2019-02-03

表じゃ書けないスタートアップ人材採用の実情

ハローみんな。転職してる?

今日都内スタートアップ採用周りを担当してる俺から

ここ数ヶ月で感じた採用したい人とそうでない人、採用確率を上げるための取り組みなんかを書こうと思う。

ここでの求人対象webエンジニアデザイナー営業カスタマーサクセスだ。

おっと、あくまでこれは自分及び自分会社を通じての所感なので、あまり期待をブチ上げないでくれよな!

使ったことのある媒体

Wantedly採用実績:30人以上)

安い。今や関東会社ならとりあえず使っとけという媒体

というかスタートアップなんていう、候補者を金でぶん殴れない会社ビジョンやパションを訴求していかに魅力を感じてもらうかが勝負

とにもかくにも候補者と話をさせてもらって、社員なり社長なりがどれだけの夢を感じさせるかでしか採用なんてできない。

そういう訴求がほぼ唯一できるのがWantedly。いろいろ問題はあったけど、媒体自体は良いものだよ!

Green採用実績:4〜5人)

サービスUIはファックだけど、利用してる候補者は優秀なケースが多い。

webエンジニアが最も多く、デザイナーCS、その他ポジションの印象。

関東だとGreen経由での採用は90万近くのフィーが発生するが、まぁこれは仕方ない。

■Paiza(採用実績:0人)

おもにwebエンジニア向け媒体

用意されたプログラムの演習を解いてスキルチェックをし、それをベース転職活動ができる(普通求人もある)。

うちでは少しの間しか使っていなかったが、悪くないサービスだった。

だが、Paizaに罪はないがエンジニアだったら多少稚拙でも自分で作ったツールなりサービスポートフォリオにしたほうが良い。

そっちのほうが、その人が伸ばしたい技術的な方向性会社と逸れてないかとか、人となりがわかりやすいんだよね。

単純にコミュニケーションを掘り下げやすい、面談の場でも話してて楽しいんだよね、自分で作ったものを喋ってくれたほうが。

LiB採用実績:2人)

女性向け媒体。うちは営業CSがほしいときに使った。

女性向けという以外は一般的ツールだった。いい人も採用できた。

月額費用10万程度と低コストで悪くない。

転職ドラフトエンジニア/デザイナー

高い。資本に余裕のないスタートアップは使うべきではない。

というわけで検討したことはあるんだけど使ったことはないよ、ごめんね。

これ、webエンジニア自分市場価値を確かめツールな印象があるんですけど、活用してる企業声聞きたいです。

採用手段について

採用率の高い手段・経路

リファラル採用>>>>>ダイレクトスカウト>>>募集記事コーポレートサイト

結論から云うとリファラル採用、つまり人づての紹介が最強だ!!

引く手あまたの候補者なんてそもそも転職活動ツールなんか使わずとも転職できるからな!!

なので、特にwebエンジニアデザイナーなんていう母数が圧倒的に足りてないポジション人間は、イベントでもなんでも早めにつばつけておけよな!

イベントで初対面のスカウト絶対やめろよ!!自分会社へ悪いイメージを持たれるだけだ!!)

ダイレクトスカウトについて

リファラル採用に期待できる企業は少ないだろう。となれば次に頼りたいのは、気になる人へのスカウト採用だ。

ダイレクトスカウト手段としては、WantedlyGreen、(スカウトとは少し違うけど)転職ドラフトなど多くの媒体でできる機能だな。

スカウトはとにかく「返信が来ること」が最重要と考えていい。つまりメッセージ本文が勝負どころなんだが、気をつけるべきことはたった一つだ。

候補者ごとにメッセージ文を変える

これだ!!!

相手名前すらも記入せずmessengerやメール無差別コピペスカウト送るそこのお前!!お前お前!!

ハッキリ言うけど、コピペスカウト送ってるやつは自分会社に泥を塗ってると思えよ!!!!人事辞めろ!!!

相手のことを何も掘り下げず適当に送りやがって!!!そんなことしたら、その候補者は二度とお前の会社に振り返らんから!!!

スカウト送るときは、必ず相手パブリック情報について少しでも触れるんだ。

職務履歴に触れたりTwitterFacebookwebエンジニアデザイナーならgithubポートフォリオをみて、良いところを褒めまくれ。

人間はなー、自分のことに聞かれた相手に対しては興味を持っちゃうんだよ。5分位でいいか相手がどういうことをしてきたのかを調べて褒めてやれ。

それをやるだけでグンと返信率は上がり、お茶くらいはできるはずだ。

なにも一人ひとり全文を変えるんじゃない。自社のことはコピペでいいから、相手について3〜5行程度は触れるんだ。

お前が相手に興味を持たないでどうする。

募集記事について

これ採用活動としては当たり前にやることではあるが、スタートアップだと非常に難しいんだよな。

・自社が目指していること

・なんで採用活動してるか

・どういう人がほしいか

・どういうことを任せたいか

このあたりをある程度丁寧に書けば、そこそこ応募は来るはず。

あとはもう、募集タイトルカバー画像の印象次第なのでそこはPDCA回してください。

正直なところ、転職してる人って会社知名度か、そこで働いてる人、職場環境(補助や制度)、金をメインに見てる節が強い。

そこから先は何となく転職先探してる人が圧倒的。

なので、いい意味相手を騙すしかない。面接担当の力量が求められる。

ただ、さっきも言ったがスタートアップって金で殴れないので、そこをどう折り合いつけるかは会社方針による。

ストックオプションなりなんなりで釣るのがベターだけど、特にwebエンジニアデザイナーなんて3年や5年で転職が珍しくないので、魅力に感じてる人減ってるんじゃね?

