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2018-06-16

イラスト描きについての思い込み認識した話

これまで、人物は描けるけど他のものは不慣れというケースを何度も見てきたからか、自分無意識に「人物以外の被写体が得意な人の方が上」だと思い込んでいたんだと、最近気付けた。

きっかけは、センスが良くて完成度も高い静物モデルイラストと、素人目でもデッサン狂いが見える人物モデルイラスト、どちらも同じ人が同時期に描いたもので驚いたこと。

これがもし、人物は綺麗なのに持ってる楽器は拙い、とかなら特段驚いたりしないのに、逆パターンだと結構意外に感じたっていうのは、自分のもの見方観測範囲に偏りがあるのではと、ハッとしたのだ。

例えばゴッホ作品を前にして、自画像簡単に描ける!ひまわりの方が名画!みたいな乱暴馬鹿げた見方なんぞ絶対にしない。

なのに(右向き顔のバストアップ絵ばっかり量産していたというあるある経験もあってか)つい、イラスト人物を描くのがメインという偏った前提で、「普通人物は手癖でもある程度描けるもの、それ以外はわざわざ練習しなきゃ描けない凄いもの」「人物しか描けないのは凡庸」だと、いつの間にか思い込んでいたようだ。

何を描くのが得意かって、ゲームでいうとパラメータの振り方や職業の違いみたいなものなんだよな、多分。

人物生物静物風景とかは、攻撃力、防御力、素早さ、賢さみたいなもので、それぞれの優劣なんてなくて。

何をどう伸ばすべき!なんて万人にとっての絶対的な正解なんかもなくて。

鉄壁守護神も、ソロオールラウンダーもいて……まあ、多数派少数派はあるにしても、それぞれ違った輝き方が出来るみたいに、絵だって色んな道があるんだろう。

今後は「この人はこれは描けない」ではなく「この人はこのパラメータを伸ばしてきた」と捉えていこうと思う。

多分、他の物事も少しフラットに見ることが出来るようになる。

2018-02-07

教養豊かな人なら読んでいて当然の日本文学102選(戦後編)

三島由紀夫金閣寺』『豊饒の海

谷崎潤一郎細雪』『鍵』

川端康成山の音』『眠れる美女

坂口安吾堕落論

梅崎春生『幻化』

武田泰淳ひかりごけ』『富士

佐多稲子『樹影』

安部公房『壁』『砂の女』『箱男』『密会』

大江健三郎性的人間』『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』『懐かしい年への手紙』『さようなら、私の本よ!』『美しいアナベル・リィ』『水死』

