名前を隠して楽しく日記。
ドラマ「セクシー田中さん」社内特別調査チームの調査結果について
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20240531.html
読んでみた。
企画書には、企画意図、企画ポイント(①自分を縛る“呪縛”から解放された時の
カタルシス、②真反対なふたりの女の友情がスゴい!、③9笑って、1グッとくるド
そもそも企画書の段階で、原作の重要なポイント(社会問題や格差)などを全外ししていてまったく読み込めていないことがあきらかで、テンプレをなぞった軽いラブコメにしようという意図が見え見え。こんな失敗臭しかしない企画書は速攻でゴミ箱にぶち込んで焼却するのが正解だが、この企画書を送られてきた小学館が取った対応は以下。
本件ドラマ化について日本テレビ A 氏が小学館に問い合わせ。
A 氏、小学館へ企画書を送付する。翌 2 日小学館 C 氏から返信。
A 氏、B 氏と小学館 C 氏、D 氏が小学館にて面会。原作はまだ完結していないがコ
ミック 6 巻発刊(当時)で、そろそろドラマ化可能と言われ好感触。小学館から他
局へのバラシ(断り)の期間待ってほしい旨、日テレ側に述べ C 氏、D 氏から本件
原作者は「難しい人」(原作へのこだわりが強い人)である旨伝えられる。A 氏、B
氏が原作を大切にする旨答える。
上記のクソみたいな企画書みた段階で制作に「原作者は難しい人」と告げるのは、原作者がこの企画では納得しないだろうことが分かってて映像化の話すすめてんだろ。
本来なら、原作者に変わって「この程度の理解しかできない人間にこの原作はまかせられない」と突っぱねないと行けない立場の人間が、むしろテレビ側の制作者と結託して「原作者は難いひとなんで気をつけてください」なんて言ってるからこんな悲劇が起きる。
『原作はまだ完結していないがコミック 6 巻発刊(当時)で、そろそろドラマ化可能と言われ好感触』
この辺も、小学館が金につられて原作者ないがしろにしている香りがプンプンする。
なんでお前らがドラマ化可能化どうかを判断して制作に伝えるんだよ。
日本語が不得手な様子は伝わってくる。
むずかしいことかんがえずにいきたい
ttps://momuri.com/casestudy/
>『以前、視覚系の病気で光が苦手な社員がいたのだが、上司から「お前の目が悪くなれば良かったのにな」と言われた。』
>会社へ退職連絡をすると、人事担当の方から『自分も退職代行を利用したい』と驚きの言葉を…
だと思うんだよな。
3月の打ち合わせ時点で要望を出していたという明確な証拠を残していないのは問題。
この時点では正式なプロジェクトの打ち合わせではなかったのだろうが、議事録があれば言った言わないは少なくともなかった。議事録がいかに重要かがよく分かる。
(ただその後も議事録の話が一切出てこないが、IT業界以外のプロジェクトって議事録作らない文化なの?マジで?)
拗れてきた後は原作者側の立場に立っているが、それまでは日テレ側へそこまで強く言っていないようにも見えて結局問題の先送りに加担している可能性がある…と見えるのは日テレ視点の報告書なので注意が必要。
終始、自分たちのペースで進める文化で動いてるのはよく伝わってくる。良いドラマを作るためと何度も言ってはいるが作者の意図や作品の本質を見抜けているようには全く見えない。短大に進学するより専門学校の方がリアリティあるよね?高校は友達と制服の可愛い私立に行けなくて公立ってことにしよう!などという議論をしてたらそれは原作者から飽きられるしこいつら何を読んでるんだと思われても仕方ない。
契約書軽視の文化は出版業界の十八番だと思っていたが放送業界も同じだったらしい。後になって契約していないことが弱味になり動けなくなったあたり、法務部とは一体何の仕事をしているのか是非聞いてみたいものだ。
問題の根源をミスコミュニケーションとしているが、それ以前の問題として仕事の進め方とそもそものマインドに大きな問題があることをもっと認識すべきだろう。