権派弁護士とかに弱みを見せて食い物にされてるケースはよく見かけるから要注意だよね
30代、プログラマ。体調が悪くなり、仕事を休み、様々な病院へ行った。
その過程で倒れて、救急車で運ばれたが、そこでは特になにもなく即日退院となった。
心療内科では、適応障害という診断がおり、休職したが、それからも私は仕事がまともにできなくなったと思い、結局退職することにした。
薬は鎮痛薬が処方され、それを飲み、横になる日々を送った。
よく考えたら、プログラムもめちゃくちゃ好きな人に比べたらそうでもないじゃないか。
横になっている時にそんなことを考えた。
私の内のサイコパス的な声が語りかける。
お前はもう頑張ったじゃないか。今死ねば保険金の条件もクリアしているし、何より働く必要もない、経済全体が良くなる展望もないじゃないか、と。
ない。ない。……ないはずだ。