はてなキーワード: グローバル企業とは
最近、会社の公用語が英語になったので、色々思うことを書いてみる。
言うまでもないけど、ここに書くことは普通の末端社員の感想に過ぎないヨロシク。
1) 英語ができない私の一部の業務に時間がかかるようになった
4) 英語が得意な人が目立たなくなった
まず、英語化で変わったことは、仕事ができない私の仕事が更に遅くなったw
英語は苦手で頭も悪いので、TOEICも社内では下の上くらい。社内文章を読むのに2倍の時間がかかって、書くのに3倍かかる。
聞き取りは半分も理解できず、話すのもめちゃくちゃ。でもまあ、それが主要業務じゃないので、何とかなってる。
英語は喋れないので、日本語苦手な人と話すときは日本語混じりで適当な単語を並べたり、絵を描いたりしてる。
相手が理解しようと努力してくれてるので、意外と何とかなる。何とかならない時もいっぱい有る。
たまたま私の周りでやめた人が多くて、統計上の変化は無いのかもしれないが、英語化の話題が出て少なくない人が会社を辞めた。
もちろん、理由がそれとは明言してないし、他の理由も当然たくさんあると思う。
ただ、劇的な変化を強いる状況だったので、元々辞める意思が合った人の背中を押すには十分なキッカケだったのか
自分の周りベースでは結構な人数がやめている。優秀な人も含めて。
英語が苦手とかじゃなくて、それを強制するような方針についていけなくなった人もいると思う。
以前は海外のグループの決算報告とか英語で喋ってるし、意味分からんし、浮いてたんだけど
今は、どの部署も英語で話すから違和感はなくなったかな。私の場合はともにわからなくなっただけだけどw
ただ海外のグループに対する変な壁はなくなって、同じ仲間だという気がするようになってきたのは大きいと思う。
社内ツイッターでの情報交換とかも含めて、海外勢とのコミュニケーションや業務の連携は英語化前よりだいぶ増えた。
英語化すると英語ができて仕事ができない奴が目立つからダメみたいな話を聞くけど、実際には逆になった。
英語は全員出来るという事にまがりなりにもなってるので、英語が超できるけど業務知らない奴とかいらない。
簡単な英語で住む場合なら業務出来る人が自分でやればいいし、そういったことで良い場合がほとんど。
もちろん、英語ができて日本語ができておまけに日本語と英語の専門的な用語に詳しい人は翻訳とかチェックで重宝されるけど、
たいていネイティブの仕事できる人に頼むしね。その人にカタコト英語でもいいからいらすれば大体問題ない。
新卒にしても中途にしても入ってくる人のスペックが上がった。社内英語化というCM効果だけじゃないとは思うけど
最近は入ってくる人のスペックが高くなった。新卒のTOEICの平均点は730を軽く超えてるし。
新卒も中途も日本人じゃなくて海外の人も普通に入ってきてる。割合はよく知らないけど。
印象としては、海外から来てる人の方がスペックや意欲は高いかな? まあ、中には「なんでこいつを採用したんだ」みたいのも
混じってるので「日本人じゃない==優秀」というわけでは当然無いけど。ちなみに、英語と業務の両方ができないと昇進はできない。
あと、日本語があまり喋れない人は優秀でも結構苦労が大きいみたい。私みたいにろくに英語喋れない人まだ居るしね。
間違いなく一過性のものだけど、社員の誰ともで通じる共通のネタができた。
末端からエライ人まで基本同じ苦労してるので、その点に関してなんだか仲間意識的なものが出来てる。
あと、割と社内の知らない人と話すときのアイスブレイクに丁度いい
1, 2のように英語化した苦しみは当然あるんだけど、3, 4, 5, 6のメリットは小さくないので、グローバル企業を目指す上では必要なんだと思う。
グローバル展開をするだけなら---海外にものを売るだけなら海外事業部があれば良いかもしれない。
でも、全員が同じ言葉を話さないと、優秀な人をたくさん集めて高い塔を作ることは難しい。
マイクロソフトなんかは既にグローバル化は十分なので今はローカライズに勤しんでる。とても正しい。でも、まだうちはその段階に達していない。
別な会社の人によく聞かれるのが、社内で本当に英語喋ってるの? ということなんだけど、答えはあまり喋ってない、となる。
日本人は日本語で喋ったほうが楽だし。ただ、海外からの人材が増えてくると、必要に応じて英語で喋らざる得なくなってくるし
