はてなキーワード: supercellとは
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクLAライブを受けた感想の多くは、初音ミク現象や初音ミクの海外進出などについて触れるのが主眼であり、ライブ自体への言及は意外と少ない。その中でも以下のエントリーはライブそのものに焦点を当て、その演出や音楽、聴衆の反応を報告している。既に日本からの参加者による様々なリポートが出ているが、外国人が見たミクノポリスを外国人向けにどう紹介しているかを知るという意味でも興味深いものである。
urlは以下の通り。
http://blog.animeinstrumentality.net/2011/07/anime-expo-2011-detox-and-brief-thoughts/
アニメ・エキスポ2011に関する私の第一報で言及したように、今年のミクノポリス・コンサートほど私を大混乱に陥れたイベントはなかった。ミクノポリス・コンサートは私の通常の経験領域を遥かに超えたものであり、そこから出てきた私の脳裏には回答よりも疑問の方がたくさんあった。まず、歌声合成を売り物にした演出の構想そのものが既に危険に満ちている。たとえ選曲が拙くなかったとしても、技術的な問題によってコンサート自体が台無しになるか、あるいは馬鹿げた振り付けによって、どんなボーカロイドのコンサートも決して完全にはなり得ないのではないか?
こうした質問に回答するうえで最も適切な人間とはいえない私は、おそらく聴衆の反応という意見に従った方がいいのだろう。私が見た限り、聴衆は完全に夢中になっていた。全体の意見はおそらく熱狂的な「イエス!」だろう。私が最初にいた見晴らしのいい張り出し席からは、聴衆が心から公演に参加し、そうすることによって彼ら自身の刻印をボーカロイド現象全体に刻み付けているのを見ることができた。コンサートの間、彼らはケミカルライトを爆発的なロックの時は熱狂的に、もっと優雅な曲の時はゆるやかに、あるいはミクや彼女の仲間たちが登場した時にはリズムなど気にもかけず興奮して動かしていた。
で、私は? どういうわけか私はヴァーチャル・ディーヴァという観念を完全に受け入れるための心理的ハードルを突破できなかった。他の多くのコンサートが有しているある種の感情一体化と同じものがミクノポリス・コンサートになかったのが問題の一部にある。と言うのはつまり、私が思うにこのコンサートに人々が参加し楽しんだ理由は一つだけではないのだ。
そこにいた人々はテクノロジーを目撃したのか? ミクと仲間たちが投影スクリーンを通じて生命を得るのを見るのは、一種のどえらい光学的な楽しみとして間違いなく極めてスリリングだった。聴衆に一息つくほんの僅かな余裕しか残さずに一つの曲から次へと素早く遷移したのは、目もくらむような効果をもたらした。ボーカロイド・キャラは、時に特定のキャラに対応した色の光の塊から実体化することで、興奮を高めた。例えばピンク色の光が巡音ルカのステージ登場の先触れとなったように。キャラの髪の毛や衣服が、彼らがステージで踊るたびにどれほど見事に揺れていたかに言及することなしに、技術面での議論を終えることはできない。中でも衣服は、懇願するような「炉心融解」の際にリンが身に着けていた黒と白のドレスや、「moon」でのミクの優雅な服装を含め、極めて魅力的だった。彼女らの服と髪はどれもキャラの動きと一緒に跳ね、揺らぎ、羽ばたき、その見栄え全てをまるで生きているかのように仕立てていた。もしテクノロジーの展示が目的なら、ミクノポリスは確かにこれらの高い期待に答えることで成功したと言えるだろう。
人々は単にミクと仲間たちを見に来たのか? それはおそらく最も説明力に乏しい説だろう。ミク自身は、その上にファンたちが彼らの(Kylaranが書いたヴァーチャル・ディーヴァから引用するなら)「歌や動画という形式の小さな物語を書き込み、それが回りまわって単なるキャラを超えた生命を彼女にもたらす」ための一片の白紙に過ぎない。ミクと友人たちが、いかに彼らの人格の多くをクラウドソーシングと数百ものその解釈から効果的に得ているかを見れば、何人かのファンは単に彼らの最も好きなボーカロイド・キャラに属するある特定の性質を見せる特定の歌を聴くために参加していることも充分にあり得るだろう。
だが私にとっては、焦点はもっぱら音楽にあった。つまり私がミクノポリスで主に注目したのは、たまたま情報伝達手段としてボーカロイドを使った作曲家たちのショーケースとしての音楽祭という側面だった。そしてこれまた、いかに多数の調べるべき曲があったことか! ミクノポリス・コンサートは23の楽曲[ママ]を含んでおり(文末にセットリストあり)、例えば古典的なryo(supercell)の歌「ワールドイズマイン」から、不明瞭な英語で歌われたwowakaの「ワールズエンド・ダンスホール」のような最近の曲まであった。ボーカロイドが人間を上回っている切れ味という点から、例えば「裏表ラバーズ」やcosMo(暴走P)の「初音ミクの消失」といった、どちらの歌も呼び物となっているミクが歌詞を速射砲のように歌う部分があり、どの人間にとっても明瞭に発音するには速すぎるため単なる人間には歌うことができないような曲の演奏を見るのも、一層興味深い。
しかしボーカロイドがステージ中央に陣取り注目を集めている一方、ミクと仲間たちを囲む人的要素の方が遥かに興味深いことに私は気づいた。コンサートの前に聴衆はダンスロイドによる型通りの演目を見たのだが、ボーカロイド現象が単にボーカロイド曲に合わせて踊るのが好きなだけのファングループを発生させたという事実に私は魅了された。彼女らが音楽に同期して動くやり方は、リズムとメロディーの視覚的側面をもたらし、歌を単なる聴覚上のものにとどまらずより多くのレベル全体にかかわるものとして表現している点で、実に楽しかった。彼女たちがコンサートの残り時間においてステージ近くにいなかったのは残念だった。人間のダンサーとミクが並んで演じる場面を見たかったのに。
