2024-06-01

例の調査結果報告書セリフ形式で書き起こしてみた

編集先生、6巻が出ましたね!6巻が出るころにはドラマ化を考えようって話してましたよね」

漫画家(うーん……過去作品ドラマ化ではいい思い出がないけど……)

漫画家「今度こそ原作に忠実にやってくれるなら……」

編集はいテレビ局からの打診があったら前向きに考えますね」

漫画家「未完の時点でドラマ化するなら、ドラマオリジナルの終盤は私があらすじからセリフまで用意しますね」

編集はい

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テレビ局プロデューサー(以下P)「ドラマ化したいです!」

編集「いいですね!他局からも話はあるんですが、そっちは断りますね」

編集「ただ、漫画家原作にこだわりの強い『難しい人』なので、そこは配慮してくださいね

P「はいはい~」

編集過去脚本自分で書くと言い出したこともある人でして。ベテラン脚本家より若手の柔軟な脚本家さんでお願いできれば」

P「はいはい~」(※聞いてない)

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P「脚本お願いします!」

脚本家「原作おもしろいですね。お引き受けします」

P「ありがとうございます!実績あるベテランの方なので安心して任せられます!」

P「あ、原作漫画家さんはちょっと『難しい人』らしいです。一応」

脚本家「難しい人かー。まあなんとかなるでしょう」

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脚本家「前半の脚本できました」

P「ありがとうございます!」


P「編集さん、脚本できました!」

編集はい漫画家確認してもらいます

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編集脚本できたそうです。確認お願いします」

漫画家はい……」


漫画家(なぜかエピソードが並び替えられてる……セリフも変わってる……なぜここがカットされてるの??)


漫画家「納得できないところをWordにまとめました。脚本家の方にお伝え下さい」

編集はい


編集(このWord表現がきついな……ちょっとマイルドにしよう)

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編集漫画家の指摘の文書です」

P「うーん、持ち帰ります


P「ということなんですが」

脚本家(うっ、このWord、ずいぶん辛辣

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脚本家「これでどうでしょう

P「はい


P「これでどうでしょう

編集確認します」

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編集先生どうでしょう

漫画家「……キャラ崩壊してるしストーリー整合性もとれなくなってるじゃないですか」

漫画家「1~3話まではエピソードの入れ替えも我慢しましたが、4話はもう限界です」

編集はい……」


編集(もうWordマイルドにせずそのまま渡そう)

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編集「現状では許可が出せません。これ、指摘のWordです」

P「えー……」


P「修正お願いできますか」

脚本家「……このWordいくらなんでもひどすぎませんか。読みたくないです。Pが要約して要点だけ伝えてください」

P「はい……」

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(※何度かやり取り)


脚本家「まあ、そこまでいうなら原作通りに戻しますか……」

P「ありがとうございます!」

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漫画家(疲れる……この感じでは、ドラマオリジナルの終盤はとてもまかせられそうにない……やはり自分プロットを書こう)

漫画家「9、10話のプロットをざっくり書きました。疑問点やリクエストがないか聞いておいてください」

編集「お、伝えますね」

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編集「9、10話はこんな感じでお願いします」

P「むむ……これはちょっといろいろ変えたいですね。リクエストをまとめました」

編集確認しますね」

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編集「どのリクエスト却下でした」

P「うー、はい

P(まあ、脚本段階で変えればいいか

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漫画家「8~10話の詳細なプロットを書きました。セリフもだいたい入ってます

漫画家「今後の展開のネタバレギリギリラインを探りながら書いたので、アレンジは基本しないでほしいです。尺や撮影上の都合はしょうがないですが」

編集はい

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編集「詳細プロットです。基本アレンジはなしでお願いしたいとのことです」

P(え……変えるつもりだったんだよな)

P「……いや、脚本家が台本にする上でアレンジはどうしても発生するんですよ。ご理解ください」

編集はい、一切の変更を許さないということではないです。よろしくお願いします」

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P「そういえば脚本家の人、指摘のWordがきつくて読めないって言ってるんですよね。ここだけの話なんですが」

