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2023-10-20

葬送のフリーレンハードボイルド

シロクマ先生の「介護されたい高齢オタクを引っかける釣り針がすごい──『葬送のフリーレン』」

(https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20231019/1697674271)

を読んだ。私の感想も大体似た感じはあるが、逆に感じた。シロクマ先生ファンタジーもの高齢者用に新たな釣り針をセットしてきたというように書かれているが、私はこれは逆で、既存高齢者向け作品若者でもわかるように模様替えをしてきたのだと思う。異世界もの流行の世相の中で、中高年向けのハードボイルド作を異世界に移したのが「異世界ハードボイルドフリーレンではなかろうか。

私は最初に葬送のフリーレンを読んだとき感じたのは「これって谷口ジローじゃないか」ということだった。後悔、そして過去への旅、他人への素っ気なさと内心の情熱強靭精神谷口ジロー作品世界を感じさせる。話の折々にヒンメルを思い出すフリーレンの姿は、飯時にセーヌのほとりで別れた恋人を思う井頭五郎とダブって見える。これが漫画ゴラクなら中年男性主人公で構わないが、少年サンデー掲載となるとさすがにターゲットを考えて異世界美少女主人公となるのは当然だろう。私はフリーレンの原作関川夏央だと言われても驚かない。

ハードボイルドの項目をwikipediaで見てみよう。"「ハードボイルド」は元来、ゆで卵などが固くゆでられた状態を指す。転じて感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情精神的・肉体的に強靭妥協しないなどの人間性格を表す。"(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89)まさにフリーレンである。また例えば中高年探偵主人公ハードボイルドありがちな設定は大体こんな感じだろう。


さてみなさんはこういうハードボイルド探偵物を読んだことはないだろうか。

2022-11-09

anond:20221109005650

嫌なら嫌な顔くらいして構わないと思う。

でも、人の心を持たない冷酷非情不寛容冷血人間みたいに見られるのも、甘受するべきだと思う。

嫌な顔することすらダメなのかな

子供の甲高い声が本当に苦手で、電車や街中で子供が大声出してると耳を塞ぎたくなるし眉間に皺が寄ってしまうんだけど、こういうこと言うと子育てしてる人からは人の心を持たない冷酷非情不寛容冷血人間みたいに扱われてしまう。「自分だって子供の頃があっただろう」「子育ての苦労を知らない」みたいな。それはこっちもわかってるんだけど、本当にただただ不快我慢できないから表情に出てしまうだけなんだ。子供なんだから黙らせようとしてもできないのはわかるし、こちらもただ耐えるしかないんだけど、表情とイヤホンは許してもらえないだろうか。

2022-03-23

anond:20220323140900

えっウィキ!?

息子や家臣に対しても冷酷非情な面を見せる人物だったとされることが多いが、情に流されず息子や一族に対しても一律に公平であったと見る向きもある。

まさか誰が書いたかもわからない信憑性の低いウィキペディアのこの一文だけを頼りに「せめてぐぐれ」とか偉そうなこと言ってたわけじゃないですよね!?

2020-01-12

実証明団

ドンドンドン

ドアが叩かれる。こんな夜中に何だよ。

「開けろ、無実証明団だ!捜査令状はある。開けろ!」

げっ、無実証明団が来やがった。連中は被告の無実を証明するためならどんなことでもする冷酷非情集団だ。だが、無実の証明被告義務である以上、被告弁護人が結成する無実証明団には捜査権限がある。誰のどんな無実を証明するのか分からんが、無実証明団に目をつけられたらもうおしまいだ。あることないこと全部証明されてしまう。

俺は観念して窓から飛び出した。

2018-12-17

ドラゴンボール超 ブロリー ネタバレ感想

作品最後の話までネタバレしてるので注意。


すばらしかった。

もちろん多少の賛否はあるだろうけど、日本アクション超大作は名実共にアニメ映画になったのだと確信しました。

100分の上映時間の内、前半でサイヤ人達のストーリーの掘り下げが行われて、その後におそらく40分以上も戦闘シーンが延々と続く。

戦闘シーンはあまりにもひたすら続くので人によっては集中力が切れるかもしれない。しかし、超ハイクオリティなバトルシーンはすさまじい出来だった。

この映画体験マーベル映画にも負けていないと自信を持って言える。

プロレス興行系の格闘技試合のように背景BGMチャントブローリー!!!とかゴジータゴジータ!とか)が流れるのも面白い演出だった(笑) すこし気になってる人もいるようだけど。


