はてなキーワード: バビルとは
「百獣の王のライオン」、そもそも百獣の王の百獣は何なのでしょうか
ライオン自身は百獣の王だと思ってないし、他の獣もライオンは王だと思ってません。
サバンナにいるライオンが従えていると思われる動物100匹とライオンキングに出演したかを⚪︎×で示しました。
百獣の王ではなく二十獣の王ですね。ちょっと寂しい。
上手に生きるコツは美味しいカルボナーラの作り方とよく似ている。
30歳を過ぎるまでカルボナーラを作ったことのない僕が人生に躓いたのは仕方がないことだったのだと思う。
料理をしなかったわけではないし、パスタを作ったことがなかったわけでもない。
普通の人はペペロンチーノを作り、ボロネーゼを作り、カルボナーラを作る。
でも僕はカルボナーラを飛ばしてジェノベーゼやアマトリチャーナなど他のパスタを作り続けた。
なぜかカルボナーラは敬遠してしまった。それを説明することはむずかしい。あのクリーミーさに満ちた感じだったり、半卵なのか全卵なのかはっきりしない感じだったり、そもそもカルボナーラという名前だったり、いろいろな理由を挙げることはできる。
しかし、どれが理由なのかと言われると、はっきりとは明言できない。言うなればカルボナーラをカルボナーラ足らしめてるカルボナーラらしさがなんとなく僕にカルボナーラを敬遠させた。
僕は同い年の人たちと同じようにかわいい子に声をかけ、デートをして、セックスをした。でも、それだけだった。
恋することや愛することは一度もなかった。
それは小説や映画などで使われる、話をおもしろくするための修辞学的な表現だと思っていた僕は、それが現実に存在するものだと知ってひどく驚いたものだった。
僕は恋や愛をユニコーンやペガサスのようなものだと思っていた。
現実の動物をベースにしているから、似ている動物はいる。しかし、それはあくまで空想上の生き物であると。
「どういうこと?」
「カモノハシの標本を送られたイギリス人もその存在を信じなかった。鴨のくちばしとビーバーの体をツギハギしたものだと思い込んで。おかしな話よね。そこにカモノハシはいたのに」
彼女とはそれっきりだった。
彼は自らのことをニューハーフともトランスジェンダーとも言わなかった。ただのオカマだと言った。彼女と呼ばれるのも好まなかった。
女性ホルモンは摂取していたが不定期だった。真面目にクリニックに通ったかと思うと、突然行くのをやめた。そんなことを繰り返していたので、オカマは男性と女性の間を行ったり来たりしていた。
特に深い理由があったわけではない。ある時僕はオカマと寝た。酒で記憶をなくしたわけでも、ヤケになったわけでもなく、なんとなく僕はオカマと寝た。それがどこか自然な成り行きのように思えた。オカマは男性みたいで女性みたいで不思議な感じだった。
オカマとは付き合っていたわけではなく、友達のような関係だった。僕に彼女がいた時もあったし、オカマに彼氏がいた時もあった。でも、どちらからともなく連絡を取って、相手の家でご飯を作り、ワインを飲んで、セックスをした。僕とオカマはそんな関係だった。
いつものようにオカマの家に泊まった翌日、僕が起きるとオカマが料理を作っていた。
オカマはいつも楽しそうに料理を作った。料理を作るオカマを見るのが僕は好きだった。
オカマは話をしてくれた。オカマという生物の生態についての話だった。
オカマになるのは金がかかる。昼の仕事で稼ぐには厳しいし、そもそもオカマになればなるほど、昼の仕事は難しくなる。オカマが言う通り僕はオカマの警官や教師というものを見たことがなかった。だから多くのオカマは夜の仕事をする。
若いオカマはいい。若いオカマは綺麗だから自分も周りも満足する。でもオカマも年をとる。年をとったオカマは醜くなる。夜の仕事は難しくなり、周りから求められることも少なくなり、その醜さに何よりも自分自身が絶望する。昼の仕事の経験もなく、夜の仕事を続けられるわけでもなく、誰からも求められることのなくなった醜いオカマとなってオカマの生態は終焉を迎える。
