はてなキーワード: ジャップとは
ロケット屋の間では、ああいう自動停止状態・制御された中断状態のことを中止と呼び、制御できない状態・モノが失われるような状態を失敗と呼んで、それぞれ区別してきたわけだ。
保険屋のいう「全壊」は家屋の柱一本瓦一枚まで木っ端微塵の状態のことではないし、法律屋のいう「善意の第三者」はお人好しのことではない。
厳密な定義のある専門用語や、業界での慣例的な用法のあるジャーゴンについては、まず当事者らがどういう意味で言っているかを踏まえなくてはならない。
その上で、個人個人が自分の言葉で表現し直すのはそれぞれ勝手にすればよい。COVID-19を、日常会話で「コロナ」と呼ぶのがいけないということはない。一部で言われる「武漢熱」もお好きにどうぞ。カルテや国の公式発表でそういう表記はありえないが。
用語の意味と個々の感覚とは、はっきり区別しなければならない。
自分の尊厳を守るためにパワハラ上司に正義の鉄拳をふるったのだから正当防衛以外の何ものでもないなどと言ったところで、それは正当防衛ではない。
ネコ目に犬が含まれているのは明らかにおかしいから含めまいと決意したところで、他人と話が通じづらくなるだけだ。
さてそこで件の記者の発言はそれらの区別ができているのかというと、できてるんだなこれが。小賢しいことに。
「専門家がこのケースを中止と言うのはわかった。でも総じて成功じゃないからには失敗というのが感覚的にしっくり来る」
専門家に対して「今回のこれは失敗だと認めよ」とは一言も言っていない。
「お前らが中止と呼ぶものをこっちでは失敗と呼ぶことにしマース」と言われて、それをやめろとは言えない。
でも言うまでもなくTPO的には完全に間違っている。
なんとなれば彼は記者であり、そこは会見の場だからだ。記者の役割は専門家が言っていることを聞き取り、世間の人々に伝えることである。世間の代表ヅラして「一般人はこう感じるはずですよ」と専門家に伝えることではない。
なんか左翼インテリの典型だよな。パーツパーツの整合性にはすごく気を使ってるけど、丸ごと無意味なことやってるという。
一歩ひいて見ればそのおかしさは一目瞭然なのだが、当人にだけはわからない。
なんでそういうことになるのか。
で、非インテリタイプのサヨクがさらに妄想トッピングして楽しむわけだ。どこかにソンタクして失敗じゃないことにしようとしている! 大本営発表だ!
まあ、今更誰にもどうしてやりようもないわな。
ロケット技術の評価に党派性が絡むこと自体がおかしいだろ、とか言っても通じないし。
あと、別に党派性どうこうじゃなく、虚心坦懐に「自分の中では中止とは〇〇の場合です、失敗とは✕✕の場合です」と表明してなさる方もいる。そうですかとしか言いようがない。
/メモ