社内の公式に近い会議では英語で話す必要がある。基本的な情報共有や指示は日本人にもそうじゃない人にも問題なく行き渡るように、カタコトでも英語でしている。
ただ、現場では重要な内容は日本語で済ませてしまうことが少なくない。
誤訳と誤読が怖いから。日本語でも前置きたくさん付けて意味を限定したり、確認を何度もしないと誤解することは多いので
言語くらいはお互いに慣れたものを使ってしまいがちなのが実際。特に急いでいるときは。たとえ、チームメンバーに日本語苦手な人が居ても、だ。
たぶん、これが現状の課題。込み入った話を英語で出来るやり方や英語力を全員が身につけないともう一歩先には行けないと実感してるところ。
もっとも、最近入った英語も出来る優秀な人々が主力になるようになれば、追いやられるのは自分のようなロートルなので時間が解決する問題かもしれない。
英語化が良かったのか良くなかったのか、他の会社もするべきなのかはわからないけど
こういう劇的な変化を体験できてるのは中々面白い。
>>現代の世界の企業において、従業員のリソースの約7割ほどが、誰が誰の上司であり、部署と部署の間の暗黙の上下関係、どのプロジェクトが誰の面子で遂行されているのか、などの確認作業に費やされている。そのために膨大な数のミーティングや、ニューヨーク―ロンドン―東京間の頻繁なカンファレンス・コールが実施されるのだ。残りの2割のリソースはコンプライアンス、すなわち監督当局の人間に対して、われわれ民間人は、あなたたち政府の選ばれた官僚よりも下位の身分ですよ、ということを絶え間なくアピールする行為に費消されるのである。残った、約1割のリソースで、ようやくモノやサービスを生産しているのだ。そして、これは一流のグローバル企業の話で、多くの企業では、わずか5%以下のリソースしか、モノやサービスの生産には割り当てられない。<<
金融日記からの引用だけど、これほど的を得た表現を私は知らない。
実際に成果を上げた人ではなく、上司が見に来たときだけしっかりやってるような演技が出来る人が出世する。
いうなればお侍だ。
あいつらは刀ぶらさげてチョンマゲこしらえてるだけで実際は何も出来ない。
12億人が住むインドの一人当たりのGDPは10万円以下です。
日本は400万円です。
実に40倍の差がある。
それに比べて日本国内の格差問題なんて誤差の範囲内で本当に心からどうでもいい話です。
国境を超えた企業活動がかつてないほどさかんになっているからです。
僕たちは毎日のようにインド人が作ったコンピュータ・プログラムを知らず知らずのうちに使って、中国人が作った服を着ています。
日本のすばらしいグローバル企業もこういった国々に次々と工場を作ったりして多数の現地の人を雇用しています。
そして日本の何十分の一の所得しかない人達をどんどん豊かにしているのです。
当然のようにこのような人類のために働いている大企業は莫大な利益を上げています。
そして豊かになった途上国の人達は、こんどは世界の企業が作ったモノやサービスを買ってくれる大切な顧客になります。
僕はこのような国境を超えた企業活動を心から応援したいと思っています。
世界レベルでこのように貧富の格差が急速に縮まっているというのに、それを阻止しようとする卑しい人達がいます。
世界のために何も生産せずに、既得権益の上にあぐらをかく卑しい人間です。
保護主義を取って国境を超えた企業活動を妨害しようとする悪魔の如き政治家です。
しかし非常に幸運なことに、こういう愚かな政治活動は遅かれ早かれ失敗するでしょう。
グローバリゼーションというのは一種の自然現象だからです。
ミルクとコーヒーをカップの中で混ぜたあとに、それをまたミルクとコーヒーにわけることはできないということです。
同じ能力の労働者なら肌の色や国籍に関わらず同じ賃金が支払われなければいけない。
この経済の一物一価の法則が遅かれ早かれ全世界に広がっていくでしょう。
それは大変素晴らしいことです。
今の世の中は本当にチャンスに満ち溢れていると思います。
そして失敗しても困ることはほとんど何もない。
僕はこんな時代に生まれてきて本当に幸せだと思っています。
「法人税を下げないと日本から企業が逃げる!or日本に誘致するために法人税下げないと!」
