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2024-11-07

サッカー歴史に残る重大事件6選

1. マラドーナの「神の手」ゴール事件

1986年メキシコW杯アルゼンチン vs イングランド試合で、ディエゴ・マラドーナが手でボールをゴールに押し込んだやつ。審判が見逃してゴールが認められ、アルゼンチン勝利。この一件でイングランドファンは大荒れし、世界中サッカーファンが「いや、ハンドじゃん」とツッコミを入れた。

この事件の影響を受けて「フェアプレーってなんなんだよ?」という議論が白熱。のちにVAR(ビデオアシスタントレフェリー)導入の布石にもなった。

2. エスコバル悲劇

1994年アメリカW杯で、コロンビア代表アンドレス・エスコバルアメリカ戦でオウンゴールしてしまい、コロンビアグループリーグで敗退。帰国後、メデジンで射殺される。犯人は「自殺点ありがとう」とか言ってたらしい。

世界中サッカー界の闇が知られるきっかけとなった事件であり、南米がどれだけ麻薬カルテルギャングの影響下にあるかを示した一件でもある。南米こわい。

3. ヒルズボロの悲劇

1989年FAカップ準決勝リヴァプール vs ノッティンガム・フォレスト戦。観客が詰めかけすぎて圧死事故が起こり、96人が死亡、700人以上が負傷。スタジアム構造警察対応に大きな問題があったことによる事件

関係者がボロクソに叩かれた結果、イギリス政府が本気を出して安全基準を大幅に改善。立ち見席廃止や観客動線見直し義務づけられて、サッカー観戦の安全対策が強化された。

4. ジダン頭突き事件

2006年W杯決勝、フランス vs イタリア試合フランスジネディーヌ・ジダンイタリアマルコ・マテラッツィ頭突きして退場。マテラッツィ挑発が原因と言われるが、ジダンはこの試合最後の大舞台だっただけに世界中サッカーファン唖然としてしまう。

W杯決勝の舞台での衝撃シーンとして歴史に残り、現在まで各方面ネタにされることになる。挑発したマテラッツィにも問題があるんだが、インパクトの強さ的にジダンの方ばっかイジられてて不憫だなと思う。

5. カルチョスキャンダル

2006年イタリアセリエA審判操作による八百長が発覚した大事件。ユヴェントスが関与していたことで、クラブが2部降格。この件への関係者が続々とペナルティを食らったり辞任したりという一大事になる。

イタリアサッカー界が大打撃を受け、改めて公平性が問われるきっかけともなった。その後イタリア代表がW杯で優勝し、なんとなく汚名返上みたいな雰囲気になったが、ジダン頭突き事件も相まって微妙に後味の悪い優勝となっている。

6. FIFA汚職事件

2015年FIFA幹部贈収賄スキャンダルが発覚。複数役員逮捕され、長年会長を務めていたゼップ・ブラッターも辞任。W杯開催地の選定不正も疑われ、FIFAへの信頼を揺るがす一件となった。サッカー歴史上で、カルチョスキャンダルすら余裕で超える最大の事件といえるかもしれない。

サッカー界のトップ組織利権まみれなんじゃないかということで、これ以降FIFAにはかなり厳しい目が向けられることになるわけだが、この件を扱ったNetflixドキュメンタリー事実小説より奇なりを体現しててマジで面白いからみんな絶対に見てくれ(小学生並みの感想)。

2021-07-06

選手による日本人差別個人問題すり替えるのはダメ

経緯としては、デイリーメールによって、2019年バルサ来日した際に以下の様な動画撮影され、その内容が問題であることを報じられた事に始まった問題だけど

デンベレ選手グリーズマン選手らを処罰して個人意識問題にすることに違和感を感じている、と言う話。

個人的には、両選手日本人特別嘲笑って差別しているという風には感じなかったけど、問題の根はもっと深くてエグイなとも感じた。

https://www.youtube.com/watch?v=xgZJC6QAZgA

https://www.dailymail.co.uk/sport/sportsnews/article-9750283/Leaked-social-media-clip-shows-Ousmane-Dembele-mocking-Asian-technicians-fixing-hotel-TV.html

差別はあったのだろうか?

フランス語の以下の英訳差別的な発言であるという印象を強めている。

  • All these ugly faces, just so you can play PES aren't you ashamed」
  • 「What kind of backward language is that?」
  • 「Are you technologically advanced in your country or not?」

スラング入りなので意訳してみると

「この連中は何だ?お前がPESを遊べるようにするためにいるのか?そんなことの為に、こんな連中呼んではずかしくねぇのかよ?」、この連中を直訳して醜い顔の連中と置き換えるとセンセーションではある。

