「アメリカニズム」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アメリカニズムとは

2021-07-02

やまもといちろう氏の土地取引規制擁護擁護になってない件 後半

前半:https://anond.hatelabo.jp/20210702175345

このキャンペーンに非主流派自民党政治家が食いついた。で、この人達って自民党議員なのに自民党がやってきた事全然知らないのね。「戦後レジーム否定」とかに簡単に乗ってしまう。自民党って戦後政党自民党史=戦後政治史なのにそれを否定して平気だしそれでカルト人気取りをする。また実務力が無い。

対馬で名を上げようとしたのは山谷えり子だが、彼女出身民社党だ。これは社会党スピンオフ政党である。その後は民主党に移り自民党入りした。やはり党プロパーじゃない。

実務家だが省益に捉われていた族議員郵政選挙などでパージされてしまい、この手の非実務家ポピュリストカルト政治家が党を乗っ取ってしまったようである。そこで法制局と人事局掌握したらそりゃこういう法律出来るよねとしか

因みに提出主管庁は内閣官房である。またあそこだ。この政権交代がもし起きたら何人自殺して何人逮捕されるか判らない省庁提出というのが実に非実務家の手先という感じでなんともなという感じである法務省国土交通省主管だと思ってる人は目を覚ませ。

隊長地政学ブーム仕掛け人

アルファブロガー流行りだった頃、『地政学英国で学んだ』を推薦してブーム火付け役をしたのが隊長だ。

戦後地政学大学から排除された。GHQの介入もある。だが復活しなかったのは戦後日本貿易立国となったからでありまた地政学とそこに連なるドイツ国法学が国を滅ぼしたからだ。戦後米国軍事力庇護の下で経済邁進する事を選んだ。

90年代にも地政学を持ち上げる動きはあった(西部傘下の福田和也など)がこれはそういう経緯で反米意図を纏っていた。ノーと言える日本、父の庇護から独り立ちする日本。ここには経済至上で濃密さを失った社会への反発も含まれていた。敗戦アメリカニズム戦後価値に飲まれて消えた地政学をあえて援用することのカッコよさ、という文脈があった。

西部読者でエドマンバーグに影響を受けていた隊長が『地政学英国で学んだ』を推薦した背景にはこういう文脈があった。

 

一方、経済成長後現在に至るまで日本での国際関係常識の中心は国際経済だ。本屋就職コーナーにある一般常識本が示すのも同じだ。

現在地政学というのはこの常識である国際経済の対抗概念になっている。というか地政学と言いたがる人というのは国際経済に完全に無知だ。TPP問題では急に吹き上がるが自民党批准選択すると火は消えてしまう。解釈を変えると事実が変わってしま世界線なのだ。国際経済という情況に足をつけていない。

しか地政学の正統はもうないという事も判っていない。

こっちの地政学のほうが知的コストは少ない。踏まえるべきことが極端に少なく済むからだ。隊長は以前「経済は踏まえなければならぬ事が多く放言できない」と政治廚を批判してた事があるのだが、今の地政学ブームトホホさはどう考えているのだろう?

 

そしてこの

知的怠惰経験の軽視が政治に浸透した結果がこの立法

外国人による悪意の経済活動安全保障の妨げになる事を予防したいのだろう?だったら何故立法事実を積み上げる事に情熱が無いのか?立法事実を積み上げられる省庁に仕事を投げないのか?犯罪の手先をやってくれる便利屋内閣府やらせてるのか?何年先を見据えて立法しているのか?

大臣権限を代行する官僚組織自律して運用される姿を考えているのか?そうではなくWILL産経日本危ないキャンペーン記事しか読まない総理大臣外国人の不穏な動きに睨みを利かして官僚にカッコよく指示する姿を想像しているのではないか内閣府主管なのはそのせいではないのか?

前段の「地政学議員」の消費コンテンツからTPPとの抵触なんて考えないし先進国常識、つまりはっきりした具体的事象無しに外国人嫌いの雰囲気規制立法なんて許されないって事も踏まえてない。

地政学議員」の消費コンテンツ故に先進国立場に挟まれた狭い道の中で法の範囲を示すという常識から演繹出来ない。

その結果外国人行為という条件を落とさざるを得なくなった。なのに応援団はその法律外国人への規制がなされると当たり前に思っている。

こういう風に常識も参照すべき経験も持ち合わせない非実務家議員国際関係安全保障分野で跋扈するようになったのは地政学ブームが原因なんじゃないですかね?アニメ批判者は反日とかリニア反対する静岡県中国の手先とか言ってるボーダーと何が違うんですかね?