っていうのを法人税下げのための理由として用いる人が結構居ますが、これは実際正しいとは言い難い。
前者なんかはこれまでもう10年くらい日本の方が法人税高かったんですが、
工場以外はそこまで日本から逃げてないですし(工場が逃げる理由は人件費が大半なので法人税はあまり関係ないです)
逃げて成功した企業なんて殆ど無い。
逆の方でも基本的に日本に進出するに当たって、税という要素は考慮するにはあまりにも小さい要素です。
マーケットとしての魅力とか人材の魅力とかの方が要素としてははるかにでかいです。
ただ、今現在グローバル企業が、自らの活動の「重心」をどこにおくか、
その判断をする時に「法人税」という要素は非常に大きく関係してきます。
つまり「儲け」をどこで換算するか、といった話です。
シンガポールで儲けた事にすれば、日本で儲けた場合の半分しか税金を払わなくてすみます。
そして、どこで儲けたことにするか。
かなりの部分コントロールすることが出来ます。(勿論合法です)
ですので法人税が今のようにバカ高いと、日本から「儲け」が撤退していきます。
税収なんて、せいぜいサービス業と農業から入ってくる部分しかなくなるでしょう。
この状況は、今すぐ変えなければなりません。
もう一つ喫緊の課題としてやるべきなのは、消費税の増税です。大増税です。
理由は簡単。プライマリーバランスが大幅赤字だからです。
また、消費税でなければいけない理由も簡単で、
少子高齢化社会であり非勤労世帯が爆発的に増えることを考えると
消費課税を増やすしかないですよね。
資産課税という小さな部分に期待できるほど今のプライマリーバランスはあまっちょろくないです。
2 留学生30万人計画
どっかで聞いた話ですね。
けどこれ、もっと真面目に日本は取り組むべきです。
留学生を増やす理由は簡単です。
問題を起こしにくい「移民」を増やさなければならないからです。
少子高齢化の日本の現状を考えると、どこかで移民を入れなければ国力は衰退する一方でしょう。
(それも一つの選択肢です。私は嫌ですが)
しかし、大量に、一気に入れてしまうと問題が起こることは
文化的摩擦、言語的摩擦etcを起こしにくくしなければなりません。
そのための最適な手段が「留学生」であると思います。
能率と効率の違い
ttp://www.soubunshu.com/article/112989846.html
職人という言葉には総じて良いイメージがあります。「職人肌の人」と言えば、まじめに一つのことに対してコツコツと追求する人のことですから、私もそういう人が好きです。特に最近の中国人には「眼高手低」(望みは高いが、実行力がない)のような人が多いので余計に職人への偏愛が高まります。
しかし、世の中の理屈には絶対的なものが存在しないのです。日本人が好む職人魂が日本の産業をよくしてきたと考える私にはショッキングな話を耳にしました。あのトヨタ式の導入の第一人者である若松義人さんの話です。
先日、久しぶりに若松義人さんとランチしながら雑談しました。なんと彼は「トヨタは職人に頼らない。誰でも作れるようにするのがトヨタの強みだ」と言い切ったのです。
そういえばそうです。トヨタ自動車が世界のトップメーカーになっている現在、その従業員も工場も市場も殆ど日本以外にあります。名実共に日本発のグローバル企業で日本の誇りですが、日本の職人に頼ったら今日はあり得ないのです。
反対に衰退の一途を辿っているGMは職人に頼っているそうです。単一の車を生産する工場が多く、その工場の中で単一の作業に特化した工員も多いそうです。結局良い時はいいのですが、変化が必要な時には対応が遅れてしまいます。
トヨタの工場では同じ生産ラインでも様々な車を生産することができます。また工員はなるべく多数の工程と作業を経験するように経営側が促しています。市場の変化に柔軟に対応できるようになるだけではなく、工員達が常に頭を使い、飽きないようにする工夫でもあるそうです。
「職人」はなぜいけないか。この質問を若松さんにぶつけたたら面白い答えが返ってきました。「職人は能率を求めるが、経営は効率を求める」と。
私のような外国人がもちろん、多くの日本人も「能率」と「効率」の区別ははっきり付かないと思います。若松さんは「能率は職人の能力で部分最適化であるが、効率は経営の能力で全体最適化だ」と言い切りました。