フルタイム勤務ではなく外注として開発やデザイン請け負って、契約料なりストックオプションか株配当契約結ぶ人も少なくないと思う。自分観測範囲だけど。

コーポレートサイトについて

自分会社webサイトに募集のページは置こうな。

わざわざコーポレートサイトから応募してくる人は熱量高いケースが多い。

自社の沿革プレスビジョン代表に魅力感じて応募ってパターンが考えられるからね。


俺が大切にしてること

とにかくウチの会社ファンになってもらって終わること。

採用率なんてどんなに頑張っても10〜30%程度での推移なので、手離れしてしまう人のほうが多い。

なので、こっちがコントロールできないこと(採用タイミング希望年収etc)以外で候補者に断られることのないように努める。

今回はだめでも、会社が成長したときに改めて相手から応募が来たり、こっちから声をかけることもあるだろう。

そのときに両者が気持ちよく顔合わせの場を設けられることがベスト

あと、なるべく会社情報は発信する。

月1回プレス打つ、みたいなことをKPIにしてる会社もあるようだけど、無理に情報発信しろって話じゃなくて適切に会社の動きを外に出そう。

社長取締役がせっかく会社のためにあくせく苦労してるのに、それを会社として公に伝えないとなんの意味もない。

株主に向けて〜とか、大人の事情なのはもちろんあるんだが、3ヶ月くらい全く動きのない会社って、魅力度下がるんだよね。

転職活動してる人に伝えたい

これは採用目線で、以下のことをやってくれている人は大体2回以上の面談オファーまで進んだよっていうケースです。

それと逆にこれはやめろってことを書きます

全般

Wantedlyで変なアイコンを使うな(変顔とか)

いや別にいいんだけど、Wantedlyで応募きたのにアイコンが引くやつだとそれだけでウッってなるのでやめろ。アイコンに「鼻血ブー」って書いてあったらどう思う。

TwitterFacebook)でのヘイト発言辞めろ

世の殆ど採用担当者はお前のTwitterを見つけてるぞ。世の不条理を嘆くなとは言わんが、差別的発言センシティブなことつぶやくんだったら鍵垢にするか個人特定できないアカウントしろ。どんなに優れた人間でも、チームや会社ネガティブな影響を与えそうなやつは候補から外す。

・見ているのはスキルだけではない

エンジニアデザイナー特に言えるんだけど、人柄てきにどうかとか、うちのチームに合うかな、会社風土に合うかな、ってのも重要視してます

マナー常識的な側面で引っかかりどころはあってほしくないかな。論理的に話を組み立てられる人は好印象な事が多い。

あと、結論から話せる人。面談ってお互い30分〜1時間しか取れないので、ストーリーで語ってほしくないんですよね。

エンジニアの人は特に俺の目を見てくれ...鼻でも良いが...。

エンジニア

簡単ものでもいいので自分ツールサービス作ろう。githubは無理に草生やさなくていいです(弊社エンジニア談)

既存サービスコピーでも良いんですよ。っていうか、経験年数によるけど自分ニコニコ(っぽい)サービスをそれとなく立ち上げるだけで、多分オファーますよ。

職域以外のもの(つまり趣味で作ったもの)でもいいよ。ウチじゃないけど、インフラエンジニアUnityグリグリ動く簡易なアプリ作ったの見せたらデカ会社採用通ったケースとかある。

デザイナー

ポートフォリオ作ろう。webとかじゃなくても良いんだけど、何作ってますとか、何に関わりましたとか。インスタにまとめるとかでもOK

とにかく君の作ったものが見たい。話はそれからなんだ。自信がなくったって良い。

最近感動したのは、よくあるUIトレースなんだけどそれをAdobe XDで動く形にしてパブリックにしてた若い子がいた。そういうのでいいんだよ。

いから作って公開しろ。語るのはそれからだ。

営業

難しい問題ではあるんだけど、何がしたいか、何ができるかを棚卸しして欲しい。

「モノを売る」ってすごい特別スキルなんだよね。時には相手を、時には自分を騙す商売でもある。

過去の実績はもちろん大事だけど、少なくとも自分たちは「正直な話を聞きたい」、って感じかな。

たまにだけど、営業トーク面談の場で炸裂してる人いるんだけど、あれあんま良くないと思う。

一緒のチームになるであろう人なので、まずは俺たちに心開いてほしいんだよね。

カスタマーサクセス

君たちは偉い!!!

特別視するわけではないが、CS業はあらゆることの受け皿になりがちでとても大変だと思う。

十分な努力をしているあなた達がもし転職活動を行っているならば、業務フローに口を出せる人間であると感じさせてほしいかな。

CSオペレーティングってイメージが強いけど、一番顧客のことを知っているのは営業CSなんだよね。

ってことは、顧客意見を汲み取って業務フロー改善を形にできる存在に一番近いんだわ。

君たちの言葉ひとつ会社イメージはもちろん、商品の売り方が変わるかもしれないので、自信を持って業務改善点に意見を言ってほしい。

それができる人だな〜って感じたCSは得てして優秀な人だった。(まぁ安月給な職場だと、そんなことしたいと思いたくはないだろうけど...)

あとで追記あったら書きます

なんかみんなも採用活動で工夫してることあったら教えてくれりゃ。

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