共有持分とか判ってない懸念

最後にもう一発だが、

土地取引登記変更にあたってきちんとデジタル化を進め、必要となれば重要拠点の周辺だけでなくすべての国土において「この土地は誰の持ち物か」が分かる仕組みを導入しなければ駄目でしょう。

デジタル化についてはもう指摘した。

この土地は誰の持ち物かが分かる仕組み

この辺で感じるのは、隊長、持分とか理解してないんじゃないか

つの不動産登記を一筆っていうが、一筆の所有者は一人だけじゃない。共有が可能でそれで登記も出来る(持分登記)。

共有の場合は○○雄 持分3/8、△△子 持分2/8…って感じで書かれる。そして相続場合は所有者死亡の時点で法定相続人に持分で分割されて所有権相続されていると仮定される。後に家族会議して持分が法定通りで良ければそのまま相続登記してその持分が確定する。でも相続登記しなくても法的には持分で所有権は移っているか相続税の督促も固定資産税の督促も来る。

この持分は売却も可能でその場合は持分の名前が変更されて登記される。

基本的相続は放っておくと法定相続されて共有者は増えていくから大きい農家とか山林とかは共有者大変な人数よ。建物処分土地の売却は共有者全員の実印が無いと出来ないから大変だ。中には行方不明の人もいるか裁判所公示する必要も出てくる。

 

一坪地主っていうのがあるけど、あれって一坪ずつ登記してるんじゃないよ。持分で登記してある。一坪地主強制執行困難にするためにやるのだからそれが難しい方がいい。

持分持ってる人が全員揃わないと全体の所有権移転できないのだからこんな大変なことはない。だから成田三里塚などは事件から半世紀が経って居るから一坪地主鬼籍に入り親族相続されている。持分が更に細分化されているわけだ。現在の一坪地主自分成田土地持ってる事を知らない人ばかりだろう。持分1/733とかになってるはず。

から成田土地問題はもう国に抵抗する地主の説得より全く事情を知らない地主を探し出して持分の移転登記をお願いするという段階になってると思われる。実印も持ってない人が多い事だろう。

 

隊長に戻るけど

すべての国土において「この土地は誰の持ち物か」が分かる

既述の通りこれは市町村が判ってますよと。

この法が市町村地主情報提供させるって建付けなのにこの文章書いてるって事は、法文読んでないか固定資産税の仕組み理解してないからピンと来なかったって事だよな。

市町村登記変更されてなくても相続人と持分は把握してる。そうしないと徴税出来ないからね。

でも市町村徴税できればいいので、共有者のうちメインで土地利用する人が固定資産税払ってくれてたら他の共有者の事は知らないけど。だから税額が安くて持分が小さい相続一坪地主の事なんかは多分把握してない。

 

そうなると市町村地主情報出させるっていうこの法律効果も疑問が出る。税金払ってくれてたら他の共有者の居場所とか把握してないから。この法律自衛隊基地とか離島とか米軍基地かに隣接する土地ターゲットにしてるんだから会社所有地じゃなくて相続された山林、農地がメインで持分問題バリバリ出てくる。

その辺も詰めが甘い。やはり実務家による立法ではない。

こんなに脇が甘いとは知らなんだ

しか隊長不動産取引経験ない訳ないとは思うが内容の純朴さに驚いた。不動産情報登記だけってイメージとか物件所有してたらならないんだけどねぇ。

登記デジタル化とか土地所有者の把握の必要とかそれっぽい事書けば自分の読者はよく分からず支持してくれると思ってるのな。登記所や都税事務所に一回でも行けば何言ってるの?って内容なんだぜこれら。地政学不動産評論名前付けてもいい。これもう読者が佐々木俊尚と被ってるって事じゃん。

セキスイ地面師の事も持ち出してるが地面師っていうのは地主の振りして相手方を騙して他人土地を売ったふりして、司法書士役が「では法務局に行って参ります電話で「無事受理されました。登記識別情報は後ほどお持ちします」ってやる手口。セキスイの件では結局登記できないか所有権移転されないの。これ「デジタル化」(されてるが)で防げるの?寧ろ取引銀行必ず通せ、相手方銀行挨拶がてら確認しろ、近所で売主の聞き込み面通ししろっていうアナログの話では?しか外国人土地取得とはまるで関係が無い。

これらの事をおかしいと思ってないのか隊長。マジか。私はプロじゃなく「取引歴がある」程度の経験だが不動産取引なんてしくじったら死ぬ事なので当然これらの事は常識として頭に入っている。この辺にも非実務家が妄想政治活動してても気にならずに応援擁護出来るという土壌があると思われる。

 

これで安全保障なんて軽々しく言わないで欲しい。それはしくじったら死ぬ事の代表例だ。

以後反省して妄想野郎地政学なんて口にしながら安全保障を語ったら「その言葉コストはこの拳より重い」と言いながら殴り倒す活動に全力を注いで余生を捧げて欲しい。私が今オヤジ狩りしているように。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん