ドンドンドン!
ドアが叩かれる。こんな夜中に何だよ。
「開けろ、無実証明団だ!捜査令状はある。開けろ!」
げっ、無実証明団が来やがった。連中は被告の無実を証明するためならどんなことでもする冷酷非情な集団だ。だが、無実の証明が被告の義務である以上、被告の弁護人が結成する無実証明団には捜査権限がある。誰のどんな無実を証明するのか分からんが、無実証明団に目をつけられたらもうおしまいだ。あることないこと全部証明されてしまう。
俺は観念して窓から飛び出した。
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