中上健次千年の愉楽』『日輪の翼』

開高健『輝ける闇』

高橋和巳邪宗門

大西巨人神聖喜劇

安岡章太郎ガラスの靴・悪い仲間 』

小島信夫『うるわしき日々』『残光』

庄野潤三プールサイド小景静物

津島佑子『火の山―山猿記』『ヤマネコドーム

稲葉真弓半島へ』

古井由吉『杳子・妻隠』『槿』『白暗淵』

後藤明生挟み撃ち』『壁の中』

黒井千次『群棲』

藤枝静男『田紳有楽空気頭』『悲しいだけ・欣求浄土

倉橋由美子夢の浮橋

田中小実昌ポロポロ

色川武大狂人日記

金井美恵子『愛の生活・森のメリュジーヌ』『タマや』

富岡多恵子『波うつ土地・芻狗』

河野多恵子 『みいら採り猟奇譚』

石牟礼道子『苦界浄土

村上龍コインロッカー・ベイビーズ

村上春樹回転木馬のデッド・ヒート』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル

高橋源一郎さよならギャングたち』『ジョンレノン火星人

笙野頼子『母の発達』『金比羅』『だいにっほん、おんたこめいわく史』

車谷長吉『鹽壺の匙』『赤目四十八瀧心中未遂

玄侑宗久アブラクサスの祭

池澤夏樹マシアス・ギリの失脚

保坂和志カンバセイション・ピース

堀江敏幸河岸忘日抄』

多和田葉子『雪の練習生』『尼僧とキューピットの弓』『雲をつかむ話』

阿部和重アメリカの夜』『ABC戦争』『無情の世界』『ニッポニア・ニッポン』『シンセミア』『ピストルズ

松浦理英子ナチュラルウーマン』『犬身』

中原昌也ニートピア2010』

町田康夫婦茶碗

舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。』『九十九十九』『ディスコ探偵水曜日』『淵の王』

綿矢りさ『かわいそうだね?』

金原ひとみマザーズ

中村文則『何もかも憂鬱な夜に』『教団X』

柴崎友香『その街の今は』

岡田利規わたしたちに許された特別時間の終わり』

川上未映子愛の夢とか』『あこがれ』

水村美苗本格小説

前田司郎『愛が挟み撃ち

諏訪哲史ロンバルディア遠景』

本谷有希子『嵐のピクニック

磯崎憲一郎『往古来今』

青木淳悟『私のいない高校

朝吹真理子『きことわ』

小山田浩子工場

今村夏子『こちあみ子』

滝口悠生『高架線』

高橋弘希『指の骨』

崔実『ジニのパズル

2018-01-11

色覚異常補正レンズを買った

私は先天性の色覚異常であるwiki先生によると色覚多様性という言い方もあるらしい)。

もっとも、「最後の赤と緑、赤い方を切れ!そうすれば爆発を回避できる!」……みたいな経験もないので、仕事日常生活にはさほど困ってはいない。

ただ、興味本位日常些細な問題靴下の色を取り違える、焼けてない肉を食べそうになる etc.から、先日、色覚補正レンズを購入した。

色覚異常を持つ人は男性で約5%の割合でいるそうだ。強弱はともあれ、佐藤鈴木高橋姓を足した人数くらい、先天的にその特性を持っているはずである

まぁ、日常生活で気付くことはまず無理だし、赤の他人から指摘するのも(たぶん)躊躇われるし、で同様に困ってる人にはまだリアルで遭遇していない。

自身場合は母方祖父がそうだったため、家族からの指摘で比較的早い段階で気付くことが出来た。

早い段階で気付けたことと、見分けのつきにくい色もバンバン他人に聞くことができるので、生活のしづらさはない。

ユニバーサルデザインというのもだいぶ浸透していて、色だけで何かを区別しなければ行けない状況もほぼない。

職業により多少の制限はあるものの、この制限自体絶対的必要だと思うから、あとは世間理解さえ追いついてもらえれば楽かなぁと思う。

ただ、世間に対して偉そうに言ったものの、自分自身もよくわかっていない。

認識のズレがどの程度のあるかなどは、結局は自身経験則しか語れず、

しかもその経験則でさえ「この色とこの色は見分けづらい」と言うと、一般人でも見分けづらいと言われてしまうこともあり、いまいち説明しづらい。

webにも幾つか判定ツールが転がっているが、画面の発色とかの環境依存によるところもあると思っていて、あまりあてにしていない。

ということで、自身色覚異常検査とともに、結果次第では補正レンズの購入をしようかなと思った次第である

お世話になったのはここ↓(というかそういうレンズをちゃんとした所から買うなら、現状ここ一択にならざるをえないと思う)

http://www.neo-dalton.com/

いたこともない会社電話するのも勇気がいったのだが、思っていた以上にあっさり予約できた。

予約の際に年齢・職業も聞かれて、ちょっと怪しいなぁ……とその時は思ってしまったが、

検査で低年齢の人には遺伝の話は嫌がられるからしないだとか、職によっては制限があるとかの理由を聞けて一安心

一日の対応件数も限られているらしいので、あっさり予約できたのはラッキーだったとのこと。

検査を終えて、自分はここ(http://www.neo-dalton.com/side/check/)でいうA7(中程度)だった。

強い異常でもなければ弱い異常でもないとのこと。

そのままレンズ購入を勧められ、まぁ何だかんだで買ってしまった……。

補正レンズで幾つかの風景静物写真を見たが、少し色が鮮明になったかなくらいの認識で、正直、財布から失われたレンズ代(70,000円)の衝撃の方が大きかった。

ちなみに、色覚補正レンズ自体に度は入れられない。

私は近眼用のメガネを常用しているので、そこの近所のメガネ店で売っている跳ね上げ式のメガネフレームとかも紹介されたが、

流石にこれはないだろう……と思って、フレーム自分で探すことにした。

フレーム探しは思っていた以上に大変だった。

受取のことも考えて、まずはHPにも載ってるレンズ業務提携している大手メガネ屋さんを当たってみた。

「これくらいしかありません」と、定員さんに言われて見せられたのが、

種類は金属フレームのみでそこそこのお値段、出来上がりも10日程と、非常に考えさせられるような内容だった。

(ここまで不遇なのか……)

その後、色々お店を回った結果、普段からお世話になっているお店の別店舗で何とかフレームを見つけ、1時間程度で仕上げてもらった。

これも運が良かったと思う。メガネフレーム流行り廃り次第では、ジジババがかけているようなメガネしか見つからいかもしれない。

出来上がったメガネを装着し、周囲を見渡したが、それほど変化もなく、こんなもんかと思った。

しろ特殊レンズの反射で視界不良というのが第一印象

(まぁ、せっかく買ったし、これを付けて外に出てみるか……)

(ん……!!)

(空が青い)

メガネを外して空を見上げ、再度メガネを付けて見比べてみる。

(深みが増したというか分かんないけど、明らかに青い!)


補正レンズ原理の詳細はここ(http://www.neo-dalton.com/genri/)に記されているが、要はRGB(赤緑青)のバランス矯正するためのレンズで、

自分場合は緑の感度を大幅に弱め、青の感度を少し弱めることでバランスをとっている。

ということは、今まで大して緑っぽく見えてなかった色や青っぽく見えていなかった色が突然鮮明な緑や青として見えるようになった、みたいな話らしい。

スマホホーム画面を見たときも衝撃だった。

Chromeアイコン中央の青と左下の緑がくっきり見えるし、LINEアイコンあんなに緑々しい色をしているとは夢にも思わなかった。

当初は赤緑の区別ができれば、まぁいいかなくらいに思っていた補正レンズだったが、まさかこういう派生効果が生じるとは。

押し切られて買ってしまったときは、流石にどうなることかと思ったけれど、いい買い物をしたなぁと思った。

同時に、世間一般にありふれてる配色の妙を少しでも感じ取ることが出来てよかったなぁと思う。

企業ロゴ、街中の看板、周りの人の服装、……多くのことで、実はこんな色だったんだな、こっちの配色の方がしっくりくるなと感じる。


願わくは、色覚補正レンズもっと普及し、もっと手頃な金額でこの感動を得ることが出来ますように、と。

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