ステージ上にいた人間の演奏家たちもまた素晴らしかった。ミクはエレキギター、ベース、パーカッション、キーボード、及び弦楽器の奏者たちを紹介するために時間を割いた。特にエレキギターはソロ演奏を通じてかなり目立っており、コンサートのボーカル部分からは失われていた名人芸の要素をもたらしていた。彼のリフは「StargazeR」の間奏において活力を高めるハイオクとなり、彼が見せるテクに私はずっと夢中になった。だが何より私が印象を受けたのは弦楽器とキーボードの編入だった。特に彼らが締めの「ハジメテノオト」で表現した驚くほど崇高なメロディーは、ボーカロイドの過去を作り上げてきた感情をもたらしながら、一方でその希望と楽観に満ちたやさしい音によって未来への道案内も務めていた。
そもそもこれほど多くのファンをノキア・シアターに連れてくるのに、唯一の尊大な理由があったとは思えない。テクノロジーの融合、キャラ/人格、そして丸見えになった音楽、さらにはその全ての体験が極めて刺激的だった。ボーカロイド技術はまだ音楽業界を支配するには程遠いし、そして現時点でのその化身は、まだ音楽の心臓部に横たわっている本物の人間ならではのある種感情的表現に取って代わる能力を持たない。これら全てを踏まえると、ボーカロイドはこれまでも、そして今のところなお、単に物珍しい存在にとどまっている。だが私は変化の地鳴りを感じている。予め歌声を調整された歌手の蔓延は、我々がヴァーチャル・アイドル界に後数歩まで迫っていることを意味しているのだろう。変化の風が人間の歌手を完全に吹き払ってしまうのか、誰にも分からないが、現時点で私はまだ人間の歌手が負ける方に賭ける準備はできていない。少なくとも今のところは。
1. Project Diva desu
2. ワールドイズマイン
3. えれくとりっく・えんじぇぅ
4. 恋スルVOC@LOID
6. ぽっぴっぽー
8. 裏表ラバーズ
9. パズル
11. 1/6
13. 初音ミクの消失
14. 右肩の蝶
15. 炉心融解
16. Just Be Friends
17. ワールズエンド・ダンスホール
18. from Y to Y
19. サイハテ
21. SPiCa
22. 愛言葉
24. ハジメテノオト
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクLAライブ、外国人感想その2「再生の約束」フリーダム訳
http://anond.hatelabo.jp/20110708223459
初音ミクLAライブ、外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」
http://anond.hatelabo.jp/20110709211718
初音ミクLAライブ、外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来の音色」
http://anond.hatelabo.jp/20110710234300
初音ミクLAライブ、外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」
http://anond.hatelabo.jp/20110711212701
初音ミクLAライブ、外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマスと世界征服」
http://anond.hatelabo.jp/20110712205546
初音ミクLAライブ、外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」
http://anond.hatelabo.jp/20110713211501
初音ミクLAライブ、外国人感想その9「アニメ・エキスポ:初音ミク」
http://anond.hatelabo.jp/20110715222900
初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
http://anond.hatelabo.jp/20110716194029
初音ミクLAライブ、外国人感想その11「世界は彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか」
http://anond.hatelabo.jp/20110717201147
初音ミクLAライブ、外国人感想その12「アニメ・エキスポ2011でのボーカロイド体験」
http://anond.hatelabo.jp/20110719031316
初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
曲数的にはJOYSOUNDが多いと思うんだけど、http://joysound.com/ex/ranking/karaoke/total/year.htm のTOP30のうち、
magnet minato(流星P) feat.初音ミク、巡音ルカ
ワールズエンド・ダンスホール wowaka feat.初音ミク、巡音ルカ
Just Be Friends Dixie Flatline feat.巡音ルカ
そんなに、共感を得たいんならちゃんとストーリー練って、書けばいいだろ。
キザな奴と音楽の話をしていて、そういう質問になって~ ~お前、カッコつけたいだけじゃないのかと思った。
とかさ。
とりあえず貴方が別に何か信念を持って意見を言ってるのではないことは分かった
信念って何だよ。
バッハには、チェンバロをメインの楽器として再発掘している。 後にピアノがここまで発展したのは、バッハの偉業と言っても良いんじゃねーの? 単に楽器鳴らしてるだけの、バンプよりは優れた音楽家だと思うがね? むしろ、supercellの方が初音ミクとニコ動を足場にメジャーに上がったんだから、凄い事だと思うんだがね。
と言われた方が良かったかい?。それとも、
そんなラジオでもたまにしか流れない、バンプオブチキンとかマトモに聞いた事一度もねーよ。 そんなドマイナーなミュージシャン(笑)の方が優れているとか、お前頭にうじ沸いてんじゃねーの?
とでも、言われる方がおきに召したとでも?
ところで、『中二病』だって言って人を罵る連中は、往々にしてカッコつけてるだけだと思うんだけど、どう思う?
ところで、たかだか5行の質問に「信念」とか、持ち出すお前は、往々にしてカッコつけてるだけだと思う。
※いくつかネタ追記した。
貴方は本当に『知名度』や『音楽の記録媒体の製造数』そのものがミュージシャンの優劣を決めるバロメーターになると信じていますか?