「ねえ、バビルサって知ってる?」
「なにそれ?」
「インドネシアにいるイノシシの仲間。長いツノが生えててだんだん伸びて最後には自分の頭に刺さって死んじゃうんだって」
「へえ、変わってるね。でも急にどうしたの?」
「それってオカマに似てるなって思ってね」
そう言ってオカマは2人分のカルボナーラを持ってきた。僕はカルボナーラは好きじゃなかったけど、オカマのカルボナーラだけは好きだった。確かに美味しいカルボナーラだったけど特別美味しいってわけではなかった。でもなぜだか好きだった。まるでオカマのようだった。そういって僕らはカルボナーラを食べた。僕らの関係はオカマが自殺するまで続いた。
女の子と上手に遊べなくなった。
嘘というわけではないのだけど、思ってもいない言葉を言えなくなった。
例えば本当に綺麗な子以外には綺麗だと言えなくなった。そして本当に綺麗な子は、多くの場合、綺麗なこと以外には褒めるべきとこがなかった。そういったわけで僕は女の子と上手に遊べなくなった。僕は暇を持て余した。
ただこの話にはミステリアスな少女もオシャレな小人も出てこない。劇的な体験だったり非日常的な冒険だったりそういったイベントも起こらない。仕事をして、洗濯をして、アイロンをかけて、料理を作って、ワインを飲んで、夜に眠る。そんな生活が何年も続いた。そして僕は何年も飽きることなくカルボナーラを作り続けた。
オカマのカルボナーラを思い出しながら作り、カルボナーラを食べながらオカマを思い出した。男のようなオカマを思い出し、女のようなオカマを思い出し、元気なときのオカマを思い出し、辛そうなオカマを思い出した。思い出すオカマによってカルボナーラの味は変わっていった。
でもしばらく経った頃からカルボナーラの味は変わらなくなった。そして僕の生活はすこし変わり始めた。相変わらず思ってもいない言葉は言えなかったが、以前より思う幅が増えた。どんな人にも美しさがあり、優しさがあるように思えた。もちろん、多くの場合は、という留保付きだったけれど。
僕は相変わらずカルボナーラを作り続けた。パスタを茹で、生ハムを炒め、ワインを加え、パスタを入れて、卵とチーズを混ぜて、黒胡椒をたっぷりとかける。ひとつひとつの行動が美味しいカルボナーラを形作るように、僕の生活のひとつひとつの行動が意味を持ち始めた。現実と人生が地続きになった。
もちろん、失敗することもある。茹で過ぎたり、ワインを入れすぎたり、火が強すぎたり。でもそういった失敗もどこか友達みたいに思えるようになった。そして僕はそんな具合に人生を生きるようになった。カルボナーラのように。相変わらず時々失敗はするけれど、どんなカルボナーラでも美味しいものだ。多くの場合は。
2023-01-14 部分改稿
供養。
日付 | 担当者 | URL |
---|---|---|
11/30(水) | 増田 | いよいよ |
12/01(木) | 増田 | 検索用 |
12/02(金) | 増田 | 2022増田造語大賞は「コロ失世代」 |
12/03(土) | 増田 | バビルサ気分 |
12/04(日) | 増田 | ドラえもんが隠れてる |
12/05(月) | 増田 | ハンドドライヤー全面解禁は何時になるんだろ |
12/06(火) | 増田 | チン可能容器判別法 |
12/07(水) | 増田 | 鮭おにぎりが税込170円 |
12/08(木) | 増田 | 使用済みペーパータオルが嵩張る |
12/09(金) | 増田 | 栄えある 「2022 増田 モスト・ユースフル・ブコメ・オブ・ザ・イヤー」 が決定! |
12/10(土) | 増田 | ポリバケツは禁止に |
12/11(日) | 増田 | コップ押し付けたら氷が出てくる冷蔵庫 |