若松さんが紹介してくださった広州トヨタの事例が面白いと思いました。広州トヨタの従業員の平均年齢は23歳です。当然皆、経験の浅い従業員ですが、生産ラインの直行率(完成車の合格率)は98%に達しているそうです。なんと日本の工場でも96%にしかいかないので広州トヨタは世界一の品質に到達していることになります。ちなみに倒産寸前のGMの直行率は60%台です。
トヨタの改善についても知らない人はいませんが、どうもその改善の中身についてはかなり各企業が勝手に解釈しているようです。社員が自由に集まりそれぞれ自分の改善を自慢する会社が多いと思いますが、トヨタの改善は作業の改善ではなく「標準」の改善だそうです。
トヨタ式においてはどんな作業にも必ず標準があり、どんな社員も必ずその標準に沿って仕事をするのです。改善とはその標準への改善であり、標準が変わった以上、誰が作業してもその標準を保証しなければなりません。作業毎、工程毎の標準が保証される仕組みがあるから、最終的な直行率が自然に保証されるのです。
日本語の「標準」はなんとなく「マニュアル」、「不変」というイメージがありますが、若松さんの話を聞くとトヨタの標準とは時間軸において常に変化するものだと気付きます。
「営業、総務、サービス業など生産現場以外の経営においては標準化への理解と取り込みはもっと遅れている。開発、生産と営業が連携して標準化と改善を進めないと企業の競争力がますます落ちる」と若松さんは警告しています。
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100225a06j.pdf
1 : ◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★:2009/11/24(火) 22:21:24 ID:???0
このところ東京市場の一人負けが鮮明になってきた。海外市場の株価が相次いで今年の最高値を
更新しつつある中で、東京市場だけは下落基調から抜け出せない。
大はしゃぎをしたのは鳩山さんだけ。国民の多くはただ白けただけのオバマ大統領の訪日も終わり、
鳩山さんは彼に「Trust me」(私を信じてほしい)と直接言ってあるから何も問題はないと考えて
いるようだが、市場はまったく反対の反応しかしていないのは大いに気になる。
その後のオバマ大統領の日程を見ても一目瞭然だが、明らかにこれからも米債を確実に買ってくれる
中国と、勝手に東アジアをまとめたがっている日本とではアメリカがどちらのウエイトを高くするかは
素人にも分かる。
そんな情勢を反映してこのところ東京市場の一人負けが鮮明になってきた。海外市場の株価が相次いで
今年の最高値を更新しつつある中で、東京市場だけは下落基調から抜け出せず、NY市場が上げても上海が
上げても、「そんなの関係ない」といったまったく気合の見られない腑抜けた市場になってしまった。
かねてから東京市場の無気力ぶりに警告を発してきてはいたが、それも程度問題でここまで無気力に
なると、ことは重大である。しかも東京市場低迷の原因のひとつが大企業による大型増資だそうだから、
本来資本調達の場であるべき市場が調達を嫌気して下げるという、何ともおかしな現象になっているのは
大いに気になる。
(»2以降に続く)
▽画像:日米首脳会談で「私を信頼して」とオバマ大統領に訴えた鳩山首相
ttp://moneyzine.jp/static/images/article/181574/premiere.gif
▽MONEYzine
ttp://moneyzine.jp/article/detail/181590/
前スレ ★1が立った日時 2009/11/23(月) 14:57:49
ttp://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1258967504/
3 : ◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★:2009/11/24(火) 22:21:34 ID:???0
(»1の続き)
米国もリーマンショック以来大型増資を重ねてきたが、経営陣の頑張りや株主の応援が功を奏したの
だろう、GEやGSなど株価は見事な回復を見せている姿とはまったく対照的である。
