http://anond.hatelabo.jp/20170705200613
あらすじ
「自分」は道を歩いていると、黒い服を着た中年の男に誘拐されてしまう。
連れてこられたのは、昔住んでいた実家だった。
男の妻が料理をしている間、男は自分の進路について説教をする。
そのあとで、この家に連れて来られた人がもう一人いることが発覚する。
それは、ひそかに想いを寄せるAだった。
緊張のあまりAとはうまく話せなかったが、黒い服の男夫妻と、
そしてAと一緒に、晩ごはんを食べたりテレビを見たりして楽しく過ごした。
男に対する警戒心もいつの間にか消えていた。
Aとは別々の部屋で一夜を明かした後、自分はAの部屋に行き、突然Aにキスした。
三度キスをしたあと、Aは「私の気持ちは、何も考えないの?」と呟いて、
他の男のナニが刺さっているところを見せつけてきた。が、そこで夢は覚めてしまう。
評
初々しい片想いの願望が甘酸っぱいエロチックな夢として結実している。
傷付きたくないけど恋したいという思春期にありがちな「都合の良さ」がテーマである。
夢の自分は突然Aにキスするほど積極的だが、現実の自分はAを遠くから眺めるしかできない。
その矛盾した態度が、夢のAに「私の気持ちは、何も考えないの?」と言わしめている。
従って、夢のAはあくまでも自己願望の反映に過ぎない。しかし、
http://anond.hatelabo.jp/20170310234231
評
家族にまつわるポエジー。
家庭のしきたりと社会の良識との間に引き裂かれた心の葛藤を描く。
あらすじ
私は、四人家族の長女で弟が一人いる。両親は十年以上前に離婚しており、母に引き取られた。
しかし、離婚後も父とは同居している期間が長く、今でも時々会う関係である。
家庭の懐事情と自分の学力を考えて、私は行きたくもなかった高校に進学してしまう。
奨学金を充ててまで卒業する価値が見出せず、両親の反対を押し切って退学するが自力での進学を約束する。
無事に高卒認定に合格したものの、弟の受験を考慮して、進学を一年遅らせることになった。
しかし弟は受験に失敗し、加えて二年後に一家離散の旨を母から知らされ、
大学進学を断念せざるを得なかった私は、結局姉弟ともに専門学校に進学するしかなかった。
バイトをかけもちしながら、なんとか二年で卒業し、私は家を出たが、弟と母はその後も家で暮らしていた。
要するに、私は一家離散を口実に家から追い出されただけだった。
一人暮らしが行き詰まった時、母に家に戻らせてくれるように頼んだことがあった。
話し合いの時は泣きながら許してくれたのに、後になって弟がダメだという理由で断られてしまった。
結局、困った時に助けてくれたのは、母が散々悪く言っていた父だけだった。
しかしその父にすら、ついさっき「家族の中で私だけが異質」扱いされてしまう。
見どころ
理不尽な家族の要求に応えながら、なんとか自分らしく生きてきた人間の苦労と努力が溢れている。
http://anond.hatelabo.jp/20161027182405
評
ひさしぶりの「増田ぽえ夢」。
タイトルからもわかるように、ストレートに「怖い夢」を題材にしている。
そして、創作ではなくて、これは実際に見た夢をそのまま書いたのだろう。
やや支離滅裂だが、その一貫性のなさが書き手のポエジーを感じさせる。
わかりやすいように少し話を整理して、あらすじを書いておこう。
あらすじ
余命幾ばくも無いと宣告された義母が退院して帰ってきた。が、少し様子がおかしい。
すると夫が泣き崩れ、実は今日の午後になくなったことを告げる。
「私」は、夫にある場所について調べるよう言われ、宇宙船のなかような場所に潜入する。
そこで、義母には脳内に機械を埋め込む手術が行われたらしいことを知る。
(曖昧なところがあるので、母が既にその手術を受けているものと解釈)
脱出しようとエレベーターに乗ると、閉まる直前にある男が乗り込んできた。
その男は、義母に手術のことを暴露しようとしているため、「私」は男の殺害を考える。
「なんて恐ろしいことを!」と思ったところで、夢は覚めてしまう。
「しんどいことが続いている」とあるが、書き手は、現実に義母の介護に追われているのだろう。
その反面、彼女をおもいやる気持ちもある。だからこそ、手術の事を隠そうと業者の男の殺害を計画する。