クラキンが続いたあたりシンパシーを感じた
ゲームを通じて「成長する」っていう超絶最強の面白要素を全く満喫できてないんやなって。
「○○出来ない」→「飽きる」
これじゃ楽しむコスパが悪い。だいたいのゲームはプレイヤースキルの上達を最大の報酬としてデザインしてる。故に
「○○出来ない」→「何故だ!出来るようになってやる!」→「出来なかった原因とどうやったら出来るかを考える」→「考えたことを実際に何度も試してみる」→「出来た!/出来なかった…」
とチャレンジして、失敗でも成功でも結果を受け入れてまた次に進む。
この時、失敗を間違いと思わないことが重要。失敗しても間違ってもゲームは続けていい。
失敗すると誰かから否定されたかのように感じてしまう。そんな気持ちがあることも認めつつ、でもチャレンジは繰り返していく。
そうやって人よりしぶとくやっているといずれプレイヤースキルが磨かれてくる。
そうなったらあなたがゲームを攻略する主人公になれる時がきっと来る。きっと出来る。
(問題解決型思考を獲得することでゲーム体験を改善できる可能性がありますが、万一お体に合わない場合は、いっそラノベや漫画など操作要素を伴わない娯楽にシフトしてみるのもいいかもしれません)
そして、安倍が2012年の自民党与党復帰後、災害が起こるたびに批判している政策で有名だ。確かにダムや新幹線の建設が数年単位で遅れ、計画も縮小したものが多いので土建屋にとっては死活問題だったことは予想できよう。
しかし、今回の台風でそんな薄っぺらい批判は数少ない野党叩きのネタを何年経っても言ってくる面倒くさい人間でしか無かったことが明らかになった。
一番の問題は二階幹事長の「ほどほど」発言だ。そもそも台風にほどほどもクソも無く、一定の条件が揃えばどれも台風であり、台風以外でも条件によっては決壊するリスクは孕んでいる。そんなことは西日本豪雨災害の復興に携わった自民党なら分かりきってるはずだ。
しかし、自民党は何も分かっていなかった。永田町の自民党本部が何も被害が出なかっただけで全く日本を見ていない発言をしたのである。
永田町だけで見れば地下鉄も止まっておらず、浸水も土砂崩れも起きていなかったが、それは自民党が東京一極集中政策により治水事業を東京を始め都市に集中させたのが原因だ。
それこそ気圧だけ見れば東京神奈川で大きな被害が出るから、普通永田町で「ほどほどの災害」にはならないはずだ。地方を切り捨てて東京を守る選択をした公共事業の一極集中が今回の地方での大きな被害に繋がった。
それから連絡を取り続けて数週間が経った、ある日。
結婚相談所に近況報告をしにきていた。
「昨日、二人でデートみたいなことをしたんですよ」
デートの三日ほど前、そのことを相談してノウハウを授かっていた。
そして入念な下準備の甲斐もあって反応は上々、かなりの手ごたえを感じたという。
「ほう、やったじゃないですか!」
コンサルタントが喜んだのも束の間、タケモトさんが表情を曇らせて「ですが」と言葉を続ける。
「……きっぱりフラれました」
「いや、そこまでせっかちじゃないですって」
「では、どうして?」
タケモトさんは「そんなことこっちが知りたい」という顔をしながら、その時の状況を語りだした。
デートが終わりに近づいたとき、彼女が唐突に言ってきたらしい。
「……やっぱりダメ」
「え?」
「とき……なに?」
言っている意味が分からなかったが、自分は今フラれているということだけは確かだった。
デートでヘマはしていないはずだ。
「何がダメなんです? 言ってくれればオレも改善しますよ。どうかチャンスをください」
捉えどころのない答えではあったが、つまり何らかのハードルを跳び越えられなかったのだろう。
そうタケモトさんは思った。
思いつく限りの要素を羅列していくが、その度に彼女は首を振っていく。
「違います、私はそんなことにこだわりません」
「じゃあ、何なんです!?」
彼女が告げたのは、タケモトさんにとって最も理不尽なハードルだった。
学歴なら勉強すればいいし、収入なら貪欲に金を稼げばいいし、見た目なら美容整形に行けばいい。
しかし“ときめき”なんていう漠然とした要求は応えようがなかった。
「良い大学に行ってなくても、収入が心もとなくても、容姿が悪くても、それが気にならないほど好きになれる。多少の不安要素があっても、それでも一緒にいたい。そう思える相手がいいのです」
「いや、だから、それはどういう人間なんだよ」と思ったが、タケモトさんは声に出さなかった。
「それは……お気の毒に」
「『多少の不安要素はあれど、それでも一緒にいたいと思えるほど好きな相手』って何ですか。ある意味で史上最大の高望みですよ」
以前、コンサルタントは高望みの定義を「ハードルの“高さ”ではなく“数”」だと言っていた。
しかし今回は逆で、一つのハードルがあまりにも高く、形も歪だったせいで跳べないパターンだったようだ。
「自由恋愛時代の反動なのかもしれません。婚活の場においても強い恋慕やロマンスを求める人は一定数いるんですよ」
完走者の美談が跋扈し、人間の多様な要素に不毛な優先順位がつけられる。
「“結婚”という社会的なシステムで、そういう部分を何よりも追い求めるのって、矛盾していると思うのはオレだけですか?」
「ここで働いている身からすれば、矛盾していない人のほうが珍しいですからね……」
「今回は残念でしたね。運が悪かった……くらいの気持ちでいいと思いますよ」
「はあ……オレも選ぶ側の意識が芽生えてきましたよ」
「それは何より。で、相手に求める条件は?」
「条件を求めてこない人」
「それは……中々の高望みですね」
今でもタケモトさんが婚活をしているのかは知らない。
まぁまぁかな点数で52点ギリ及第点て感じ。おー!これは ってな胸は打たない