はてなキーワード: DNAとは
雨だれに打たれた庭石のように、心のどこかに穴が開きかけている。
通りすがりの人間が投げかける理不尽な軽口が、紙やすりをそっとかけるように心を削り取る。
それが何万回も繰り返されて、これから少しずつ紙やすりの目が粗く力強くなっていくんだろう。
辛い。
俺の両親がたまたまハゲのDNAを受け継いできたというだけのことで、俺は馬鹿にしても良い人間として毎日バカにされて、そのことをパワハラともセクハラとも呼べずに生きていく。
黒人はいいよな。あれだけわかりやすく差別されていれば声を上げても良識のある人が助けてくれる。
ハゲがハゲを馬鹿にされたぐらいの事で騒ぎ立てたら、学芸会の役選びにヒートアップしすぎた子みたいな「コイツなんでそんなに必死なの?(藁)」って扱いしか受けないよ……。
こんな思いを我が子にはさせたくない。
少子化ってのは、こういった少しずつの「こんな気持を自分の子供に味合わせるぐらいなら最初から産まない」が積み上がって出来たものなんだろうね。
世の中は不公平だ。
金も人も愛情も機会も全て「豊かな人間」に流れていくように出来てる。
そしてさらに貧しくなる。
温かいマトモな家庭にマトモなDNA積んで生まれたやつは当たり前のように友達がいるし、当たり前のように恋愛をする。
それなりの大学でて普通に就職して結婚して子供つくって当たり前のように幸せになっていく。
貧しい人間がいてくれるから豊かな人間は安心して豊かでいられる。
グズがいなくなれば次のグズが必ず現れる。
そういうふうに出来てる。
グローバルな世の中で発展途上国と言われた国の教育水準が上がって
困るのは豊かな国にあぐらをかいていた奴らだ。
つまり俺が言いたいのは、俺が貧しいのは俺より豊かな人間がいるからだ。
逆に言えば豊かが当たり前の人間が当たり前のように豊かでいられるのは俺みたいなグズが当たり前に貧しいままでい続けてくれるからだ。
いい女を捕まえて結婚して可愛い子どもをつくって幸せになりたい。
見たかよ!って。
当たり前に豊かな人生を享受しながら蔑みの眼差しを向けてくる連中の席。
俺一人分でもいい。
脅かしてやりたい。
今度はお前の番だからな。