12/12(月) | 増田 | 加水分解にやられた |
12/13(火) | 増田 | ゲテモノに見えた。が、美味しかった。 |
12/14(水) | 増田 | ベアリングすごい |
12/15(木) | 増田 | トイレマジックリン後、水拭きする? |
12/16(金) | 増田 | 【2022年ワーストバイ】昔の使いやすかった親子ノズルを返してほしい【今年買って良くなかったモノ】 |
12/17(土) | 増田 | 肉まんのペーパーレス化が待たれる【SDGs】 |
12/18(日) | 増田 | 欧州委員会のヨウロバー副委員長 |
12/19(月) | 増田 | ご注文はファックスで |
12/20(火) | 増田 | クリスマスソングはレッドオーシャン |
12/21(水) | 増田 | カバくんが引っ越した |
12/22(木) | 増田 | ありがとう掃除動画 |
12/23(金) | 増田 | 19インチが大型テレビ? |
12/24(土) | 増田 | 【大量】増田ますゞ |
12/25(日) | 増田 | バーティシリウム |
12/26(月) | 増田 | アスリートのCO2排出 |
12/27(火) | 増田 | 「お酢のチカラ」「酸が効く」 |
12/28(水) | 増田 | 日本語絡みの楽曲 |
12/29(木) | 増田 | BSK |
12/30(金) | 増田 | アカデミー賞でウィル・スミスがビンタの件 |
12/31(土) | 増田 | 増田 カレンダリオ デ アッヴィエント 2022 |
オカマになるのは金がかかる。昼の仕事で稼ぐには厳しいし、そもそもオカマになればなるほど、昼の仕事は難しくなる。オカマが言う通り僕はオカマの警官や教諭というものを見たことがなかった。だから多くのオカマは夜の仕事をする。
若いオカマはいい。若いオカマは綺麗だから自分も周りも満足する。でもオカマも年をとる。年をとったオカマは醜くなる。夜の仕事は難しくなり、周りから求められることも少なくなり、その醜さに何よりも自分自身が絶望する。昼の仕事の経験もなく、夜の仕事を続けられるわけでもなく、誰からも求められることのなくなった醜いオカマとなってオカマの生態は終焉を迎える。
「ねえ、バビルサって知ってる?」
「なにそれ?」
「インドネシアにいるイノシシの仲間。長いツノが生えててだんだん伸びて最後には自分の頭に刺さって死んじゃうんだって」
「自分のツノで?」
「そう、自分のツノで」
「へえ、変わってるね。でも急にどうしたの?」
「それってオカマに似てるなって思ってね」
そう言ってオカマは2人分のカルボナーラを持ってきた。僕はカルボナーラは好きじゃなかったけど、オカマのカルボナーラだけは好きだった。確かに美味しいカルボナーラだったけど特別美味しいってわけではなかった。でもなぜだか好きだった。まるでオカマのようだった。そういって僕らはカルボナーラを食べた。僕らの関係はオカマが自殺するまで続いた。
http://anond.hatelabo.jp/20070430131443
もちろん「AIR」の方。「今日は一日アニソン三昧」なのよ。しかし一曲目が「AIR」……。
(以下、一人実況)
・「愛をとりもどせ!」なんでオリジナルじゃなくて田中抜きバージョンやねん(追記:コロンビア・カバーhttp://www.amazon.co.jp/dp/B00005ENS5だったのか・笑)。ある意味レアだけど。
・うおー、「マッハGOGOGO」めちゃくちゃカッコいい。何このキレのいいサウンド。
・「ハクション大魔王」ってこんなガレージロックサウンドだったっけか。ギターの音の歪み方がスゲー。
http://anond.hatelabo.jp/20070430150248いやー、まったくです。正式な音楽教育を受けた人の作編曲って素敵よねー。
・飯食ってた。おお、「ムーへ飛べ」歌うのか。素晴らしい。