「は?何言ってんだか分からねぇよ」、どんな遅れた言葉だよ、って直訳するとヤバさは際立ちますね。

「お前らはこの国じゃ技術のある人間じゃないのかよ?」、これは直訳も糞もなく字義通りでしょう。

俺の最初の印象としては、「なんだ?このガキは。癇癪起こしてんじゃねぇよ」って感じだったけど、世論は一気に吹き上がった感があって不思議ではあった。

辻仁成ブログ

辻氏だけではなく複数フランス語話者が、意図的誤訳が含まれるという点を指摘しているけれど、俺は英語は使えてもフランス語は全く分からんので真偽の判定は難しい。DeelL翻訳英語にしてみる。

フランス語の抜出を辻氏が嘘をついてる可能性も考えないではないが、公開されている映像で、辻仁成ほど名の知れた人がそれをやる意味が見いだせないので内容は信じたい。

Toutes ces sales gueules pour jouer un PES bordel! Ils n’ont pas honte?

All these ugly faces to play a PES damn! Don't they have any shame?

この醜い連中はPESを遊ぶ為にいる、恥ずかしくないのか?」醜い顔が恥ずかしいと言ってる様な文脈にはとても思えない。

https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-1980/

デンベレ選手の言い分

これは日本で起こったことですが、世界のどこで起こってもおかしくないことであり、場所関係なく同じ言葉を使っていたと思います特定コミュニティに向けたものではありません

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2ec34c371d23a3bc97547d6028d4d728f48906e

と言っているけれど、俺はこの発言言い逃れやいい訳ではなくて、本当にそうなのだろうと思った。

理由は、経緯をおいつつ発言の内容を英語理解しようとした時に、デンベレ選手は「作業スムーズに進まないで、要求が満たされない事にキレ散らかしてる」としか思えなかったからだ。

あの場面で、作業をしている人にフランス語話者がいれば酷い罵倒に取られる訳で、いか職業意識が高い日本人でも、要求スマートに答えられない申し訳さよりも怒りが勝つかもしれない。

それくらいリスペクトに欠けた言葉遣いだったことは疑いないけど、差別のつもりではなかったってのは、そうなのだろうと理解はした。

でも、これはもっとひどい話

今分かる事は、日本人に対して差別意識があるかどうかはともかくとして、デンベレ選手自身は、汚いスラングを使って日常的に会話する人であるという事だろう。

サッカー選手ジネディーヌ・ジダンからして、デンベレ選手同様に移民の子であり、犯罪率も高いスラムの様な場所で育ちサッカー選手としての才能と努力のし上がって来た成功者が多い。

ブラジル人だと、毎日誰かが殺されるようなスラムから抜け出す事が出来て嬉しい、と言うようなことを来日した選手がいっていることはよくある。そして、彼らは家族や仲間への愛情がひときわ強い。

欧州に今もなお健在の階級の壁を才能によって超えたとはいっても、彼らの育ったバックグラウンドが消える訳じゃない。地元に戻って友達と話せば、上品言葉ではなく、スラング交じりのカッコつけた言葉で話するだろう。

日本でも、ほとんど耳にすることもないけれど、ヤンキーが、サツカンとか、ポリとか警察を呼ぶような俗語があった。今も不良少年の間で、俗語が使われてるかは知らんけど、世界中のどこにでもあるだろう。

日本不良少年大人になり社会に出るとそういう俗語は捨てる(だけの教養自然と備わる)が、同じような立場選手も多いサッカー選手同士だと、そんな話し方が常態化してるのかもしれない。

フランスの中で放置され、隔絶され、隠されてる貧困層文化を持った青年が、選手として成功する事で、地元の仲間内では普通文化を表社会に見せてしまう事があるという事なんだろう。

フランス人も含めて世界中で、これは差別だと一斉に叩いているけれど、欧米人お得意のポリコレこん棒の過剰な振り回しの側面は否めないと思う。

同時に、フランス恥部に向き合う事なく、選手個人問題にして切り離そうとしてるのが更に酷い問題に思えた。

社会存在する階級の差を放置したまま、ポリコレこん棒で叩いて表立った問題は起こさない様にしたところで、本当の差別は消えないだろう。

貧しいものは、自分たち仕事を奪う移民を嫌うのは、昨今の欧米の時事を追えば誰にでもわかることだ。そこから差別が生まれ続ける。

デンベレ選手問題個人の恥ずべき行動だと切り離して、階級の差から目を背けている間は、フランス社会差別をなくすことなんて200%出来ないなと強く思う。

スラングが表に出てくるのが嫌なら、階級の差をなくして、移民差別黒人差別も無くして、きちんと教育して社会に送り出せ。これは、ただのフランスの恥でしかないし、日本人が付き合って怒ってやるのも馬鹿らしい話だ。

追記

https://twitter.com/DabadieTV/status/1412191937495388160

フローラン・ダバディ氏が、本質的なところでは同意見だということで、ほらなと言う感じだ。

フランスが目を背けて逃げてる移民黒人との階級の差が、成功によって日の目を見てるだけなのだ。十分な教育が行き届いてない事実が見えるだけだ。

 
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