それが、バロメーターにならないとして、俺がいくら「バンプよりsupercellの方が優れたミュージシャンだと思う!」と叫んだ所で、誰も共感しやしないだろ。
今のあらゆるメディアで音楽が垂れ流されている状況で、優れたミュージシャンはどんどんピックアップされる。
貴方がそんな信念も何も持ってないのだとして、ただそんな風に誰もが考えそうなステロタイプな答え
世の中さ、そういう答えを「常識」というんだが。
貴方はただカッコつけてるだけだと俺は思います
お前はただの中ニ病な。
本当は自分のブログを立ち上げてそこで書けばいい話なんでしょうけど、どうしても書かずにいれられなかったので。
今回は直接的にこの記事に触発されて書いたものです。
さて、少なくともニコニコ動画御三家(古い表現だが)の中でニコマスはCGCなんて新しいムーブメントではない。
まずはvocaloid、vocaloidこそCGMの代表的コンテンツである。
vocaloidはツールであり、作り手の思い通りにコンテンツをつむぐことができる。
下敷きにする一次創作なんてものも存在しない。パッケージにかかれたキャラクターも、キャラクター展開も無視することも当然可能だ。
オリジナル曲を歌わせれば著作権の問題も完全にクリアすることも可能。
そして、二次創作のコミュニティを突き破って自己実現のツールとすらなる。supercellがそのいい例だ。
東方プロジェクト、これも二次創作とはいえCGMの形の一つだと思う。
zun氏が二次創作について明快かつ寛大なガイドラインを設け手いるのが大きい、そのガイドラインの範囲でなら著作権問題もほぼクリア
できるし、二次創作が更なる創作を爆発的に誘発する呼び水になっている。
キャラクターの設定が良い意味で薄い上、作品世界がが「閉じた」形式になっていないのも自由な発想での創作を可能とするのだろう。
さて、ニコマスはどうか。
ニコマスはどうしても二次創作という形から離れることはできない。一次創作のパッケージ化され閉じたストーリ展開に束縛される。
キャラクターには時間軸に沿った詳細な設定が施され、そこからも逃れることはできない。
さらに、著作権関連の問題は限りなくグレーである。バンナム含め様々な関係者からの黙認のうえにニコマスは成り立っている。
そうなると、ニコマスの進む道は、必然的に旧来の同人世界と同様「ファンアート」の範疇を進まざるを得ない。
一次創作の設定・キャラクター・ストーリーを最大限に尊重しつつ、それを自分の解釈で再構成し形にしていく方法である。
で本題はここからである
この記事を読み、さらにここで言及されている動画とSSに思いをめぐらしたとき、
Tomさんの態度について非常に共感するとともに、ニコマスへの接し方について改めて思いをめぐらさざるを得なかった。
「πタッチ」「とかち」という、アイドルマスターのゲーム内容からみれば全く関係のない部分から火のついたニコマスは、
ステージPV動画で驚異的な表現力を手に入れ、ノベマスや架空戦記ものでストーリーの語り方を手に入れた。
そして今、「im@sストーリー系PV」タグの隆盛を見るように、「ゲーム本編のストーリーやキャラクターの設定を再構成・再構築して映像化する」
という流れが中心になろうとしている。
この記事で触れられているtlopの作品は、ゲーム内での「オーディションの厳しさ」と「トップアイドルへ向かうことの厳しさ」を再構成・再構築して
映像化したものだし、一連のwhoPの作品は「アイマスゲーム内での美希と自分(whoP自身)のかかわり」を前面に押し出して作成されている。
そう、「製作者の設定・キャラクター・ストーリーを最大限に尊重しつつ、それを自分の解釈で再構成」という、ファンアートとしての作品が
高いレベルで輩出されるようになって来たのであり、これはニコマスとしては正常進化と言えるものだ。
しかしである。
この記事のコメント欄でグレゴールさんが言うところの「ニコマス作品は(特にPVは)“賛歌である”という側面がとても強くて、私にはそれが心地よい」と感じている
と感じている私のような人間は・・・。
今からゲーム本編を全クリアし、一次創作の設定・キャラクター・ストーリーを最大限に尊重できる態度を身につけたうえで、Pの数だけある「解釈」を
読み取れ共感できるようになればそれにこしたことはない。
だが、それが自分にできるだろうか。
「ニコマスに関わる人たちはそれぞれどのように振舞っても構わないし、自由です。
ニコマスPは彼女達に何をさせてもいいし、世界をどのようにしても自由なのです。」
Tomさんが呟いた当たり前の自由を、今の自分が許容できるのかとても心許ない。
ニコマスはこれからも進化していくでしょう。しかも、ファンアートとして正常進化していくでしょう。
私としてはその行く末を見て行きたいけれど、私のような存在は「進化していく上での遺物」と化していくでしょう。
それでもいいのです。
「ニコマスに関わる人たちはそれぞれどのように振舞っても構わないし、自由です。
最近だとSupercellに噛んだりしてなかなか好調なようだし、職場ではキモオタ扱いとか自分でいう割にはうまいことやってるようだし、さっさとマンション買ってかなり贅沢暮らししてるようだし、ヒキコモリとか言ってる割にはきっちり外部と定期的にコミュニケーションとってるし、1度だけ写真公開したことあって見たけど超イケメンとはいかなくても普通にさわやかな感じだったし、無駄学研究所の宇佐教授の頃から適度に有名人と絡んだりして基本的に愛されキャラは変わってないんだよね。
だのに、いまだに独身っていうのは、何かよっぽど欠陥があるとかじゃないだろうか。性格悪いとか超偏食とかは知ってるけど、そんなもの(金の前では)乗り越えられない壁ではない。それ以上の、何かとてもじゃないが無理と女性が逃げていくような何かを隠し持っているとか。あれかな、セックス超下手とかかな。しかも当人超ノリノリなのに、30秒でバッテリ切れ、即座に液漏れ、みたいな。
ボカロオリジナルを歌ってくれない(http://anond.hatelabo.jp/20090608225441)を書いた増田です。
ブコメでid:sky-graph、id:alshine5、id:kadotanimitsuruから「歌い手に人気がある動画を調べるなら歌ってみたの投稿数を見なきゃだめなんじゃないの?」と指摘があって、まったくその通りだと思った。前回調査をした時はなぜかそれを思いつかなかった(難しそうな気がしていた?)けど、やってみたら、思ったより簡単だったので、調べ直してみた。
再生数順位 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
12 | ロミオとシンデレラ | doriko | 862,385 | 677 | 0.7850 | 2009/4/6 |
14 | 初めての恋が終わる時 | supercell | 825,981 | 631 | 0.7639 | 2008/12/12 |
30 | Dear | 19's Sound Factory | 390,855 | 286 | 0.7317 | 2008/3/15 |
