2016-04-03

いずれ夢に見るようになるかもしれないと思う瞬間

http://anond.hatelabo.jp/20160311092741

もし今の恋人と別れることがあったら、大学生活すべてが灰燼に帰す確信があり、それがおそろしい。

特に本当に幸せだったり満たされていたりする瞬間、これに似た経験が最早出来なくなってしまったなら、きっと毎晩夢に見るのだろうと思う。

その。

暗澹たる大学での生活の中で恋人が唯一の救いだった。

私の大学生としての生活はいつも恋人がいて、恋人が私の世界に色彩を与えていた。

恋人が赴く場所では心を許せる友達がたくさん出来た。

もはや恋人のいない生活など有り得ないのに、

死別であっても、

二人の問題であっても、

家の問題でも、

それがいかなる理由であろうが、別れてもなお生き続けなければならないのだとしたら、

きっと、ずっと夢に出てうなされ続けることになるだろう。

恋人人間である以上いつかは別れが来る。

それがずっと先であったら、気持ちの整理の付け方はそのとき考えられるけれど、もし今それが訪れたらと考えると怖くて仕方がない。

こんなにも私のよろこびを司っている恋人が目の前からいなくなったら。

そしてもしその原因が知人で、恋人はもう私のことを好きでもなんでもなくなってしまったら。

くるしくてくるしくて、くるしみぬいて、やっと初めて、恋人のいない別の生を生きられるようになる。

でも、そのくるしみが、あまりにもくるしかったばっかりに、くるしみと記憶は紐づいてしまう気がする。

すなわち、疲れたり苦しかったりしたとき、身体が自然とその記憶を思い出すようになるかもしれないということ。

くるしみをくるしみの記憶で塗り重ねていく。

こころの隙間を、ほんとうになんてことない隙間を、どすぐろい記憶が埋めていく。

そんなのこわすぎるよと、ふと想像しただけでも思った。

記事への反応 -
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