JALなどまさに日本的資本主義の典型であり、まるで非上場の中小企業が金繰りのために増資を繰り返す
ようなことばかりやっていれば、本来歓迎されるべき増資が忌避されても仕方があるまい。
金融機関もそうだ。本来普通株式で自己資本の充実を図るべきときに劣後債や優先株でBIS基準を保って
いたので、今回利益と自己資本を重視するように基準が変わってくるとなると、利益目標が立たないまま
増資をしなければならなくなる。
既存の株主にしてみれば、その分だけ希釈化され1株あたりの価値が下がるのではとっても持っては
いられないと、ぶんなげたくなるのはあたりまえだろう。
かくして本来の市場の機能が大きく低下しているところに、円高や経済成長にはまったく無関心な
「友愛内閣」が出てきたのだから、株などおっかなくて持ってはいられないとなるのは人情だろう。
本当の意味の友愛はそんなに資本が足りなくてお困りなら出してあげましょうか、となるはずなのだが
この友愛はどうやらばら撒きという意味らしいから、市場にとって優しいものになる友愛ではないことは
覚悟しておくべきだろう。
閣僚の市場に対する態度も酷いものだ。前原国交相など不用意にJALの法的整理の可能性を口走り、
あっという間にJALが急落してしまい、この損害を投資家は泣き寝入りしなければならないなら、これは
自己責任以前の大きな問題である。
直嶋経産相のGDPの事前漏洩も酷い。インサイダーの塊のような大事な数字をケロッと喋って反省
どころか薄笑いでごまかす始末。きちんちとルールを守っているエコノミスト諸氏は猛然とクレームを
つけ大臣の座から引きずり降ろすべきではないのだろうか。
(»3に続く)
4 : ◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★:2009/11/24(火) 22:21:49 ID:???0
(»2の続き)
■日本は酷い国になりそうだ
また事業仕分けもある種国民のあく抜きのための人民裁判みたいなもので、こんな衆愚に阿るような
国の株など、あの人民裁判をさんざん経験した中国人ならまず買ってはこないだろう。ましてや他の国の
投資家に魅力的に見えるはずも無い。
かくして有り余る金を持ちながら東京市場の低迷は長期化をよぎなくされるだろう。いま注目する
のなら資源国か、環境などテーマ性のあるグローバル企業の押し目買いしかあるまい。それにしても
酷い国になりそうである。
-おわり-
つなげておこう。
http://anond.hatelabo.jp/20090326190718
http://anond.hatelabo.jp/20090718224317
いやほんと、スクエニを粉砕するかグローバル企業にするか、二つに一つの大ギャンブルをしてるように見えるな。確率的に8:2くらいか。
就活当時はわかっていなかったけれど、外資系企業に入社するにあたり知っておいてほしいことについて書きますので、参考にしていただければ幸いです。
外国籍の同僚もいますし、ビジターも来ます。社内のドキュメントの多くは英語ですし、ビデオカンファレンスで海外オフィスとのミーティングもあります。どのフロアにいっても、東京時間以外に主要オフィスのタイムゾーンにあわせた時計が複数個あります。しかしそれでも残念なことに、学生さんが想像するグローバル企業で働く、というイメージとはかけ離れていることが多いのです。海外でのトレーニングやカンファレンスは、グローバルに展開する日本企業と同程度あるかとは思いますが、例えば海外オフィスで働く、といった機会は多くありません。また海外の取引先とビジネスを行うこともあまりありません。
もしあなたが世界中を飛び回って仕事がしたい、というなら、有名メーカーの海外営業や商社への就職を考えた方がいいと思います。さらにチャンスが大きい場所、という意味では、ニッチでグローバルシェアの高い中小企業に入ることをお勧めします。
なぜかきらびやかなイメージのある外資系企業ですが、中身はそんなことありません。特にアメリカ系企業は ROI Focus が半端じゃないので、お金に関することは (言葉が悪いですが) かなりしみったれています。バブリーなのがお好みなら業界関係にいきましょう。さらに仕事面でも、入社数年は外資系企業の方が裁量権もあり、大きな仕事ができるように感じます。ただし 10 年後、同業界にいった同期と比較してみると、逆に仕事のスケールで大差をつけられていることがほとんどです。外資系企業で、属する業界でトップシェアを獲得しているところがどれくらいあるでしょう?主たる産業ではほとんどありません。つまり、使えるお金もその他のリソースも、日系のトップ企業の方が大きいのです。