4 | ブラック★ロックシューター | supercell | 2,013,457 | 1261 | 0.6263 | 2008/6/13 |
2 | メルト | supercell | 4,475,848 | 2794 | 0.6242 | 2007/12/7 |
17 | コンビニ | cokeshi | 711,368 | 411 | 0.5778 | 2007/12/30 |
22 | magnet | 流星P | 515,147 | 281 | 0.5455 | 2009/5/1 |
29 | サンドリヨン | ゆのみP | 407,386 | 208 | 0.5106 | 2008/8/25 |
3 | ワールドイズマイン | supercell | 2,673,191 | 1316 | 0.4923 | 2008/5/31 |
28 | 夕日坂 | doriko | 412,927 | 192 | 0.4650 | 2008/3/22 |
11 | 歌に形はないけれど | doriko | 893,237 | 403 | 0.4512 | 2008/1/20 |
9 | サイハテ | 小林オニキス | 1,155,966 | 514 | 0.4446 | 2008/1/16 |
27 | celluloid | baker | 425,774 | 172 | 0.4040 | 2007/10/5 |
31 | Soar | 流星P | 373,889 | 136 | 0.3637 | 2008/3/19 |
6 | 恋は戦争 | supercell | 1,518,029 | 410 | 0.2701 | 2008/2/22 |
15 | 初音ミクの暴走 | cosMo | 752,162 | 199 | 0.2646 | 2007/10/22 |
23 | 夢みることり | はややP | 507,903 | 105 | 0.2067 | 2008/2/5 |
33 | ぶちぬけ!2008! | doriko | 348,274 | 55 | 0.1579 | 2007/12/24 |
24 | 永久に続く五線譜 | デッドボールP | 466,195 | 63 | 0.1351 | 2007/11/29 |
21 | ハト | 秦野P | 552,116 | 69 | 0.1250 | 2007/12/20 |
20 | 桜の季節 | ゆうゆP | 587,547 | 69 | 0.1174 | 2007/11/2 |
7 | ハジメテノオト | malo | 1,398,334 | 158 | 0.1130 | 2007/10/14 |
5 | 初音ミクの消失 | cosMo | 1,682,390 | 189 | 0.1123 | 2008/4/8 |
26 | 白の季節 | ゆうゆP | 443,349 | 43 | 0.0970 | 2007/11/29 |
13 | ミラクルペイント | OSTER project | 834,541 | 70 | 0.0839 | 2007/11/22 |
19 | えれくとりっく・えんじぇぅ | ヤスオP | 617,862 | 48 | 0.0777 | 2007/10/10 |
1 | みくみくにしてあげる♪ | ika | 6,397,403 | 469 | 0.0733 | 2007/9/20 |
18 | あなたの歌姫 | ボクP | 665,444 | 43 | 0.0646 | 2007/9/18 |
32 | Melody… | mikuru396 | 349,250 | 15 | 0.0429 | 2007/10/27 |
8 | 恋スルVOC@LOID | OSTER project | 1,200,621 | 41 | 0.0341 | 2007/9/13 |
10 | Packaged | kz | 1,046,254 | 25 | 0.0239 | 2007/9/25 |
25 | ファインダー | kz | 457,683 | 9 | 0.0197 | 2008/1/5 |
16 | 私の時間 | くちばしP | 728,054 | 6 | 0.0082 | 2007/10/22 |
予想通りだけど、投稿数のみでいえば「メルト」圧勝。「WIM」と「B★RS」が1000超えで、あとそれ以外、という感じ。
正直、これじゃあなんにも面白くないので、「歌われ指数」というのを導入してみた。算出手順は「調査方法」の通り。
「歌われ指数」でいうと、これはあまり意味のある数字ではないのでどれが多い少ないを言ってもしょうがないと思うけれど、0.3以上(つまり「Soar」以上)を上位と見なせば、やはりdoriko、supercell、流星Pが強いなという印象は受ける。
さて、この結果を友人に見せてみた。友人は、「ゆうゆP、歌われてないなあ……」とぼやいていた(ゆうゆP歌ってみた動画を熱望しているらしい)。
そういう意味では、元増田もOSTER project歌ってみた動画を熱望している。しかし、表中では下位である。
二人とも、表中の曲が、まだ歌ってみたが流行ってない時期(そんな時期があるのか分からないが)のものだから不利なのだろうか、最近は歌ってみたも結構増えてたりするのだろうか。
そんなことを思ったので、ついでにゆうゆP、OSTER projectの一連のオリジナル曲についても取ってみた。
そうすると、興味深いことが分かった。
投稿日順 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 桜の季節 | ゆうゆP | 589,653 | 69 | 0.1170 | 2007/11/2 |
2 | 白の季節 | ゆうゆP | 444,803 | 42 | 0.0944 | 2007/11/29 |
3 | クローバークラブ | ゆうゆP | 222,634 | 11 | 0.0494 | 2008/1/3 |
4 | experimental-001 | ゆうゆP | 37,299 | 0 | 0.0000 | 2008/1/18 |
5 | experimental-002 | ゆうゆP | 33,727 | 0 | 0.0000 | 2008/1/21 |
6 | 夕音 | ゆうゆP | 96,402 | 5 | 0.0519 | 2008/6/22 |
7 | 渦と階段 | ゆうゆP | 33,962 | 1 | 0.0294 | 2008/7/13 |
8 | エレクトロエレジー | ゆうゆP | 54,330 | 0 | 0.0000 | 2008/8/30 |
9 | 極楽鳥 -bird of paradise- | ゆうゆP | 144,756 | 211 | 1.4576 | 2008/10/6 |
10 | UltraHardAttacks of OddMusiK | ゆうゆP | 68,313 | 3 | 0.0439 | 2008/10/20 |
11 | ハイウェイノート | ゆうゆP | 56,533 | 10 | 0.1769 | 2009/3/11 |