ストーリー自体シンプルでわかりやすい。

しかし話のテーマ自体最近時代の流れをきちんとつかんでおり、鳥山明真骨頂を見た感じだ。鳥山明は元々映画好きでドラゴンボール香港映画カンフーとかターミネーターから着想を得たような話がある。

まりグローバルな流れの中の映画の潮流をわりと掴んでいるように見える。

その中で鳥山が選んだ今回の話のテーマ

サイヤ人アイデンティティ肯定

だ。

これはすばらしい選択だったと思う。

今年最大のヒット作の一つ、ブラックパンサー批評する際に

アメリカ黒人アフリカアイデンティティ肯定という点について言及していた人もいたと思う。

その流れを見事に掴んでいる。

同じ年にこのテーマ選択できたのは凄い。脚本を考えた時はまだ公開されていなかったはずだ。


原作におけるサイヤ人は非常に冷酷で戦闘的であまり我々地球人肯定できるキャラクターとしては登場してこなかった。

どちらかというと酷いキャラとして描かれてきたように思える。

しかし、今回のドラゴンボールサイヤ人をより深堀し、その解釈否定する。

フリーザやコルド大王に付き従うしかなかったサイヤ人ベジータ王。

まりに高い戦闘力を危惧され追放されたブロリー及びパラガス。

そして、罪滅ぼしのようにゴクウ地球避難させるバーダック

三者三様ではあったが非常に人間臭い描写散見された。

以前「なぜ黒人ドラゴンボールに嵌るのか」という記事があった。

そこでは移民であるゴクウが大活躍したり、異文化になじめないベジータ葛藤など移民共通する悩みが描かれていたからだという理由があげられていた。

今作ではその点を更に深堀している。

ただ単純に戦闘力が強いだけの民族ではないのだと。

映画全体をこのテーマが芯として支えている。

フリーザブルマちょっとしたギャグシーンは今回も健在であったがこの裏のテーマがあるおかげで気にならないのだ。

素直に単なるギャグシーンだと受け取ることが出来る。

ここにこの映画の凄みがある。


特に最後ゴクウセリフ象徴的だ。

あん・・・名前は?」

と聞かれてゴクウはこう答える

孫悟空。それと・・・カカロット


ついにゴクウサイヤ人としてのアイデンティティ肯定したのだというメッセージだ。

サイヤ人がただ単にマッチョ冷酷非情なだけではないのだと、我々と同じ人間であるのだと。

どこまで鳥山明が考えたのかはわからないがこのタイミングでこのテーマ天才的だ。

アメリカでもまず間違いなく受けるだろうと確信したのはこの最後の瞬間だった。


まりにも長すぎる戦闘シーンなど人によってあわない部分はあると思う。

フリーザーのドラゴンボールの願い事などのギャグシーンもシリアスさを求める人には不評だろう。

しかし、今回はそれをおぎなってあまりあるアクション超大作であり娯楽作であった。

監督インタビュー等を見ても親子で見れる作品を目指しているのは見て取れる。今までは子供向けに振り切りすぎていた感触もあったが、今作のバランスは神がかっていた。

アクション物が好きな人にはまず間違いなくお勧めできる映画であった。

2017-11-13

赫連勃勃

こんなボツボツした名前なのにめちゃくちゃ有能な美青年ってのが面白い

しかシリアルキラーレベル冷酷非情性格という漫画みたいなキャラ

漫画だったら残虐貴公子とか冷酷王子みたいな二つ名が付きそう。

城壁に少しでも錐が刺さればその部分を担当した工人を殺して、死体を土に練り込んで作り直した、ってエピソードとか好き。

2007-11-14

http://anond.hatelabo.jp/20071114004312

痛がっているのが共感できたり、冷酷非情社会が出現することを恐れたりなど、そう言ったことが理由にあるから、人は人を簡単に殺したりはしないだろう。人が人を殺さない理由はいくつかあるというわけだ。

しかし、そのことと、「殺すなかれ」という倫理はなぜあるのか、それは何なのかという問いは、別の問いである。

そう言うことだね。

 
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