編集「なるほど」


編集「ということで、脚本家はWord読んでないらしくて」

漫画家「ええ……もう一切信じられない」

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編集漫画家が描き下ろした8~10話はそのままにしてください、とのことです」

編集「長過ぎるセリフカットしょうがないですが、セリフを少し変えるなどの創作NGです」

P「あの、ドラマ台本脚本家と漫画家がやりとりして作っていくものなんですよ。言ったじゃないですか」

編集「それでも、9、10話に関してはロボット的な脚本起こしでお願いします」

P「いや」

編集「できないんですか?であれば脚本家を外してください。さもなくば、配信二次使用許可しません」

P(うっ、そこを突かれると厳しい)

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P「たいへん申し訳ないんですが、降板とさせてください」

脚本家「ええっ!?

脚本家「そんなことになってんの?はじめて聞いたんですが」

脚本家「もう10話まで脚本書いたんですけど……ショックすぎて言葉も出ない……」

脚本家「……しょうがないですね……クレジットもなしでいいです」

P「ありがとうございますクレジットちょっと考えさせてください」

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脚本家「1週間考えたんですが、やっぱりクレジットは入れてください」

P「はい、もちろん。"原作脚本漫画家名前)" "脚本脚本家の名前)"で出しますね」

脚本家「約束ですよ」

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編集「ということらしいんですが、クレジットだけ脚本家の名前を入れてもいいですか?」

漫画家ダメに決まってます脚本家の方が9、10話に関わったかのように誤解されたくないです」

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P「クレジットの件、ダメでした」

脚本家「最大限譲歩してるんですよ!?約束が守られないなら8話までの脚本を引き上げます弁護士とも相談します」

P「ええ……」

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P「脚本家に差し止め権利ってないですよね?」

テレビ局法務契約書に権利行使できない旨が書かれてますね」

P「あ、まだ契約してない……」

テレビ局法務「えっ、じゃあ脚本家の方が差し止めることは可能ですね……」

P「弱った……」

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P「どうにかお許しいただけませんか……」

脚本家「そもそも最初は、オリジナルの部分は一緒に作らせてもらうという話だったんですよ?」

脚本家「10話には自分アイデアも入ってる。これは著作物じゃないですか?」

脚本家「クレジットテレビ局が決めるもの漫画家放送差し止めを振りかざして変えられるのはおかしい」(※漫画家とも契約未締結なので、漫画家放送差し止めする権利がある)

脚本家「9、10話には"監修"として私をクレジットしてください。それもダメならせめて"協力"で。これ以上は絶対譲りません」

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編集「"協力"もダメです」

P「もう間に合わない……9話は脚本家へのクレジットなし、10話はオールスタッフクレジットで"脚本(1~8話)"として放送ちゃおう」

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視聴者「9話の脚本漫画家になってる。病気スランプ?」

脚本家(説明する必要があるね……インスタグラム事情を書こう)


脚本家「漫画家の方が最後脚本をどうしても書きたいとのことで~」


P(書いてほしくなかったな……契約書には秘密保持があるんだけど、まだ契約できてないので何も言えない……)

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視聴者「8話までは面白かったけど、9、10はいまいちだったな。漫画家が出しゃばったからだろうな」

漫画家(8話までも私がめちゃくちゃ修正したんですけど!? 脚本家の手柄になるのは納得できない。私もブログを書こう)

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あとは報道等で知れ渡っている通り。

  • 事実だとわかるのは、 該当の脚本家は指揮権のあるプロデューサーに困惑や苦い気持ちをSNSで伝えたわけでもなく、 ドラマの制作のあり方を批判したわけでもなく、 何故か2次創作...

    • これ非公開セルクマ

    • ドラマの原作はドラマの脚本ではないでFA

    • 例に上げてるこう書けばよかったコメント例の絵文字やテンション、本音をやわらかい表現に包み込む時特有のそれだなーって思った。 最近仕事のやり取りでこれを連発する、イチイチ...