12 | カタパルトネーション | ゆうゆP | 53,865 | 9 | 0.1671 | 2009/4/21 |
投稿日順 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 恋スルVOC@LOID | OSTER project | 1,207,038 | 41 | 0.0340 | 2007/9/13 |
2 | Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ- | OSTER project | 192,627 | 29 | 0.1506 | 2007/10/8 |
3 | おやすみのうた | OSTER project | 97,414 | 15 | 0.1540 | 2007/11/1 |
4 | ミラクルペイント | OSTER project | 841,479 | 70 | 0.0832 | 2007/11/22 |
5 | ちょこまじ☆ろんぐ | OSTER project | 184,857 | 17 | 0.0920 | 2008/2/13 |
6 | RING×RING×RING | OSTER project | 181,411 | 8 | 0.0441 | 2008/3/9 |
7 | フキゲンワルツ | OSTER project | 134,407 | 13 | 0.0967 | 2008/4/29 |
8 | つきうさぎ | OSTER project | 154,708 | 78 | 0.5042 | 2008/6/20 |
9 | 8月の花嫁 | OSTER project | 146,680 | 4 | 0.0273 | 2008/8/30 |
10 | trick and treat | OSTER project | 346,775 | 69 | 0.1990 | 2008/10/30 |
11 | プリンセス・カウガール・ショー | OSTER project | 50,360 | 5 | 0.0993 | 2008/12/1 |
12 | マージナル | OSTER project | 84,794 | 13 | 0.1533 | 2008/12/15 |
13 | ピアノ×フォルテ×スキャンダル | OSTER project | 73,201 | 150 | 2.0492 | 2008/12/20 |
14 | Around the World | OSTER project | 181,486 | 2 | 0.0110 | 2009/1/31 |
15 | one more kiss | OSTER project | 77,437 | 28 | 0.3616 | 2009/5/29 |
16 | ゆきうさぎ | OSTER project | 23,138 | 5 | 0.2161 | 2009/6/11 |
17 | 恋色病棟 | OSTER project | 90,300 | 13 | 0.1440 | 2009/6/16 |
ゆうゆPに関しては、予想通りだけど、「experimental」シリーズは1曲も歌われてないよね……その代わりというわけではないけれど、「極楽鳥 -bird of paradise- 」が突出して歌われている。
一方、OSTER projectはというと、「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」が再生数の比して突出して歌われている。あとは「つきうさぎ」と「one more kiss」が多いか。
再生数上位群でいくと、やはりdoriko、supercell、流星Pが強い。ただ、これは作者依存というより、これらの作者が歌い手に好かれる楽曲をより多く作っているからに過ぎない。
というのも、再生数上位群の中ではあまり歌われていないゆうゆPとOSTER projectだが、彼らの楽曲の中にもすごくよく歌われている歌も存在するからだ。
作者という要素はまったく無視できないにせよ(人気作者の曲はやはり歌い手もその存在を認知しやすいだろう)、歌い手に好かれる要素の大部分は個別の楽曲の中に現れているといえる。
自分はニコニコ動画でボーカロイド(初音ミクとかのことね)のオリジナル曲をよく聴いている。
そんな自分でも、例えば、以下のような動画を見るにつけ、ボーカロイド――つまりロボット、が歌ったものより人間の歌ったものの方が断然いいなと思う。
紅一葉
オリジナル:黒うさP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2465784
歌ってみた:ヤマイ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7231024
黒うさPのオリジナルもボーカロイドの調整は相当にできている方だが、人間とは比べるべくもない。ボーカロイドのコアなファンほど、案外、人間のよさをよく知っているのではないだろうか。
さて、自分はボーカロイドオリジナル曲だと、ボカロがぼそぼそ歌っているようなものが結構好きだ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4309620
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5388856
はなればなれ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5837532
上述した通り、自分はボーカロイドより人間が歌った方がいいと思っているので、これらの曲も人間が歌ってくれないかあと思うけれど、まあ、ほとんどない。
なぜか?
再生数の問題があると思う。上記3本はいずれも再生数が10000以下だけど、あまりに再生数が少ない場合、そもそも歌ってみたの歌い手がその楽曲を認知しないだろう。知らない歌は歌いようがない。また、再生数が少ない動画を歌ってみることに躊躇することもあるかもしれない。せっかく歌うのだからたくさん聴かれる方がいいに決まっているし、元々人気のある曲の方が初動は大きいだろう。
けれども、自分にはボーカロイドオリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」があるのではないかと思えてならない。なぜかというと、どうも再生数が多いオリジナル曲の中にもあまり歌われていないものがあるような気がするからだ。
気がする、だけではよくないので、定量的に説明できるかと調査してみた。
方針としては、再生数の多いオリジナル曲を抽出し、そのオリジナルに対する歌ってみた動画の再生数を見れば、人気オリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」の傾向がつかめるのではないか、というもの。
再生数順位 | 曲名 | 作者 | 歌い手 | 本体再生数(A) | 歌ってみた再生数(B) | B/A(小数第5位で四捨五入) | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | みくみくにしてあげる♪ | ika | 歌和サクラ | 6,372,090 | 195,853 | 0.0307 | 2007/9/20 |