実際に私がいた会社では、評価の透明性も高く、若手の抜擢人事も少なくありませんでした。ただし、日本ほど階層構造になっていないため、多くの場合マネジャーになるまでに多大な時間を要します。(新卒の場合、マネジャーになる前に転職するケースがほとんどです)
このようにポジションに空きがないことと、空きが出ても下からマネジャー、ディレクターに昇進するより他社のマネジャーや MBA ホルダーがおさまることが多いという事実は、私も入社するまで知りませんでした。
オファーレターを見ると、特に新卒の場合はほかの日系企業との差にびっくりしてしまうことも少なくありません。ただし退職金制度や住宅補助、その他福利厚生を含めると、大差ないことがわかってきます。しかも上述したように、タイトルをひとつ上げることも難しい状況です。日系企業の場合、年次が上がれば給料も自動的に上がりますが、外資系の場合、タイトルが上がらないと給料はほとんど上昇しません。(年次で多少はあがりますが、スズメの涙程度です)
給料はどちらかというと、外資、日系というくくりではなく、業界で見ることが適切です。同じ能力で、同じだけ働いていても、業界によって全く給与水準が異なります。同様の能力と働きぶりでも、例えば IT と金融では入社3 年で数倍の差が出ることもあります。基本的に外資系企業の給与は、同業界のトップ水準の企業と比較して決まります。業界平均の1xx% をターゲット、というのが決まり文句です。
さて、いかがでしたでしょうか?私は今の職場(アメリカ系企業)のカルチャーや業務内容、給与について十分に満足していますが、新卒で入社してくる方々の中には、期待とのギャップを感じる人も多いようです。みなさまにとっての初めての職場が、希望にマッチしたものになりますように。
IBMの今回のリストラについて、サブプライム危機と結びつけて誤解している人が多い。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20081220
そうではなくて、単に日本IBMの業績が悪かったから日本でリストラをやっているだけ。その証拠にアメリカ本体では日本でやっているようなリストラはやっていない、少なくとも今は。もちろん日本IBMにとってトヨタもSONYも専任事業部があるくらい大きな客ではあるけど、影響が出るのが客より早いっていうのはあり得ないし、全体のポートフォリオからすると売上の下がり方は日本でのサブプライム危機の影響全体と歩調が同じになるはず。だって外資企業はその定義上日本国内の客しか相手にしていないから。そういう意味でグローバル企業だから影響が大きいというリンク先の言い方はIBMに関しては的外れ。
あ、彼女の物の見方は自体は正しいと思います。
あと、組合のサイトが話題になっていたけど、単にはてブとかの仕組みで注目されやすくなっただけだと思う。だって、今回のリストラの条件は92年頃に次ぐくらい割増金がいいし、2002-3頃の指名解雇に近いリストラのほうがよっぽどひどかったと思う。今回は結構喜んでやめている人が多いらしい。
IBM自体について言わせてもらうと、今日本にいる外資では立派なほうではある。それなりに文化もあるし(私はそれにまつわる社内政治が嫌いでやめた)。日本のポジションはかなり下がったとは言え、銀行や航空会社のシステムは世界レベルで一目置かれている(と思う)。ただ、その文化が世間的に通用しなくなっていることに気が付いておらず、自己満足になっている人が多い(特に経営層)のが外から見ていて痛い。ここらへんは語ると止まらないので、また書きたくなったら書く。
ちなみにもう一個の外資コンピュータ会社は、儲かっているにもかかわらずUSで合併したせいで、全然ポートフォリオの違う日本でもそれに乗じてとんでもないリストラをやっている情けない会社らしい。IBMより殺伐としているらしいけど、IBMから移動した友人によると「会社なんてそんなもんじゃない」とたくましい。
事実誤認とかあったら教えて。