    • 主語が小さい 該当の脚本家は女なんだから女が悪いということにしなさい

      • 口答えするな ほらっ そのへんの土でもくっとけ 土でできたティラミスだ

    • さすが性格は悪いが正確な増田。事実はこっちよな。

  • やっぱり漫画家側もかなりアレだよなあ メンヘラだったといってしまえばそれまでなんだろうが

    • そう思うのは君に社会性がないからだよ

      • 社会性ないのはこの漫画家だろ 少しは妥協しろよアホなのか

        • 社会性があれば日テレと脚本家がおかしい以外の結論出ませんわ。法と契約が存在しない世界 まぁ出版業界(編集)も法と契約が存在しない世界であたおかなんですけど   増田がアウトサ...

          • でもこんな理由で死んだ漫画家後にも先にもこの人しかいないよ? どう考えてもこんな事でいちいち死ぬ方がおかしいわ

            • 自死は複合的な不幸の重なりが原因だから別にこれだけってことはないでしょうよ だからこそ、脚本家のせいなんかでは無いし、脚本家は比喩表現でも人殺しなんかでは無いわけ 脚本家...

              • そうであってほしいなあって言うお前の願望混じりすぎててまともな文書になってないぞ 報告書の文章真似してもいいからちゃんと書き直せ

        • 自分の作品を使わせてやってるのに妥協する要素がさっぱりないだろ

        • 権力勾配バリバリにあるTV局側組織とその中の脚本家が、著作権者の意図を汲んで妥協すれば良かったですね。

          • 個人でも事業主なんだからTV局や出版社と立場対等やで、原作の権利持ってるなら一番強いまであるんやで

            • 大した契約書なかった時点で対等でもなんでもなかったんだよなあ。あれを対等というなら脚本家の放った陰口はより陰湿ですね

    • 漫画家側もかなりアレ え?読んでないのになぜその結論?

      • え? じゃねえよw 言いたい事あんなら反論しろやw そこ怠けてんじゃねぇよw

        • 言いたいことは書いてあるじゃん 読んでないのになぜその結論? この問題で「漫画家が悪い」って結論になるのは 読解力か何かが悪いか全く何も読んでないとしか思えないじゃんね ...

  • きもい 頼まれてもないのに想像でセリフ考えててきもい

    • 故人を含めて実在人物の思想信条を妄想で決めつけてあまつさえ代弁までしてしまい申し訳ございませんでした。 土下座で謝罪いたします。

    • 報告書って読みにくいけど セリフ仕立てで要約するとスルスル読めちゃう 難しい言葉や内容の一部を省いているからか? 評価高い小説でも評価高い風景描写は眠くなっちゃう セリフ...

      • 必要な情報を削ぎ落としてるからだろ。

        • 必要な情報は残ってるから 「必要ない」情報を削ぎ落としてる、で合ってる? 要約ってことなんだろうけど セリフ型の要約って 文章型の要約より読みやすいのは なんでだろう?

  • やっぱり、いちばん悪いのは脚本家やね

    • 脚本家も悪い反応したけど そもそも一番悪いのは間にいた編集やPじゃね? 脚本家は最初Pからしか話を聞いてないんだから 脚本家がああなってもしょうがないとこあるじゃん

    • 脚本家は女だろ 主語大きくして女が悪いことになんないかな 便乗して女叩きしようよ

  • 90ページの調査書読んだけど、まあ大体こんな感じ。 全体に漂う絶望感がよく書けてる。

  • ブリリアントジャークを嘘八丁の営業が上手く使いこなすモデルを採用するとプレミが多発・蓄積して案件が大爆発するという話

  • 報告書のスコープ外だから増田が悪いわけじゃ無いけど、 ---- ネット民「脚本家死ね!」「脚本家死ね!」 原作者「攻撃したかったわけじゃなくて」 →自殺 ---- も必要な部分よね

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