2 | ワールドイズマイン | supercell | うさ | 2,638,733 | 887,612 | 0.3364 | 2008/5/31 |
3 | 初音ミクの消失 | cosMo | massΩ | 1,649,182 | 206,762 | 0.1254 | 2008/4/8 |
4 | ハジメテノオト | malo | that | 1,389,425 | 258,395 | 0.1860 | 2007/10/14 |
5 | サイハテ | 小林オニキス | uinona | 1,147,430 | 106,403 | 0.0927 | 2008/1/16 |
6 | Packaged | kz | 青もふ | 1,042,100 | 53,958 | 0.0518 | 2007/9/25 |
7 | 歌に形はないけれど | doriko | THAT&歌和サクラ | 886,630 | 351,343 | 0.3963 | 2008/1/20 |
8 | ミラクルペイント | OSTER project | mitten | 831,120 | 36,485 | 0.0439 | 2007/11/22 |
9 | ロミオとシンデレラ | doriko | 花たん | 828,126 | 426,570 | 0.5151 | 2009/4/6 |
10 | 初めての恋が終わる時 | supercell | ちょうちょ | 815,142 | 325,001 | 0.3987 | 2008/12/12 |
11 | 初音ミクの暴走 | cosMo | 内緒妹 | 828,126 | 111,722 | 0.1349 | 2007/10/22 |
12 | 私の時間 | くちばしP | 委員長 | 725,008 | 9,155 | 0.0126 | 2007/10/22 |
13 | コンビニ | cokeshi | haloyosy | 707,939 | 978,623 | 1.3824 | 2007/12/30 |
14 | あなたの歌姫 | ボクP | 青もふ | 663,734 | 16,937 | 0.0255 | 2007/9/18 |
15 | えれくとりっく・えんじぇぅ | ヤスオP | 青もふ | 614,018 | 35,493 | 0.0578 | 2007/10/10 |
16 | 桜の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 585,619 | 60,384 | 0.1031 | 2007/11/2 |
17 | ハト | 秦野P | 大吟醸♂ | 549,577 | 25,951 | 0.0472 | 2007/12/20 |
18 | ぽっぴっぽー | ラマーズP | タイツォン | 510,007 | 209,286 | 0.4104 | 2008/12/11 |
19 | 夢みることり | はややP | ヤマイ&うさ | 503,442 | 140,145 | 0.2784 | 2008/2/5 |
20 | 永久に続く五線譜 | デッドボールP | ヤマイ | 464,341 | 25,924 | 0.0558 | 2007/11/29 |
21 | ファインダー | kz | 歌和サクラ | 455,986 | 116,517 | 0.2555 | 2008/1/5 |
22 | magnet | 流星P | clear&蛇足 | 443,904 | 239,435 | 0.5394 | 2009/5/1 |
23 | 白の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 441,904 | 60,384 | 0.1366 | 2007/11/29 |
24 | celluloid | baker | サリヤ人 | 419,868 | 68,027 | 0.1620 | 2007/10/5 |
25 | 夕日坂 | doriko | うさ | 409,819 | 117,433 | 0.2865 | 2008/3/22 |
26 | サンドリヨン | ゆのみP | うさ & トゥライ | 400,921 | 315,552 | 0.7871 | 2008/8/25 |
27 | Dear | 19's Sound Factory | (合唱) | 386,989 | 477,188 | 1.2331 | 2008/3/15 |
28 | Soar | 流星P | F9 | 370,495 | 257,700 | 0.6956 | 2008/3/19 |
29 | Melody… | mikuru396 | 雌豚 | 348,324 | 86,983 | 0.2497 | 2007/10/27 |
30 | ぶちぬけ!2008! | doriko | ヤマイ | 346,702 | 43,847 | 0.1265 | 2007/12/24 |
メルト | supercell | haloyosy | 4,438,517 | 1,906,088 | 0.4294 | 2007/12/7 | |
ブラック★ロックシューター | supercell | ゴム | 1,971,868 | 1,027,386 | 0.5210 | 2008/6/13 | |
恋は戦争 | supercell | ピコ | 1,506,165 | 403,595 | 0.2680 | 2008/2/22 | |
恋スルVOC@LOID | OSTER project | 青もふ | 1,196,311 | 27,923 | 0.0233 | 2007/9/13 |
調査結果を見て自分でも、へー、と思ったのは、オリジナルより再生数の多い歌ってみた動画のあることだ。「コンビニ」と「Dear」がそれである(いずれも比の値が1より大きい)。ここに歌い手に好かれる鍵があるのだろうか?
また、比の値が0.1以下、つまり、最も人気のある歌ってみた動画でもオリジナル動画の再生数の1/10以下、と極めて低いものが10件(「みくみくにしてあげる♪」、「サイハテ」、「Packaged」、「ミラクルペイント」、「私の時間」、「あなたの歌姫」、「えれくとりっく・えんじぇぅ」、「ハト」、「永久に続く五線譜」、「恋スルVOC@LOID」)あるけれど、10件中9件が、オリジナルが2007年に投稿された古いものだ(初音ミクの発売は2007年8月)。古い時代はまだボカロオリジナルを歌ってみたが流行っていなかった、という仮説は妥当だろうか? そうい傾向は強いにせよ、おなじ2007年投稿動画でも、「コンビニ」や「メルト」は比の値が大きい。だから、それだけとも言えないはずだ。
作者によって異なるというのはどうか。supercellや流星P、dorikoはいずれも比の値が大きい。彼らに共通する作風が、歌い手を引き寄せるということはないだろうか?
