2012-09-18

そろそろ社内英語化について言っておくか

最近会社公用語英語になったので、色々思うことを書いてみる。

言うまでもないけど、ここに書くことは普通の末端社員感想に過ぎないヨロシク。

英語化になって変わったこと

1) 英語ができない私の一部の業務に時間がかかるようになった

2) 会社を辞めた人が少なからずいた

3) 海外グループ企業存在があまり特別じゃなくなった

4) 英語が得意な人が目立たなくなった

5) 入ってくる人のカタログスペックが凄まじくなった

6) 社員の誰とでも通じる共通のネタができた

1)

まず、英語化で変わったことは、仕事ができない私の仕事が更に遅くなったw

英語は苦手で頭も悪いので、TOEICも社内では下の上くらい。社内文章を読むのに2倍の時間がかかって、書くのに3倍かかる。

聞き取りは半分も理解できず、話すのもめちゃくちゃ。でもまあ、それが主要業務じゃないので、何とかなってる。

英語は喋れないので、日本語苦手な人と話すとき日本語混じりで適当単語を並べたり、絵を描いたりしてる。

相手が理解しようと努力してくれてるので、意外と何とかなる。何とかならない時もいっぱい有る。

2)

たまたま私の周りでやめた人が多くて、統計上の変化は無いのかもしれないが、英語化の話題が出て少なくない人が会社を辞めた。

もちろん、理由がそれとは明言してないし、他の理由も当然たくさんあると思う。

ただ、劇的な変化を強いる状況だったので、元々辞める意思が合った人の背中を押すには十分なキッカケだったのか

自分の周りベースでは結構な人数がやめている。優秀な人も含めて。

英語が苦手とかじゃなくて、それを強制するような方針についていけなくなった人もいると思う。

3)

以前は海外グループ決算報告とか英語で喋ってるし、意味分からんし、浮いてたんだけど

今は、どの部署も英語で話すから違和感はなくなったかな。私の場合はともにわからなくなっただけだけどw

ただ海外グループに対する変な壁はなくなって、同じ仲間だという気がするようになってきたのは大きいと思う。

社内ツイッターでの情報交換とかも含めて、海外勢とのコミュニケーションや業務の連携英語化前よりだいぶ増えた。

4)

英語化すると英語ができて仕事ができない奴が目立つからダメみたいな話を聞くけど、実際には逆になった。

英語は全員出来るという事にまがりなりにもなってるので、英語が超できるけど業務知らない奴とかいらない。

簡単な英語で住む場合なら業務出来る人が自分でやればいいし、そういったことで良い場合ほとんど。

もちろん、英語ができて日本語ができておまけに日本語英語の専門的な用語に詳しい人は翻訳とかチェックで重宝されるけど、

たいていネイティブ仕事できる人に頼むしね。その人にカタコト英語でもいいからいらすれば大体問題ない。

5)

新卒にしても中途にしても入ってくる人のスペックが上がった。社内英語化というCM効果だけじゃないとは思うけど

最近は入ってくる人のスペックが高くなった。新卒TOEICの平均点は730を軽く超えてるし。

新卒も中途も日本人じゃなくて海外の人も普通に入ってきてる。割合はよく知らないけど。

印象としては、海外から来てる人の方がスペックや意欲は高いかな? まあ、中には「なんでこいつを採用したんだ」みたいのも

混じってるので「日本人じゃない==優秀」というわけでは当然無いけど。ちなみに、英語と業務の両方ができないと昇進はできない。

あと、日本語があまり喋れない人は優秀でも結構苦労が大きいみたい。私みたいにろくに英語喋れない人まだ居るしね。

そういった人達が定着するかはよくわからない。

6)

間違いなく一過性のものだけど、社員の誰ともで通じる共通のネタができた。

末端からエライ人まで基本同じ苦労してるので、その点に関してなんだか仲間意識的なものが出来てる。

あと、割と社内の知らない人と話すときアイスブレイクに丁度いい

まとめ

1, 2のように英語化した苦しみは当然あるんだけど、3, 4, 5, 6のメリットは小さくないので、グローバル企業を目指す上では必要なんだと思う。

グローバル展開をするだけなら---海外ものを売るだけなら海外事業部があれば良いかもしれない。

でも、全員が同じ言葉を話さないと、優秀な人をたくさん集めて高い塔を作ることは難しい。

マイクロソフトなんかは既にグローバル化は十分なので今はローカライズに勤しんでる。とても正しい。でも、まだうちはその段階に達していない。

別な会社の人によく聞かれるのが、社内で本当に英語喋ってるの? ということなんだけど、答えはあまり喋ってない、となる。

日本人日本語で喋ったほうが楽だし。ただ、海外から人材が増えてくると、必要に応じて英語で喋らざる得なくなってくるし

社内の公式に近い会議では英語で話す必要がある。基本的な情報共有や指示は日本人にもそうじゃない人にも問題なく行き渡るように、カタコトでも英語でしている。

ただ、現場では重要な内容は日本語で済ませてしまうことが少なくない。

誤訳誤読が怖いから。日本語でも前置きたくさん付けて意味を限定したり、確認を何度もしないと誤解することは多いので

言語くらいはお互いに慣れたものを使ってしまいがちなのが実際。特に急いでいるときは。たとえ、チームメンバー日本語苦手な人が居ても、だ。

たぶん、これが現状の課題。込み入った話を英語で出来るやり方や英語力を全員が身につけないともう一歩先には行けないと実感してるところ。

もっとも、最近入った英語も出来る優秀な人々が主力になるようになれば、追いやられるのは自分のようなロートルなので時間が解決する問題かもしれない。

英語化が良かったのか良くなかったのか、他の会社もするべきなのかはわからないけど

こういう劇的な変化を体験できてるのは中々面白い

  • なるほどねー。 うちは純粋なる日本企業なんだけど、最近多角化で海外企業とかパキパキ買収しやがって、体質が日本企業のまま中途半端に英語化していろいろと齟齬が出てる。 いっ...

  • 多分次は スペイン語と中国語なんだろうなとか、外野から見ている。

  • まあ問題は、その英語化が株主、会社、社員、そして社会にどんな利益をもたらすのか、なんだけどね。 御社が楽天みたいな残念な状況にならない事を祈るよ。

  • こういう劇的な変化を体験できてるのは中々面白い。 なるほどね!

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