三人に共通するのは、いずれも電波色やキャラクターソング色がなく、歌い上げるような曲調が多いことだ。こういったところが、歌い手に気に入られる要因なのかもしれない。
アイドルについては、んー、グラビアアイドルなんかはまあ好きだけどw、
ここでは関係ないので除外する。
歌って踊ってバラエティやドラマ出て、みたいないわゆるアイドルについてだけど、
うん、たしかに俺はテレビを見ないので、アイドルは詳しくない。
知らないのに語ってみたわけだが、不快に思ったのなら謝る。申し訳ない。
で、申し訳ないついでに、さらに知らないのに語ってしまう。
ミクについては、「アイドル」としても捉えられるんじゃないかと思うんだ。
単純に割り切っていえば、もちろんただのソフトウェアだ。「楽器」だ。絵だ。
でも、「初音ミク」というブランドとして、キャラクターとして、完全に一人歩きしている。
誤解を恐れず言えば、今、同じ楽曲を中川翔子と初音ミクがそれぞれ同時に出せば、
初音ミクの方が売れるだろう。
それはさすがにない、というかもしれないが、少なくともいい勝負にはなると思う。
それは何故か。
初音ミクが、「楽器」としてではなく、アイドルとしての商品価値を持っているからだ。
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp
最初から「アイドル」として明記してある。
初音ミクは当初、どちらかというと、「ボーカロイド」という「新しいソフト」、
もう一歩進んで「バーチャル・シンガー」として認識されていたかも知れないが、
当初から「アイドル」として設定されているのだ。
多少歌が下手でも、そのタレント性、スター性、かわいらしさで許される「アイドル」。
ただここにきてsupercellの躍進で一気にメジャーに殴り込みをかけ、圧勝して見せた
(もちろんlivetuneの活躍もあったが、今センター街を見てみれば、supercellの凄さが分かる)。
「歌って踊れるカワイイ女の子」ではなく、偶像としての、「時代」としての「アイドル」だ。
初音ミクの登場以来、何が起こったか。
ニコ動でのボーカロイド旋風、はちゅねの登場、ねんどろいどやfigmaの爆発的ヒット、痛車コラボ、
星雲賞受賞、グッドデザイン賞を受賞、「桜ノ雨」旋風、そして、supercell。
もちろん「人間」ではないし、「アニメキャラ」ともいえないので、
単純に比べられないが、社会現象としての「初音ミク」は発売2年が過ぎようとしても、まだ続いている。
ブームではない、まったく新しい現象。
今までも声優がアニメキャラ名義でCDを出して売れる、てのはいくらでもあったが、
当然ファン自体が作った曲ではない。
たとえファンが勝手にイメージソングを作ったとしても、声優が歌うわけではない。
その意味で、「アイドル」のために歌を作って、その「アイドル」に歌わせることが可能な初音ミクの存在は、
音楽の教科書か(「桜ノ雨」は載りかねない)、社会科の教科書かわからないけど、
日本だけでなく世界中のクリエイターを刺激して、もっと面白い革命を起こしてくれると思っている。
ビートルズが音楽のアイドル=偶像だったように、初音ミクは21世紀のネット界のビートルズになる。
さすがにこれは言い過ぎか。
アイドルのことよく知らないけど、少し語ってみる。
supercellの大躍進を見て、ふと思ったんだが、初音ミクを「アイドル」として捉えた場合、
今のアイドルでいうと、PerfumeとAKB48を2で割ると、ちょうど初音ミクになるのではないだろうか。
中田ヤスタカプロデュースになってからの人工的な「感情のない冷たい感じ」と「アイドルとしてのかわいらしさ」がウケた。
いうまでもこの人工的な「感情のない冷たい感じ」は、vocaloidである初音ミクの特徴でもある。
12月20日 - 『Twinkle Snow Powdery Snow』をネット配信限定でリリース。mora winで5日間連続売り上げ1位を記録した。この頃からファンの手で動画共有サイトYouTubeなどにPerfumeの動画が投稿され、大量に視聴される。
(まあ今の時代、動画系サイト、もしくは着メロを経由することでマイナーなミュージシャンがファン達の手によってメジャーへとなっていくものだが)。
初音ミクが出た後、Perfumeの曲を初音ミクに歌わせた動画が出てきたのも、
単純に初音ミク=テクノロジーの結晶と、テクノ系アイドルという親和性だけでなく、時代的にマッチした興味深いコラボだったといえる。
「会いに行けるアイドル」[2]をコンセプトに専用劇場でほとんど毎日公演を行っている。メディアを通した遠い存在だったアイドルを身近に感じ、その成長していく過程をファンに見てもらい、共に成長していくアイドル・プロジェクトである。
と、「会いに行ける」=身近さと、「その成長していく過程をファンに見てもらい、共に成長していく」というのがある。
ファン以外は誰が誰だかわからないアイドルたちの、ファンの集積が「AKB48のファン」となる。
それは様々な楽曲、様々なテイストのイラストで「プロデュース」された初音ミクのちょうど真逆だ。
一般人からは「AKB48という名前はわかるが、メンバーの名前がわからない」というある種の奇妙な匿名性を得ている。
結局ファン以外からすれば、得体の知れない集団となってしまい、おそらくこの奇妙な匿名性を維持したまま活動を終了するだろう。
ブランドとしての「AKB48」はあるが、ファンは自分が気に入った各メンバーを応援することで、結果的にAKB48を応援することになる。
初音ミクは公式イラストはあるものの、無数の楽曲・イラストによって、イメージが定まらないが、
逆にそこがプロデュースする方からすれば「自分色に染められる」魅力となり、
またファン(受け手)側からすれば、自分好みを初音ミクを選べることとなる。
また、初音ミクは当然ながらニコ動でのアップと、公式設定にはない「ネギ」を持つ、はちゅねの登場などの「成長」や、
自分が好きな動画を見ることで「再生数が伸びる」という「成長」や結果としてランキングに入るという「成長」がある。
また特徴的なのが、アイドル(与える側:高)-ファン(享受する側:低)という上下関係ではなく、
自分たちで初音ミクを歌わせ、イラストを描き、動画を作りと、自分たちがプロデュース(曲などを与える)することで、アイドルとの上下関係が逆になっている。
たまたまそうなったら「自分の意見がアイドルに届いた」と擬似的なプロデュース感覚を得るのと違い、
まさしく自分の手でアイドル自身をプロデュースできるのだ。それは「究極の応援方法」とも言える。
なんかグダグダになってきたのでまとめよう。
Perfumeの「冷たさ(=人工的な魅力)」と、AKB48の「応援できる」「自分で育てられる」部分を足して2で割ったら、
ちょうど初音ミクになるよね、という話。
今流行ってるアイドルを見ると、初音ミクがあまりにもピタっと当てはまっていて、興味深い。
初音ミクがよりメジャーになっていくのが、当然の流れに思える。
恐ろしいことに、まだミクは本気出してないのだ。きっと。
livetuneは買ったけどsupercellやabsordはスルーした。理由は単純にヤスタカ系フューチャーポップは興味が有ったけど、VOCALOIDそのものにはそれほど思い入れが無いから。
最近だんだんVOCALOIDから遠ざかるようになってきて、supercellのデビューを境にすっかり嫌いになってしまった。
VOCALOIDを知らない一般人にも十分聴かせられるような歌唱力の作品がメジャーデビューするなら大いに歓迎するけれど、あの歌声はロボっぽさが目立っててとても他の人には聴かせられないし。ニコニコや同人活動で盛り上がるだけならいいけど、あれを一般流通に乗せてほしくない。
もともと自分が好きだっただけに、「VOCALOID曲の最高峰でもこんなもんか」って思われるのがすごく嫌なんだよね。「ぼかりす」レベルとは言わないけれど、もっと調教はしっかりして欲しかった。
お店の中や街中であのミクの声が聴こえてくるのがすごく嫌だ。
http://anond.hatelabo.jp/20090308152436
元増田さんがまだ残ってるかどうかわからないけど、もし居たらぜひこの記事について意見を聞かせて欲しいんだ。
http://slashdot.jp/~TarZ/journal/450116
ちなみにMEIKOというのは初音ミクと同じクリプトンから、初音ミクよりずっと前に売り出されていたボーカロイド。
平沢進氏が自分の楽曲にボーカロイドを使っていたなんて、本人が発言するまではほとんど誰も気付いていなかった。
この事実についてどう思う?
あと、個人的な意見を言うとryoさん(Supercell)はあんまりボーカロイドの調整が美味い方ではないと思う。
(楽曲自体は素晴らしいところがいっぱいあるし、いっそのことこれをキッカケに生身の歌手のための作品を作るプロになってくれたらいいんじゃないかと思ってるけど)
だからryoさんの作品だけでボーカロイドすべての「実力」を見切ったつもりになられると、いちボカロFANとしてはちょっと悔しい。
平沢氏のように、生身の人間とまがうばかりの調整をさせる人もいれば、ボーカロイドならではの特徴を生かして、ボーカロイドでなければ歌い得ない作品を作ってる人もたくさんいる。
(ここで迂闊に紹介するとその作者に迷惑がかかるかもしれないので控えますが)
ボーカロイドというのはまだまだいろんな可能性を秘めた新しい「楽器」なんじゃないか、少なくともその可能性は大きいはずだと思ってる。
まず否定ありき、で入ってきてる人には、その可能性はなかなか気付けないのかもしれないけど……。
もしかして、50年、100年後になってふり返ったら、実は今の私たちは音楽の歴史の大きな転換点に立ってたんだと気付くかもしれないよ?
ただ単にボーカロイドという技術の話じゃなく、プロ、アマチュア、という区別や、著作権というものの在り方そのものもどんどん変わってゆくのかもしれない。
(ニコ動におけるボーカロイドのもう一つの魅力は、ひとつの楽曲があらゆる人にどんどん引用、改変され、名作にはあっというまにアンサーソングが作られたり、たくさんのPVや「歌ってみた」動画が作られてゆくこと。こんなことは今の著作権にがんじがらめに縛られたプロの世界ではなかなかできない。作品レベル云々ではなく、そういった生々しい”躍動感”に惹かれている人も多いはず。本来、「生きた文化」というのはそういうものであったんじゃないか、河原で演じられる大道芸に投げ銭を投じるような、即席で吟じられた和歌に返歌するような、そんな時代がネットによってもう一度復活しようとしてるんじゃないか、とさえ個人的には思っているのですが)
せっかくこんな面白い時代に生まれ合わせたのに、元増田さんみたいに凝り固まってるのは、なんとなく勿体ない気がします、よ?
今ならsupercellや初音ミクを批判すれば、いくらでもレスがつきます!!釣り放題。
それだけファンがいるってだけでもスゴイね。
アンチがいて、それに何か言い返さないと気が済まないファンがいる、
この構図を作り上げただけでも、音楽性とか所詮ソフトだとかオタクキモイとか関係なくて、
「アイドル」として十二分にスゴイと思う。
3日に発売のAKB48の「10年桜」がデイリー3位だから、枚数はわからないがランクだけみれば、紅白に出たAKB48以上。
ACIDMANや凛として時雨やらJロックをよく聞くんだけど、
初音ミクでもOSTER projectやlivetuneとか有名どころはウマイと思んだがな。
supercellはその中でも飛び抜けてる。
ものすごくどうでもいい大きなお世話だとは思うんだけど、ソニーはどういう意図でこのCDを出そうと思ったんだろう、と思った。悪い意味とかではなく。
・supercellというクリエイター集団に今後の可能性を感じたから契約した
・単純にインディーズで十分な実績があるので、とりあえずメジャーから一枚出させせばそれは利益が出る程度に売れると思ったからワンショットで契約した
もちろんこれらの要素が複合的に絡み合って今回のリリースになったんだろうけど、色んな意味で今後の展開が気になる。
というのも、そろそろボカロブームというものが成熟期に入って、
『ボーカロイドを極めれば極めるほど、生身のボーカリストには無い新しい魅力が出てくる』季節から、
『ボーカロイドを極めれば極めるほど、結局どこまで行っても生身のボーカリストを越えることは流石にできないという気持ちが湧いてくる』季節に入ってきたと思ったからだ。
このアルバムも素晴らしいアルバムだと感じたけど、極論すれば、きっと生身のシンガーが歌っていればもっと音楽性の高いアルバムになっていたはずだ。
とはいえ今回は初音ミクでないと、ボーカロイドでないと意味が無かったのは判る。それくらいは自分も理解しているつもりだけど。
だけど、この先はどうするんだろう?
きっと今回のアルバムは十分にソニーに利益をもたらす程度の売り上げを出すだろうけど、その次というのはどうなるんだろう。
またこれだけのクリエイター集団を擁しながら、『次もボーカロイドでヨロシク』となるのか『次はボーカリスト使わないか?』となるのか。
それとも今回はご祝儀的に売れたけどどうせ次はそんな売れないしもういいよ、同人に帰りなさいってなるのか。
多分どの道をたどっても実は厳しい道だと思うけど、それがどうなるのかは物凄く興味がある。